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うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話  作者: 桜月りま
11月30日

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279/531

清水夫妻の結婚式11(町へ戻り)

llllllllllll

YL様にお聞きして結婚式流れに合わせています。

まだYL様宅では行われていない部分です。

流れのみに乗った形で構成しておりますが、

ネタバレと思われる方はお気を付け下さい。

また、YL様が書き上がった時に必要を感じれば差し込み投稿などする場合もあります。

ご了承ください。

llllllllllll

ゆらゆら……眠く…………

llllllllllll





 森で意識が無くなって、起きたらイノシシさん達に渉先生が連れて行かれる所でした。

 賀川さんはイイんじゃないかって言ってくれたのですが。本当に良かったのか私にはわかりません。

 森の帰りは行きの空さんみたいに『しょいこ』に乗せられてしまいました。空さんが恥ずかしがっていた理由がわかりますよ。皆、歩いているのに。でも賀川さんの背中で揺られているうちに、暮れ行く空を樹の隙間から見ていたら眠くなって。



 きれいな夕焼け。

 暗くなりゆく紅葉の影。

 賀川さんの背中は安心できる気がして。

 キラキラして光る赤い空気は。

 ……赤い赤いネジの色。

 クルクル回って舞い落ちる紅葉のように。

 それは終わりを示しているの?

 それとも……

 ウトウトと目を閉じていると、



『ねぇ、ユキ。幸せにおなりなさい……』



 って、誰かが囁いたのを聞いた気がします。



 あれは誰でしょう?

 あれはどこでしょう?

 暗い滝が微かに光っています。

 そしてソコにあった赤い刃物が人の形になるのが不思議でした。

『夏に堕天使を使って力を逃がしましたが……恐らく二月くらいにはまたフル充填されてしまうでしょう。この森の力自体に私は燃やす事でしか関与できない。それは避けたいのです……』

 そう言ったのは……文具屋にいた店員の篠生さん?

 堕天使って……それはベル姉様やリズちゃんの事?



 目が覚めた時、賀川さんの真っ黒な瞳が私を見下ろしていて。

「どうしたの? 苦しい?」

「いえ、その、もう大丈夫です!」

 息がかかるほど近いのに気付いて、驚いてその腕の中から抜け出します。

「ユキちゃん元気になったっスか? そろそろ色々始まりそうっスよ?」

 リズちゃんに引っ張られて。振り返ると賀川さんは小さく手を振っています。それから二次会の様な感じで食事が振舞われています。何だか清水先生がいなくなったらしいのですが、そこで皆で待っていると無事戻って来て。最終的に二人の指に結婚指輪はきちんと嵌められて、とても嬉しかったです。



挿絵(By みてみん)



 森を歩いている間に清水先生が鬼ごっこ? やら、魚取り? やらに励んだのを撮影したのを見たり、美味しい物を摘みながら。楽しく過ごしたのですよ。



 そしていろんな人が清水先生と司先生が囲んでいますが、隙を見て、お祝いに行きます。

「改めておめでとうございます」

「おおユキ。ありがとう、色々と……」

「ホントだよ。錬金術みたいに地色まで。凄い仕込だね」

「わ、私は何も……」

 司先生と渉先生にそう言われて、何故そうなったのか良くわからなくて、両手をブンブン振りながら、赤面してしまいます。

「渉、これは仕込じゃない」

 そこでちょっと怒ったように司先生が言います。

「司さん?」

 でもその後にすぐに華やかな笑みを浮かべ、

「これは全てユキの、そして皆の気持ちだよ。ありがとう。お蔭で素敵な結婚式になった。これから私達は新たなスタートを切る。その素敵な記念に送られた、『輝き全て』に感謝する」

「そ、そうですね。そんな事が言える司さんが大好きだっ!」

「……ユキも何かあればすぐに言ってくれ」

 口から……先程見た篠生さんの奇妙な言葉が出かかりました。ココに居たいけれど、本当に居てイイか、迷っている事も、話したかったのです。千里さんは『大いに迷いなさい』って言ってくれました。司先生なら何て言ってくれるでしょう?

 でも、お腹の膨らみに、指に輝く指輪に、渉先生の無邪気なまでの微笑に。

「ありがとうございます。私は大丈夫です。元気な赤ちゃんを産んで下さいね。タカおじ様も葉子さんも孫が出来たみたいに喜んでいるんで……」

 私ももうすぐ年を取ります。いつまでも子供でいてはいけないから。でも何故だか涙が伝って。

「ユキ……」

「嬉しくて、つい」

「おめでとうございます。先生……ユキさんには俺も居ますから」

 い、いつの間にいたのか、賀川さんが私の手を握って、指をすべり込ませます。

「賀川。ユキを……頼んだぞ」

「……はい」

 司先生はまだ何か言いたげでしたが、今日は沢山の祝辞を受けなければいけない身ですから。私達が一礼すると、渉先生が、

「黒犬姿もコミカルで良かったよ、賀川君」

 などと言ってくれて。ソレには賀川さんは微妙な表情でしたが、

「さ、もうお腹はいっぱいかな? ユキさん。俺達は梅雨ちゃんの様子を見に行こうか? ではこれで」

 賀川さんに促されて、その場を離れます。





 それから梅雨ちゃんの様子を賀川さんと見た時に色々……その、あったり。

 美味しいデザートを食べたり、楽しい雰囲気を満喫しきったりした頃。




 明日は学校は日曜でありませんが、小学生以下も居るので、遅くなりすぎるのは保護者同伴でもマズイと言う事で。大人も深酔いしすぎない時刻には全ての行程を終えて、片付け組以外は家に戻ったのでした。

 タカおじ様、賀川さんや仕事後で駆け付けたお兄様方は残って撤収作業です。

 魚沼先生と冴さんは一足早く事務所の三階の新居に戻って行きました。




llllllllll

"うろな町の教育を考える会" 業務日誌 (YL様)

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/

清水先生夫妻の結婚式の設定

清水先生夫妻、梅雨ちゃん



うろな天狗の仮面の秘密(三衣 千月様)

http://book1.adouzi.eu.org/n9558bq/

千里さん


悪魔で、天使ですから。inうろな町(朝陽 真夜様)

http://book1.adouzi.eu.org/n6199bt/

リズちゃん ベル姉様


他もちらちら。


だいたいYL様にお聞きして結婚式流れに合わせていますが、

問題があればお知らせください。

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