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うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話  作者: 桜月りま
10月31日

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210/531

収穫祭中です

lllllllll

その日は朝から何が何やら。

lllllllll







 昨夜、というか、早朝、大変だったのです。

 私は寝ていて、気付いたらそこに居たので、ちょっと『?』だったのですが。

 玄関先でタカおじ様が倒れていたのだそう。とても遅く、日を越して帰ってきた賀川さんが見付けて。騒ぎになりました。私は寝ぼけてその騒ぎを聞いて起きて行ったのかな?

 まぁ、その辺は……いっか。

 とにかくタカおじ様は大丈夫と起きてくれたのですが、葉子さんが頭を打ってるかもと。でも救急車は呼ぶなとタカおじ様は言って、朝になって病院に行って。検査では何ともなかったそうで、安心しました。

 今日はハロウィンの日。

 ちょうど司先生から『父上とあったらしいが、だいじょうぶだったか? あれからどうしている?』と、メールが来たので『今日はハロウィンに出席するんです』そう返したら。

『わたしもいくから、いっしょにいこう』と返信くれて。現在お着換え中です。

 私はバザーでベル姉様に買ってもらったドレスに、これまた果穂先生手作りの猫耳、猫尻尾を付けてみました。お引越しの時の借りた奴です。猫手袋も貸してくれましたよ。

 ただスカート……やっぱり丈が短いです。

 そう思っていたら物音がしたので、とてとてと廊下に出て行きます。やっぱり賀川さんでした。

「あの……」

 振り返った途端に賀川さんの顔が固まります。

「今日、ハロウィンパーティに行くのです。タクシーなので、もう服は着て行くようにと言われて。あの、似合ってないですか?」

「……いいんじゃないかな? うん。たぶん」

 あんまり反応良くないです。しょんぼりしながらその後ろ姿を見送ります。今日も夜勤だそうです。昨日も夜勤明けで呼び出されて、夜中帰って来ていなかったのですよ? 働き過ぎじゃないでしょうか?



「あれはね、てれていますのよ?」

「え? 冴ちゃん」

 急に言われて驚いて振り返ると魚沼先生の所から戻ってきた冴ちゃんが居ました。

「たぶんあたまの中ではすごい事なってないかしら?」

「そ、そうなんですか?」

「わかってると思うけれど、あの子はね、じぶんのコトをひょうげんするのがにがてなのですわ」

「表現が苦手、ですか?」

「そ、コンランするとことばもでなくなるし。ピアノだと上手なのに、おかしいですわねぇ」

「言葉も……?」

「……優しい子よ。ちょっと目つきがアヤシイのはあきらちゃんも、オトコ、だからかしら」

 私は最後の方が意味がわからずに首を傾げながら、招かれる様に葉子さんの部屋に入りました。今は冴ちゃんのお部屋でもあります。

「葉子お母さんは、ホントウに何だかお母さんみたいなの。暖かくて」

 そう言いながら彼女は座蒲団を勧めてくれます。

「玲はきょうそうがキライいな子で。本当にわかりあっていたのは、まこと君、彼だけじゃないかしら?」

「まこと君?」

「玲と同じピアノのせんせいに師事ならってしていたのですわ。せいかくには『ともだちだから一緒がいい』って玲が言い出したのだけど。まこと君はもっとセイシンの細い子だったのに、いまは何で……そう、だから私ね……玲が居なくなった理由を……」

「居る? ユキさん? 先生がタクシーで来たわよ?」

 ふすまが開いて、葉子さんが私を呼びます。

「あらぁ、これまた可愛い白ネコちゃんね。タクシーが来てるわ。夜帰りは冷えるかもだから、薄いのでも良いから、ロングコートを持って行きなさい?」

「は、はい」

「行ってらっしゃい、ユキちゃん」

 冴ちゃんの言葉の続きが気になりましたが、私は二人に見送られて家を出ました。




 タクシーは私と司先生が後部座席で喋っていました。

 清水先生はニコニコしながら私達を見たりしていましたが、決闘で疲れているのかな? たまに欠伸してますね。それでも運転手さんに、

「今日はハロウィンイベントやっているんですよー」

 って、イベントの宣伝中でした。町の連携担当ですからね。しかも清水先生、一応コートを上に羽織ってはいたのですが、わざわざ運転手さんに中見せてました。

「熱心なのはいいが、ガイコツの全身タイツだからな、マゾの上に変態がつくぞ」

「変態マゾ清水! 上等です!」

「あの、マゾ清水? って、ミドルネーム? ですか? 聞きたかったのですが、正確には『マゾ清水先生』って呼んだ方が良いんですかね? 呼びにくいですけれど『マゾ清水先生』!」

「っ! いやいや。何だろう? き、君にマゾと言われると衝撃が……あの、ユキちゃんにちょっと誤解されてます。司さん」

 清水先生がそう言うと司先生が大笑いして、

「誤解でもないかもな。しかし渉がマゾと呼ばれて凹むのを初めて見た」

 っと、言ってました。とりあえず、私が呼ぶ時はマゾはつけなくて良いみたいです。



"うろな町の教育を考える会" 業務日誌 (YL様)

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/

司先生、果穂先生、清水先生、勝也氏

悪魔で、天使ですから。inうろな町(朝陽 真夜 様)

http://book1.adouzi.eu.org/n6199bt/

ベル姉様(買ってもらったゴスロリ服)


お借りいたしました。

問題があればお知らせください。

llllllllllllll

ユキは無事ハロウィンに向かいます。

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