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うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話  作者: 桜月りま
8月28日

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相対中です(紅と白)【うろ夏の陣:裏】

ここはどこでしょう?








 中は暗くてよく見えませんでした。

 でもとっても楽しそうな笑い声がします。

 暗い中、光を感じます。テレビがついているようで、その光は微妙に切り替わりますが、派手な色は感じないので、夜のシーンか何かでしょうか。

 楽しそうな笑い声の中に混じる、細い泣き声を感じます。


『Helps……Hurt……Hurt me……Where, where?

 Where is the Mother? Where is the my sisters?』



 助けて、痛い、痛いよ、母様、何処? 姉様は?



 泣き声に混じる言葉は英語でしたが、簡単な単語なので意味は解ります。

 その画面には……少年、黒髪の。

 いつも不器用に笑ってくれた人。

 一度私に向けなくなった笑みをまたやっと手向けてくれるようになった運送屋の彼、その幼い姿。

 目を背けたくなる彼の過去の前で、女性が一人、楽しそうに笑います。

「ふふふ、玲は良い子ね。私の可愛い子なの」

 乱れた黒髪、焦点の合わない目、抱いたクマのぬいぐるみを撫でています。

 私は思い出します、冴お姉様が『送られてきたビデオを見て、母は気が狂ったほどの内容よ』と、言っていた事を。

 ではココに居るのは彼のお母様でしょうか?



 私はそこでやっとテレビの前の豪華で大きなソファーに人が座っているのに気付きました。

「あきらちゃん、玲ちゃん、ねえ、どうして? どうして玲ちゃんを見捨てられるの?」

 膝を抱えた少女の前には、男性が座っていました。

「仕方ないんだよ、冴。玲を救うには会社の『機密』を渡さねばならない。金ならば用意できる。だがあの機密が今のTOKISADAを支えているのはわかっているだろう?」

「わかりたくないわ!」

 彼女が叫びます。

 シャギーをかけた髪がとても良く似合う、可愛い少女はどうやら冴お姉様。そして彼女の前に居るのはお父様。

「玲ちゃん、『私はいない、バスに居ない』って庇ってくれたって聞いたわ」

「もう、あの子はいないんだ、諦めてくれ冴。攫われた玲が悪いんだ。死亡届も出したから、警察ももう動かない。このビデオが届いてもう一週間以上になる。交渉口も閉ざした。もう生きてはいまい」



 攫われた……見捨てられたの?



 可哀想な、可哀想な、小さな賀川さん。



 私は息を飲むしかありませんでした。

 酷い目にあったって。

 まさか攫われて、父親に切り捨てられ……彼はこの後何年も酷い場所で生きていくのです。八年……冴お姉様の言葉が棘のように思い出されます。

 無関心、無反応、そして交渉を閉ざしたお父様に、冴お姉様は食い下がり、

「何を言ってるの、お父様……『赤い宝刀』、アレが無くても私が会社を何とかしますわ」

「無理だ、子供だな、冴。アレがあればの我が社だ」

「信じて下さい、私、必ず……会社は……あきらは私の可愛い弟なのよ。将来有名なピアニストになるの、あんなにやさしくて繊細な音を出す子は他に居な……」

「わかってくれ、冴。うちには玲は要らないんだよ、冴。お前がいるのだから会社は安泰だ」

 小さな冴お姉様を、彼女が父と呼ぶ男は抱き締めます。でも幼いその瞳は、画面の中で苦しむ彼を見つめたまま。ソレにも気付かず、お父様は、くすくすと笑いながらぬいぐるみを抱きしめるお母様の手を引き、

「こうなる事はわかっていたから隠しておいたのに。冴、早く忘れるんだ。誰かいないか」

 二人が出て行ってしまっても、その画面を眺め続ける冴お姉様。

「私を信じて、おねがい、あきらを返して……機密なんてすぐにあげるから、あきらを返して! かえしてっ!」

 叫びながら画面に縋るのです。

 私は……幼い賀川さんの姿をとても正視出来ませんでした。そして大人のお母様さえ発狂したそれを、幼い彼女が見て平気なはずありません。



『見てはダメ』

 私は彼女の前で立ちふさがろうとしますが、意識だけで、体と言う存在がない事に気づきます。

「ねえ、私が悪いの? 私が攫われていたらお父様はどうしたかなぁ……それとも私が居なくて、玲ちゃんだけがうちの子だったら、お父様は助けてくれた?」

『お前が悪いんだよ、お前が』

 私の中で声がします。その声は冴お姉様にも聞こえているようで、

「そう、私が悪いの」

『責めなくていいのです、賀川さんはちっともそう思っていません』

「私が悪いの」

 そう言ってふらふらと画面に触れます。私の声は届きません。

『お前の弟が汚ぇ大人の欲望の捌け口になってらぁ~、ははっ!』

「やめて、あきらちゃんは私のかわいいかわいい……」

『かわいい? どこがだ? 血まみれで、汚れて、どこが顔かケツかもわかんねぇアレが?』

「やめ……ひィ……返して、返してよぉ……汚くても私なら、私だけが……かわいそうに、私のあきらちゃん。そんなに床を叩いちゃダメ、ああ指が、指が壊れてしまうわ。For mercy's sake, spare the poor fellow!……ああ、お願い、誰か……彼を助けて」

『冴お姉様、そんなに泣かないで』



『お前には何もできない』



 確かにこれは過去にあった事、私に何が出来るわけではありません。でも今、現に苦しんでいるのではないでしょうか? 現在進行形で。

 またフラフラと歩いて、繋ぎ部屋にあったベッドに突っ伏して、嗚咽をあげる小さな彼女。

『お願い、冴お姉様。聞いて下さい』

『聞こえるわけがないだろう? お前の声など』

『お願いです、聞いて下さい』

『無駄だ、無駄だ』

 私を遮ろうとする『声』。次第に大きくなり、私を覆いつくそうとします。



 う、うー……ん。



 随分耐えていた私ですが、本当に、本当に……



 うーん。



 うーん。



『い、いい加減にして下さい! 鬱陶しいです!』



 途端に鎖骨の辺りが暖かく感じた気がしました。今、体もなく、胸もないのですけれど。確かに喉より下、その辺りが暖かいのです。

 きらきらと、光が溢れます。青い蒼い、海のような深い光。涙型をした塊から溢れるその光は、汐ちゃんがくれた『夜輝石』の光でした。

『それは『夜を行く者の意志を助け導く石』。このひかりはユクものを、みちびく灯よ。ゆき……』

 今まで聞こえていた男性の声とは違う、鈴を振る様なあの女性の声がしました。と、いうか、私の声?

 そして私はその時、今までの男性の声が『前鬼お兄様』だと確信します。

 何故なら青い光がハッキリと彼の姿を見せてくれたのです。角が生えた怖ろしい姿、そして姿以上に、濃く影を落とす心の中の影。



 暗い闇。いつの間にか屋敷もベッドも消えていました。

「何か、光ってる? これは何?」

 闇に蹲っていた冴お姉様も『夜輝石』の光は見えるようで、そう呟いています。

 ここはたぶん、冴お姉様の心の闇。長い間ここに閉じこもって泣いているうちに、きっと愛情も何もかもが捻じ曲がってしまったのでしょう。

 本当は、とても優しい、弟思いのお姉様。

 何故、こんな事になってしまったのでしょう?

『冴お姉様、あのまま賀川さんと溝を深めたまま死んでしまうなんて、そんなのダメです』

 そう呟くと、青い光が細い線を作ります。

 青い絹糸。

 その光は遠く、遠く伸び、その先に一際強い、青い光が見えました。それは『夜輝石』の輝き。

『あれ、賀川さん、の、ですよね?』

 それは直感のようなものでした。

 私が持つ涙型の『夜輝石』は、もともと一つに繋がっていた石を、汐ちゃんが割ってくれたもの。

 向こうに見えるその光は、賀川さんが持っている石が発している光と感じました。

 彼はたぶん少し『遠く』に居ますが、このどこかわからないベル姉様が『亜空間』とか『精神世界』とか呼んだ……『境界』や『心の中』ではなく、ちゃんと『生きた者』の世界に居るはずです。



 私は今まで以上に心を込めてその名を呼びます。前鬼お兄様の声は聞こえるのだから、私の声が届かないわけがないのですから。

『冴お姉様……』

 冴お姉様の顔がピクリと反応します。

『冴お姉様?』

「誰、誰なの?」

 声が!

 私の声が聞こえるようです。私は続けます。

『お姉様、賀川さん、……いえ、『玲ちゃん』があの光の方に居るはずです』

「誰、何? それは本当なの? あきらちゃんがいるの? 本当?」

『はい! 必ず、会えます。無事です。元気です。だから希望を捨てないで』

 涙に濡れたそのままで、ただフラフラと、冴お姉様が歩き出します。

『この青い光をくれた子が言っていました。皆幸せになる権利がある。求める事は、自然な事なんだって。だからもう苦しまないで……賀川さん、お姉様をお願い』

「……あきらちゃんに会えるなら、私、頑張る」

『無駄だ、無駄だ。巫女の言葉など信じるな! おい、お前、話を聞けっ』

 その青光は私を助けてくれるようです、冴お姉様に前鬼お兄様の邪魔する声が聞こえない様に守ってくれています。



 長い、長い間、賀川さんが冷たい場所に居た事にずっと心を痛めて。

 彼と同じだけの時間を闇で過ごした彼女に、光があるように祈りながら送り出します。



 けれどもそれを邪魔しようとする前鬼お兄様の声がします。私は思い切り叫びます。

『本当にウルサイです! 冴お姉様の邪魔しないでっ』

『う! お、俺の呪いを返そうと……追い出そうと言うのか!』

 意味はわかりません、でも言いたい事をこの際言う事にします。

『奪ってはダメです、傷つけてはダメです。お兄様達には誰も、誰も付いて行けないのです』

『お前は……お前は、やはり気が強すぎだ。だが小角様の呪いからは逃れられんと思え』

 その時微かに、

『……ベルは、たった一人の少女を救う事もできず、ここで朽ちるのか……? ゆ……き……』

 そんな声がしました。

『ほら、聞こえるだろう? お前の頼みの綱も、もう飲み込まれてしまうぞ……くくく』



でも、でも……



私は思い出します。



ベル姉様。



一緒に居たのはそう長い時間ではありません。そう、一週間でしょうか?



出会った瞬間から、自分の瞳の色に似て非なるそれを美しいと思いました。

私の白髪とは余りに違う赤い髪のそのヒトを、ベル姉様と呼ぶ事を許してもらった時の何とも言えない嬉しさが忘れられないままに。

お風呂やお布団で、じゃれたり話したりして。

そう言えばベル姉様が大好きな『統哉』さんについて語ると、ベル姉様からいつも赤く赤く感じる色が、ほんのりと桃色を帯びるのがとても綺麗で、微笑ましくて。

ベル姉様を先輩と慕うリズちゃんがワンちゃんに見えて失礼してしまった時に大爆笑していた顔も、お庭で花火をしている時に、『生きるんだ』と励ましてくれた口調も、とても大らかで、力強く、それでいて暖かでした。

賀川さんのピアノを聞いて『今の音、一音残らず他の誰でもない、お前に捧げられたモノだ』と言ってくれた日も、彼がうろなを去った日、具合がおかしくなり倒れた時も……ずっとずっと私を見守ったり、心配してくれたりしました。



あんなに心から暖かい微笑みをくれたベル姉様が、朽ちる?



『もう、あの赤い髪も、瞳も、闇に溶けてしまっているさ……小角様の闇に』

『そ、そんなはずありません』

『あの闇の強さはお前が一番よく知っている!』

『ベル姉様の強さは、あの闇を越える物です!』

『何だと?』

『そう、あれは…………何と言えばいいでしょう?』



不死鳥のように美しく暖かく赤い、それは天使……ううん、もっともっと力強い翼を持ったヒトだから……



頭に飾ったベル姉様のティアラを『特別』と言って貸してくれた時……あの時はわからなかったけれど。

きっと私は出会った時から徐々にベル姉様の『特別』に、そう『妹』になったのです。

そして……ベル姉様は言いました……



『大丈夫だって……ベル姉様が……嘘を言うはずがないのです、妹の私に』

『言うさ、お前の事なんてどうでも良いんだよ』

『……違います、それは違います!』



私は更に思い出します。『雪姫の『白』にベルの『紅』。ベルの『紅』に雪姫の『白』で、互いの色が互いの側にいる。そうは思えないか?』そんな台詞と共に渡された勾玉の飾りを。それを一緒に身に着けて、ふら付く私を支えてくれながら、森を歩いた……あの確かな足取りに私は今も導かれているのを感じながら、はっきりと目の前の『鬼』に言い放ちます。



『ベル姉様は問題ないと言いました!』



『な、何だと? そんなものアテになるはずが……』

『いいえ! 私のベル姉様は問題ないと言いましたからっ!』

 私はハッキリ言い放ちます。

 言いたい事を言うと決めていたのだから、私は迷わずにそう言います。

『私は生きます、ベル姉様と。冴お姉様も。皆、生きているから、無事に帰って見せるのです』

『お、小角様の人間の命を削る呪い、生きる意志を削ぐ俺の呪い、相性的には完璧なはず! なのに、なんだ、これは……』

 お兄様が頭を抱えます、そして理解が出来ないと言った表情をします。

『前鬼お兄様……ベル姉様が問題ないと言ったら問題ないのです。こんな事、もう止めて下さい』

 穏やかな気持ちで、そう告げるとなお一層、前鬼お兄様は困惑の色を深め、歪んで見えました。

『ば、馬鹿な……これが、巫女の力とでも言うのか?』

『そんなの知りません、でも私はベル姉様やリズちゃん、猫夜叉の二人や、タカおじ様や葉子さん、汐ちゃんに、先生に、手袋ちゃん……うろなの皆に会えてとても幸せなのです』

 唸りながら睨みつけるのですが怖くなんかありません。だって、ベル姉様をはじめ、皆がこの地で優しく暮らして、私を待っていてくれるのです。



 ……そして賀川さんの帰りを……私は……この地で待つのだから。



『お願い、もうみんなの邪魔はしないで下さい』

『くっ……伏見の鬼に体を童子切りでやられ、意識だけでもと残して来たというのにっ。小角様、この女の、この巫女の力で復活を遂げられる筈ではなかったのですかっ?! お? 小角様が? まさか……』



『他人にまかせ、さらにそんなハンパなサクを弄するから、すべてがうまくいかないのよ』



 また鈴を振ったような女性の言葉が聞こえ、それと共に、青い、蒼い光が光を増します。

『く、苦し……』

 それが一際強くなって、

『こ、こんなことが……ありえない……ありえない…………』

 そう呟きながら、彼がどこかに消えるのを感じた時、冴お姉様も見えなくなり、私はまた真っ白な空間に居ました。



『ここ、どこでしょうか』

 私の方から赤い光が伸び、ゆっくりと歩き出します。体が戻ってきたようで、手にはベル姉様とお揃いの勾玉を握っている感覚がしました。赤い糸は勾玉から紡ぎ出されているようです。

 行かなきゃ、行かなきゃ、そんな気持ちにつき動かされて歩きます。

 真っ白い中、赤い糸はゆっくりだけれども、ずーっと先まで延びて行きます。それは私を導くように。

 とっても体が重くて、眠気が酷くて、辛くなりますが、一生懸命に足を進めます。



 どれほど歩いたでしょう?

 赤い光を追っていると、一つの声が辺りに響きます。



『――<高揚の炎エンハンスフレイム>・『燦然たる(グロリアス)夜明けデイブレイク)』!』



 それは高らかに。

 真白の空間に響き渡るベル姉様の赤き誓い。



『ベル姉様、ああ、姉様……』



 それと共に白と紅の雪が舞い落ちてきます。



勝利した炎を(ユニケ レセフ)讃える(べネディクテュス)

 炎の天使に(イグニス アンゲルス)感謝を(グラテアス)

 貴女に力と(レカー ヴェゲブラー)勝利と(ヴェネツァク)加護のあらん事を(アナ ホゥ シーアー)



 ん?



 頭の中ではなく、私は私の口から溢れた言葉に意味が分からず、首を傾げます。

『だてんしへのかんしゃを』

 そう囁いた声は続けて、

『きれいね……』

『そうですね……』

 見惚れながら私は私に問いかけます。

『……やっぱり貴女は誰ですか?』

『それって、ひつよう?』

『名無しって呼ぶのもどうかと思うのですけど……』

 幾許の間があり、

撞榊厳魂天疎向津姫命(つきさかきいつみたまあまさかるむかつひめ!』

『は? はい?』

 な、投げつける様に言われた名前は長すぎてとてもじゃないけれど覚えきれそうになく、私が沈黙してしまうと、

『……だからいいたくないのよぅ』

 っと、会話が途切れてしまいます。




 その時、向こうから来た白い光がフワフワと赤い糸が絡み合います。

 優しく、それはベル姉様と手をつないだ時のように柔らかく、感じたから。

 私を安堵の息を付きます。

『ベル姉様、大丈夫だったんですよね』

 けれど、私の中の長い名前の人はそれについて返事をせず、

『おつかれさま、巫女。さえ、は、まかせて』

 そう言いました。

『でも……』

『あなたにはげんかい、よ?』

 ゆっくり足が動かなくなる感じがしました。

 綺麗な白と赤の雪が辺りを満たすうちに、私はウトウトしてきます。それでも前に進もうとしましたが、

『だいじょうぶよ、巫女。今は休みなさい』

 そう言われると、私は自分が柔らかい雪に埋もれて寝転がっているのに気付きます。



 ふわふわと舞う、夏の赤と白。

 雪の降らぬその季節にソレを見ながら。



『おやすみ、ユキ』



『お母さ、ん?』



『貴女がたくさんのヒトの愛に包まれているのを忘れないで』



 そういう言葉を、懐かしい声が囁くのを聴いた気がして。

 でもそれを確かめることもできず。

 ゆっくり眠りに落ちました。


朝陽 真夜 様『悪魔で、天使ですから。inうろな町』より、ベルちゃん、リズちゃん、そしてアラストール。


小藍様 『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』より、夜輝石

三衣 千月 様 『うろな天狗の仮面の秘密』 より、前鬼お兄様


これで我が話での『うろ夏の陣』の『裏』として完全終結となります。長い夏が残すのは……赤き堕天使と共に。


【うろ夏の陣:裏】のタグ付けは三衣様の許可を受けております。



問題があればお知らせください。


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