登場人物紹介Ⅱ
第2章より登場した登場人物の紹介となっております。興味の無い方は読み飛ばしてくださって構いません。
情報は第2章終了時点のものとなっているので、先に第2章を読むことを推奨します。
※描き分けの都合上、「黒髪」と表記されているキャラの髪色を青や紫で塗っています。ご了承ください。
冷泉院霧江
・一人称:俺
・身長:175㎝
・出身:日本(西洋人とのクォーター)
冷泉学園高校三年生。生徒会長を務めており、規律を重視するその性格から学園内では「鉄血会長」という異名で恐れられている。
七三分けに分けられた黒髪と日本人にしてはやや高めの身長を持つ、いかにも真面目な印象を持つ少年である。銀縁眼鏡を掛けているが、実は日本人らしからぬ瞳の色を隠すためだけのものであり、本当は視力良好。
見た目に違わず、性格も真面目。厳格で融通の利かない面を持っているため、同じような性格であるローラとはそりが合わない。
異能力を使うことはできないが、それと引き換えに絶大な身体能力を有している。戦闘時には子供の頃に仕込んだ多彩な武術と護身用に持つバタフライナイフを使う。
父親の暮土を多大に尊敬しており、自分の出生に苦しむ彼の力になることを望んでいる。そのため暮土が提案した計画にも手を貸したが、その裏では計画遂行の暁に父親が死んでしまうという事実に恐怖していた。
双子の妹の海紗の趣味に少々……いや、かなりの手を焼いている様子。
冷泉院海紗
・一人称:わたし
・身長:164㎝
・出身:日本(西洋人とのクォーター)
冷泉学園高校三年生。霧江の双子の妹であり、生徒会では副会長を務めている。だが兄とは違い生徒に対して物腰柔らかであるため、生徒たちからはかなり好印象。
双子ということもあり、外見は暮土と非常に似通っている。だが兄とは違い瞳の色にコンプレックスを持っていないため、眼鏡は掛けていない。
霧江同様、暮土に対し絶大な尊敬を抱いているが、兄ほど心酔している訳ではない。最初は暮土の計画に加担していたものの、悠人やローラと接しているうちに彼のやり方に疑問を抱き、後に自ら離反することを選んだ。
兄の霧江と異なり、身体能力は並の人間と同等だが、青い炎を操る異能を持つ。暮土よりも威力は劣るが、温度の高さは彼女の方が勝っている。
実は腐女子。ボーイズラブをこよなく愛しており、どころか男性同士が仲良くしているだけで交際を勘繰り始めてしまう。さらには即売会でボーイズラブものの同人誌を販売していたりもするらしい。
薬研エルネ / エルネスタ・メディチ
・一人称:アタシ
・身長:170㎝
・出身:南欧(公にはスペイン人とのハーフということになっている)
冷泉学園高校養護教諭。だがその正体は、暮土の母アニュス・ディートリヒの部下であった吸血鬼。本名はエルネスタ・メディチというが、都合上現在は日本人風の偽名を用いている。
外見上は、すらりとした長身とやや無造作な黒髪が特徴的な二十代後半くらいの女性。万人から見ても美人であるため、生徒の中には真剣に交際を申し込む輩もいるらしい(無論断られているが)。
いざという時は真剣な様子を見せるものの、基本的には自堕落な性格。怪我や病気に関する処置は完璧な反面、非常に職務怠慢である。
現在は暮土の護衛役として行動しているが、それとは別に両親を亡くした彼の親代わりも務めている。暮土の不幸な出生を気の毒に思っており、そのため彼の好きなように人生を送らせてあげることを誓っている。
『時殺し』という時間停止能力を持つ。ただし、吸血鬼の血を引いている者には効果が無い。ついでに言えば、自分よりも能力が上回る存在であるクルースニクにも効果が無い。
冷泉院ひかり
・一人称:私
・身長:160㎝
・出身:日本
暮土の妻。職業は大学教授であり、普段は某大学で東欧の歴史に関する研究を行っている。
大学で研究に携わっているという理由と半吸血鬼と密接に関わっているという理由から、何の戦闘力も持たない一般人でありながら吸血鬼の事情に非常に精通している。
見た目は二十代後半から三十代前半のように見えるが、実年齢は暮土と同じ五十代前半くらい。
穏やかながらも毅然とした性格をしている。非道なことは許せない誠実さも持ち合わせている。
暮土とは大学生時代に出逢った。その際、彼の心の闇を知り、以降は深い心痛を負った彼の精神を支えるため生涯付き従うことを決意した。
本職の忙しさが故にあまりすることはできないが料理上手。ちなみに得意料理はハヤシライス。
冷泉院暮土
・一人称:ボク
・身長:179㎝
・出身:日本(西洋人とのハーフ)
冷泉学園高校理事長にして冷泉院家現当主。家族以外の者には敬語を使う。
その正体は、人間の父親と吸血鬼の母親の間から生まれた『半吸血鬼』と呼ばれる存在。
実年齢は五十を超えているが、加齢速度が遅いという半吸血鬼の特性が故に、外見は二十歳を超えたばかりに思える痩身の青年という若々しいもの。純粋な日本人ではなく外国人とのハーフであるためか、黒髪のところどころに混じっている銀髪に藤色の瞳という少々変わった見た目をしている。
摂氏数千度を超える炎を自在に操る異能を有する。
自身を生んだ直後に母親が衰弱死し、さらに本来ならばマリーエンキント教団に殺されるはずだった自身の身代わりに父親が殺害されたという過去から、ずっと自分の存在を疎んで生きていた。一時期はひかりの励ましによって立ち直るものの心の闇は消えておらず、その消えなかった闇が今回大きな事件を引き起こすことになってしまう。
父親を教団員に拉致され殺されたという過去を持っているため、マリーエンキント教団のことを毛嫌いしている。聖女であるローラの冷泉学園高校への編入を渋っていたのも、そのような過去があるため。




