登場人物紹介Ⅰ
第1章までに登場した登場人物の紹介となっております。興味の無い方は読み飛ばしてくださって構いません。
また情報は第1章終了時点のものとなっているので、先に第1章を全て読むことを推奨します。
暁美悠人
・一人称:俺(ユークリッドの場合は「余」となる)
・身長:176㎝
・出身:復活した場所は日本。本来何処の生まれかは不明。
冷泉学園高校二年生。地方警察官の父と専業主婦の母とで、学園から徒歩15分圏内にある一軒家に暮らしている。
癖の無い黒髪とやや目付きの悪い瞳が特徴の美少年だが、頭脳や運動神経などのスペックは至って普通。女子からは親友の解ともどもモテるが、その人付き合い下手が災いし男子からは避けられている。
無愛想な性格であり、周囲からは根暗だと思われている。基本的に何事にも無関心だが、父親が警察官なだけあり正義感は割と強い。少々偽善的な一面も持ち併せている。
過去のとある事件から、叶を危険な目に遭わせることに敏感になっている。
その本性は、四百年の時を経て現世に蘇った吸血鬼の真祖ユークリッド・ドラクリヤ・クレプスクルム。しかし一度目の死に際に食らった先代クルースニクの神術の影響により、長らくユークリッドとしての記憶と吸血鬼の力を失っていた。
ユークリッドの人格は悠人のそれとはまるで異なり、冷酷非道かつ嗜虐的かつ傲慢。自身に逆らう者は味方でさえも容赦しない。が、今では『暁美悠人』として過ごした時の記憶が混ざっているため、四百年前よりも性格が丸くなっている。
『生殺与奪』と呼ばれる、自身が傷を負わせた者に限り生命や傷の具合を操作できる能力を持つ。また真祖の証として、黒い大剣『魔帝ノ黒杭』も保有している。
ローラ・K・フォーマルハウト
・一人称:私
・身長:168cm
・出身:東欧の某国(詳しい場所は本人でも知らない)
対吸血鬼討滅組織『マリーエンキント教団』所属の聖女。後に悠人たちのクラスに留学生として編入する。
その本性は、世界で唯一吸血鬼の真祖を滅する力を宿した「クルースニク」と呼ばれる存在。クルースニクとしての使命を果たすべく、真祖ユークリッド――すなわち悠人を討滅するために来日した。
クルースニク特有の真白い髪と肌、白い睫毛に縁取られた銀灰色の瞳を持つ。豊満な胸とモデル並みのプロポーションを持つ美少女である。
生真面目で淡々とした性格。悪く言えば融通が利かない。が、日本で暮らしているうちに年相応の少女らしさを見せるようになった。
今まで箱入り娘に近い生活を送ってきたため、常識に疎い。日本の異文化に興味を持っている様子がある。
自分の過去を語ることを極端に嫌がる。
浅浦叶
・一人称:あたし
・身長:154cm
・出身:日本
冷泉学園高校二年生。悠人とは小さい頃からの幼馴染。
明るく天真爛漫な性格で、男女共に好かれている。やや子供っぽい一面もあるが、いざという時には冷静な判断もできる。
女子高生にしては低い身長と童顔は庇護欲を掻き立てられると専ら評判。
水泳部に所属している。フリーに特化しており、メドレーリレーに選抜されるほどの実力者。部活の練習で長い距離を泳ぐこともあるためスタミナはかなりある。
幼い頃から悠人に微かな恋愛感情を抱いているが、肝心の悠人は叶のことをただの仲のいい幼馴染程度にしか思っておらず、また彼女自身もそのことを薄々察しているため、今のところ全く進展していない。
小学六年生の時に凄惨な事件を目撃してしまったことから、血と殺人に対し大きなトラウマを抱えている。故にお化け屋敷やホラー映画に激しい抵抗感を持っている。
城崎解
・一人称:僕
・身長:180cm
・出身:日本?
冷泉学園高校二年生。悠人の親友。彼とは高校入学時に知り合った。
異様に顔が整っている悠人と引けを取らないくらい容姿端麗であるが、彼とは異なり文武両道かつ品行方正。まさに絵に描いたような完璧超人。
学校ではいわゆる王子様キャラ。女子にモテるのは当然のこと、男子からも一定の評判は得ている。
悠人に対して異様に甘く、彼の身の回りのあらゆる世話を率先してやりたがる。彼が決定したことには基本逆らわない。そんな悠人の母親ないし召使ないし恋人のように振る舞う様子から、一部からは同性愛者なのではないかとの疑いを持たれている(本人は否定している)。
何かと意味深な言動が多く、彼の素性は非常に謎めいている。悠人でさえも彼の多くは知らない。
ローラに対し敵意を抱いているような節が見られるが……。
ゼヘル・エデル
・一人称:自分
・身長:190cm
・出身:ドイツ語圏?
真祖ユークリッドの眷属たる吸血鬼『四使徒』の一柱。
赤銅色の長髪を持つ偉丈夫。しかしその顔立ちは意外と若く、それなりには整っている。左目に軍用眼帯を掛けているが、人間社会に溶け込む際は白の医療用眼帯に付け替えている。
弱者の人権を許さず、そういった存在を徹底的に侮蔑し排除する戦闘狂。逆に自分と同じくらいの強さを持つ者に対してはある程度の礼儀を以て応対している。
吸血鬼としての能力は『血液による武器錬成』と呼ばれる、体外に流された血を元にして様々な武器を造るといったもの。自身の嗜好が故に剣を精製することが圧倒的に多いが、他の武器や兵器(銃など)も造ることも可能。
元々はとある戦狂いの貴族に仕えていた私兵であった。しかし領主の堕落に失望し領主を殺害、その後自殺しようとしたところをユークリッドに拾われた。かつての領主と同じ強さと覇気を持つユークリッドに心酔しており、彼に対し絶対的な忠誠を誓っている。




