第27話 月はさくらの教科を解く
この作品はpixivとカクヨムに投稿した物です。
さくらと月はテーブルに向かって、各々勉強をします。
さくらは復習をしながら、授業で習った部分を復習する。
月は問題をすらすら解いていきます。
月ちゃんは着替えると、テーブルでわたしと勉強をする。
テストはあと1か月だけど、テスト範囲も出始めている。
わたしは教科書を出して、勉強をする。
うちの学校はまだ教科書だけど、タブレットも使い始めてはいる。
でも、主な教科は教科書だから、教科書を開いている。
月ちゃんも同じように勉強をする。
学年が違うから各々で勉強をするけど、わたしの勉強ははかどらない。
今日習った部分を復習するけど、答えを見ないで解いても正解は半分ぐらい。
「う~ん、おかしいな……」
わたしはうなるけど、今日は特に調子が悪い。
成績は悪くはないけど、良くもない。
ただ、そうであっても半分はちょっと少ないかな。
(うーん、もういちどやってみよう……)
わたしはもう1度別の問題を何問か解くけど、こっちも正解は半分ほどだった。
(あー、これはだめだ……)
習ったばかりとはいえ、これはまずい。
ただ、この教科は苦手だから仕方がない。
なので他の教科をする。
こっちの教科は、すらすらと問題が解けたから、やはり苦手なだけだったか。
でも、苦手な教科はとことん苦手だから、がんばらないとまずいかな。
(そういえば、月ちゃんは勉強が得意って言ってたよね)
わたしは2教科をやったので、月ちゃんを見てみる。
すると月ちゃんは黙々と問題を解いている。
答え合わせはしてないようだけど、問題を見るとささっと答えを書いて次に進んでいく。
それを、月ちゃんは繰り返している。
(解くのが早い……)
答があっているかは別として、1問を解くのがとても早い。
問題を読んでいると思うけど、ぱっと見てすぐ答えを書いていく。
そして、問題を解き終えると、ノートを閉じてわたしの方を見る。
「さくらさんも……終わったのですか?」
月ちゃんが終わったのか聞いてくる。
「終わったと言えば、終わったけど、月ちゃんって問題を解くが早いね」
わたしがこう聞くと
「はい……問題を解くのは早いです……」
と月ちゃんが答える。
「そうなんだ。わたしは問題を読んで、考える時間が長いよ」
わたしは月ちゃんと違い、考える時間が長い。
だから、テストの問題を解くのも結構ギリギリ。
全問は解いてはいるけど、後半時間がなくて慌てることが多い。
「そうなんですね……毎日ではないですが……予習と復習をしてますので……1度やった所は一応は覚えています……」
月ちゃんはほんのり頬を染めて、照れながら答える。
「そうなんだ。わたしも一応復習はやってるけど、覚えが悪いというか、要領が悪いのかな。
得意な教科だと、すらすら解けて、時間に余裕があるけど、そうでないとギリギリ。
苦手な教科は全問解くのがやっとかな」
わたしがこう言うと
「あの……問題を見せてもらえますか……」
と月ちゃんが問題を見せて欲しいと頼む。
「別にいいけど、2年生の問題だよ?」
わたしがこう言うと
「かまいません……」
と答えるので、わたしは
「それじゃ、見てみて」
とわたしは月ちゃんに教科書を渡す。
「ここからここまでが、わたしが解いた部分ね」
わたしは教科書の問題を解いた部分を教える、
「わかりました……解いてみます……」
こう言って月ちゃんは教科書をしばらく見ると、さっきと別のノートを開く。
ノートを開くと、そのノートに答えを書いていく。
すると、月ちゃんは明らかに、わたしより早く解いていく。
(解くのが早い……)
わたしがこう思うけど、早くても答えが合ってないとね。
月ちゃんは頭がいいみたいだけど、さすがに2年生の問題は合ってないよね?
わたしは流石に解けないと思うけど、月ちゃんは
「終わりました……」
とわたしより、数倍も早く全問を解いた。
「は、早いね……」
わたしが早いと言うと
「あってるかわかりません……問題だけ読んで解きましたので……」
と月ちゃんが自信なさげに答える。
(いやいや、1年生が2年生の問題を、問題だけ読んで答える方がおかしいよ!)
わたしはこう心の中で叫ぶけど、顔は冷静にしている。
「それじゃ、答え合わせだね」
「自信はないです……」
月ちゃんは自信なさげにしてるけど、合ってなくても別に何もしない。
むしろ、合っている方がわたしの方が困る。
わたしは月ちゃんからノートと教科書を受け取ると、答え合わせをする。
すると、全問正解ではなかったが、正解率は8割ほどだった。
(わたしより正解が多い……)
月ちゃんに渡した問題は、わたしが半分ぐらいしか解けなかった教科の方。
だから、習ってない月ちゃんが半分解いたのは、すごいというより衝撃。
月ちゃんは県内1、2を争う進学校に通っている、親戚のお姉さんに教わったと言ってた。
だから、月ちゃんよりも、教えてた親戚のお姉さんが、頭がいいって思ってた。
でも、実際は月ちゃん自身が元々頭が良かった。
そして、親戚のお姉さんに教わって、さらに勉強法を身につけたと、わたしは思った。
「8割正解してるよ、すごいよ月ちゃん」
わたしはちょっと悔しいと思いながら、習っていない問題を8割も解いたから、素直にすごいと褒める。
「ぐ、偶然です……」
わたしが褒めると月ちゃんは、頬を赤くしながら、目線を逸らし照れたのだった。
お読みいただきありがとうございます。
月は2年生のさくらの問題も解くほど、頭がいいです。
偶然ですが、親戚のお姉さんに勉強を教わったのもあります。
さくらに褒められても、照れるのが月らしいです。
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