#ヒエログリフを書こう #絵本
Philip Ardagh 著
吉村作治 監修
林啓恵 訳
形式:
電子書籍
発売日:
2013年03月05日
ISBN:
9784798129310
価格:
本体1,500円+税
翔泳社から電子書籍版も刊行されています。
吉村教授絶賛とか書いていても吉村教授の使い方が絶対間違っている。
そんな絵本がこの世にはある。
『鴉野さん、変な本持っていますね』
『いや、カラスノ。流石にこんな本は借りたくない』
無茶苦茶言うな!
借りたくないって借りなくて結構だわ!
ムカついたので紹介しておく。
こんな紹介されてもうれしくないだろうけど。
この本はフィリップ・アーダ氏が絵本形式で描く本格的なヒエログリフ解説絵本である。
あれ、紹介の文章がバグった。
そもそも絵本でヒエログリフを解説するというコンセプトがおかしい。
これを理解したり喜べる子供がいたら知的レベルが高すぎる。冒頭で無茶苦茶抜かした筆者知人よりは確実に知的レベル高い。
筆者:ヒエログリフを学んだエジプトの書記は12年修業をしました。つまりこれを読んでヒエログリフを習得するのは無理です。
身も蓋もねえ。
筆者は現在、『デッド寿司』というZ級映画を観ながらこの文章を書いているが影響がないとは断言できない。
兎にも角にもこの絵本は人類が文字を習得するまでの過程からヒエログリフの細やかな解説をヒエログリフたちが自ら解説やチャチャ入れを行うのだ。
ヒエログリフが萌えキャラになるとかやっぱおかしいだろ!
いや、正しく萌えキャラであるから文字なのかも知れぬ。かつての読者様の親御さんはゆる文字とか書いていた世代だし。案外人類の歴史は繰り返すのかも知れぬ。
さて、ヒエログリフには表音文字もあるが表意文字もあるらしい。
表音文字でありながら母音は表記しない。
例えば『小説家になろう』なら『SYSTKNNR』?
筆者曰く、文字がわかるということは暗号がわかること、その暗号を共有している事だという、今この文章や『小説家になろう』を楽しんでいらっしゃる読者さまも『日本語』という暗号を習得することによってこれらの意味が分かる。
まぁ意味が分かっても意図が分かるとは限らない。
「カバの象形文字を紹介しないのか!」(by 本書に時々現れるカバの象形文字氏)
そういうのは作者さんの意図によるものでしょう(たぶん)。
本書を読むと文字が民族性を大きく示すものであると理解できる。
神への賛辞の言葉、王への言葉、それら神聖な言葉自身が魔力をもってよみがえることを防ぐため頭や足をあえて書かない、あるいは後世の人間がその部分を削った跡があるなど。
もしあなたがファンタジー世界を書いているなら、その世界での文字を作品中に出すならば多少なりとも参考になるかもしれない。




