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入れ替えスキルでスキルカスタム  作者: 斗樹 稼多利
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騎士団内の攻防


 一人だけになった騎士団長へ憑依するため、窓の隙間から侵入して背後を取る。

 さあ、こいつを乗っ取って虐殺劇の始まりだ!


「むっ? ぬぅ!」


 わっ、すごい。僕に気づいて憑依するのを避けたよ。

 さすがは騎士団長、そうこなくっちゃ。


「やるね。気配に気づいて避けた人は、ほとんどいないよ」

「白い靄のような存在……。報告にあった、人間に憑依する奴か!」


 うん? 報告?

 ひょっとして僕のことを知っている?

 あれかな、ガルアの騎士団の基地で雑魚に憑依した時の生き残りが、僕が抜け出すところでも見てたのかな。

 まあいいや、知っていようが知っていまいが些細な事さ。


「だったらその体、頂戴よ!」

「誰がやるか!」


 あれ、逃げた?

 なんだよ、待てよ! その体を使って虐殺劇をするんだからさぁ!

 背中を向けて走る騎士団長を追って行く。

 こうした追いかけっこもちょっと楽しい。

 でも、人を殺すのとは比べるまでもなくツマラナイ。

 これだったら魔物でも殺してた方がマシだよ。


「諦めなよ! その体は有効活用してあげるからさぁ!」

「断る!」

「意地っ張りだなぁ。あっ」


 なんか部下っぽい騎士の人を発見!

 よし、ここは一旦あいつへ憑依して騎士団長を捕まえよう。

 いざという時は、部下の命が惜しくないのかって人質にすればいいしね。


「そこのお前、逃げろ!」

「へっ? うわっ! なんだぁっ!?」


 ああくそっ、僕に気づいて逃げ出した。

 どうせ追いかけっこするのなら、僕がちゃんとお前らを殺せるようになってからやろうよ。


「騎士団長、あれは!?」

「ガルアからの報告にあった奴だ! 逃げないと憑依され、操られるぞ!」


 やっぱりあそこからの報告だったんだね。 

 当然か、なんせここへ来るまでの調整と遊びに使った奴らは、目撃者も含めて全部殺したからね。


「そうだ騎士団長! 次の角を左へ、奥の部屋にアレがあります!」

「むっ、分かった!」


 うん? 僕に対抗するための何かがあるのかな?

 ひょっとして幽体みたいだから、浄化系の魔道具かな。

 そうだとしたら無駄だよ無駄。

 こんな体だから勘違いされ易いけど幽体じゃないし、その勘違いで何度も浄化系の魔法や魔道具を向けられたから、「光耐性」スキルを習得しているんだよね。

 だけど、それをやるまえに僕が追いつきそうだね。


「おい、もっと早く走れ!」

「すみません! これ以上は!」


 部屋は見えて来たけど、そこへ着くより先に僕の方が部下の人に追いつけそうだ。

 騎士団長じゃないのは残念だけど、せいぜい人質が腰かけ程度にはなってよね!


「させるか、先に行け! アレを取って来い!」

「騎士団長!?」


 へえ、勇ましいね。

 部下を守るため、自分がここに残って足止め?

 だけど無謀だよ!

 誰にも憑依していない僕は、人間なんかには殺せないよ!


「その体、使わせてもらうよ!」

「やれるものなら……やってみろ!」


 やってや……えぇぇぇぇっ!? なんか十人ぐらいに増えたんだけどっ!


「さあ、本物の私が見抜けるか!」


 くっ、駄目だ。本物が分からない。

 見た目は完全に同じだし、動きがそれぞれ違うから動きの違いでの見分けもつかない。


「くそっ、これかっ!」


 違った!

 憑依しようとしたら、煙みたいになってきえちゃったよ。

 なんなんだよ、これはっ! て、消えた分がまた増えたし!


「これが我が先天的スキル「分体」! 本体を見破れるものなら、見破ってみよ!」


 ああもう! 面倒な先天的スキル持ってんな、こいつ。

 これはっ、これはっ、これはっ!

 全部違う!

 消えた傍から増えるし、どれが本物なんだよ!

 そうだ、こういうのは本体を守るために出すんだから……。


「最後尾のお前だぁっ! って、えぇぇぇっ!?」


 せっかく分体の間をすり抜けたのに、これも偽物!?


「残念だったな」


 へっ?

 なんで騎士団長が奥の部屋の所に?


「お前が相手にしていた十体、全てが私のスキルで作り出した分体だ」

「ズッルー! お前、それでも騎士団長かぁっ!」


 文句を言いながら突進するけど、向こうは余裕の表情だ。

 礼のアレとやらでも入手したのか?

 でも何を使おうと、僕は倒せないよ!

 僕を倒せるのは、僕と同じ精霊だけだよ!


「なんとでも言え。そもそも、お前みたいなのと、まともにやる訳がないだろう」


 うん? なんだアレ、無色透明な……。

 って、封水晶!?

 やばいやばいやばい! アレは不味い!

 というかなんで、封印できるって知ってるんだよ!

 逃げないと、逃げないと拙い。

 駄目だ、勢いをつけすぎてて急に止まれない!


「お前の悪だくみもここまでだ。封印!」


 ぎゃあぁぁっっ!

 くそっ、くっそぉぉっ!




 ****




 封水晶から発せられた閃光に視界を奪われ、思わず目を閉じながら隠して光が収まるのを待つ。

 見えてはいないが、奴の悲鳴のような叫びが聞こえるから封印自体は聞いているようだ。

 やがて光が収まると、封水晶の中には球体状になった白い靄のような奴がいた。

 良かった。封印には成功したか。

 そいつはこっちを見ると、紺色の目と口を忌々しそうに歪める。


「くそっ。出せ、出せ、出せよう! 出してお前の体を乗っ取って、虐殺の限りを尽くすんだぁっ!」


 それを聞いて封印を解くアホがいるか。


「やりましたね、騎士団長!」

「ああ。間に合って良かった」


 危うく私か部下が乗っ取られるところだった。

 分体を出して引きつけている間に、封印したこいつへの対策として準備しておいた封水晶を部下が取って来る。

 たったそれだけのことなのだが、囮になる身としては少々恐ろしかった。

 いくら分体で目晦ましをしていたとはいえ、気づかれたら私が乗っ取られていたかもしれないからな。

 上手くいって良かった。


「悪いが報告を頼めるか。さすがに十体も分体を出して操るのは消耗が激しい」

「了解しました」


 敬礼をした部下が走り去っていく。

 ふう。ヒヤヒヤしたが、早期に解決できてなによりだ。

 あとはこいつをどうするかだな。


「僕をどうするつもりだよ!」

「決まっている。封印したまま、永久に隔離させてもらうぞ」

「ふざけるなよぉっ! 久々に退屈を紛らわせる日々が来たと思ったのに! 出せ、出せよっ!」


 何と言おうが無駄だ。

 お前にはそこで永久に退屈を味わってもらうぞ。




 ****




 よしよしよし。

 僕の演技に良い感じに騙されてるな。

 しかしまさか、封印してくるとは思わなかったよ。焦ったなぁ。


(「分裂」スキルが無ければ、危なかったや)


 分からず屋のレギアと別れた後、暇つぶしを探す中で偶然習得したスキルだけど、覚えておいて良かったや。

 封水晶は一体しか封印できないから、分裂した方は助かった。

 その分裂した方は僕が封印されている間に、近くの窓から外へ逃がしてある。

 今なら騎士団長は完全に油断している。

 やるなら今だ。いけ!


「ぐっ、おっ、がっ!?」


 よし、憑依成功!

 このまま操って封水晶を割ってやる。


「これは、なんだ、貴様の……仕業か」


 あれれ?

 憑依はできたけど精神支配が上手くいっていない。

 ひょっとして分裂したから、その分だけ力が弱まっているのかな?


「そんなの気にする暇があったら、さっさとこれを割ってよ」


 憑依した分裂体を通じて操り、封水晶を割ろうとするけど抵抗が強くて思うように操れないな。

 僅かな時間だけ操れてもすぐに意識を取り戻されて、割るだけの時間も支配できない。


「もう。余計な抵抗しないでよ」

「ふざけ、るな。貴様こそ、私から、出ていけ」

「誰が出て行くかっての」


 ええい、それ、そら!

 さっさと壊せよ!

 支配と抵抗が拮抗して騎士団長の体が右へ左へ揺れ、壁にぶつかったり転んだりするけど、寸でのところで抵抗されて封水晶を割ろうとしない。


「こんのっ!」

「ぬおぉぉっ!」


 投げて割ろうとしたけど、また抵抗されて封水晶を手放さなかった。

 くそっ、分裂するとここまで支配力が弱まるのか。

 これは持久戦かな。


「騎士団長!? 何事ですかっ!」


 あっ、さっきのとは別の部下が何人か来ちゃった。


「お前達! 誰でもいい、私を殺せ!」

『えぇっ!?』


 はぁっ!? 何言ってんのこいつ!


「理由は分からんが、私はこいつに操られかけている。封水晶を割って完全に乗っ取られる前に、私を殺せ!」


 やばい。そんなことをされたら、分裂体の方が死んじゃう。

 そうしたら僕は弱体化した状態のまま、永遠にこの中に封印され続けることになる。

 そうはさせるか。やられるまえに、やってやる!


「ぐわっ! いかん、早くしろ!」


 このっ、このっ! 早く壊せよぉっ!


「し、しかし……」

「やれぇっ! 伝達したはずだ、相手が誰であろうと、躊躇するなあぁぁっっ!」


 もうちょっと、もうちょっとなのに粘りやがってぇっ!

 早くこれを壊せよ!


「……やるしかない!」

「ですが先輩」

「ここで我々がやらなきゃ、王都に多大な被害が出るぞ。それでもいいのか!」

「……くっ、そぉっ!」


 やばい、あいつら全員剣を抜きやがった。

 急げ急げ、早くこの水晶を割らないと!


「させるかぁっ!」


 ぐぅっ! また寸前で壁に叩きつけるのを邪魔された。

 いい加減に観念しろってぇっ!


「いくぞっ!」

「ぐっ……。騎士団長、ご容赦ください!」


 ちくしょう! そうはさせるか!


「ぬぉっ!」

「わっ」

「くっ!」


 ちょっとは僕が操れるんだ、抵抗するだけ抵抗してやる。


「騎士団長、暴れないでください!」

「無茶を言うな。これでもお前達に当てないよう、ギリギリで外してるんだ」


 向こうは一撃で仕留めなくちゃならないから、少し抵抗するだけでも意味はある。

 できればこのままこいつらを殺したいけど、騎士団長の抵抗が想像以上に強くて致命傷を与えられないよ。


「くっ。複数で同時にいくぞ!」

「了解!」


 ええい面倒だな! そうだ!

 一旦動きを弱めて……。


「動きが鈍った、今だ!」


 一斉に襲いかかってきた。今だ!


「いかん! これは誘い」


 騎士団長が何かを言う前に、全力で操って少しだけ体を動かす。

 そうすることで振られた剣は首を断ち切れず、首に切り傷をつけただけ。心臓を刺すために突き出された剣は、僅かに心臓を外したから即死には至らない。

 つまり騎士団長に憑依している分裂体も無事だ。いけ!


「ごっ、おっ!?」

「騎士団ちょ、ぎゃあぁぁっ!」


 騎士団長へ憑依させていた分裂体が飛び出し、心臓を刺そうとしていた奴に乗り移った。

 ちょっともったいないけど、騎士団長を使うのに拘って自分がどうにかなったら、意味が無いもんね。


「いかん、今度はこいつを」


 そうはさせないよ。


「あがぁぁぁっ!」


 おおっ。やっぱり騎士団長と違って、こいつなら弱まった支配力でもだいぶ操れるや。

 こいつを殺そうとする奴らに剣を振るい、全員を蹴散らして動けなくする。

 まだ死んでいないけど、優先事項はお前達じゃないからちょっとだけ生かしといてあげるよ。

 そういう訳で、優先事項である本体の僕が入った封水晶を騎士団長の手から奪う。


「か、返せ……」


 即死には至らないものの、致命傷を受けた騎士団長が手を伸ばしてくる。

 悪いけどそんな体になったお前には、興味が無いんだよ。

 はあ~あ、本当にもったいないことをしたよ。


「やめ、ろ……」


 あれあれ? こいつも生意気に抵抗するの?

 騎士団長より操れているとはいえ、やっぱり支配力が弱いとやり辛いなぁ。

 でも全然操り易いから、関係無いけどね。

 だからこの封水晶も……えい。


「ひゃっはぁー! やっと出られたよ!」


 まったくもう、憑依するのと違って封印されるのって狭っ苦しくて嫌だねえ。


「あっ、あぁっ」

「そんな、せっかく騎士団長が封印したのに……」


 結果的には無駄な努力だったね。

 さあてそれじゃあ、憑依からの分裂体と融合っと。

 よおし、これでこいつは完全に支配した。


「くぅぅっ! これでやっと自由に動けるや」


 体を伸ばして肩を回す。ああ、やっぱり自分の思い通りに動けるのは良いね。

 さてと、動けるようになってまずやるべきは……


「まったく。余計な手間かけさせるんじゃないよ!」


 もはや虫の息になっている騎士団長に歩み寄って、こいつが持っていた剣を突き刺す。


「がっ……!?」


 刺された騎士団長は、一瞬目を見開いて大きく痙攣したら力尽きて動かなくなった。

 お前のせいで不自由な思いをしたんだから、これくらいの復讐は当然だよね。


「騎士団長!」

「くっそぉ、よくも……」


 さてと、次はまだ生きているこいつらかな。

 動けないくせに睨んだって、怖くもなんともないよ。


「とりあえず邪魔だから、死んどいてね。ダークアロー」


 反論を聞く前にこの体が使える闇魔法を使って、全員の額を撃ち抜いてやった。

 ううん、やっぱり魔法で殺すのは情緒に欠けるなぁ。

 僕としては直接手を下して命を奪う、あの感覚が好きなんだよね。

 ということで、ここからは魔法で殺さずこの手で殺すことに決定!

 それじゃあ早速、王都での虐殺劇を。


「待たせた、応援に来たぞ。状況はどうなっている!」


 あっ、獲物が向こうからたくさん来た。

 自分から来たなら文句は無いよね? 異論は無いよね? 殺されてもいいんだよね? 殺してもいいんだよね?

 答えは肯定しか認めない! 否定は全て聞き流して、塵一つ分も認めない!


「パワーライズ、クイックアップ!」


 この体は自己強化魔法を使えるみたいだから、これで強化して僕は跳びかかった。


「ハッハー! 虐殺だぁっ! 人間だけじゃない、獣人もエルフもドワーフも、何であろうと抹殺だぁっ!」

「なっ、こいつ、ぎゃあぁっ!」


 武器を放り捨てて両手に魔力の爪を作り出し、応援に来た騎士団員達を鎧越しに切り裂いていく。

 ああ、この感触だよこの感触。

 魔力の爪から伝わって来る、皮膚と肉と骨と内臓を切り裂くこの四重奏。

 そしてこれに返り血の温かさと匂いが絶妙のアクセントになって、僕を愉悦と恍惚と快楽に浸らせる。


「お前、応援を呼んで来い!」

「俺達が時間を稼ぐ、早くしろ!」

「は、はいっ!」


 えっ、応援来るの?

 また獲物が自分から来てくれるの?

 自分で探しに行く手間が省けて助かるよ。


「だったら呼びに行く時間あげるからさ、騎士団員でも冒険者でもなんでもいいから、強い人連れて来てよ。こいつら弱くてツマラナイからさ」


 そう言って足下で呻いている奴を蹴ったら、足止めするって言っていた奴らが怒りだした。


「貴様! よくも仲間を足蹴に!」

「許さん!」


 このくらいで怒らないでよ、僕に殺されるだけのクソ雑魚が。


「ほいほいっと」


 殺気立って襲ってくる奴らの攻撃に対し、魔力の爪で迎撃して武器だけを壊す。

 折れた剣や槍は床に落ちて、武器を折られた奴らは忌々しそうに僕を睨んでくる。

 睨んだくらいで、どうにかできるわけじゃなのになぁ。


「あのさ、睨む暇があったら武器を拾うとかすれば?」


 後方へ跳躍して距離を取り、床に転がっているゴミと化した奴らを指差す。


「ほら、武器を拾う時間あげるからさ。そこに転がっている大事なお仲間さんから、敵討ちに使わせてもらいなよ」


 睨んだって僕は殺せないよ。

 殺すのなら武器でも魔法でも拳でも、なんなら自分の爪でも牙でもなんでも使って襲いかかってこないとね。


「ちっくしょう……舐めるなよ!」


 一人が動きだしたら全員が動き出した。

 そうこなくっちゃね。

 精々、応援とやらが来るまでの暇つぶしにはなってよね!

 そう思ったんだけど、やっぱり雑魚は雑魚か。

 時間稼ぎもできず、暇つぶしにもならず全滅しちゃったよ。早く応援来ないかな。

 ツマラナイから死体を爪で切り裂いていたら、角の先から複数の魔法が迫ってきた。


「ふぅっ!」


 爪で魔法を全て切り裂く。

 魔法は僕に当たらず、当たった壁や天井を崩壊させる。

 それに続くように、武器を構えた騎士団員達が角から現れた。


「いけぇっ! なんとしても、ここで奴を討ち取れ!」

『おぉぉぉっ!』


 雄叫びを上げる騎士団員達の後方からは、援護の魔法も放たれている。

 うん、そうこなくっちゃね。

 同じ虐殺するにしても、逃げ惑うのを殺す良さとか、抵抗されるのを殺す良さとか色々あるからね。

 さあ、まずはお前達を虐殺だぁっ!


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