表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
入れ替えスキルでスキルカスタム  作者: 斗樹 稼多利
32/116

入れ替えて進化


 この日の夕食はいつもより静かだった。

 原因は夢だの責任を取れだので、二人が俺の嫁になる発言をしたことだ。

 あの後の移動中はなんか気まずい空気になって一言も発さず、時折ロシェリがこっちを向いてはフードを引っ張って顔を隠しながら俯いたり、アリルからチラチラと視線を向けられたりしたくらいで今に至る。

 そんな状態で魔物と遭遇しなかった幸運に感謝しつつ、夕食が終わったら三人で話し合おうと決めた。

 そして、その時が訪れる。


「さてと。じゃあちょっと、俺達の今後について真剣に話そうか」

「そ、そうね」

「……うん」


 今後の意味を察したんだろう。二人の動きがぎこちなく、表情には緊張や照れが窺える。

 おそらく、俺もそうなんだろう。でも話さない訳にはいかないから、焚き火を囲んで話を始めた。


「まずロシェリ。あの時に言っていたのは本当か?」


 フードで顔を隠すロシェリが小さく頷く。


「俺以外にも、受け入れてくれる奴と出会えるかもしれないぞ?」

「そんなの、分からない。ジルグ君、逃したら……もういない、かもしれない、もん」


 だよなあ。人の出会いなんてどうなるか分からないし、最初は良くとも後々嫌になって追い出される可能性だってある。

 俺とアリルは食欲のことも性格のことも気にしていない。でも出会った相手が全員そうとは限らない。実際、ロシェリが育った孤児院じゃ大人の職員達でさえ庇わずに、陰口や嫌がらせをして疎んじた挙句に追い出したんだから。

 そういう環境で育ったロシェリが、自分を受け入れてくれる男なんて、俺以外にいないと思うのも仕方ないか。

 何度かロシェリが俺に依存しているんじゃないかと疑ったことがあるけど、あながち間違いじゃないようだ。

 でも放っておくことも、拒絶することも俺にはできない。自覚有りのお人好しっていうのもあるけど、それ以上にロシェリの言う、母親になって自分が受けられなかった愛情を子供に注ぎたいっていう気持ちが分かるからだ。

 俺だっていずれ家庭を持つのなら、実家で受けたあんな日々を子供に送らせたくないから。


「だから……改めて、お願い……します。家族に……なろう?」

「話は大体理解したし、気持ちもよく分かった。でも、そんな理由で将来一緒になるっていうのはどうだろう?」


 恋愛結婚に憧れているわけじゃない。でもだからって、こんな理由で将来の相手を決めていいんだろうか。


「別にいいんじゃないの? お互いどんなに好き合っていても、別れる時は別れるんだから。結局結婚の後なんて、その人と残りの人生を過ごそうって気持ちがどれだけ長引くか、相手の多少の事にも目を瞑って耐えられるか、家族として一緒にいたい理由が有るのかで決まるのよ」


 やけに達観した結婚観を持っているんだな、アリルは。


「とか偉そうに言ったけど、今のは私がいた集落で最年長のオババが言っていたことよ」


 なんだ、他人からの受け売りかよ。でもまあ、言いたいことは分からないことでもない。

 要するに、これまで二人の間で燃えていた気持ちが冷めても、耐えなきゃならない事があっても、それでも一緒にい続けたい理由があるかってことだろうな。

 ひょっとしたら違うかもしれないけど、俺はそう解釈する。


「だからさ、一緒になる理由は何でもいいのよ。大事なのは、一緒になった後で家族として一緒にい続けられるかなの」


 理由はなんでもいい、か……。


「理由はなんでもいいから、アリルは見た責任で嫁にしろって言ったのか?」

「……理由はそうよ。だって私も、家族が欲しいんだもん……」


 おぉっ? なんか初めてアリルが素直になったか?

 でも態度は素直になりきれてないから、そっぽを向いて口先が尖っている。


「アリルさん、も……家族……欲しいの?」

「欲しいっていうよりも、取り戻したいが正しいわね。それも、あんな元家族とは違う。仮令たとえタブーエルフになっても帰ってきたらおかえりって温かく迎えて、どんなに周囲から蔑まれて疎まれようと守ってあげられるような、私が信じていた家族を取り戻したい」


 なるほどね。しかし、こうして改めて聞くと俺達って家族に恵まれてないな。

 俺は家族がいたのに物も金も愛情も何も与えられず、ロシェリは家族を知らず、アリルは信じていた家族に裏切られた。家族に恵まれなかったが俺達が図らずもこうして集まって、それでいて家族になりたいと話し合っている。

 だとしたら、俺達は何かしらの縁があって巡り会ったのかもしれない。

 なら俺も、本音を話さなきゃな。


「家族については俺も思う所がある。一緒に生活していたのに家族らしいことは何もしてくれない、あんな家族にはなりたくないって。だから俺は、何でもは無理だけどちゃんと人として与えられる物を与えられる家族を作りたい」


 そのためには相手が必要で、その相手になりたいっていう二人が目の前にいる。

 家族を知らないロシェリは性格に少々難が有って食欲が旺盛すぎるけど、孤児院を追い出されてもなんとか生き延びるための選択をして行動できていたし、強くなろうという向上心もある。なにより、美味い物を食べた時の反応がいい。前髪で目を隠しているにもかかわらず、美味いっていうのが伝わってくる反応が密かな俺のお気に入りだ。恥ずかしがりで照れ屋で、何かと密着したがるところも可愛いもんだ。

 家族から裏切られたアリルは素直じゃなくて強がりだ。でも何かと世話を焼いてくれるし面倒見もいいし、作ってくれる飯も美味い。虫に対しては苛烈だけど、正確な射撃と魔法は頼りになる。素直じゃない時の態度は年上だけど可愛らしさがあって、揺れる尻尾もロシェリ同様に触りたくなる衝動を誘われる。露出多めの服装はちょっと目のやり場に困るものの、年頃の男としては役得でもあるから決して嫌という訳じゃない。

 これまで同年代の異性とは交流らしい交流なんてしたことがないから、二人から迫られて調子に乗っているのかもしれない。そうと分かっていても、男としては嬉しいから拒絶なんてできない。

 そしてアリルから聞いた大事な点。この二人と一緒にい続けたいかと聞かれれば、自信を持って頷ける。でも……。


「だからって、このまま流されてなし崩し的に二人と家族になりたくない」

「エッ――」


 なんかロシェリから、寒気を覚える空気が発せられている。拙い気がするから、早く続きを言わないと。


「流されるまま家族になるのはなんか違う気がするし、なにより俺達はまだ未熟だ。成人しているとはいえ、俺とロシェリは成人したて。アリルだってまだ十七だろ。冒険者としてもまだまだ駆け出しだし、家族になるには足りないものが多すぎると思うんだ」


 今の俺達じゃ、仮令たとえ家族になってもその後の生活とか色々と困ると思う。

 ここまでは上手くやってきて収入もだいぶ入っているけど、ガルアに着いてからもそうとは限らない。

 二人と家族にはなりたいけど、不安を持って家族にはなりたくない。全く不安が無いのは無理でも、可能な限り不安要素は減らして家族になりたい。


「だからせめて、家族としてしっかりやっていけるようになってから家族になろう」

「……なって、くれるの?」


 肯定の意味を込めて頷くと、真っ赤になったロシェリは俯いて顔を隠そうとフードを引っ張り、同じく真っ赤になったアリルは一応お礼を言っておくわねと言って、尻尾を激しく揺らしながらそっぽを向く。


「ちなみに、しっかりやっていけるっていうのはどんな状態のことを言うの?」

「俺達は冒険者だから収入が不安定なのは仕方ない。そこでなんだが、安定した収入以外の要素で判断しようと思う」


 俺が考えているのは、冒険者として一人前とされるCランクへの到達と、一緒に生活するための家を買えるだけの資金を集める。この二つを達成したのを切っ掛けに、一緒になろうと考えている。

 これを伝えると二人は納得したように頷いてくれた。


「職業的に一人前になって、家族として生活するための家の購入資金ね。細かく決めてもしょうがないし、それくらいでいいと思うわ」

「分かっ……た!」

「じゃあ、そういうことで」


 これで一件落着かな。

 しかし思わぬ形で二人も嫁をもらう可能性ができてしまった。

 まあでも、仮にこのまま二人と一緒になってもCランク冒険者で共働きなら問題無いだろう。将来的に子供ができて二人が動けなくなったとしても、その頃までになんとか稼いで、俺は俺でソロかどこか別のパーティーに……。

 気が早いって。まずはガルアに到着することが優先だ。

 あっ、そうだ。


「大前提として、他に家族になりたい相手ができたか、俺のことが嫌になっていなければってことで」


 可能性として考えられるのに、ロシェリが否定するように全力で首を横に振る。


「……あの時、手を差し伸べてくれたのはあんたなんだから、嫌いになったり他の男に目移りしたりするはずないじゃない」


 どうして今日のアリルは、時折素直な反応を見せてくれるだろうか。

 本人は小声で言っているつもりなんだろうけど、しっかり聞こえているぞ。

 そして否定してくれた二人の気持ちが嬉しい。やばい、そこまで好かれていると思うと惚れそうだ。


「と、とにかく。そういうことだから、明日から頑張ろう」

「そうね。家を買えるくらいしっかり稼いで、ランクも上げなきゃいけないんだからね」

「頑張、ろう……!」


 いや、そっちで頑張ろうって言ったつもりは……まあいいか。

 せっかくやる気を出しているのに、むやみにそれを削ぐ必要は無い。

 こうして話し合いは終わり、俺達は普段通りの野営へ戻った。退屈そうに欠伸をしている従魔達、放置していて悪かったな。



 ****



 話し合いから一晩が明け、改めてラーキの町へ向かう旅路は至って変化は無い。

 道程のことじゃなくて、俺達の関係が。

 ああした結論を出したから、早くランクを上げよう、たくさん金を稼ごうと、二人がやる気を出して空回りしたり暴走したりしないかという心配は杞憂に終わった。

 ロシェリはいつも通りにマッスルガゼルの背中に乗って、空腹を紛らわすために水をがぶ飲みしている。

 アリルも俺と交代でウィンドサーチをしながら、「歌唱」スキルを狙って音程のズレた歌を口ずさんでいる。

 必要以上に俺を意識する様子や、いつも以上に密着する素振りも無いから、思っていたよりも冷静に受け止めているようだ。

 ホッとしたのも束の間、アリルが真剣な眼差しで道の無い右斜め前方を指差す。


「あっちに魔物がいるわね。数は八。集団でこっちへ近づいて来るから、ちょっと見てくるわ」


 そう言い残して、茂みの中へ入っていく。

 戦闘になってもいいように心の準備をしてしばし待つ、急ぎ足でアリルが戻って来た。


「お待たせ。魔物は全部コボルトで素手が四体、石斧持ちが三体、石槍持ちが一体だったわ」


 コボルトは二足歩行の犬みたいな魔物で、素手で戦うのもいれば石製の武器を持っている奴もいる。

 個々は大した強さじゃないけど、常に集団で行動していて連携を取るのが厄介だって、冒険者ギルドから貰った冊子にあった。

 こいつと遭遇するのは初めてだな。


「どうする? 鼻がいいから、追ってくる可能性はあるけど」

「勿論、戦うに決まっているわ」

「うん……。家の、資金と……ランクアップ、の、ため……」


 ちょいとお二人さん? 何を獲物を前にした途端に燃えているんですか?

 これから俺達がするのは、下手をすれば命に関わる魔物との戦闘なんですが? 

 そしてマッスルガゼルもコンゴウカンガルーも、やる気満々で準備運動っぽい動作をするな。やる気があるのは分かったから、筋肉を隆起させるな。


「さっ、そろそろ来るわよ」

「狩って、お金にして……食べる」


 毛皮が売れたはずだから金にするのはともかく、コボルトって食えたっけ?

 そんな疑問を抱えている間にコボルトが近づいてきたようで、茂みの向こうから草木を搔き分ける音と鳴き声が聞こえる。向こうも俺達に気づいたのか、音と声が近づいて来るのが早い。

 もういい。二人が熱くなりすぎて空回りか暴走をしないなら、それでいい。


「分かった、やるぞ。魔法での先制頼む」

「任せなさい。スパイラルバレット!」

「スパーク、ボール!」


 茂みから飛び出した三体のコボルトへ、螺旋回転する複数の風の弾丸と雷の球体が命中する。

 先頭の足が止まったから、勢いがついていた後続がぶつかって転倒。最後尾にいた石斧を持った奴と石槍を持った奴は回避したけど、足は止まったから充分だ。

 後はいつも通りにいく。


「行くぞ、お前ら!」


 転ばなかった石槍持ちの個体へ突きを繰り出しながら、従魔達と前へ出て戦闘開始。

 コンゴウカンガルーは転ばなかった斧を持った個体へ殴りかかり、マッスルガゼルは転んで起き上がろうとしているコボルト達へ跳躍からの踏みつけを浴びせている。

 俺の突きは石槍の柄で防がれたけど、「刺突」スキルと「剛腕」スキルの力を借りて力任せに押し飛ばし、柄も破壊する。

 距離が取れたから、今のうちに「完全解析」。よし、やっぱりこいつはLV1だけど「槍術」スキルを持っていた。これを「夜目」LV1分と入れ替える。これで「槍術」はLV11に……えっ?

 違う、ただの「槍術」のLV11じゃない。なんだこのスキルは。




 飛槍術ひそうじゅつLV1【槍術LV11】




 「槍術」がLV11であると同時に、別のスキルのLV1になった?

 でも、これはどういうスキルなのか感覚的に分かる。

 これを使うには、槍を突き出せばいい。押し飛ばした個体が起き上がるよりも、速く!


「はぁっ!」


 次の瞬間、突きに合わせて何かが飛び出て間合いの外にいた石槍持ちの額へ命中した。

 額が割れて出血するコボルトは、断末魔の鳴き声を上げながら背中から倒れる。

 やっぱりだ。この「飛槍術」は槍での攻撃を飛ばせるんだ。


「へっ? えっ?」


 間合いの外にいる個体へ攻撃が届いたから、援護をしようとしていたロシェリが戸惑っている。

 でも悪い。今は説明している暇が無い。

 すぐさまマッスルガゼルを援護するため、立ち上がろうとしていたコボルトを槌部分で殴打。

 石斧持ちを倒したコンゴウカンガルーも合流して、残りのコボルト達も倒していった。


「これで、最後!」


 最後の一体を斧部分で一閃し、戦闘は終了。

 他に接近する反応が無いのを確認して、コボルトを次元収納へ入れていく。


「ねえ、ジルグ……君。さっきの……何?」

「……それは、あの離れたコボルトに攻撃が届いたやつか?」

「うん……」

「えっ? 何それ、どういうこと?」


 アリルは見ていなかったのか。

 隠す事でもないから説明しておこう。スキルの入れ替えでコボルトから「槍術」スキルを入手したら、「槍術」スキルがLV11になっただけでなく、「飛槍術」のLV1にもなったということを。


「それ……どういう、こと?」


 俺が聞きたいくらいだよ。


「分からない。アリルは何か知らないか?」

「ごめん。私も知らない」


 手がかりはまるで無しか。

 現状で推測できるのは、「飛槍術」は「槍術」が上位のスキルへ進化したんじゃないかってことだ。

 そんなのは聞いた事が無いから完全な推測だけど、表現するとしたらこれしかない。


「これを習得したら、槍での攻撃を任意で飛ばせるようになった」

「飛ばすって、魔力的なものを?」

「いや、魔力を飛ばすというよりも、攻撃の衝撃が前方へ飛んでいく感じ」


 おそらく、突きなら先端が尖って払いなら刃状になるんだと思う。

 最初の突きでしかスキルの効果を試していないから検証が必要だろうけど、使ってみた感じはそんな感じだった。

 特に魔力や体力が消費したという訳でなく、ハルバート自体にも悪影響は見られない。


「他の……部分じゃ、飛ばない、の?」

「そこは調べないと不明だけど、たぶん斧や槌の部分での攻撃じゃ飛ばないと思う」


 だって「飛槍術」だから。槍でないと攻撃を飛ばせないと思った方がいいだろう。

 あっ、そうだ。これ自体に「完全解析」を使って調べるのを忘れていた。




 飛槍術LV1【槍術LV11】

 槍術スキルがLV11になったことで進化したスキル

 飛槍術LV1であり、同時に槍術LV11でもある

 槍での攻撃時、任意でその攻撃を勢いそのまま飛ばすことができる

 攻撃時の勢いにより威力と飛距離が決まる

 槍以外での武器でこのスキルは使用不可

 レベルアップに伴い、飛ばした攻撃が強化されていく




 やっぱり、このスキルは「槍術」スキルが進化したものなのか。そんで槍以外では使えないっと。

 飛距離や威力が攻撃の勢いで決まるのなら、やぶれかぶれで飛ばしたら届かないってオチもありそうだな。威力はともかく、飛距離には注意しよう。


「それにしてもスキルって進化するのね。ひょっとすると、他のスキルも?」

「可能性はあるな」


 どんなスキルになるかは「完全解析」でも分からないけど、本来ならLV11なんて辿り着けるものじゃない。

 スキルの入れ替えでレベルを上げられるからこそ、辿り着けたんだ。

 あれ? でも寿命が長いエルフなら辿り着いていそうな気がする。

 けれどアリルは知らないって言ってるから、単にアリルが知らないだけなのか、それともエルフでもLV11以上には辿り着けないのか。

 まあ、これは正直どうでもいい。

 それよりも、今後はスキルの進化を狙ってスキルの入れ替えをするってのも有りだな。

 他のスキルは、一体どんなスキルへ進化するのか楽しみだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ