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越冬  作者: 社 やすみ
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客引きの溜め息

 いけすかないヤツだなとは思うんだよ。まず、何やってんのかは知らないけど、毎日それなりに遊ぶ金は持ってるみたいなのが嫌だよね。


「ユキグニが地下に行くのが見えたからさ、来てみたわ」

「一杯おごりますよ」


 ……うん、いけすかないけど、俺にはイイヤツだったりするんだよね。


「マジで? いいの?」

「いいっすよ」

「悪いね。 ……そちらは? 彼女?」


 俺はユキグニの向こうにいる女を話題にする。ユキグニは一瞬目を丸くしたけど、すぐに薄ら笑いを浮かべた、イヤなヤツの顔になって言う。


「何でしょうね。 本人に聞いて下さいよ」 


 こういうところだよ、こういうところがイヤなんだよ。どう見ても彼女だろ?なのにはっきり自分の口から言わないのは何だよ?俺はちょっとムカついて来てんだけど、ユキグニも連れの女も、俺のムカつきなんかには全く気付かない。


「そこんとこどうなの? 本人」


「え~? もぉ~。 彼女ですよぉ」


 何女に言わせてんだよ?いい男ぶってんのか?ほんと俺、こういうヤツがイヤなんだよね。ずっとこの街にいたのに、全然この街の闇に染まってなさそうな女連れてさ、じゃあお前は何でアキちゃんをこの街に連れてきて沈めたんだよって、やるせない気持ちになるよね。


「はぁ……」


「どうしたんすか、溜め息」


「いや、何でもないよ……」


 俺には何もないから余計に思うのかな?お前もっと女を大事にしろよって。

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