趣味なのに苦しい。それでも書き続けるなんて、おかしい
趣味なのに苦しい。それでも書き続けるなんて、おかしい。
こんにちは。雨日です。
寒波がようやく過ぎた。
朝、普通に出勤できる。
それだけで幸せだと思った。
――が。
スタッフが流行病で倒れた。
もう一人は家庭の事情で一週間休み。
小さな店で二人不在。
破壊力、半端ない。
それを補うために、家族も休日返上。
もちろん自分もだ。
体は正直きつい。
そして、家は散らかる。
◇公募原稿が進まない
こんな状況なので、原稿が進まない。
公募に出すと宣言して10日。
早朝4時に起きて書き、削り、磨き、また削る。
それなのに――まだ3万5千文字。
除雪で腕は痛い。
時間もない。
そして、楽しく書いた脇役2万文字は、
容赦なくAIに削られた。
あぁ。無情。
◇趣味なのに辛い
10日前まで、小説は楽しい趣味だった。
書くのが楽しい。
売れるものを書く実用書のようなプレッシャーはない。
編集者もいない。
好き放題。無双だった。
なのに今は、書いて、書いて、書きまくった原稿の6割は削られる。
苦しい。
時間がないのに、必死の形相で書いている。
もともと狂ったように書いてはいたけど、今は質が違う。
楽しいだけの場所には戻れない。
でも、仕事として割り切れるほど距離も取れない。
この中途半端な位置が、一番きつい。
◇残り40話
連載のストックは一ヶ月分。
それでまでに、公募を形にする。
こんな無茶苦茶なマイルールを定めたのは、連載中の小説を毎日更新したいから。
まだ3万5千文字しか進んでいない。
間に合うのか?
そもそも、余計な事まで書きたい雨日が10万文字で収まるのか?
不安しかない。
◇「5年後でいいじゃない」
家族が言った。
「5年後の完成を目指せば?」
「できない」
即答だった。
「オリンピックだって4年に一度だろ」
のんびりした声。
でも、そういう生き方ができない。
こんな会話を、結婚してから何度も繰り返してきた。
そこで、「なるほど、のんびりしようかな」と思ったことは一度もない。
そこで、得てきたものが数え切れないほどある。
火がついたら走る。
制止されても、走るしかないのだ。
◇それでも走る
仕事じゃない。
やめても誰も困らない。
それでもやめない。
あと一ヶ月、走る。
これはマゾじゃない。
業だ。
止まれば楽になる。
でも、それでは足りない。
足りないから、走る。
――もはや狂気。
期間限定だけど。
だから明日も、4時に起きる。




