1年3ヶ月で195万文字書いたけれど、プロットは書けなかった話
195万文字書いたけれど、プロットは書けなかった話
こんばんは。雨日です。
・・・いや、今日は「雪日」に改名したくなった。
朝から晩まで、雪。雪。雪。
ずっと除雪をしていた。
休日? なにそれ美味しいの? という一日だった。
疲れた。
そこに追い打ちをかけるように流れてきたニュース。
「来週も寒波です」
・・・めまいがした。
前置きが長い。
許してほしい。
今日は愚痴りたい。
その勢いで、このエッセイを書いている。
◇195万文字書いた。かなりヤバい
小説家になろうで書き始めて、16ヶ月。
その間に雨日が書いた文字数は、195万文字。
(このエッセイのために、わざわざ計算した)
現在連載中の小説は50万文字を超えた。(下書き12万文字含む)
完結作品2本。
短編24本。
そして、このエッセイ。
さっき確認して、自分でも驚いたけれどーー16万文字書いていた。
エッセイってさ、そんなに書くものなの?
そもそも、16万文字のエッセイって需要なくね?
・・・たぶん、ない。
そんな人が身の回りにいたら、雨日は思う。
ーーこの人、暇なんだ。
いや、違う。全然違う。
雨日の職業は自営業。
有給も、働き方改革も、労働基準法も、存在しない。
休日の今日は、除雪の合間に息を切らしながら小説を書いていた。
こうして並べると、
「書き狂っている」と言われても否定できない。
でも、そんな雨日だけど、小説を書く前は思っていた。
ーー自分は小説を書けない、と。
◇ 小説? 素人には無理だよ
書きたい物語は、はっきりと頭の中にあった。
情景も、登場人物も、ラストさえも見えている。
けれど、それを文章にすることができなかった。
諦めかけていた雨日に、家族がある小説アプリを紹介してくれた。
登場人物。
相関図。
プロット。
項目がきっちり用意されている。
家族は言った。
「この手順を順番にやれば、小説は書けるよ」
そうか。
そうかもしれない。
そのアプリは、プロットが細かく組み込まれていた。
頭の中にあるものを、ざっくり書き出していく形式だ。
ーーやれるかもしれない。
そう思って、キーボードを叩いた。
ところが、途中で手が止まった。
ーー書けない。
ラストは見えている。
色がつくほど、くっきり、はっきりと思い描ける。
それなのに、プロットとして文章にできない。
言葉が出てこない。
ーーだめだ。
プロットで行き詰まるなら、
小説を書いても、きっと同じところで止まる。
雨日には、才能がない。
そう思った。
小説は無理だ。
ここで見切りをつけよう。
そうして、雨日はーー小説を書くことを、いったん諦めた。
◇ 地獄のはじまり
なのに、なぜか書き始めてしまった。
プロットを、あれだけ上手く書けなかったくせに。
「一話だけ書いてみよう」
そう思ったのが、すべての始まりだった。
一話を書いた。
次の話も書いた。
——書ける。
どんどん書けた。
頭の中で文章が次々と浮かび、指が止まらない。
自分の思考速度に、キーボードが追いつかない。
気がつけば、二十話以上のストックができていた。
ーーまずい。
勢いのまま、連載を開始してしまった。
そして、連載を始めたときから決めていたことがある。
「連載するなら、毎日更新する」
これは、二十年近く続けているブログの影響だ。
才能がない人間は、毎日更新しなければ読まれない。
それは、長年の経験で、もう分かっている。
そして、それは地獄のはじまりなのだ。
◇プロットは、書いている。一応ね。
そうは言っても、物語にはナビゲーションが必要だ。
なので雨日は、プロットっぽいものは書いている。
ただし、長期のプロットは無理だ。
書けない。
その代わり、章ごとのプロットを書く。
今、連載中の小説は、プロット段階ではーー十話だった。
それが、今は四十話以上書いている。
書きながら、
「これ、面白そうじゃない?」というアイデアが次々と湧いてくる。
だから、肉付けが多い。
増える。
止まらない。
その10話を、たぶん柱にして、物語を書いているのだと思う。
◇ これって、商業的にはどう?
書くまでもない。
だめだ。
絶対に。
商業では、プロット以外のものを書いたらーーだめなのだ。
(まぁ。それでも、編集者と話し合って入れた話もある)
雨日は、商業出版の経験がある。(実用書だけど)
振り返ると、1冊、8万文字の本を出すのに、
三十万文字以上のボツ原稿があった。
本にすれば、三冊分。
それだけ書いて、書いて、書きまくっていた。
二冊目を出版するときは、
担当編集者が先回りをして、事前に目次を作ってくれた。
「これを元に、書いてください」
そんな指示があった。
それでも、雨日は書いていた。
次々と。
止まらない勢いで。
当時は、「書けない」「書けない」と思っていた。
でも、今になって振り返ると、
あれはーー
書けないじゃないくて、書きすぎだ!
おい。おかしい。
編集者には迷惑をかけた。
ごめん。
もしかすると、
あの頃もすでに、書き狂っていたのかもしれない。
◇ 書くことはできる。けれど、それは暴走特急
書くことは、できる。
けれどーー適正な量で書けない。
編集者が隣で見張っていないと、
雨日は、とめどもなく書いてしまう。
そして、ライトノベルには編集者がいない。
だから、どんどん書く。
止める人がいない。
ブレーキもない。
その結果ーー収拾のつかない文字数になる。
「書けない」のも、つらい。
けれど、「書きすぎ」も、同じくらいつらい。
だって、195万文字。
その全部が、非・テンプレだ。
・・・目を覚ませ。
このエッセイを読んでいる人の中には、
小説の書き手も多いと思う。
もし、
「プロットが書けない」と思ったら、試しに一話だけ書いてみてもいい。
うっかりすると、どんどん書けてしまうかもしれない。
・・・雨日のように。
ただし。
それは、地獄の始まりだ。
このエッセイに書いた「地獄」は、実体験です。
プロットなしで書き始め、
毎日更新を続け、半年で50万文字。
完結まで辿り着いた小説があります。
そして、その結果、17万PVをいただきました。
『秘密を抱えた政略結婚
〜兄に逆らえず嫁いだ私と、無愛想な夫の城で始まる物語〜』
<完結>
https://book1.adouzi.eu.org/n2799jo/
プロットが書けない人間が、実際に書き切った結果です。




