<小説裏話>「なろうで絶対に読まれない小説」――112万文字書いて学んだこと
「上手だね」それはーー微妙な褒め言葉
おはようございます。
8月もあっという間に終わりそうですね。
書いている小説が、終盤になり苦しく辛い。
息抜きに、このエッセイを書いている。
このエッセイは、ライトノベル未経験の著者・雨日が「小説家になろう」で物語を書き始めた記録です。
今日は、家族に小説を褒められた話を書く。
◼️ これは読み物だ なろうではない
小説家になろうで、小説を書き始めて10ヶ月。
書いた文字数は、112万文字。
今朝、計算をして我ながらびっくりした。
多くの文量を書くのと、面白い小説を書くのは別の能力である。
それは、ここの場所に身を埋めて実感していること。
雨日の小説を、ずっと読み続けている家族の指摘は容赦ない。
書き始めた当初から、家族は話していた。
「この小説は読まれない」
◼️ 読まれない小説の正体
その発言に雨日は不満に思っていた。
読まれない小説ってなんなの?
そんな風に言うなんて、ひどい!!
当初は、そう思っていたけれど、
月日が経つにつれ、自分は辺境の地に身を置いていることを自覚してきた。
異世界恋愛ジャンルにいながらも、好いた・惚れたが薄い小説。
恋愛なの?戦記なの?と言う曖昧なもの。
ヒロインのお相手は、59歳の老人。(平均寿命が50歳設定の世界)←恋愛市場では圧倒的に不利。
恋愛小説なのに、現在文字数は54万文字(下書き21万文字)
特別な能力はない。
普通の人間。
異世界転生やテンプレ要素を一切排除しても「良い小説」はある。
それで人気を博している、特別な才能の作家もいる。
けれど、雨日は凡人。
書いているものは、「読まれる小説」にはなりにくい。
それを112万文字書いて気づいた。
遅い。
◼️ 家族が褒めてくれた!!
しかし、そんな雨日の小説を家族は、
「ハエが止まりそうなほど展開が遅い!!」と言いながら熱心に毎日読んでくれている。
誤字脱字も指摘する。
きっちりと読んでいるのだ。
テンプレ好きなのに。
そして、この前は褒めてくれた。
「上手だな」と。
さらに!さらに!
「続きを読みたくなる」・・・と。
ーーえ!
どうしよう。
そんな事を言ってくれるの?
ひょっとして、書いている小説がテンプレ寄りになってきた?(←違う)
家族は褒めた。
雨日の小説ではなくてーー
◼️ 予告!!
「予告が上手だ」
家族はしみじみと話す。
雨日は毎回、次回予告を後書きに書く。
その日の予告はこれだ↓
次回ーー本日の20時20分
シュリを養子に――突然の申し出に、ユウは耐えきれず部屋を飛び出した。
向かった先は、誰にも邪魔されない見張り部屋。
追いかけてきたシュリに、抑えきれない涙と本音があふれる。
「そばにいなきゃ、嫌なの!」
抱きしめ、引き止め、それでも彼は重臣になる道を選ぶのか――。
揺れる心と誓いが交差する、午後の見張り部屋での出来事。
『わがままでも、そばにいて』
◼️ 「予告が上手」と褒められた
家族は絶賛した。
「毎回、予告が面白い」と。
でも、褒めているのは予告。
小説の中身ではない。
微妙だ。
予告だけ褒められて、本編はスルー。
いや、そこ褒めてよ!(←切実)
手放しで褒められても、全力で喜べない。
そこじゃないんだよね、と思う。
いつか、小説そのものを褒めてもらえる日を夢見て、
完結まで書き続ける。
・・・でもやっぱり、褒められるのは予告だけ。
これでは、予告作家・雨日と呼ばれてしまいそうだ。
1日2回更新 ストックは81話(焦)
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これからも、道に外れた作家のエッセイを書き続けます。




