閑話 128 新社会人 挿絵あり
鍛冶師とは槌振るうだけが能じゃない。例えばドワーフだ。デカいハンマー持って炉で鉄を溶かしてカンカン叩いて剣や鎧を作る。そこで俺はフッと考える。その作った物は誰の為の物なのか?ゲームや漫画なんかで依頼もなく武器を作ったり場合によっては伝説級の代物を作るそして、未熟な奴を見るとお前では扱えないなんて事を言う。
う〜ん・・・、俺のイメージとは違うんだよなぁ〜。いや、寧ろスィーパーのイメージにそぐわない?持ち込まれた武器を見せてもらうけど、そのどれもがその人が選んだ或いは選ばれた武器で扱えないなんて事はない。それこそチャクラムみたいなデカい輪っか持ち込む人も人もいるし、下敷きみたいな板を持って来る人もいる。
パワードスーツはまだ企業が作ってカタログが回ってくるけど、改造されてるとどんどん大元からかけ離れていくしモンスターの素材を使いだすと保証対象外の特注品化していく。そのどれもに言えるけど鍛冶師の意思はそこにあんまり必要なくて、使う人が望む物を俺達は最高に仕上げなきゃならない。
「おい新人ども、お前達は新入社員だ。まぁ、バイトからの採用がメインだから知らない仲でもない。たがこれだけは言っておく。バイト気分はおしまいで依頼には真摯に答えろ。お前達が扱ってるのは依頼主の命だ。」
卒業して出勤初日にそう言われ、いよいよ武器やパワードスーツを取り扱うのか?と言う期待はあった。そして、溜まっている依頼書の山を俺達は知ってる・・・。うん・・・、依頼書の山なんだよ!大分ギルドでは武器を預けていい人は依頼書を書いてもらい大まかな改造プランを出してもらうし、持ち込みの人はその場で聞きながら作業をする。
「取り敢えず最初は依頼書を見て出来そうな物を選べ。選んだなら今度は先輩達や同期で話して改造プランを立てろ。それから作業だ。確かに鍛冶師と言う職はその場に居るもので普通の武器でも鎧でも作れる。だが、より深く考えれば考えるほど細かな部分も補完されていく。では、今日も1日ご安全に。」
「ご安全に〜。」
何処かの工場でありそうな挨拶を交わしての仕事初日。千尋と出勤したのを冷やかされたけどそれはいい。寧ろ、望田さんが送ってくれたので目立つ目立つ。さて、依頼書だけど簡単そうな調整依頼からなんでそれを作ろうと思った?と言う様な風変わりな依頼もある。ガンブレードは分かる。
薙刀式ガンブレードとか、フライボードに余った剣を取り付けて回転させたいとか、ゲート内で乗り回す車に盾師のタワーシールドとモンスター素材取り付けて轢き殺したいとか、バワードスーツに飛行ユニット付けたいとか、ロケットパンチにIフィールド、ATフィールドにバリアに腕を9本とか・・・。いや、どうやって作ればそれ出来るんだよ!
確かに各ギルドでされた改造や新しい試みや実験は共有されてるし、ネットにもこう言った実験をしたと言う記事は掲載されてるけど、昨日の今日でそのイメージが鍛冶師全員に付いてると思うなよ?
「おっ!これ面白そう!」
「本山さんそんな安易な。」
「でも、選ぶ基準ってそれしかねぇべ。と、言うか呼び捨てでいいよ那由多。大卒だけど同期だし何より一般採用初だから同期以外は全員先輩。なら、同期だけでも仲良くしとくべさ。それにバイト時代からの付き合いだしな。」
ここでは俺は苗字では呼ばれない。まぁ、父さんと言うか本部長と被るからな・・・。他の人も下の名前で呼ぶし、その分距離が近く感じられるのか可愛がられていると思う。
「それはそうなんですけど、下手すると使う人死ぬから・・・。」
「そうだけどそれを考え出すとなんも選べんくなるだろ?俺はその時最高の仕事をする。相手もその時最高の仕事をする。ならその後の事は考えない。次に何時ここに来るかも分からないしな。」
金髪にヘッドフォンを首から下げた山本はそう言う。見た目はチャラいけど仕事には真摯に向き合い細かな作業がこの人は得意なんだよな。新社会人と言いつつギルドでの服装は自由でツナギ着て仕事する事もあれば山本みたいなスタイルの人もいる。本当の鍛冶師仕事を真似る人もいるけど、今の世の中鉄を熱して打った経験ある人は多分少ないし、俺もバイトの時にやってみろと言われてやったけど、音の違いなんて分からない。
だから自分のリズムを作るために好きなアーティストの曲を聴きながら没頭したり、人体模型やら骨格標本を見ながら打ったりする。寧ろ、鍛冶場には古今東西の近代兵器に至るまでの武器辞典が置かれたり、筋肉のつき方なんかの人体に関する書籍が多く置かれている。俺の場合空手をやってたから関節部分なんかの仕上げは得意かな?
「すいません〜ん、泥人形お願いできます?」
「おっ!那由多呼ばれてるぞ〜。」
「今行きます。」
バイトの時から作って割と好評な泥人形。今回はまゆりに呼ばれ広場に行くとチームの岡部と橋田がいた。大分ギルドで良くウロウロしている仲良しトリオ、学生時代の・・・、加奈子が加わる前の俺達を思い出す。しかし、今日は一人増えてる。見た目的にハーフかな?APUがある関係上割と大分は外国の人が多いんだよな。
「おぉ、新社会人ナっユータ!そのピチピチでフレッシュな感性でゴーレムを作ってくれ!」
「岡部、普通に普通。何度も顔合わせてるし遅ればせながらお祝いしたいって素直にいいなよ。」
「私達も社会人だけど専属ってなに枠?お年寄りからは自由業って話してそこそこ信用ないし・・・。」
「しっかりしろまゆり!くっ!ゲートからの違法電波か!」
「取り敢えず私はさっさとその泥人形試したいんだけど?」
「冷めたこと言うなよ牧瀬・・・。壊してもいい実験体が欲しいって言うから那由多先生を紹介してるのに。」
「はいはい。改めて牧瀬と言うんだけどギルド職員で間違い無いわよね?」
「間違いないです。新人でペーペーだけど職員してます。」
「なら岡部達が言う人形をお願い。先に聞くけど壊してもいいのよね?」
「構いませんよ。何かしらの設定は要りますか?後から書き換えるなら追加料金が出ますけど。それ以外の注意点としては土塊に戻ったら近くの獣人に声かけて下さい。それで整地してくれます。」
基本金貨1枚で行動の書き換えで更に1枚。魔術師程自由には動かせないし造形師程精密でもない。決められた行動を繰り返すだけの人形だけど、離れても完全に壊れるまでは動いてくれる。これも他のギルドに情報共有されて似た事が出来る鍛冶師を増やそうとしているらしい。
どの職にも言える事だけどゲートに潜る人ほどなにが出来るかは明かしたくないと言うし、警官なんかは派出所なんかの人以外は中々奇抜な格好をしていて、身分を明かされて初めて警官だったのかと思う人もいる。例えばリーゼントで応援団みたいな格好をした人とか、道着に袴履いた人とか・・・。
流石に見慣れたけどゴスロリに赤いカラーコンタクトで美白の集団は多分魔術師で間違いない・・・、事はない。父さんが赤峰さんと殴り合ったりしているものだから女性格闘家とかもそんな格好をする。確かに出来る人をイメージしてその人が出来るから自分も出来ると考えるのは分かるけど、根拠もきっかけもなくただ模倣してるだけなので、制服効果はイマイチだとか。まぁ、奏江本部長と言う実例もいるので馬鹿には出来ないけどな。
「取り敢えずこちらを模倣してくれるだけでいいよ。硬さは・・・、選べるなら人くらいで。」
「分かりました。当然ですけど元が土だから接触すれば汚れます。それに、全力のスィーパーには多分追いつけません。」
「流石に全力は出さないわよ。」
「牧瀬は熱くなりやすいからイライラしてどんどん速度を上げて爆散・・・。」
「しないわよ!」
人形を作る間もワイワイと話している所を見ると仲は良さそうだ。俺と千尋も専属を選んでいたら結城達とああやって話しながら仕事をしていたのかもしれない。まぁ、定職に就いたからと言ってゲートに入ったらダメなわけじゃないし、素材回収ツアーと言う名のモンスターとの実戦もあるから、結城達が実績積めば護衛で来るかもな。
オーソドックスに牧瀬さんと変わらない背丈の泥人形を作り中に戻ろうとすると、走っていく千尋と獣人達が見えた。赤い十字腕章を両腕に付けてるから救護課の人間と言うのは人目でわかるし、他のスィーパー達も邪魔にならない様に道を開ける。多分出て来た人が怪我でもしていると知らせを受けたのだろう。
昔なら交通事故が起これば野次馬は群がったけど、今はそんな事はない。それは助けないと言う訳ではなく邪魔すればその人が死んでしまうかも知らないから。最初に見つけた人は回復薬ぶっ掛けたりするけど、それで全快するかは怪我の程度によるし、欠損してたらそのまま再生コース。
初日に見たゲート帰りの人はエグかった・・・。左腕肩から欠損、右肋骨3本骨折に一部は飛び出てたし、右の眼球破裂、その人のチームだった人達も大怪我だけど、太腿やつま先なんかの足は驚くほど怪我は少ない。いや、背負われてた人は両膝から下がなかったけどさ・・・。
ただそんな人達も命があれば安いと言うし、本来なら高額ですまないだろう治療も定額で受けて復帰して行く。どこか遠い世界の話しの様だけど、スィーパーやギルドにとってはそれが日常で、そんな日常のある場所で働くからこそ不出来な仕事は出来ないと身が引き締まる。
「ちょうどいい所に来た。那由多、お前パワードスーツ方面の改造がイメージしやすいって言ってたよな?」
「はい課長。空手やってた分、身体の動きとか関節とかのイメージはしやすいです。」
「なら、パワードスーツ系の改造やらメンテ方面を手伝ってこい。俺達は武器方面は得意でパワードスーツも弄くれる。だが、そのパワードスーツは武器よりも新しい代物だ。新作がどんどん出る分覚える事は多いが完成度高く弄くれる奴の育成も急務でな。武器よりも先にそっちに慣れてこい。」
「分かりました。」
そう言われて横の部屋へ。武器メンテの方はそこまで散らかってないけどパワードスーツメンテや改造を受け持つ部屋は整理整頓されているけど物が多い。それこそ鉄やらタングステンやら特殊合金やらのキューブが置かれ、それからネジが無ければネジを作り、断線していれば線を作り絶縁加工したりモンスターの素材が持ち込まれればそれも加工して装甲にして整える。
「来たかニュービー、早速パワードスーツと行きたい所だが先にそこの軽鎧を整えてくれ。依頼書は貼ってある。って、こらそこ!カメラアイの厚さを変えるな!元規格から外れるだろ!・・・、はぁ?ガンナー並の望遠性能依頼?バカか、何枚レンズつける気だよ・・・。出来上がったら一度見せに来てくれ。俺は依頼出した奴と電話で話してくる。」
「大変っすね・・・。」
「職はイメージで事を成す。でも、逆を言えばイメージがなくても仕事にはならないし、そのイメージがレンズ増やすなんてもんだったら増やそうとする。間違ってないけど、それでいいかは使用者にしか分からん。流石にお任せで改造依頼出す奴は少ないからな。」
バタバタと電話に向かうのを見ながら指示された軽鎧を見る。物としてはチェストタイプで胸部分にモンスターのダンゴムシ素材を使い、肘や脛当ては多断層強化プラスチックで形成されつつ魔法糸で内張りし装飾師に刻印と固定処理してもらっていた様だ。硬度照射装置も使ってあって触るとツルツルとした質感が返ってくる。
「依頼書にはっと・・・、再刻印は装飾師の人に任せるとして歪み直しとサイズ調整?フレキシブル素材に変えれば・・・って、女性の装備品か・・・。」
確かに丸みのあるチェストプレートだけどそこにそのまま胸が収まると。サイズを確認するとDカップ。元の形から考えると胸筋が付いた?肉壁は筋肉を折りたたんだりしてサイズ変更依頼はほぼない。その代わり他の職の人は大なり小なりサイズ変更依頼は来る。
魔法糸のインナーは使い続けると頑丈にもなるし、破れても再生するし魔術師か装飾師案件なのでギルドと露店、好きな方に頼む人が多い。サイズ変更するにしても俺の武器はスレッジハンマーだからここじゃ使いづらいので、共用棚から小さな武器のハンマー取り出し歪みから直す。
箱から出る武器とは違いこうして叩くとなんとなくだけどその人がどう使い、どう不便を感じたか分かる気がする。そう、イメージだ。歪みの角度、どちらが利き手で武器はどう使ったのか?そもそも武器の形状は?武器カタログにはオーソドックスな物も変わり種も写真付きて記載されてるけど、それが全てじゃない。
出た武器が使いづらければ改造され、或いは買い替えてまた改造したり使う人のイメージに合う形に変えられてモンスターを倒す。刃毀れなんてしない武器はその分壊れる時はボロリと壊れ、それを避ける為にスィーパーは鍛冶師に武器を持ち込む。なら、この人の武器は未だ折れず曲がらず撃てるなら撃ち、受けるならうける。
精神を精錬し研ぎ澄ましてこの軽鎧を考えろ。俺が何をすべきなのか?どうすれば使う人は更に使いやすくなるのか?予算は依頼書に書かれていてそれの中でどこまで仕上げられるか?予算オーバーはダメ。これは仕事なのでオーバー分は基本的自分持ちだし、その予算で無理なら最初から無理と返されている。限られた中で最高の出来を、俺かするべき事はそれだ。
出来上がったイメージを槌に載せ振るう。その一打で鎧は姿を整え形は変わる。使用者が望む様に丸みを帯びて動きを邪魔せずされど防具としては頑丈で靭やかに・・・。
「すいません、出来たんで見てもらえますか?」
「おっ、どれどれ・・・。」
出来たら鎧と依頼書を持って行き出来を確認してもらう。手渡すと鎧を机に置いて手を乗せる。鍛冶仕事をやりだして何度も確認してもらう機会はあるけど、その度にこの瞬間は緊張する。なにせいい加減な仕事はすぐにバレる。それこそバイトの時にこれくらいでいいかな?と言う様な仕事をすると作り直される。
「ふむ・・・、いいだろう。連絡して試着してもらえ。」
そう言われて相手に連絡を入れると露店を見ていたのかすぐに来た。次の緊張の瞬間はここ。いくら俺が思う様に仕事をしても相手が違うと言えばそれは間違いだ。来たのはやはり女性で試着室を借りると言って鎧を持って行った。
「うん、ちゃんとフィットするし動きも大丈夫そう。確認の為に外で武器を振っても大丈夫ですか?」
「いいですよ。何かあればまた来て下さい。微調整は受け付けます。」
お代を電子決算で支払ってもらい女性は慣らしにこの場を後にする。あの人が次に何時来るかは分からないし、もう2度と会わないかもしれない。なにせスィーパーはその気になれば放浪しながらでも生活出来る。そのせいかゲートのある場所の周りにはホテルが増えた。
そんな鍛冶仕事をこなして午前中を過ごしいくつかの鎧とパワードスーツと武器を仕上げる。鎧系はいいよ、うん。でもな・・・、ゲテモノ武器は全員頭を悩ませる。ファンネルとかビットの手入れってどうすんの?マント型の武器って鍛冶師でいいの?困った時の神志那さん頼み。ゴロゴロしてる様に見えて話を持っていくと鑑定して答えてくれる。勝手に改造していいならいくらでもするけど、改造を重ねられてると何がなにやら分からなくなるんだよな・・・。
「那由多、昼を一緒に食べないか?」
「おっ、もう昼か。」
「独身の俺が甘酸っぱさで死んだ!と、言うか結婚いつ?若い彼女探しに行きたいんだけど。」
「山本、それはセクハラって言うんだぞ?お前も若いんだからいくらでもいるだろ?一応、俺達はエリート(仮)なんだから。」
「花の命が短い様に専属スィーパーの命も短い時は短いじゃないですか!まぁ、この人と思える人と巡り会える様に那由多を拝んどきます。出会い!良縁!可愛い彼女!ギャルの心おーくれ!」
「大学出ならコンパとかあったでしょうに・・・。じゃっ!飯行ってきます。」
千尋とはまだ同棲してない。ただ、佐伯さんにも公認されているのでウチに泊まったりもする。そのまま一人暮らしせずにウチに住み続けそうだから、何処で区切るかは迷う所でもある。う〜ん・・・、母さんの介護とかっているの?父さんはああなってしまったからいいとして、最近は老人ホームが潰れてホテルになったりマンションになったりしてるんだよな・・・。
前ニュースでやってた空き家問題も今は土地買っとこうと言う人が増えたとも言っていたし、逆にホテル暮らしで郵便物はギルド預かりなんて人も・・・。郵便業務はギルドの仕事じゃないらしいけど、ライセンスの関係上ゲートに入れば所在が分かるし、スィーパー側からも私書箱が欲しいなんて話があって郵便局がギルドに設置したらしい。
保管期限は1年、悩みのタネは死亡したか否か。特別送達の書類も届かなければ意味はない。まぁ、警察も逃さないために追い続けるらしいけど。逃げ得ダメ、ゼッタイ!
「今日走ってたけど大丈夫だったか?」
「怪我の程度としては悪い。大部分が熱傷3度でもう少し当たりどころが悪ければ脳も煮えきっていた。処置して病院で経過観察と言う話だが、なくなった血液さえ輸血されればピンピンして帰ってくるだろう。」
熱傷3度は炭。しかし、それでも生きていればどうにか治せる。ゲートが出現して人はとても頑丈になったし死にづらくなった。でも、それでも人は死ぬしダメな時は本当にダメだと前に依頼を持ってきたスィーパーが言っていた。
「千尋はキツくないか?今の仕事。」
「まだキツくなる程仕事をしていない。専属スィーパーの戦場がゲート内なら私達の戦場はここでギルドだ。別に勝ち負けじゃないけど・・・。」
「けど?」
「私達はまだ戦い始めたばかりで何1つ分かってない。だからなにか分かるまでは頑張るしかないだろう。」
「確かにな。やべっ、五月病だったか?」
「さてな。回復薬でも治らない病だが、特攻薬もあるぞ?」
「おっ!なんだ?手作り弁・・・。」
そう言おうとすると千尋が俺の唇を塞ぐ。救護課にいるせいが消毒液とほんの少しだけする血の香りは彼女が仕事をして、人を助けている証だろう。そんな千尋が唇を離しそっと耳打ちしてくる。
(今夜・・・、莉菜さんもソフィアもフェリエットも・・・、望田さんも夜勤で遅いよ・・・、ね?)
(・・・、おう。分かった。)




