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街中ダンジョン  作者: フィノ


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480話 英国到着 挿絵あり

「こうして4人で飛行機に乗ると家族に見えません?」


「松田さんと青山が夫婦で私とフェリエットが養子ですね分かります。」


「いや!俺はクロエさんの夫でありたい!」


「バカはバカな事しか言わないなぁ〜。」


 東京に赴きそこから国際線で英国へ。時差があるので過去へのフライトである。まぁ、英国側は来る面子に俺の名があった為に一悶着あったらしいが、そこはお忍びと言うか一般的?な政治家扱いで国賓待遇なんてない。ただホテルはザ サヴォイと言う近代ホテル発祥のホテルで、世界のVIPが泊まったりするホテルなので歓迎はされてるのかな?


 ただ魔法省の宿舎に泊まってあちらの獣人と遊んでもよかったなぁとも思うが、それはサイラスにでも案内してもらおう。英語も英語圏だが米国よりもローマ字読みに近い発音で聞きやすいし、女王陛下が統治しているのでクイーンズイングリッシュが模範となっているので多分丁寧なはず!まぁ、別にキングスイングリッシュが悪い訳ではないしな。


 エリザベス女王2世はかなりのご高齢で何もなければ100歳を目前に旅立つかと思っていたが、ゲート出現により永らえたのか最近はテレビで見る度に少しづつ微妙に若くなってる気もするんだよなぁ〜・・・。まぁ鉄の女ことサッチャーがいた国でもあるし、その時の女王もエリザベス女王2世なので総合的に見てあの国の女性は強いのだろう。


 『考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。』と言う言葉を残しているし、旧ソビエトの国防省機関紙からは反共主義で頑固だからと鉄の女と呼ばわりされて、それを気に入り色んなメディアで取り上げられて定着もしたしな。まさに格言と言うか名言通りの人である。


「さて青山君。私達はレディ達の部屋に居続けるわけにもいかないし、あちらでの行動予定の打ち合わせもある。一旦部屋を出てラウンジで話そうか。」


「ラウンジ・・・、クロエさん何か食べたり飲んだりしますか!?ファーストクラスと言うからには世界の美食も酒もあるはずです!和食ですか?中華ですか!?多分肉も豊富に!」


「私はいいからさっさと打ち合わせしてこい。行った先で何かあるとは思わないが、何もないとも限らない。あちらでもスィーパーの護衛は付くが最終的な小間使はお前になる。フェリエットや松田さんをしっかり守るんだぞ?私の強さに疑いなんて持ってないだろな?」


「もちろんですとも!では松田さん打ち合わせをしましょう!24時間行動を共にしておはようからお休みまで御三方とも守ってみせます!」


「クロエさんていよく厄介払いしてません?私もこの方ウザいんですけど・・・。」


「それでも能力と信用はあります。青山が裏切るとすれば・・・、地球とか滅ぶんじゃないですかね?」


「滅んでも裏切りませんけど?煩わしいから滅ぼせと言うなら滅ぼしますが。」


「どう考えてもこいつが1番の不穏分子だなぁ〜。」


「言うなフェリエット・・・。考えたら負けだ。」


 松田に引っ張られて青山は出ていくが、アイツが滅ぼすと言い出すと本当に滅ぼせそうだから嫌なんだよなぁ・・・。探索者としての能力だけでも・・・、いや。スィーパーが本当にそれを願い、まだ廃棄されていない核兵器なんかを奪取して時限爆弾としてゲート付近に設置。爆破直前にゲートに逃げ込んで素知らぬ顔で出て来て次の場所へ・・・。


 放射能はもう怖くないがワンマンゲリラアーミーを止める手段は限りなく少なく、本気でソレの対策を考えるなら全て廃棄して広域破壊可能な爆弾を作らないか厳重保管するしかない。まぁ、入国を未然に防ぐ手段が職に就いた獣人となるわけか・・・。


「そんなに見つめてどうしたのかなぁ〜?」


「いや?末永く仲のいい隣人であろうと思ってな。ベッドもあるし寝るなら寝てていいぞ?到着まで結構時間あるし。」


「学校の宿題でもして後は好きにするなぁ〜。」


 そう言うとフェリエットはタブレットを取り出して何かを書き込んだりしだした。かなり真面目だな。俺ならこんな状況だと宿題出来ませんでしたで話しを押し通すと思うし。しかし、人の闘争心と言うか他者よりも優れていたいとか、自身の主張を押し通したいと言う欲求を考え出すとかなり世界は綱渡りだな。


 ガーディアン騒動でテロリストをかなり殲滅したとエマは言っていたし、他の国もその動きはあったと聞く。しかし、テロリストの本質とは政治的な暴力主義者であり、例えば国の方針に従わない民衆もテロリストと言えばテロリストとなってしまう。つまり、極端な話をするとテロリストを根絶やしにする=イエスマン以外駆逐すると言う話になって他の意見が出づらい世界になる。


 それに昨日まで普通の人でも思想次第では今日からテロリストだしな。まぁ、そこに実行するしないと言う話しも出てくるし武力も・・・、よそう。資金は勝手にゲートから回収しそうだし前提としてテロリストが組織である必要性もない。数は力だがそれは国としてまとまって見た時で、やる気があれば個人でもどうにか出来てしまう。それこそ核兵器ではなくもっと安い・・・、ゲートから出て来たウランを飛散させる汚い爆弾とか。


 核兵器の最大の利点はその威力であり、目に見えて破壊されたと分かる点。しかし、汚い爆弾の利点は放射性物資をばら撒くだけなので爆弾と言いつつも格闘家が殴ってバラバラににしてもいいし、どこかに置いてガンナーがマシンガンで狙撃してもいい。そしてソレの被害を1番に受けるのは子供である。


 処置が早ければ助かるかもしれないが、空気と混ざり何時飛んてくるか分からない極小の放射性物質とか避けようもない。それにやった後に犯行声明とか出されるとなぁ・・・。やはり大気成分分析装置は早く作らないとヤバいな。宇宙開発に向けて作っているが実用段階ではまだないし。


 どの道ゲートを進まないといけないし素材回収も頑張らないとな。前に望田がエマ達と潜った時に回収してくれた木はラボに渡したから、そこから何か発見があればいいのだが・・・。性能的には不純物吸収装置と考えてもいいが爆発的に増殖されると地球がラストラピュタ状態になりかねない・・・。


 今出来ることと言えば、まだ撮影してない国へ送る旗を作る時に犯罪するなと思いを込めるくらい?犯罪抑止の旗で本当に犯罪が抑止出来たらそれはもう本当に魔法だろう。ただ、なにが犯罪かは国によって違うから漠然と悪い事するなよ〜程度にしかならないんだけどね・・・。そう言えばスイスってエビやカニなどの甲殻類を生きたままゆでちゃダメって法律があったな。


 なんでも動物保護の観点から甲殻類には感情があるから長く苦しませたらダメだかららしい。他にもモルモットとかにも新しく法律が出来ていたが流石に面白法律くらいにしか見ていない。しかし、ゆでたらダメでカルパッチョとかの生はいいのだろうか?多分向こうにも魔改造された寿司があるし、エビは定番ネタなのであると思うが一撃即死なら大丈夫とか?


「フェリエットは・・・、肉が好きだから大丈夫か。」


「?」


「いや、向こうって生食文化があんまりないと思ってな。最近は食ってるみたいだけど。」


「殺したらさっさと食わないと腐るなぁ〜。野菜ばっかり食わされた犬や猫は獣人になったらブチ切れてたなぁ〜。」


「傍目から見れば人のわがままだしな。好物を禁止されたり野菜をそもそも食えないのに、野菜しか出されなかったらそりゃぁブチ切れるし文句も言うだろう。私もタバコと肉を取り上げられたら星を出る。」


「宇宙に食肉ってあるのかなぁ〜?」


「さぁ?でも牧場くらいなら作れるんじゃない?知らんけど。」


 プカリと一服。そんな話をしながらフライトは続き過去へと戻っていく。コレもまた、イメージ作成の一環。時間は確かにいじれないかもしれないが、時計上での時差で英国は日本よりも過去の場所となる。



ーside 英国 ー



「んで、じいさん大丈夫か?ファースト来るんだろ?」


「言うなエヴァ・・・、ワシとて胃が痛い。話した感じは普通の娘という感じで今回は来ないと言う話しじゃったんじゃがなぁ〜・・・。」


「でも、日本からの話しでは特別なもてなしは不要で一般的な扱いでいいって話しなんだろ?なぁジャスパーさん。」


「それを真に受けられないのが国であり政治であり人ですよエヴァさん。国には国の、王族には王族の、貴族には貴族の、そして彼女を討伐者であるナイトとするならナイトとしての礼節があります。確かに急な話と言えば押し通せる部分もありますけど、それでも1週間程度の猶予はあった。なら、その限られた時間の中でどれだけ対応できるのか?王室も政府もこの期限はスタンピード発生時の対応力を探られているのではないかと言ってます。」


「来るだけでそこまで分かるもんかねぇ?」


「ならお前師匠命令として英国にいる間はクロエの小間使いで決定。酒もタバコも嗜める年齢で女性であるならうってつけじゃろ。」


「うなっ!・・・、いいぞ。」


「ちょっ!サイラス長官!?流石にそれは大丈夫なんですか!」


「他の中位は性格に難ありじゃし、他にエヴァに勝てる下位はおるか?少なくともワシが見た限りではエヴァ以上は知らんぞ?」


「それを言われると・・・。流石に王室警備を外したりも出来ませんし、大所帯になればなるほど個人への目は届きにくくなりますし・・・。」


「ロンドンの62万台監視カメラもビルの上や空の上は見てねぇーしな。」


 監視カメラ大国と呼ばれ街中には山程カメラがあったんじゃが、それはあくまで地を歩く人を高みより映すものであって、空飛ぶ人を監視する目はないからのぉ・・・。取り替えてサテライトビュー式にしたり角度を調整して空に向けたりしとるが、まだまだ設置台数や調整されたものは少ない。


 少なからず空飛ぶスィーパーもおるから急ピッチで進めとるらしいが、維持費より人件費の方が安いしと言う政治家と労働時間の長期化を嫌う警察なんかでやり合っとる。まぁ、落とし所は折半じゃな。映像と人が合わされば犯罪者も逃げられんじゃろ。


「そもそもクロエ相手になにかしたとして、無事で済むとは思わんけどのぉ。何人かは分からんが日本人と言うなら奥ゆかしいじゃろうて。」


「奥ゆかしい人はモンスターを単騎で殲滅したり中国軍に突撃リポートかましたりしないでしょう?それに、奥ゆかしいからと言って怒らないわけじゃないですし・・・。」


「怒られて大使を国外につまみ出されたしな。」


「そうですよ!今回来るメンバーで松田副官房長官とか護衛の青山?とかはどぉーーーーでもいいんです!問題はファーストでありフェリエットなんです!」


「落ち着けジャスパー。フェリエットの方はフィンと共に当日は予定時刻まで監視人じゃろ?」


「なんか獣人憲章を提示してその2人がOKするって言うパフォーマンスするんだろ?」


「パフォーマンスと言うか人と獣人の付き合い方を明確にする大切な話なんですけど!?まぁ、フェリエットはいいですよ。まだ顔も日本国外ではそんなに知られてませんし。ただファーストと共に行動していれば少なからず人目は引きますし、何より家族として名指しされている分顰蹙買ってファーストに伝わってロンドンを消されたらどうするんですか!」


「いやまぁ・・・、な?」


「そんな事したらもうテロリストじゃろ。」


 ジャスパーの危惧は分からんでもないが話した感じ、出会った感じではそこまでぶっ飛んだ娘ではない。最初の配信時ならいざ知らず今のファーストは人間臭いと言えば、人間臭いしたまに配信されるモノを見てもぶっ飛んどらん。仮に英国を消すと言うならワシも止めに行くが、それをする前になにがどうしたと説明もするじゃろうし、まかり間違っても子供の癇癪で動く様な人ではない。


「それに女王陛下です!サイラス長官、どの程度貢ぎました?」


「人聞きが悪い事を言うなジャスパー。ワシはお願いされて支払われた報酬以上の事はしとらんよ。」


「その報酬で色んな所に獣人宿舎作られてるけどな。で、爺さんどれくらい若返りを渡したんだ?」


「さてのぉ・・・。少なくとも掻き集めに掻き集めてゲートの中を探すに探して、英国内外を移動して70年分は渡したんじゃないかえ?」


 米国大統領ジョージ・ハーワード。ワシより若かったがそれなりの歳じゃった。しかし、薬で若くなり今回も会議に出席するとして来る予定の人物。肩書としても大国の大統領であり何よりも世界に向けでここまで若返れたと示した生き証人。ワシが若返ったのと一国の首相が若返ったのでは影響力が違う。


 老いを楽しむのもブルジョアの嗜みじゃが、その楽しみを楽しんで若きに返り咲けばより一層生きる事は楽しくなる。現にワシが若返って楽しんでおるしな。そもそも若返りの薬に価値はない。自分でゲートに入って回収出来ればただじゃし、モンスターを倒せば金にもなる。それに価値を付けるのは人で権力者。ただ、その権力もいつまで続くか分からん。まぁ、権力はなくとも若い身体があればなんでも出来るしスィーパーになれば更に出来る事の幅は広がるからのぉ。


 昔は何をするにも金は必要で金=出来る事。権力=力と思っておったが、ゲートが出て以降は個人の能力=金や権力と言っても過言ではないし、行き過ぎた力の前では何をどう抗えばいいのかも分からん。そこから言えばクロエは異質じゃな。富も名声も或いはこの星の女王にもなろうと思えば成れる能力がありながら、日々割り振られた仕事をしている様じゃし。


「流石に一気に飲んでバーに繰り出すとか・・・、ファーストに接触するとかはないですよね?」


「ワシは知らんよ。薬渡しただけじゃし。女王が脱走したならそれは王室の警備体制の問題じゃろ?」


「マダムがレディになってクラブで酒のんで踊っててもおかしくないな。私もたまに友達と踊りに行くし。」


「頭痛の種が・・・。いえ、私はここに出向してるんです。気にしないで行きましょう。」


「確かホテル用意したって言うか指定したのは王室だよな?」


「サヴォイならシンプソンズのローストビーフじゃな。本格的な英国料理も楽しめ・・・、るといいのぉ・・・。日本人の舌に合うかどうか・・・。バッキンガム宮殿からは一直線の所じゃな。」


「2人して私をいじめてます?」


「「まさか!」」


「本格的なって言うと星を見上げるパイとかうなぎのゼリー寄せとか食うのかな?後はハギスとか?流石にフィッシュ&チップスは私もあんまり・・・。」


「エヴァ・・・、それは・・・。」


「食が貧しくてすまん。次からはもう少しいいもん食わせちゃる。」


「えっ?あれって不味いの?ハンバーガーの方が旨いのは旨いし馬の方が味はいいけど。」


 バカ弟子は本当にバカじゃった・・・、主に舌が。まぁ昔ながらの料理と言えば料理なんじゃが、アレをクロエに出して激怒されても文句は言えんのぉ。事前情報からして肉が好きならまだ美味いものがあるから、エヴァを小間使にやるにしても店くらいは指定しておくかの。


  挿絵(By みてみん)


「後で店を教えるから行くならそこに行け。少なくとも肉料理ならハズレはないじゃろう。」


「肉料理って最近は馬ばっかりだぞ?アレこそ食べ飽きてるんじゃ・・・。」


「いいかエヴァ、日本人は食にうるさい。国際問題を見ても日本がブチ切れるのは決って食に関するものじゃ。悪い事は言わん、クソマズ料理を出すくらいならスコーンかローストビーフを食わせておけ。」


「私からもお願いします。メシマズは仕方ないとしてもお菓子はお茶のお供として自信があります。」


「お、おう!」


 話しは尽きんがさてはて来たらどうするかのぁ・・・。そんな話をしたのが数日前で今日はもう来ると言う。基本的に来る事は秘匿されとるからマスコミはおらんが、それでも英国でワシがおれば人目を引く。しかしエヴァとジャスパーだけではどうしようもないし、唯一合った事のあるワシが行かないと言えばジャスパーは泣き出しそうになるしどうしようもないのぉ・・・。


 少なくとも会議までは数日。あちらとこちらで合致しているのはフィンとフェリエットを会わせたり魔法省を見たり後は観光とかかの?目的は会議じゃからそんなにあれこれ言われんとは思うが・・・。



ーside 司 ー



「松田さんスーツじゃダメなんですかね?スーツじゃ!なんでまたゴシックドレス着せられて頭にデカいリボンのカチューシャとか付けないといけないんですかね!?」


「ほら、海外でもファーストメイクは人気でしょう?変にスーツだと子供のコスプレに見えて目を引きますが、その姿でその格好なら子供のお遊びに見えるじゃないですか。」


「俺の事をお兄ちゃんと呼んでいいですよクロエさん!」


「お前は弟だなぁ〜。戦えばクロエの方が強いなぁ〜。」


 英国到着したけどゴスロリ着ろって酷くない?確かに戦闘服としてゴスロリ持ってるしその辺りで買ったスーツよりも断然防御力は上で、もしもの事を考えるとこれが最適解ではある。最適解ではあるが英国いる間はこの恰好なの?嫌だぞ、面倒だし。


「まぁまぁ、外を出歩く時だけでいいですからね?」


「それって観光中はこの格好って事でしょう!気候的には日本とさほど変わりませんけど!てか、フェリエットは私服でよくてなんで私だけ・・・。外出時は好きな格好しますからね!」


 飛行機から言い合いながら降りてロビーへ。格好はゴスロリだが顔は隠す。米国でも身長差で顔はあんまり見られなかったが、遠くの人ほど全身像が見えるので身バレ対策はしとかないとね。


 松田を先頭に歩くとロビーの中程に古風な紳士が・・・、直接会ったサイラスと画面越しの仲間達だな。マスコミは来てないし来る事そのものを隠していたと見える。まぁ、本丸はスイスだし英国としても事を荒げたくないのだろう。


「ようこそいらっしゃいましたミスター松田。それと・・・、ファーストさん?」


「間違いありませんよ。騒がれるのが面倒なので顔を隠しています。コチラからはよく見えているのでお気遣いなく。」


「そう・・・、ですか。今回ホストとして対応するジャスパーとサイラス長官、そして・・・。」


「うわっ!本当に見えねぇし、ちっちぇ!って殴るなよ師匠・・・。」


「お前がバカで浅はかなのが悪い。思った事を口に出す癖は直せ。すいません、私の弟子のエヴァが。ようこそおいでくださいました。ここで話し込むのも悪い、どこかでティーを楽しみながら打ち合わせとしましょう。」


 サイラスが先頭を切り歩きだす。本格的な英国式お茶会か。初めてだからお菓子は美味しいらしいから期待はできるな。メシマズ対策に食料も買ってきたし滞在中は大丈夫だろう。


  挿絵(By みてみん)


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イギリス料理は調味料を楽しむ為の土台と言われたりするしなぁ スターゲイジーパイはフェリエットが気にいるかも 辞書的には政治的要求通すために暴力用いる人がテロリストだから街を人もろともに更地にしても政…
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