340話 永遠の課題 挿絵あり
ぞろ引く事もひるがえる事を気にする事もない。俺の方への撮影は橘がやめさせた。寧ろ、下手に撮影を続けていればフェムが撃墜されるので今は橘の指輪に退避している。そうなると映像資料とうるさい組が出てくるが、そんなものは自身の目で確かめろ。こちとら生きるか死ぬかの境界線を歩いてんだよ!
木から木へ飛び移りつつキセルを吸ってプカリ。前方からの被弾面積を減らす為にひたすらの前傾姿勢。すれ違いざまにキセルでモンスターを叩き、反動でバレルロールしながら弾丸を回避しつつ撃ってきたモンスターを捕捉!
気分としては3Dシューティングだが、やっているのは残基無制限対有限と言いつつ無限湧きするモンスター。面倒なのは敵を徹底破壊かクリスタルを抜かないと死なない事!体力は問題ない。既にその消費するべき肉体は中身を捧げた。痛みも気にならない。既にそれよりも痛い傷は体験した!
「っあ!」
「大丈夫ですか!?」
「この程度の爆発なんでもない!そっちは!」
「無事です!」
見た目同じような槍の弾丸は回避しようとも時折間近で爆発し命を狩り取る花を咲かせるが、いくらその花びらが鋭利だとしてもまともに受けてやる義理はない。煙で気流を生み出し受け流す。橘は無事と言うが破片に当たる嫌な音がする。飛んでいるので墜落の恐れはないのだろうが、このままじゃジリ貧だな。
眼下では宮藤と背負われたエマがフライボードてライディングしながら進むが、コンビネーションはいいようで致命傷はない様だが、左肩に被弾したのか出血の跡が見える。
「下は大丈夫ですかーー!」
「貫通しただけダー!薬で治しタ!」
元気な声は帰って来るがあまりいい状況ではないな。上層ならほぼ無傷で歩ける3人を連れた状態で休憩を挟んでもダメージを負っている。何か逆転の手はないか?考えるまでもなくある。惹きつける者と扇動する者を使用しての大規模同士討ち。しかし、それをすると3人を巻き込まないか?
クソっ!使いづらいとほぼ検証も何もして来なかったのが、今頃になってツケの駄賃を払えと請求して来やがる。思い出せ、橘は耳目を閉ざして闇を見た。それで効果は出なかった。なら、3人に目と耳を塞がせる?駄目だ、今そんな事をすれば死ねと言っているようなもの。
なら、出来る状況を作る?橘が砲撃を行い宮藤が巨人を出し、エマがあちらこちらから罠を発動させてどうにか均衡が保たれている中、全員で姿を隠してその隙に使う?
(魔女、扇動と惹きつけを同時に使用した場合3人に被害は出るか?)
(さぁ?中位だけど彼等の精神は脆弱だから壊れるんじゃないかしら?そうでなくとも貴女は求められる。前に言った通り美しさは武器よ?それを求め手中に収め手放す事を恐れる。そして、その美しいモノはそこにいるだけで惹きつける。アナタ達の言う感情なんて二の次。だって、憎もうが蔑もうが愛でようが無視できない。だってそれを知ってしまったのだから、ね。)
1人でやるならいいが他人といると厄介だな。これは武器と言うより呪いと言う方が正しいのかもしれない。美人薄命と言う言葉があるが、仮にその美人が短命ではなく永遠を生き権力を欲したなら?答えは妲己だろう。
彼女はその美しさで一人の男を誑かし、その国の多数を殺し国を壊し最後は暴動で命を落とした。しかし、それでも妲己は人でなかったとして多数の物語に出てくる。それは彼女の行いのせいか、はたまた美しかった絶世の美女だったと言われるせいか?本人に出会わなければ解答は出ない。しかし、解答が出なくとも積み上がった事実は確かにある。
これのぶっつけ本番はやめよう。自身の仲間を盾にして1人のうのうと生き残るなぞ反吐が出る。そうでなくとも俺は死なないのだから出来る無茶を探せばいい。磁気嵐を発生させて辺りを削る?橘の電子制御が保つか不明。
高熱と爆発で焼き払う?出来ない事はないと思うが、やるなら合流してからだな。辺りの水分を一瞬で抜き取りその水分で洪水を起こす?3人だけ対象から外せばどうにか。喉の乾きと肌の乾燥は我慢してもらうしかない。
地面を隆起させて結城君の様に橋を作る。悪くはないがゲートが見つかっていない。それに、脆弱な橋では真下から撃ち殺される。いや、磁気嵐ではなくただの嵐なら行ける?少なくとも嵐での被害とは風圧と巻き込まれた物による打撃と刺突に切り傷。多数のモンスターを入れた巨大な竜巻なら辺りを根こそぎ吹き飛ばして一旦この状態をリセット出来るんじゃないか?
「誰かゲートの位置は分かりましたかーー?」
「まだ何も!クロエ、一旦巨大化して焼き払います!」
「大丈夫ですか!?巨大化すれば被弾面積も増えてキツくなるんじゃ・・・?」
「持ってくる時に壊れるからと念押ししました。藤君や斎藤さんには悪いですし、私も使いたくないですがダブルリアクターでの砲撃実験だと思って諦めてもらいましょう!」
「いや。自己完結してるところ悪いけど、私も竜巻でモンスターを吹き飛ばそうかと思ってたんですけど!?」
ビームや弾丸を躱し反撃する橘の声は使いたくないと言う割には何処か『仕方ないなぁ〜、使っちゃおっかなぁ〜。』と言う期待にも満ちた好奇心が感じ取れる。てか、もしかしてフルパワーで使いたいだけなんじゃ・・・。
別にそれでモンスターが倒せるならいいが、大丈夫か?発射後に自壊して動けないとかないよな?一応予備のスーツは何着かあるから壊れても着替えればいいだけなのだが、その一瞬が命取りとかならない?過保護かもしれないがリスクは減らしたいんだよ!前に引き金戻らないなんて言うポカもあったし。
「下は・・・、なにかの破片と這いずった様な跡があります!」
「ゲートは見てなイ!こっのクソモンスターが!人の尻を斬ろうとするナ!」
エマが怒りながらモンスターに銃撃を浴びせているが、あれば多分大丈夫だろう。ビーム出はなく物理的に切ろうとしているみたいだし。取り敢えず援護として煙を巻き付けてモンスターを貼り付けにする。木と木の間に糸を張り巡らせているが、割とモンスターが引っかかるので有効と言えば有効だな。
しかし、破片と這いずった様な跡?なんだろう?ワームと言うか、ヘビ型のモンスターでもいるのだろうか?考えたくないが・・・、最悪から目を逸らす訳にもいかない。
「何がいるか分かりません!気を付けって!出たーーー!!!二人共!手荒いけど我慢して!!」
煙を網にして2人をゲット!宮藤が地中を這うようなモンスターが米国では出現したと言っていたが、明らかにそれ系統だろう。いや、もしかして上にいるダンゴムシ?木よりもなお大きくぱっと見は鋼で出来た人の脊椎の様に見える。しかし、手だろう鎌は鋭利で触れれば切り裂かれそうだし、その巨体が這い回るだけでも相当被害は出そう。
そんなモンスターが俺達を仕留めようと地中から一気に飛び上がって来た!宮藤のボードのおかげで口の様な部分に落下して飲み込まれる事はなかったが、一歩間違えばその中にあるボーリングマシーンの様なモノで二人共ペーストにされていただろう・・・。
「私生きてル!足あル!?下半身あル!?」
「落ち着いてエマさん!クロエさん間一髪でした。」
「糸を張り巡らせたりしておいてよかった。してなければ今頃2人は混ざり合ってましたよ。物理的にね。」
「あの糞虫ガ!ハリネズミにしてやル!」
いきり立ったエマがつなぎ目なんかの影から槍を出したり爆発したりとしているが、毛ほども堪えていない巨大な分硬いのだろう。やはり外殻はあのクソ硬いダンゴムシのモノか?ある程度の大きさなら吹き飛ばそうと思っていたが、流石にあれは吹き飛ばすと言うより引きずり出すと言う言葉が正解だろうし、何より地中に逃げられれば分が悪い。
しかも一体いると言う事は、似た様な奴が何体もいる可能性がある。どうする?ゲートを釣った要領で釣り上げるか?全て地上に露出させれば少なくとも真下からは食われない。嫌なのはロケットブースター方式であのモンスターが分解できる事だな。
何処にクリスタルがあるか分からないと言う事は、逆を言えばそれさえ守り抜けばモンスターは再起できるかもしれないと言う事。分離出来ないならどうにかなるが、元から分離出来るならそれは脱出装置と変わらない。
「エマ!あれってバラバラになりそうですか?」
「いヤ?攻撃した感じバラける様な機能はないと思ウ。たダ、どこを狙っても硬イ。それこそ鉄塊を撃っている様なモノだ。」
「宮藤さんの炎は?」
「焼くには時間がかかりますね!さっきから燃やそうとしてますけど、思った以上に動きが早い!」
とぐろ巻いたりカサカサ動いたりと虫が駄目な人は多分駄目な動きをしている。ただ、功名とでも言えばいいのか大型モンスターが動くたびに他の小型モンスターがバラバラになるのでその分楽はできる。楽は出来るが現状の俺達は馬の前に吊るされた人参と変わりない。
「撃ちますよ!」
「何でそこでトリガーハッピー!?普通の砲撃すよね!?自壊して3人引っ張って飛ぶとか・・・、そうなればどうにかしましょう。」
「?」
橘はよく分からなかったようだが網で吊るしているなら俺は見えない。なら、襲ってくる駄馬ならぬ駄ムカデを乗り物に出来るんじゃないのか?流石に足の裏見て『素敵!下僕にして!』とはならないだろう。まぁ、そう言うフェチの人間がいないとも言い切れないが、少なくともここにはいないと信じたい。
「GOも出たのででは早速!フェム!スクランブル!ドッキング後はすぐさまダブルリアクター最大出力での砲撃だ!」
「了解、橘の安全を最優先します。」
相変わらずフェムにとって俺達は二の次らしい。前回のブッパを考えると橘から離れた方がよさそうだ。並走していた橘から離れると手足が延長されて大型化する。足っているのかな?偉い人だから分からないが、飛んでいるなら腕だけとか砲門だけでいいんじゃなかろうか?
足にあるブースターとかで姿勢制御する?う―ん・・・、飛行ユニットって斥力飛行方式だからブースターも要らなければ、本人がGと機体が熱にさえ耐えれれば理論的には光速近くまでは加速出来るらしいんだよなぁ。まぁ、いると言われればそれまでなんだろう。
そんな橘は反転して砲門をモンスターに向けている。俺達は橘よりも先にいるので、真後ろまで危険だとは思わないが一応煙を撒いたりエマは装甲を厚めに構築したり、宮藤はマントにくるまっている。見た感じ誰一人橘を信じていない様な気もするが、誰も巻き込まれたくはないんだよ!
「ファイヤ!」
「対ショック発動。軽減しましたが耐えて下さい。」
「私達は何もされてないゾ!!」
「叫ばない!舌を噛む!」
「〜〜〜!!」
多分これも使い捨てか。背後にいたが発射の衝撃は凄まじく背後にいても網の中のエマ達はガンガンバウンドしたり振り回されたりとシェイクされ、俺もキリモミしながらぶっ飛びそうなのを耐える。言ったら悪いんだろうが次からアレを使う時は1人で離れて使ってもらおう。流石に周りへの被害がひど過ぎる。
ただ、火力は確かな様でムカデは殆ど融解してしまったし、その周りの木々もモンスターも巻き込んで後にはクリスタルが残るばかり。ただ、そんな荒れ地と言うか焦土と化した森はすぐに再生が始まっている。
なんだろうな・・・、実はこの森が1番のモンスターなんじゃないだろうか?帰ったら斎藤に鉢植えを絶対に植え替えるなと口酸っぱく言おう。仮にこの森の木と同じモノだとしたらゲート外で植えた瞬間に色々ヤバい。
「橘さん生きてますか〜?」
「宮藤、お前の元上司はどうなっていル?本当に人間なんだよナ?」
「あれを見ると自分も自信ないなぁ・・・。でも、まともな人間って何でしょうね?エマさんもその装甲、自前でしょう?」
「・・・、哲学だナ。おッ、さっきの一撃で遠くにゲートが見えル。」
「なら行くとしましょうか。橘さん返事がないですよ〜?」
「橘は気絶しました。今は私が操作しています。」
「あちゃ〜、流石にメカニカル橘さんでも気絶かぁ・・・。55階層までは行きたかったですが、今回は帰りましょう。」
流石に気絶した人間を連れて探索は出来ないな。宮藤の言った破片も気になるが人命優先人命優先。時間的には最短を探ってここまで来たが秘密をバラしたりしていたのでスマホを見ると丸一日は経過している。本来ならセーフスペースを探し出して練習場所も確保したかったが、これ以上は無理だろう。
「フェム、撤退です。ついてきて下さい。一応ゲートを確認してから引き上げます。」
「了解ですクロエ。橘からも貴女からの要請には従う様に言われています。」
「宮藤さん達はどうします?このまま宙吊りでいいですか?それとも自分で飛びます?」
「自分は疲れたんで宙吊りでお願いします。エマさんは?」
「自力で走るよりここの方が安全だろウ。宙吊りで頼ム。」
2人を宙吊りにしてゲートを確認するが、退出の文字はなく次に行けるだけのようだ。ここは54階層なので区切りにするにしてもやはり55階層で退出の文字が見つかればいいと言う話かな?ないものは仕方ない。モンスターは消し飛んだがまた湧いてくるので脱出アイテムで外へ。宮藤達は東京ギルドに出るが俺1人大分ギルドなので、帰ったLINEを深夜だが妻にしてまたすぐさまゲートに入りラボへ。
アイテムを使う前に話したが、橘も心配だし他の2人も知らないうちに怪我をしているかもしれないので、それの確認も必要だろう。馬にはよ行けはよ走れと言い聞かせて爆走し、着いたラボは特に慌ただしいような雰囲気もなく静まり返っている。
静まり返って薄暗いので不気味に思うかもしれないが、慌ただしくないと言う事は特に危ない状態の人はいないと言う事だろう。そんな中を歩いていると高槻が出迎えてくれた。
「お疲れ様です。後から来るとは聞いていましたが、明日でも良かったのでは?」
「そうも行きませんよ先生。一応隊長を務めたならメンバーの体調管理も仕事のうち、どんな感じでした?」
「クロエさんが来るまでに診断した感じだと、極度の疲労に多数の切り傷擦り傷、エマさんは左肩の怪我・・・、これは回復薬で治したのでそこまで酷くはありませんな。宮藤さんは割と酷く両足の筋肉はズタズタに断裂している。まぁ、これも少しすれば治ります。お二人共今はポッドに入って回復薬風呂を堪能してますな。」
「ふむ・・・、橘さんは?気絶したと聞きましたが。」
「橘さんは胸骨の骨折と両肩の脱臼。両奥歯が踏ん張った為にでしょうが砕けていますな。ただ、命の危険はなくフェムの生命維持により回復傾向ですが、今は寝てます。」
「命の危険がないならいいです。中々中層はエキサイティングでしたからね。」
「セーフスペースか退出ゲートは?」
「発見には至りませんでした。行ったのは54階層まででしたが、新しいモンスターに大型モンスター、すぐに再生する木々と厄介ですよ。それに、永遠の問題になるソロかパーティーか問題が浮き彫りですね。」
「立ち話はなんです、社長室へどうぞ。」
高槻に連れられて社長室へ。相変わらず物は少ないが温かいコーヒーが身体にしみる。回収出来た木やモンスターの素材は多くないが渡してしまい話をする。やはりと言うか、大火力を狙うならソロだろうな。ゲームじゃないからフレンドリーファイアーは当然するし、それを考え出すと中々無茶も厳しくなる。
例えばメテオと言う魔法がある。空から隕石が降ってくる魔法でメテオストームなんてのもあるが、本当に隕石か降って来たなら辺りは衝撃波で悲惨な事になるし、モンスターが死んだとしても術者もただでは済まない。
全員巻き込む自爆覚悟の魔法ならいいのだろうが、それを使っている時点で負け確定である。それに現実的に考えるならこれは欠陥魔法だろう。サイズの指定が出切るかも怪しいし、何より大きすぎれば星ごと砕ける。恐竜が本当に隕石で絶滅したかは知らないが、約15kmの隕石がユカタン半島に落ちたらしい。
その衝撃と津波と天候不順と言う副産物まで考えるとおいそれと使う気にはならない。まぁ、ゲート内で使ってゲート外を滅ぼす気ならいいのかもしれないが、そんな自暴自棄な人間が執念深く隕石来いと祈り続けないだろう。
「パーティーで行くなら近接系メインですかな?」
「他人に構うだけの腕前があればありですね。ただ、体力消費は激しい。地面の下も空の上もモンスターがいる。上層ならまだ安置を探すと言う手もありますが、中層なら木の虚くらいですね。ただまぁ、橘さんの使う様なロボテクスーツはいいと思いますよ?本人が無茶しなければ気絶もなかったでしょうし。」
「何事も一歩一歩ですか。そう言えばクロエさんもポッド風呂に入りますか?少し熱めの風呂が沸いてますが。」
「おぉ!それはありがたい!代謝はないしホコリも滑り落ちるんですけど、入らないとなんだか気持ち悪いんですよね。」
ポッドの場所は知っているので、話も一区切りついたし風呂へ。ただ、高槻に言われたが水着着用が義務らしい。前はそんな事なかったのだが、海外の学者が来て泊まり込みで研究なんかすると当然風呂に入る。そして、ここの風呂はサウナが新しく増設されたらしいのだが、それが水着を義務付ける引き金となった。
元々ラボにはシャワーしかなかったのを無理やり風呂を作り、ならサウナをと言う事で拡張していったので明確にあった男女の区切りはシャワーだけで風呂は水着を着ていたのだが、ある時ドイツ人の学者がサウナだけ入ると言って男女共にスッポンポンでサウナへ乱入。
向こうの習慣としてはジムと後のサウナなんかは、混浴でスッポンポンがデフォルトなので恥ずかしい事はないのだろうが、日本人としてはやはりと言うか、違和感しかない。まぁ、地域性なので仕方ないだろうが、流石に苦情が出てシャワー以外は水着を着る事となった。因みに、ガイジンらしく下は男女ともにツルツルだったとか。変な所で仲間意識が出そうだが、エマもなかったので海外ではそれが主流なのだろう。
軍人であるエマからすればない方が清潔で汚れないからいいらしい。まぁ、俺もなくなったけど確かに蒸れないし涼しいとは思うよ?そんな事を考えながら適当に指輪にから水着を出して風呂へ・・・。なんでこれが出た?
華美じゃなくてインナー程度の薄さで黒いモノ出ろとイメージしたが、こんな物いつ収納したかな?ただ、文字を見る限り妻の文字の様なので何かに紛れ込ませていた可能性が!
「クロエも・・・、クロエちゃんも来たのカ。」
「エマさん笑ったら駄目ですよ。似合ってるじゃないですかゼッケン付きのスクミズ。寧ろ、よくそれ着れましたね。」
「やめて宮藤さん!同情が痛い!」
先に入っていたエマと宮藤に合流して湯船へ。二人共出る直前だったらしいが、ちょうど鉢合わせしたのでまた入り直すとか。まぁ、身体には100%いい風呂なので堪能するといいよ。ゲートに潜って疲れたしね。




