316話 何体いるんだよ 挿絵あり
中層の事も気になるが、UFOも気になる。宇宙エレベーターの話は聞いていたが、早くも試作品が出来上がるとは・・・。宇宙エレベーターの計画はJAXAの資料で読んだし、斎藤からも話は聞いている。建設にあたっての最大の問題は作る場所に資材などの運搬。
そもそも宇宙エレベーターをざっくり噛み砕いてイメージすると蛍光灯とその紐だろうか?蛍光灯である宇宙ステーションから紐を垂らし、それを伝って宇宙へ上がる。見方を変えると芥川龍之介の蜘蛛の糸とか?お釈迦様は糸を垂らさなかったが、人は勝手に糸を垂らした的な?
宇宙エレベーターの利点を話すなら、何回も使えてスペースシャトルより安価且つ安全に宇宙へ行ける事だし、それに付随してワイヤー強度とウインチのトルク次第では重量物も送り込める。ただ、指輪のおかげで重量はそこまで大きな問題ではなくなった。
これは結構大きな問題点の解決で、運搬について考慮しなくていいと言う事は人さえ運べれば後の作業はどうにかなると言う事。当然と言えば当然だがストレートに宇宙に行けば窒息するし、高度が上がれば酸素も薄くなるので高山病の危険もでてくる。酸素カプセル方式にして潜水艦の様に気圧の変化に対応するのか、中間施設を作って身体を慣らすのか?
やり方は色々あるだろうが1つ言えるのは、眼の前のUFOは文字通り宇宙への足がかりだな。実用化さえしてしまえば後は、地球の自転速度とステーションの軌道移動速度を等価にして人工衛星方式で運用できるだろうし。まぁ、その為には軌道上のゴミを掃除すると言う手間はあるが・・・、どこもかしこもゴミは邪魔だな。
「あれも斎藤さん達が?」
「ええ。元々斎藤教授のカーボンナノファイバー研究は、こう言った分野を発展させる為のものでした。本人は夢が叶ったと大喜びですよ。」
「宮藤君も宇宙へ行くかい?私はこのスーツを使う関係上、地上から宇宙へ歩いて行けないかと聞かれたんだけど。」
「嫌ですよ橘さん・・・。そんな天国へ続く無限階段を徒歩で上がるだなんて。せめてこう・・・、成層圏から宇宙に行けとか、もっと高い所から行ける様にならないんですか?」
「見た感じスーツの性能を考えると単独で地球を離脱出来そうですけどねぇ・・・、橘さん、やるなら今ですよ?法律もないので勝手に宇宙に行って無重力体験ツアーしても怒られません。」
「それも考えましたけど、やると後々うるさいんですよ・・・。やった実績があるなら次も出来るだろう?って。装備庁も頭のおかしい人が多いので、出来るとバレればそこから重箱の隅を突付く様に話が舞い込む・・・。」
橘がげっそりしているが、俺も宮藤も宇宙開発にはノータッチを貫く所存である。まぁ、そのうち宇宙ステーションへ観光目的で行ける様になったら考えようかな?完成品の大きさは分からないが、完成したら日照権とか問題になるのだろうか?
見方を変えれば特定の場所に日傘さしている様なものだし。それが完成すれば月は更に近くなる?お土産に月の石が必要かは分からないが、ただの石ころにそこまで魅力は感じないので、好きな人が集めればいいよ多分。
「それでアレってもう宇宙に上げるんですか?増田さんはなにか聞いてます?」
「現段階では浮かせているだけです。緊急安全装置を取り付けたり、稼働後のメンテナンスを考えたり、その他にもまだまだ問題点はあるそうですが・・・、最大の難点は地震と糸の切れた凧だそうです。」
「あ~。地震起きたらパージ案件だけど、パージしたら下の位置で接続するのに時間かかるとか?繋ぎっぱなしだとワイヤーに引っ張られて宇宙ステーションの軌道変わりそうですからね。」
「ええ、答えがないと頭を抱えておられました。」
そんな話をしながらラボに入り飯屋へ。増田は映像の確認を急ぐと言って別れ、確認の為にはフェムも行かなければならないので橘もついて行った。奢りはまた後日かここのつけ払いでいいかな?宮藤次第だろうけど。
半田の『らっしゃい!』の声を聞きつつ席に座るが・・・。ウチの娘が机に突っ伏してピクリともしない。髪がボサボサと言う事はないし、身嗜みが悪いわけではないと思うが、風呂入ってなくてもゲートの中って相当近寄らないと臭わないので、仕事詰めでその辺りをサボろうと思えばいくらでもサボれる。
講習会の時もあったな・・・。初期の頃だが大丈夫と思って外に出たら全員汗臭くて無言になった事・・・。兵藤と水を出して水浴びしてもらったのが懐かしい。あれ以降デオドラントスプレーは女性たちの間でマストになったし。しかしまぁ、こうして久々に会ったんだし声くらい掛けるか。
「遥、生きてる?」
「・・・、あぁ〜・・・、到頭白い宇宙服着た小人が・・・って、お父さん?」
「だいぶ参ってるみたいですね・・・。お疲れ様です、なにか無理難題を言われてるんですか?」
「宮藤さんも・・・、お久しぶりです、どれくらい意識飛んでたんだろ?無理難題と言うか、最近酷いんですよ・・・。言えば出来るだろう、頼めばどうにかなるだろうって風潮が!そりゃぁスィーパーだから無理とは言わないけど、ペラ紙1枚にこんなものが欲しいって書いて後はよろしくは酷くないですか!?」
何やら娘がブチ切れている。どうせどっかの研究者がアレ欲しいコレ欲しいと駄々をこねているのだろう。難しい問題だが前よりも人が出来る事が増えた分、出来る人にお願いすると言う風潮は強い。特にこのラボで仕事する人はエリート扱いでお願いすればどうにか形にはしてくれるし、国としてもそこら辺の研究機関より断然重要度は上。
おかしいなぁ・・・。元々は回復薬作る研究所件工場として動いていたのに、話が舞い込むたびに面白そうだど好き勝手やったツケがこうしてフィードバックしてきている。まぁ、舵取りは高槻だし宇宙開発は斎藤だし、俺の所に来るのは企業としてのIRやらこう言った部門立ち上げるよ〜、と言うお知らせくらい。
流石に研究者と話は出来ても、付け焼き刃の知識では本職に負けるよね〜。ただ、職を使っての仕事にシフトチェンジする流れというか、職が無視出来ないファクターになってしまっているので、その点だけはどうにか張り合える。
そんな娘がコチラに机を滑らせて渡して来たのは確かにA4の紙1枚。半田に適当に注文しつつ宮藤と内容を見るが・・・、これは計画書でもなければ要望書でもない。強いて言うならサンタにお願いする子供の手紙とか?それ程までに夢見がちな文章の羅列。
政府の人間やらが真面目に書いたとするなら、確かに殺意は湧いてくるし、誰々本部長と連携が取れていれば出来る可能性があると言う、多分話も進んでないのに可能性に可能性を重ねた、形すら無い僕や私の夢を綴ったモノ。いやいや、せめて誰々には話を通してあるので何時何時に会議を開けませんか?なら分かるが、何でまた1人でお願い事を1から10まで処理しないといけないんだよ・・・。
「この紙は何処から?流石に増田さんではないんでしょう?」
「色々・・・。講習会で装飾師を指導してるところまでは良かったし、その後も色々服作ってゲートで使えるか試してるところも良かった。橘さんのパワードスーツとか外装に刻印したりするのは、酒井さんと一緒にやってそんなイメージもあるんだって勉強になったし・・・。」
愚痴る娘を横に文章を見たそうにしていた宮藤に渡すが、その宮藤も軽く目を通しただけでしかめっ面をしている。宮藤も立場的に色々無理を言われそうなので、共感できる部分もあるのだろう。各言う俺も本部長として色々面倒事に巻き込まれてるし・・・。
「政府主催の講習会終了宣言以降は、自分で仕事を選ぶようになりましたからね・・・。やりたくない事はやりたくないである程度済ませられますよ?自分もしきりに腕を復活させないかと言われたりしてますけど。」
「欠損の時間経過による反応経過観察でしたっけ?確か先天的な人は腕や足が新しく出来た後に邪魔に感じるとかいう。」
「ええ、それです。先天的な方の場合・・・、取り分けゲート出現より前の方の場合、無い事が普通なので他の部分が発達しています。例えば手の代わりに足で髪の毛に櫛を入れたりとか。そんな方に腕が生まれると違和感がかなり出るらしいんですよ。回復薬を飲んで腕や身体自体は正常なんですけどね。自分も片腕がなくなってそれなりに経ちましたけど、最近では寝る時に右腕何処に置いてたか分からなくなってますよ。まぁ、投げ出して痺れることはないし、灰で腕を作れるので不便ではないですが。」
「戦闘力も考えてるんじゃありません?パーフェクト宮藤なら!的な。」
「今の自分だと足は飾りじゃないですが、生身の腕は飾りになるかも。なんだかんだでこの腕盾にも武器にも出来ますからね。」
「アームカバーとか作りましょうか?それくらいならすぐ作れるし。」
「いえいえ、どうせモンスターとっ捕まえたり殴り飛ばしたりしてすぐにボロボロになっちゃいますからお気持ちだけ。しかし、切り捨てる案件を先に決めた方がいいのでは?」
「う〜ん・・・、要望書の内容って全て1つの方向性に向いてて、パズルのピースみたいなものなんですよ・・・。分業先見つけて仕事を分散させようかな。人の命に関わらないものはどんどん任せればいいし。」
「いいんじゃない?宇宙服は作るにしてもスペースデブリ用の投網とか損傷しても死なないし。」
昔どこかの研究者だったかがスペースデブリの回収方法として提唱していたが、政府としてはその投網方式を取るようだ。まぁ、実際は投げて捕まえるのではなく、網を張ってそこに飛来してくるモノを受け止める方式らしい。投げるにしてもロケットブースターなんかで広げないといけないし、激突したデブリ次第では網が絡まって余計面倒になる。
「私としては漁師の武器改造して使った方がいいと思うんだけどなぁ〜。網目細かくして行けばみじん切りに出来そうだし。」
「いや、それだと小さな破片で穴が開く。大きい物を小さくするより燃やして跡形もなくした方が話は早い。」
「なら宮藤さんお願いします。ちょっと宇宙で私が網とか作る前に燃やしてきて下さい!」
「いや、遥さん?宇宙って酸素ないから火は・・・。そのうちイメージ作るので宇宙で焚き火するのが先か、網作るのが先か競争しましょう。」
そんな話をしているうちに料理が届き食べ始める。半田が食材が欲しいと言うので先で取れた魚や鳥、草を渡す。51階層セーフスペースは草原の様な分、そこそこ36階層よりも木々が多く6階層に近いのか樹の実っぽいものもあるのでそれも渡しておく。多分、半田なら食える物にしてくれるだろう。鳥は喜んでたし。
「斎藤殿?やはりバッテリーよりもリアクターを使わぬか?申請すれば通るであろう?」
「でも、リアクターで賄うと事故した時のリスクがね・・・。クリスタルバッテリーなら大爆発は発生しないから多少雑に扱ってもいいし、こちらで規格作っていいなら大きくても文句は言われない。まぁ、エネルギー変換量はリアクターにはるかに及ばないけどね。」
「う〜む・・・、今浮かせている施設を実用化するとした時にかなり邪魔になるでござるし、雲より低ければ太陽光も当てにはならぬ。エレベーター用のケーブルも目処は立たぬし・・・、いっその事量子変換テレポートを!」
「藤さん、それは蝿人間フラグです。なりたいですか?映画のアレに。」
「パっ!パーツ交換すれば!って、久しいでござるな本部長殿に宮藤殿。今日はどうしたのでござる?」
「お久しぶりです、宇宙に行ったぶりですかね?51階層を越えて先に行った帰りですよ。」
「えっ!クロエそうだったの!?てっきり用事のついでに会いに来たんだと思ってた。」
斎藤と藤が飯食いに来た。斎藤はUFOの藤は多分フェムの黒幕である。寧ろ、あの造形的に藤しかいないだろう。他国から輸入するメリットもなければ、わざわざ他の造形師にお願いする必要もないし。
「奥・・・、何か・・・、何か素材はありませんか!?靭性に富んで硬くて軽くて丈夫、更に加工しやすければ嬉しいですね。」
「それはもう夢の素材でござろう・・・。大人しく今ある素材で頑張るでござるよ。差し当たって次はミノムシシルクでござったか?」
2人も飯を頼みつつ離れたテーブルをくっつけて食事に加わる。何かを作ってる分、素材やら理論的なものには五月蠅そうだ。しかし、新素材ねぇ・・・。あったのは木と草ばかりで他はなぁ・・・。モンスターの素材で賄えないなら厳しいのかも。
「それで奥ってどこまで行ったの?55階層とか?」
「いや?52階層で撤退。山岳地帯からジャングルに変わったら流石に気後れするよ。そう言えば斎藤さんは植木貰ってたでしょう?なにか分かりました?」
「いえ、毎日水やるくらいですかね?枯れはしないですけど育ってるかも分からないです。奥が森と言う事は・・・、木は採取してません?それに絡まる蔦とかでもいいですけど。」
「ありますよ?残念な事に邪魔な森は宮藤さんでも焼き払えませんでした。かなり高温でしたよね?兵士達は。」
「ええ、軽く鉄板は溶かせますね。寧ろ木が燃えなくて一瞬イメージ崩れそうでしたよ・・・。」
そう話しながらいくつか木片を取り出して机の上に置いて見る。見た感じ木目も無ければ年輪もない。何と言うか成長をすっ飛ばして型抜きした様な印象を受ける。これだと迷ったとしても切り株で方向を知るのは無理そうだ。そんな木片を斎藤は手に取りまじまじと見た後に武器を取り出していじくり回している。
「木片ねぇ・・・、繊維って事ならこれでリネンとか作れるかしら?火に強いなら消防服とか?でも、宮藤の言葉が本当なら宇宙の素材に出来る?寒さはどうなんだろ?」
「斎藤殿、それは紐でござるか?」
「改造してみたけど試さないと垂直応力は分からないかな?ただ、釣り糸みたいな感じだから弱くはないと思う。宮藤さん、この状態でも火には強いと思いますか?」
「奥で燃やした感じ燃え広がると言うよりは焼け落ちるって印象が強かったですね。少なくとも1本燃えたら横に広がると言うのは、よほどの火力じゃないとないんじゃないですか?クロエさんはどう思います?」
「うーん・・・、私が見た時はビームで穴開けてワンホールショットしてきましたからね。ビームが減衰するなら水分とか不純物があるんじゃありません?それを嫌っての実弾なら話は分かりますけど。」
「下では実弾を使うのでござるか?」
「ええ。槍師のやりっぽい物を撃ってきたり、爆発物使ってきたりビームに近接戦闘と殺意は高いですね。」
興味の対象をバラして楽しいのだろうか?まぁ、それ以外意味を知らず接し方を知らないなら、それしかやり方がないのだろうが・・・。上よりも見通しが聞かない分、不意打ち上等の相手の土俵で戦わないといけないし面倒だ。
「そこもまた行ける方達の調査次第ですね。撤退って事はなにか問題が?」
「いえ?単純に初めての地形に不明なモンスターの中を進むがのは危ないと思っての撤退です。これが上層と同じならそこまで危惧はなかったですが、視界が悪いと言うのは思った以上に戦う者にとってはストレスですからね。」
「確かに見えないのは恐怖感もあれば、相手がどれだけ強力かもイメージしづらいですからね。この木片は貰ってもいいですか?」
「いいですよ〜。焦げたのも凍ったのもいっぱいあるんで好きにして下さい。何なら草もありますよ?背が高くて埋もれるかと思いました。」
普通に考えるとあの草って140cmくらいの丈があるんだよな?ススキとかも背は高くなるし2mくらいまで育つので異常ではないと言えば異常ではないのかな?まぁ、木片やら草で元気になる人がいるならそれでいいか。
「そう言えば藤さん?私をモデルにした人形とか作りませんでした?自意識過剰みたいで言うのは嫌ですけど。」
「ぬ!?な、なんの事でござろうか?」
「フェム・・・、その名に聞き覚えは?後遥、その人形に服を服を作った記憶は?」
「さてと、私はここで油売ってる暇ないし依頼をこなしに・・・。」
「拙者も斎藤殿と研究をせねばならぬゆえお暇を・・・。」
「装備庁の方はファティマやらファミリアやら言って喜んでましたね。サイバスターでしたっけ?」
「斎藤殿それは!!」
犯人無数!繰り返す犯人無数!クローンは駄目だけど人形ならいいよね?ではないんだよ!確かに出来は良かったし、くれるなら一体欲しいけどさぁ・・・。ただ、魔女的に似姿ってどうなんだろう?きれいならいいのだろうか?
「犯人は分かりました・・・。どうせいっぱい作ってるんでしょう?許可する前に作ったモノを壊・・・。」
「壊すなどとんでもないでござる!拙者が丹精込めて素材を吟味し、夢想の果てに生み出しし娘達を手に掛けるなどで来ぬ!!」
藤がバチバチしながら叫んでいるが、そう言うなら先に許可取れよ・・・。しかも娘達をって事は量産されてる?藤の性格的に鋳型でポンはないだろうから全部手作業かよ・・・。はぁ~、壊せと言う気はなかったが、釘は刺しておこう。自分に似た人形が多数いるとか恥ずかしいし。
「はいはい、取り敢えず肖像権を主張するので適当な額をギルドに入れて下さい。それで今ある分は手打ちにします。そして、これからの話しをしますが、似せて作るなら一報して下さい。許可なく作るなら奥に行ってもらいますよ?」
「本部長殿は話の分かる御方。壊さずに済むなら従うでござるよ。しかし、渡す者達は吟味せねばならぬな。」
1人納得しているが今何体いるんだよ・・・。吟味するって事は無数ではないのだろうが10体くらいとか?ドールはよく分からないが、それぞれに個性なんてものもあるのだろうか?手作業なら微妙に作りは違ってくるだろうし。
「藤さん、服の代金に一体は貰うからね?」
「心得ておるよ遥殿。装備庁に出す物はそこそこ整った物ならばよいでござろう。あそこの御仁達は愛でるよりもどれだけ詰め込めるかに重きを置く故な。」
「そんなんならハリボテのロボットフレームでいいじゃないですか!何でわざわざ精巧なドールに仕上げたのかと小一時間問い詰めますよ?」
「発案は橘殿でござるよ?やる気の出るディテールにして欲しい、可愛いディテールにして欲しい藤君の見た一番美しいモノに似せてほしいと。」
真正面から恥ずかしい事を言っているが自覚はあるのだろうか?今の話を総合すると『ソナタは美しい』になるんだが・・・。諦めたら試合終了だが、黄金比については諦めてもいいかな・・・。見てくれ良くなったのは素直に嬉しかったけど、人形とかにされるとね・・・。
「増田さんに話振ります?市井ちゃん含めて造形物作るの禁止とか。」
「いいです・・・、そこまでしたら横暴でしょう・・・。市井ちゃんはOK、私は駄目でいいですよ宮藤さんは。」




