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リアルで女声で無口な僕が幻想美少女に!?~美少女Vチューバー達にヴァーチャルワールドでは愛されて困っているボクのゲーム実況録~  作者: 鮎咲亜沙
第4章 あらたなる伝説へ⋯⋯

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#086 アリスの冒険世界 3日目その4 RPGが辿り着いた世界

 長い戦いがやっと終わった。


 [まさか、ここまで追いつめられるとは⋯⋯な]


「ほんとだよ、どんだけタフだったんだよお前は!」


 [称号:『ダークナイトの宿敵』を手にいれた!]


「なにこれ?」

「ダークナイトの宿敵?」

「わ、なんかもらった!」

「えー私、ダー君の宿敵なのお?」


 嬉しそうですね、みどりんは⋯⋯。


 この時遠くからヘリコプターみたいな音が聞こえてきた。


 [来たか⋯⋯遅かったな]


「⋯⋯飛空艇だ!」


 それはスフィエアのゲーム『ファイナルサーガ』を象徴する乗り物だった。


「大きいわね!」

「大戦艦だ!」


「暗黒騎士で飛空艇ってことはダー君は『セジル隊長』かしら?」

「いや、関係ないと思うよみどりん」


 [だが迎えが遅かったおかげで王国にはお前たちのような強者が居ることがわかったのは収穫だったな。 だが俺にも任務がある、ここで死ぬまで戦う事は許されん!]


 そう言ってダークナイトは姫を抱えて飛空艇から垂れ下がったロープに手をかけた!


 [また会おう、強き者よ! 次は心ゆくまでな!]


「ヤバい逃げるぞ!」

「姫様が連れていかれちゃう!」

「コイツ汚いぞ! 負けたくせに!」

「ダークナイト様! その女の代わりに私を連れてって!」


 しかしボクたちの見ている前でダークナイトは空高く舞い上がる!

 もう手が届かない!


「くそ! ここまで来て!」


 その時だった。


 遥か彼方から風を切り裂いて飛んでくる赤い影!? サラマンダーだ!

 それに乗っているのは⋯⋯!?


 [ガラン! 来てくれたのね!]


 騎士団長のガランだった!


 [貴様はあの時の!?]

 [この前は世話になったな! 姫は返してもらうぞ!]


「ガラン様!」

「ガラン君!」


 ウチの女性陣もこの展開には大興奮だった。

 空中でぶら下がるダークナイトの手からガランは姫を取り戻した!


 [ガラン様! ⋯⋯わたくし信じてましたわ]

 [またせたなミランダ]


 ガラン団長はミランダ姫をサラマンダーに乗せると、そっと抱きしめたのだった。


「うわー、ないわー」

「美味しいとこ持ってったなー、クソイケメンがよー」


 ボクとシオンはブーブー文句をたれる。


 [く⋯⋯、今回の作戦は失敗のようだな。 だが次はこうはいかん! 覚悟しておけ!]


 そう捨て台詞を残してダークナイトは大戦艦に乗ると、そのまま去っていった。


「ダークナイト⋯⋯敵ながら立派じゃないか」

「そうそう、ウチのセコイ騎士団長とは大違いだよ!」


 ボクとシオンはなぜだかダークナイトに好感を持つ。


「うーん私は姫様を人質にとったりして、あんまり好きになれないなダークナイトは」


 ルーミアのダークナイトへの評価は厳しいようだった。


「ガラン君にダー君⋯⋯。 いい男がいっぱい、このゲームは神ゲーね!」


 イケメンなら何でもいいらしいな、みどりんは⋯⋯。


 そんなボクたちの前にサラマンダーに乗ったガランとミランダ姫が下りてきた。


 [君たちには世話になったな。 こうして私が姫を救出できたのは君たちの尽力あればこそだ!」


「⋯⋯っち。 いい男じゃないか」

「イケメンで謙虚って、なんか卑怯だね」


 ボクとシオンはこのガラン団長の事を結局嫌いにはなれないのだった。


 [とくに君には感謝している。 この救出が間に合ったのは君の適切な治療のおかげだ]

 [ありがとう勇者様。 ガラン様を救っていただいて]


 [称号:『希望の癒し手』を手にいれました!]


「あれ? また称号を貰った!」

「私は貰わなかったわ」

「こっちも無いよ?」

「アリスだけ?」


「なんか団長に傷の手当てを感謝されて『希望の癒し手』とかいう称号を貰った」


「ああ、あの時のか!」

「あの時の選択肢の報酬なわけね」

「よかったじゃないアリス!」


 どうやらあの時ガランを治療したことで、この称号を貰ったようだな。


 この『称号』には何らかの効果がある。

 前に貰った『なにものにも染まらぬ魂』は無職を選べる効果だったが⋯⋯あとで確認しよう!


 [さあ戻りましょう。 ガラン様、勇者様]


 こうしてボクたちはお城へと凱旋するのだった。




 [おお勇者よ! よくぞ姫を救い出してくれた! 感謝する]


 そう王様も大喜びだった。


 [思えば儂は今まで、そなたらの事を心から信じては無かった。 だが信じようこれからは! そなた達こそ、この世界を救う真の勇者だと!]


「⋯⋯つまりこれが最初に、はした金しか渡さなかった理由なわけね」

「でもこうやって認められるのはいいわね」

「うーん、なら仕方ないか」

「まあ確かに信用は難しいわよね」


 [これからこの国は、全面的に勇者の支援をしていく! 今後はそなたに『クラン』を持つことを許そう!]


「なんだクランって?」


 [説明:今後あなたは『クラン』を運営できます。 ファミステスイッチの通信機能やオンラインでの冒険者カードの交換で、あなたのクランは大きくなっていきます]


「どうゆうこと?」


「うーん、たぶんボクとルーミアは冒険者カードを交換したじゃない? なので今後自分のクランに入ったことになっているんじゃないかと?」


「そういや冒険者ギルドで、ひとりでは手に負えない依頼もそのうち来る⋯⋯みたいなこと言ってたしコレの事かな?」


「たぶん、集めた人数で素材回収とかしてもらう機能じゃないかしら?」


 ボクたちは思い思いに考察するが、まああとで確認しよう。


 [それで勇者よ。 頼みがあるのだが、この国は大きな損害を受けて戦う人材が不足している。 勇者の手で戦える者を集めて育てて欲しい]


 [説明:セカンドキャラ作成が可能になりました。 今後あなたの作ったサブキャラクターはあなたのクランメンバーに入れたり、友達のクランに紹介することが出来ます。 また世界中にいる人材をスカウトすることもできます]


「セカンドキャラ解禁来た!」

「これで『私のアリス』を作れるのね!」

「私もヒールタンク作ってみようかな?」

「これキャラメイク頑張れば、ガラン君もダー君も作れるハーレム機能ね!」


 どうやらみどりんは自分の『ガラン団長』や『ダークナイト』を作る気らしい⋯⋯まあいいけど。


「その、ルーミアのアリスはもうここにいるから⋯⋯ね?」


「でも毎回アリスに手伝ってもらうのも悪いし⋯⋯『ひとりプレイ用のアリス』を作るのも悪くないかもと思ったんだけど?」


「その『アリス』だったら多分わざわざ作らなくても、もうカード交換の時にそっちのクランに入っていると思うよ」


「じゃあアリスのクランにも私の『ルーミア』が、もう入っちゃっているってこと?」


「たぶん」


 後で確認したが、ボクとルーミアのクランにそれぞれ『アリス』と『ルーミア』は最初に加入していた。

 まあ最初にネームカードの交換をしたからなんだろうけど。


 もちろん『ネーベル』や『みどりん』もボクのクランに加入済みだった。


 どうやらキャラデータは更新することが出来るようで最新の強さにアップデートされる仕組みのようだった。

 ボクが『アリス』の育成を頑張れば、みんなのところの『アリス』も強くなって役立つという事なのだろう。


「RPGってひとりでやるもんだと思ってたけど、こうやって誰かと協力するゲームになる時代になったんだな」


「そうなの?」


「私の時代だと誰よりも先にゲームを解いて、その情報をみんなに知らせた子はクラスのヒーローだったわね」


「最近はそういうの無くなったなあ⋯⋯」


「ネットで簡単に調べられるからね」


「でも一人じゃなくて、こうして知り合いと協力して進めるのって、なんかいいわね」


 RPGのパイオニア、エミックスとスフィエア。

 その二つが目指した最先端のRPGはこういう世界だったのだろうか?

 ボクは何となくそんな事を考えていた。




 それからイベントが終わって自由に動かせるまで、けっこう時間がかかった。


「今日はこの辺でおしまいにしようか?」


「⋯⋯ええそうね、ちょうどいい時間ね」


「わ⋯⋯もう23:45か」


「最近徹夜がキツイし⋯⋯ね」


 こうしてボクたちはログアウトして別れた。


 そしてリスナーのみんなに今日のお別れの挨拶をしないと⋯⋯。

 ⋯⋯今日のスパチャ多いな? ダークナイト戦が盛り上がったからだろうか?


 お礼のコメント返し⋯⋯今日中に終わるだろうか?

 ボクの今夜の配信はまだ終わりそうになかった。

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