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リアルで女声で無口な僕が幻想美少女に!?~美少女Vチューバー達にヴァーチャルワールドでは愛されて困っているボクのゲーム実況録~  作者: 鮎咲亜沙
第6章 幻の偶像

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#134 ヴァーチャル・アイドルの誕生!

 私はその日のツイッターに、Vチューバー・神崎アカメからの報告をした。


 [神崎アカメ:本日の配信にて重大告知あり! みんな見てね~!]


「⋯⋯これで良し!」


 なんかドキドキする!

 今までも緊張することはいっぱいあったけど、コレはちょっとだけ違うドキドキだ。


「さあ⋯⋯始めようか、アイちゃん」

『はい! アカメ!』


 そう私のスマホからアイの声が聞こえる。


 不思議な感覚だった。

 ここに居ないはずなのに、私はこんなにもアイの存在を感じる。

 私がバカで単純だからだろうか?

 なら、それでいい!


「さあ⋯⋯配信スタート!」


 私たちは今、新しい世界への扉となる配信を開始した──。


 ── ※ ── ※ ──


「みっなさ~ん! おはこんばんは! アイドルVチューバーを目指している、神崎アカメだよ!」


【アカメ! アカメ!】

【きょうもカワイイよアカちゃん!】

【尻尾モフモフしていいですか?】


「実は今日の配信では! じゅーだい告知があります!」


【こんどのライブと関係あるの?】


「んー! あると言えばアリますね!」


【なんだろ?】


「⋯⋯実はですね、この神崎アカメちゃんに⋯⋯なんと! 素敵なパートナーが出来ました!」


【えー!?】

【まさか恋人が出来たのか? 俺以外の奴と?】

【結婚発表だとしたらどうしよう⋯⋯】


「⋯⋯みなさん動揺してますね。 私もドキドキしてます。

 恋人、結婚⋯⋯あんがい近いのかもしれない。

 だって今後のアカメのアイドルVチューバーを目指す仲間なんだから!」


【まさかのユニット発表なのか!】

【今までぼっち路線だったのに!】


「それでは発表します!

 これからアカメとパートナーを組んで、一緒にアイドルを目指すのは!

 この子だ──!」


 配信画面に3Dグラフィックの映像が流れる。

 これを作ったのは乃愛ちゃんと⋯⋯アイちゃんだった。


 私の場合だったなら、振り付けやらモーションキャプチャーの撮影などで1週間ぐらいはかかるだろう。

 それをアイちゃん達なら数時間だった。


 私のアイドルコスチュームは白をベースにした赤系の色で構成されている。

 そのデザインを流用した、白をベースに青系の色で構成された衣装のVチューバーアバターがついに登場した!


『みなさん、こんばんは。 これからアカメとユニットを組む、アイです』


 普段のアイのアバター衣装は学生服の上に白衣だった。

 それが今回はミニスカートでフリルいっぱいのアイドル風衣装なのである!


【うおおお!?】

【アイちゃんだとおおお!!?】

【なんでだー!?】

【こんなバカな⋯⋯】

【なんて無表情なアイドルコスwww】


「期待どおり! いや期待以上の反応だよ!

 このロリコンどもめ♡」


 そう私はおもいっきりファンたちを煽った。


【ロリコンでサーセンw】

【アイちゃんに踏まれたいんや】

【もちろんアカメちゃんにも踏まれたいw】


 ⋯⋯この変態どもめ。

 いかんいかん、大事にしないと⋯⋯私のファン様を!


 だって私は女子校生、赤星いのりじゃない⋯⋯アイドルVチューバーの神崎アカメなんだから!


「どーだ! 驚いたかー、紳士淑女のみなさーん!」


【驚いたわw】

【なんでアイちゃんと???】

【アイとは完全に予想外!】

【というかアイって今までまったくコラボしなかったのにな?】


「えーとですね、実は先日ポラリスの社内にてバッタリとアイちゃんと遭遇いたしましてね!

 それでこのアカメ! アイちゃんに一目ぼれ!

 思わずそのままお家にお持ち帰りいたしまして⋯⋯、

 それで一晩語りあかしてついに意気投合いたしまして!

 そして勢いでユニット結成という流れであります!」


【www】

【なんじゃそらwww】

【アイちゃんがお持ち帰りされただと!?】

【もしかして一緒に寝たのか!?】


「もちろんだぜ! アイちゃんを抱きしめて寝ましたとも!」


【ショックすぎるwww】

【なんてこったwww】

【ワイもアイちゃんと寝たい】


「ダメだよ~! アイちゃんはもうアカメの嫁なんだからさ!

 ⋯⋯という冗談は置いといて、真面目に発表します。

 ──私、神崎アカメと!」


『アイ・ラプラスで』


「『アイドルVチューバーユニット『どっと☆アイズ』を結成します!』」


【うおおおおお】

【どっと☆アイズ】

【どっと☆アイズだとお?】


「えーとですね、ユニット名の由来はアカメとアイちゃん、どっちも名前が『目』だからです」

『最初は『オッドアイズ』にしようとか相談しましたが少し変更して『どっと☆アイズ』になりました』


【アカメちゃんは赤目だしな】

【アイちゃん愛じゃなかったのか?】


「いや本来のアイちゃんの名前の意味に『目』は無かったよ? でもアカメは赤目だし、アイちゃんも目だとしたら、これってもう運命かなって思ってそう付けました」

『気に入ってくれましたか?』


【どっと☆アイズ!】

【どっと☆アイズ!】

【どっと☆アイズ!】

【どっと☆アイズ!】

【どっと☆アイズ!】


 そう弾幕コメントが流れてくる!

 そうだ、認めてくれているファンのみんなは。

 あとは私たちが飛び込むんだ、この激流に!


 私は()()()()()()()()()()()()()()

 ここには居ないはずのアイちゃんと手を握りあったような気がした。


 そしてBGMのイントロが流れてくる。

 これは今までに私が発表していたソロ曲なんだけど、今回はデュエット用にアレンジしたものだ。




 さあ⋯⋯行こうアイちゃん!


 ──はい! アカメ!




 聞こえないはずのアイの声が聞こえた気がした。


 アイドルを目指す私のVチューバー活動は孤独な戦いだった。

 でも今からは違う!


 こうして手と手を取り合って進むパートナーが居るのだから!




「手を伸ばすキミは⋯⋯星だった!」

『手は届かないけど離れはしないよ』


「キミが流星ならボクは地上の星になろう」

『そして着かず離れず』


「『何度だって巡り会う!』」


「これはきっと、永遠の星のストーリー」

『キミとボクとの物語』


「永遠に続く、これからもずっと⋯⋯」

『100年ごとのめぐり逢い、今この瞬間だけは』


「『神話になるのさ!』」


 ── ※ ── ※ ──


 大盛況で今日の配信は終わった。


 終わった⋯⋯。

 いやここから始まるんだ。

 私たちのヴァーチャルアイドルが!


 私はさっきまでの3Dアバターの神崎アカメじゃない、赤星いのりに戻っている。

 このポラリスのVチューバースタジオで全身にモーションキャプチャーを付けた姿のままで。


 私はなにも無い空間に向かってハイタッチする。


 そこには何もなかった。


 アイが本当は幻だなんてわかっている。

 でも私には、確かにここに存在するパートナーだった。


「これからも一緒だよ、アイちゃん」

『はい、アカメ』


 そうスタジオのスピーカーからアイの声が届いた。




 この日、Vチューバー界に新しいスターが誕生した。


 神崎アカメ。

 アイ・ラプラス。

 2人のアイドルユニットその名は──、


 ──どっと☆アイズ。


 そのニュースは世界中を駆け巡るのだった。

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