決断
※中島視点の物語です
「私も仲間にいれてもらえませんか?」
私の言葉に目の前にいる皆は目を丸くした。
それもそのはずだ、彼らとは今の今までほとんど関係のない人たちまでいるのだから。
(・・・)
私は今、心にある想いがある。
・・・それは誰にも譲れない思い。
私に任された“仕事”はこの状況のなかでは・・・
少なくても私にとってはあまりに厳しいものだった。
だけど、それでも「譲れない思い」を胸に・・・
そして私は「自分を変える為」にも・・・
勇気を出して一歩踏み出したのである。
・・・なぜこのようなことになっているかといえば、約2時間ほど前にさかのぼる。
「・・・中島、お前に頼みたいことがある。少しこちらにきてもらおう。」
私は情報処理室にいた。
そこへ「3年副会長」であり、私をこの生徒会へと引き入れた張本人、「賤ヶ岳」さんがやってきたのだ。
「・・・」
いつもの情報処理室なら、明るいムードで賤ヶ岳さんも迎えられただろう。
だけれど今日ばかりは少し雰囲気も悪い。
悪い、というよりは重い・・・か。
そして私の腰も上がらない。
・・・いつもなら、すぐにいっただろう。
でも今は・・・。
(・・・行って来いよ。)
同じ諜報部の友達、鷹村くんが小声でささやいた。
(でも・・・)
鷹村くんには「黙っておけ」といわれたけれど、私はもう嫌なのだ・・・
「面倒事になるから」とか、「怖いから」とか、そういう理由をつけてホントは嫌なのに、それを見て見ぬふりをして、それでその先ずっと後悔するのなんて。
(・・・山崎さんの件は俺が遠まわしに続けさせるべきっていっておくから。)
私の感情を察してくれたのか、鷹村くんはそういった。
(・・・お願いできますか?)
(あぁ。)
それから彼は頷いた。
私はその頷きを信用して、重たい腰をあげた。
「ちょっと席を外します。」
そういって私は賤ヶ岳とともに廊下へと出た。
廊下へでると、1人の女性がたっている。
「福島、ケータイを。」
「どうぞ。」
賤ヶ岳さんは彼女からケータイを受け取ると、慣れた手付きで誰かのアドレスを探している。
「頼みたいこと、というのは?」
「ここだと声が響くからな・・・。落ち着いた場所で話がしたい。ついてきてくれるか?」
「は・はぁ・・・」
私が頷くと、彼は歩き始めた。
・・・この時間帯の廊下はいつも通り人が少ないので3人の足音がよく響く。
そのたびに、「何かとんでもないことを頼まれるのではないか」と心配になってくる。
・・・実際、賤ヶ岳さんの無茶ぶり(?)で生徒会へ入ったわけだし・・・
「前科」があるわけだ。
またそういったことを言い出さないか、心配なのだ。
「・・・あぁ、脇坂か?東3Bの会議室の鍵をとってあけといてくれ。」
彼はそういってケータイをしまう。
・・・さすがは「3年副会長」だ・・・
なんというか、権力の違いがよくわかる・・・
「そういやさっき、情報処理部らしくない嫌な雰囲気だったな。喧嘩でもしたのか?」
「い・いえ・・・喧嘩をしたわけでは・・・。「らしくない」というのはどういうことですか?」
「いやな、五稜郭は言うことがあるならネチネチ言わずに、ドンと言っちまうタイプだからな。・・・らしくねぇよ、ああいう雰囲気は。」
まぁ、実際喧嘩したわけでも口論をしたわけでもないですからね・・・
各自おのおのいろいろと考えていたんでしょう・・・
「山崎さんのこと、どう思います?2年代表としてふさわしい人材だと思いますか?」
・・・ッ!!!
・・・やっちゃった・・・このことは「黙っておけ」と鷹村くんから言われていたのに・・・
つい口が滑ってしまった・・・
「ん?あぁ、いいんじゃねぇの?正直2年のなかじゃ一番向いてると思うけどな。」
彼の答えは意外だった・・・
金ヶ崎さんがいうように、彼もまた「五稜郭」さんや「厳島」さんを上にするべき、といってそうな感じがしたのだが・・・
「お前はどう思うよ、福島。」
「どうも思いません。」
「・・・」
・・・賤ヶ岳は呆れた様子で溜息をつく。
「え?でも五稜郭さんや厳島さんでも・・・」
「あ~、そりゃダメだな。」
私が言葉を言い終わる前に彼は手を振って否定した。
「厳島は左寄りだから皆から不満もでるだろうし、そうなるといくら実力があってもなかなか上手くまとめられない、五稜郭は真面目すぎて皆がへばっちまう。以上、山崎が適任。はい論破。」
早ッ!!
論破早ッ!!
「それに山崎は左寄りでなければ右寄りでもない。中途半端にバランスもとれてる。だから全体の意見もまとめられる。これはでかいだろ?それに何よりバカなのがいい。」
・・・それ・・・褒めてるんですか???
「この生徒会はな、真面目すぎる奴が多すぎるからな。なぁ、福島?」
「仕事をするうえで何の問題もないかと。」
「だが・・・」
「仕事に面白みを求めるほうが愚の骨頂かと。はい論破。」
「・・・」
福島さんという女性はともかく、賤ヶ岳さんからは山崎さんは高評価なようだ・・・
賤ヶ岳さんは大きな権力をもってるし、もしかしたら今の状況をなんとかできるかも。
そんなことを思っていると目的地へついたようだ。
会議室の前にはまた1人の女性が待っていた。
「・・・ご苦労、脇坂。」
「はい!もっと褒めてください!!」
「黙れカス。お前はここで見張りしてろ。」
「え~!!私も行きますぅ~!!」
「・・・くだらない。幼すぎです。」
福島さんが呆れ果てている。
・・・それをみて、賤ヶ岳さんが呆れ果てている・・・
なんというドミノ式・・・
「うぅ~・・・」
うなだれる彼女を後に、私たちは会議室へと入る。
「・・・さて・・・ここでなら落ち着いて話ができるな。」
「・・・あの・・・そんなに秘密にしておくべき話なんですか?」
廊下じゃなく、わざわざこんなところにきて、しかも入口には1人置いて見張らせている・・・
とは相当なことだ。
・・・やっぱまた「とんでもないこと」を頼まれるのではないだろうか・・・
早くもドッと疲れが押し寄せる。
「まぁ、できれば内密に事は進んだほうがいいな。・・・ここで話すことは生徒会内でも一部の幹部しか知らねぇような話だから。」
「・・・え?」
で・でた!!
そうやって勝手に重要機密なことを話して、「聞いたからやるんだ!」みたいなノリに引きずり込む戦法!!
新手の詐欺ですか?
「ちょ・ちょっと待ってください!またとんでもないことを言い出すんじゃないでしょうね?」
「とんでもなくはない。」
二重否定って強い肯定・・・でしたよね?
それって「とんでもないこと」なんじゃぁ・・・?
「ただちょっと、相手の反生徒会組織に参加して情報を引き出してもらおうだけだ。」
「!?」
それってとんでもないことじゃないですか!!
「無理です!というか、嫌です!!」
クラスのなかの1人が1年会長の胸倉をつかんだ、と報告しただけでこんなに苦しいのに・・・
これ以上怖い思いも、苦しい思いもしたくない・・・
「チャレンジ精神でやってみろよ。」
なにこの軽いノリ!?
人の気も知らないで・・・
「日本の教育ってのは「失敗しちゃダメ」って教えてるからチャレンジ精神を壊しちまってる。そういうところにこの国の問題があると思うんだよね。」
・・・なんか語りだしたんですけど~・・・
「安心しろ、お前のクラスの連中だから入りやすいだろ?」
「そういう問題じゃ・・・」
「・・・このままいくと、この生徒会、なくなるぞ。」
彼のいった言葉で、さっきまで風の音とか外からはいろんな音がきこえていたのに・・・
一瞬で静かになった。
「・・・え・・・?」
・・・なくなる?
私は最初、彼が言った言葉が理解できなかった。
「・・・が・学校ではPDCAサイクルのPに弱いらしい!!」
・・・なにこの人ごまかしてるの?
これがいわゆる「隠し事」だったらしく・・・
つい口がすべってしまったのか、彼は焦ってよくわからない内容でごまかそうとしている。
完璧にみえる3年副会長も、結構私のような些細なミスはあるようだ。
「ほ・ほら、学校ってさ、3年が卒業することに重点をおいてるから、3年が卒業して1年が入ってきたらまたリセット。それを繰り返すわけだから3年後や4年後に具体的にどうなるかっていうP(計画)をたてられないらしい。面白いだろ?」
いや、ぜんぜん。
そもそも「PDCAサイクル」を知らない私は負け組なのでは・・・?
アレですか、学年主任がいってた「ABCD包囲網」みたいな感じですか?
歴史・・・苦手なんですが・・・
「あ、一応言っておくけれど新QC七つ道具の過程決定計画図(PDPC図)とPDCAサイクルは似て非なるものだからな。同じ、と考えるなよ。」
なんか・・・ごめんなさい。
こんなに熱く語ってくれているのに、言っている内容はさっぱりわからないという・・・
でもここまできたら一応首は縦に振っておいたほうが・・・いいよね???
そもそも新QC七つ道具ってなに?
探偵七つ道具・・・みたいな感じかな???
「・・・あの・・・それで、なくなるってどういうことですか?」
「・・・」
このままでは彼のペースに流されてしまいそうなので話を戻そう!
私が話を戻すと、彼は思っていた以上に深いため息をついて肩を落とした。
「・・・どういうことってそのまんまの意味だからな・・・なんともいえんが。」
彼は観念したのか、投げやりに答えた。
でも私は彼のいう言葉がやっぱり信じられなくて、福島さんのほうをみる。
「・・・」
彼女は黙って頷いた。
「信じられないか?・・・ま、信じられなくても現実だからな。」
たしかにそんな状況が信じられないのもそうだが・・・
何より信じられないのは、そんな大事で大変なことを幹部たちが隠していた、ということについてだった。
「なんで下にはそういった話をしなかったんですか?」
「そもそもほとんどの幹部たちが知ったのは今日の会議で、だろうな。」
つまり・・・幹部たちも知らない人が圧倒的に多かった?
そういえば今日の会議で山崎さんの件にもつながったんだった・・・
もしかしたら山崎さんがおかしかったのは、この話と関係があるのかも・・・
「それまでは俺と会長、それに3年幹部、厳島と西本だけしか知らなかった話だからな。」
厳島・・・?
厳島ってあの厳島さん?
あの人は隠し事をするような人ではないと思うけれど・・・
「本来はそのメンツで解決できる内容だったんだ。・・・だが、どっかのバカに対して甘いことするから面倒なことになってきちまったってことだよ。」
「も・もうちょっと私にわかるように話してください。」
「それって今の状況を詳しく話せって?いいのか、きいたらやらなきゃならないぞ?」
「それは私が決めることです。」
今、気づいた・・・
私にしては珍しく強気である。
それはそのはずだ・・・
私には・・・ここしか居場所がないのだから。
ここがなくなる、といわれて普通でいられるはずもなかった。
この態度をみて、賤ヶ岳さんは福島さんをみる。
福島さんは相変わらず無言でうなずいた。
それから賤ヶ岳さんは目を細めて口を開いた。
「・・・わかった、じゃぁ、たとえ話をしてやる。これならお前自身で決められるだろ?」
「・・・らしくないですね。」
彼なら人の意見なしで参加させたりしてきたのに・・・
ここにきて「その人の意志」でどうするか決めさせるなんて・・・
「士気の低い上に頭の悪いゴミを使っても、意味ない上、こっちにまで汚ねぇ菌をまき散らす。・・・そんな責任をとるのも、くそ面倒くせぇ掃除をするのも俺はごめんなだけだ。」
彼の言葉にムッとくる。
さっき、脇坂さんにもいっていたが、彼は口が悪すぎるのではないだろうか。
こんな人が上から2番目なんて・・・こんなんでいいのだろうか?
なんとなく不満を感じてしまう。
「・・・それで“例え”というのは?」
「じゃぁ、ある世界で、世界に対抗できる軍事力をもった国があったとしよう。」
「・・・はい?」
それはあまりに想像していた例えが違いすぎて・・・
私はつい戸惑ってしまう。
「その国は真っ向からやりあえば中々のレベルだが、残念なことに中身が腐ってる。」
「・・・」
「ある作戦で失敗すれば、指揮官同士で責任を押し付け合いをする。一向にその失敗から学べることを学ぼうとしない・・・そんな国が世界に勝てると思うか?」
それは・・・おそらく勝てないだろう。
失敗から何も学ばなければ、またその失敗を繰り返すだけだ・・・
「じゃぁ、戦争に勝てないからその国は外交で頑張るとする。・・・だが周りの国々からみてもその国の軍事力は脅威なわけだ。そうなれば、こっちから仕掛けなくても仕掛けられる可能性が高くなるわな。」
「・・・」
「そうなれば結局は戦争、となる。・・・そして負けも想像がつく。」
結局どう頑張っても、その国は戦争をしなければならない・・・ということか。
そして必ず負けてしまう・・・。
状況的にどう頑張ってもその国は勝つことができない・・・
詰んでいる。
ならばその国はどう動くだろうか?
「・・・そういう状況ってこった、今の生徒会は。」
「・・・」
四方八方敵だらけ。
そんな国のように・・・
この生徒会も詰んでいる、と。
「・・・それって、前に私のクラスで川口くんの胸倉をつかんだ男子がでた、という話に関係があるってことですか?」
彼は先ほど、「私のクラスだから入りやすい」といった。
ならば私のいるクラスが関係しているのはまず間違いない。
私のいるクラスでそういったことに関連付きそうなことで、思い浮かぶことといえば・・・
それしかない。
「・・・」
だが彼は黙ったままだった。
「・・・どうなんですか?」
正直私としては、このまま彼が黙っていてくれたほうがいいのかも、と思っていた。
何度問い詰めても黙っていてくれれば、少しは「私が報告したこと」が関係ないと信じられるからだ。
「・・・そうだ。」
だけれど彼は認めてしまった。
ある程度は予測していたけれど・・・
やっぱりそれが絡んできているのか、と確定したとき、私の体はグッと重くなった気がした。
「それの処分が本来なら少なくても謹慎処分がいいところなんだが、1年副会長、すなわち胸倉をつかまれた本人の意見とそれに納得しちまった会長が、校長室でお説教っていう軽い処分だけで済ましちまった。」
そうか・・・やっと話がつながった・・・
元々一部の幹部たちだけが知っていれば良いような反生徒会組織との対立があった。
本来はここで解決できるはずだった・・・
おそらく今の生徒会はバラバラで戦ったら負け、となるから「話し合い」か何かで解決するつもりだったんだろう。
しかしこの前の私のクラスの件で、甘い処分を行ってしまった結果・・・
周りの組織が調子に乗り始めてしまった・・・
甘い処分で相手になめられてしまい、話し合いが崩れ始めてしまった…。
そして相手は戦う姿勢を示し始めた・・・
つまり結果的に一部の幹部だけ知っていればいいことが、2年幹部たちも巻き込むことになってしまった・・・と。
「それで“今ならいけるんじゃね?”みたいなノリで調子に乗り始めるカスどもが急増しはじめたってっこった。」
ということは・・・私のクラスでの行いがきっかけで・・・
反生徒会活動が活発化してしまった・・・?
「結局全部しゃべっちまった・・・もう隠しっこはなしだな。」
彼は今までの、言葉では「厳しい」といっていても余裕のあった態度を辞めた。
それはすぐにわかった・・・
彼の今までの余裕に満ちた雰囲気が一気に敷き詰められるような・・・
ピシっとした雰囲気にこの教室全体がなったからだ。
「正直今の状況は死ぬほどヤバい。連中の動きがこれ以上ひどくなれば、反生徒会組織だけじゃなく、一般生徒にまで火がつくからな。引火寸前のガソリンタンクだな。」
そうなったら、もうとめられない?
「一応言っておくが、火がついたら、もう俺らには打つ手はない。・・・山崎を失う、なんて話じゃなくなるぞ。」
「!?」
・・・なんで山崎さんの話を私が知っていると彼が知っているのだろうか・・・
たしかに私はさっき「山崎さんは向いているか」という話はした。
・・・でもそこまでしか・・・
それに2年の幹部たちが山崎さんの話をしていたとき、賤ヶ岳さんはいなかった。
「・・・なんで山崎さんの件を知ってるんですか?」
「あぁ?生徒会拡大の意見に反対してそろそろ目障りだったからな。罠にはめて2年全体に赤っ恥をかかせてやった。」
「・・・!」
・・・だから金ヶ崎さんが山崎さんを下そうと言い出した、ということか。
「たしかに彼に代表としての資質はある、それは認めてやる。・・・だが、だからといってこの生徒会が滅ぶのを黙ってみていろ、と言わんばかりの彼の意見を俺は許すことはできない。」
・・・ということは私が彼に山崎さんの代表としての資質をきいたときから、山崎さんの件を知っていた?
それを知っているうえで、わざと高評価な印象を私に言った?
・・・何のために?
・・・考えられることは1つしかない。
「お前は俺があいつを代表として認めている、ときいた時、「俺に協力してもらおう」と考えてただろう?・・・残念だがそれはできない。邪魔者は大人しく滅んでもらう、それが内部の人間であっても。」
理由は1つだ。
「上げて、落とす」。
そうすることで、印象をより強く与えることができる・・・
二重否定は強い肯定・・・のように。
今の彼をみて、私は初めて賤ヶ岳という男の強大な威厳・・・
そして大きな恐怖を覚えた。
「せ・戦力拡大なんかしなくても話し合いで・・・」
「生徒会は生徒の上に立つ存在だ。・・・故にどんな存在にも対抗でき、生徒たちを牽制できるような絶対的戦力が必要だ。・・・権力とは別にな。」
「・・・」
しかし拡大派の中心といえば西本くんだ。
彼はパソコン室で話した時に「戦力はバランスが重要」といっていた。
つまり彼は賤ヶ岳さんのいうような「絶対的戦力」になるまで拡大はしないはずだ。
「拡大派の中心の西本くんは絶対的な戦力になるまで拡大なんてしませんよ?」
「なら西本も落とさせてもらう。・・・この俺がしくじるとでも?」
「・・・」
「そうしなければこの組織は持たない。だったら俺は組織を守るために心を鬼にする。誰に恨まれても、何人に嫌われても構わない。俺はこの生徒会、そしてNo,2としてこの生徒会にいる生徒たちを任されているんだ。」
彼の覚悟はちょっとやそっとなものではなかった・・・
それは彼の言葉からも、そして目つきからも、雰囲気からも、すべてからその意思がうかがえる。
「簡単な話だ、中島。」
「は・はい!?」
「・・・連中の動きをとめて生徒会の威厳を示せれば、他の組織への牽制にもなる。そうなれば山崎をおろす必要もない。それに誰も失わない。」
誰も失わない・・・
また・・・今までのような、生徒会の皆と笑いあえる日がくる・・・
「・・・でも・・・ズルくないですか、こんなこと・・・」
「だから三幹部にはできるだけ知られたくない。」
「三幹部?」
三幹部?
それは初めてきいた言葉だった。
「あぁ、三幹部ってのは厳島、五稜郭、山崎の2年トリオのことだ。・・・連中は正々堂々派だからな。・・・確実に文句を言われるだろうな。」
「・・・」
「・・・だが本当に守り抜きたい存在があって、どうしても勝ちたいのなら手段なんかに頼っている場合ではないだろ?だからあいつらは甘いんだ。」
本当に守り抜きたい存在・・・
パソコン室で神威くんに言われたことを思い出す。
・・・もしホントに守り抜きたい存在ができれば紀龍の気持ちがわかる・・・
「とにかく火が引火しちまう前にどうにか対処しなきゃならない。そこで選んで欲しいんだ、この生徒会か、クラスか。」
・・・つまり・・・生徒会のためにクラスの皆を犠牲にする?
そういうこと?
「周りの調子付いてるバカどもの火遊びを止めるには「牽制」が必要なんだ。」
牽制・・・言葉ではそういうが・・・
実際は「調子こいてるとこうなるぞ」という見せしめではないか。
「・・・」
・・・彼の意見は大体わかった・・・
生徒会を守るために、私のクラスの人たちを見せしめに潰す・・・
その為に私に協力しろ・・・と。
そして彼自身も・・・この生徒会のためならどんなことでもする・・・
その行いがどんなに汚い手でも、それが生徒会の勝利につながるなら。
たしかに彼の考えはもっともかもしれない。
「ズルい」とか「汚い」とか、そういう倫理を考えていれば勝てないときだってある。
だけれど私は・・・彼の意見には賛成できなかった。
・・・正直頭がおかしい、とも思った。
誰かのために誰かを犠牲にする、なんて私にはできない・・・
「別にどちらを選んでもいい。」
彼はそう簡単にいうが・・・
それだとどちらかを選べば、どちらかは潰れる・・・ということだ。
その地点で両方とも助かる道はない。
「・・・戦うことだけが道ではないでしょう?」
「・・・そうかもな。だが、それは周りのカスどもにいってくれ。」
できるものなら最初からやっている・・・
そう言わんばかりに彼は少し強めに私に言った。
「・・・お前にとってのこの組織についてよく考えてみろ。」
「ッ!!」
そういわれて私は気づいてしまった・・・
もしかして彼は・・・
目の前の賤ヶ岳という男は私にとって生徒会が「特別な場所」になるとわかっていて引き入れたかもしれない、ということに。
「・・・ここはお前にとって「特別な場所」、そうだろ?」
そう・・・生徒会は私にとって特別な場所。
初めて私に居場所をくれた・・・大事な場所だ・・・
「・・・こうなることをわかってて私を生徒会に入れたんですか?」
「当たり前だ。・・・この賤ヶ岳が何も考えなしに凡人を生徒会に入れるとでも思ったか?」
私はここにきて初めて自分の考えの甘さに気付いた・・・
目の前にいる男は仮にも生徒会の「No,2」。
無能なはずがないのだ。
・・・頭がよくまわる・・・
それでいて組織の為なら冷酷にも残忍にもなれる男。
No,2にしておくにはもったいないほどの能力に満ち溢れている。
なのに、私はいつしか彼の普段の行いにのせられて、いつしか思い込みが常識となってしまっていた。
そしていつしか私はこの組織の為に誰かを潰すしかない・・・
そういう選択肢しか選べない・・・
そんな生徒会の「道具」となってしまっていた。
「・・・私の選択肢は・・・1つしかないじゃないですか・・・」
「・・・かもな。」
賤ヶ岳は苦笑する。
その笑みはたとえ苦笑でも、感情のこもっていない冷たい笑みだった。
「・・・」
そう・・・私の答えは1つしかない。
「・・・お断りします。」
「・・・ふ~ん。」
だけれど、私はあえて彼の質問を断った。
それはすなわち、クラスを選ぶ、という意味でもあった。
・・・しかし、それでも彼は態度をかえなかった。
驚きの様子1つ見せなかった。
「一応聞くけど、どうして?ここはお前にとって大事な場所なんだろ?」
「・・・たしかにそうです。・・・でも、だからといってそれで誰かを陥れることなんてできません。」
・・・たしかに「断る」というのは「クラス」を選ぶ、ということだった。
だけれど私は結局どちらも選んでなどいなかった。
私は今まで幸せだったと思えることなんて数えるぐらいしかない。
どちらかといえば、つらい思いのほうがしている、と断言できる。
・・・そんなつらい思いを知っている私だからこそ、自分のために誰かを陥れることなんてできないし、そんなことをする自分を許すことなんてできなかった。
だから賤ヶ岳さんの意見にも賛同することができない。
そして、私が考えている意味の通りなら、神威くんが言っていた「紀龍の気持ちもわかる」という言葉も…。
自分のために誰かを陥れる、なんてそれこそ、中学の時のいじめっこたちと同類じゃないか。
自分が幸せになるかわりに、誰かを不幸にするぐらいなら・・・
私は自分から“幸せ”を捨てる。
自分から不幸へと進んでいく。
そしていつか・・・
自分の手で本当の幸せをつかんで見せる。
だから・・・
こんな“見せかけの足場”なんていらない。
「ま、凡人じゃその程度か。」
結局私に「居場所」なんてなかった・・・
初めての「居場所」だと思っていた場所も居場所じゃなくて、単なる見せかけの足場だった。
でも・・・どうして?
“見せかけ”なら最初から“見せかけ”だと言ってほしかった。
そうすれば、私はここで幸せを感じることなんてなかった。
未練もなかった。
・・・なのに・・・どうして言ってくれなかったの・・・?
「生徒会に協力できない以上、生徒会になんざいらん存在だ。大人しく辞めてもらおう。」
・・・辞める・・・
その言葉をきいて、どうしても決意が揺らいでしまう私がいる。
元々見せかけだった・・・
偽物の幸せだった・・・
ちょっとの期間だけの付き合いだった・・・
たったそれだけなのに・・・
私はここで感じた、幸せを忘れることができない。
ここで得た笑顔、ここで得た温もりを忘れることができない・・・
辞める、という言葉を聞くと、どうしてもあの笑顔が・・・
あの温もりが脳裏に過ってしまう。
「・・・わかりました・・・」
それでも・・・辞めないと今度は自分で自分が許せなくなってしまう。
だから「最善の選択」だと自分に言い聞かせて、私は頷いた。
・・・苦しかった。
きつかった。
ただ首を縦に振るだけなのに…
その動作1つがこんなにも苦しかった。
私はその後、会議室をでた。
「・・・お疲れ様です。」
外で見張りをしていた脇坂さんはこちらへお辞儀をした。
「・・・外までお送りしましょうか?」
「・・・大丈夫です。」
きっと彼女にも見張りをしながらも教室内からの話声がきこえたのだろう。
・・・だから気を使ってくれていた。
だけれど・・・
これ以上私に親切にしないで。
そんなに親切にされたら・・・
これ以上ここで幸せに触れてしまったら・・・
私はホントに戻れなくなってしまうから。
「・・・わかりました。では。」
「・・・失礼します。」
私はその後も、まだ出てくることのない賤ヶ岳さんと福島さんがいる教室の前に立ち続けて見張りを続けていた。
・・・そんな彼女を後に私は廊下を歩いていく。
階段に差し掛かったところで、足音がした。
こんな時間に学校にいるのは生徒会の人しかいない。
(か・隠れなきゃ・・・!)
私は不意に隠れてしまう。
・・・別に隠れる必要なんてないのに。
足音はどんどん近くなる。
・・・この足音は歩いているのではない。
走っている。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
その足音は私の近くで立ち止まった。
相当息切れしている。
そんなとき、静かにしていればいいのに・・・
ここでは見つかってしまうかも、と後ろへ下がろうとしたとき、隅に置いてあるゴミ箱を蹴って倒してしまった。
「・・・そこか・・・」
いつものごとく、ほとんどの人がいない階段と廊下。
何か音がたてば、よく響く。
その人はこの音に気付いてこちらへ走ってきた。
「ったく、世話かけさせんじゃねぇよ。んでこんなところに隠れてんだよ!?」
・・・え?
・・・身の覚えのない言葉をかけられて一瞬焦った・・・
のだが、次の瞬間にもっと焦ることになる。
「・・・え?五稜郭さん?」
「・・・え?・・・あ~・・・な・中島か、すまん。」
彼女は人違いをしていたらしく、顔を赤く染めていた。
まぁ、仕方のないミスではあるとは思う。
階段を曲がってすぐに私がいたのだから。
普通は角を曲がってすぐに人がいれば・・・ねぇ?
「誰か探してたんですか?」
「ん?あぁ、そうだった。あのへたれ厨二を見なかったか?」
彼女はさりげなく私が倒してしまったゴミ箱のゴミを拾って片づけながら言った。
・・・へたれ厨二って・・・
山崎さん?
「いえ、見てないですけど。」
私もゴミを拾いながら答えた。
「ったく、あいつ、いつまで仕事サボってる気だよ。どんだけこっちが大変だと思ってるんだか。」
「は・はぁ・・・」
彼女は今でもまだ軽く息切れをしている。
それだけ必死で探していた、ということか。
「すごい汗ですよ・・・」
「まぁ、最近は夏に近い時期だからな。」
いや、そういう意味じゃ・・・
彼女は自分のハンカチを出して、汗を拭いながら答えた。
それから少しすると、今度は片手で服をパタパタさせながら、もう一方の手で扇いでいる。
まぁ、男子がいないところなら問題はない気がするが・・・
なんというか、ハルさんの苦労が良くわかる気がした。
それから少しお互いに無言の時間が過ぎ去って行った。
まぁ、こんなところでたまたまあって、話すようなことも本来ならない。
なんとなく気まずい空気が流れる。
いつもはこういった時、真っ先に五稜郭さんが何かしゃべってこの気まずい空気を打開してくれたものなのだが、今回は走ってきて疲れている、ということもあってか、なかなかしゃべる内容が浮かばないようだ。
とりあえず少しの時間がたって、彼女の汗がひいたところで・・・
今度は私から話をふってみることにした。
「・・・山崎さんの件、やっぱり・・・2年代表から落とすんですか?」
・・・生徒会も今日で辞めるのだ。
・・・どうせだ、最後に聞きたいことを聞いてもバチは当たりはしないだろう。
その言葉をいったら、五稜郭さんは予想通りの驚いた様子をみせた。
「なんでお前がその話を知ってるんだ?」
「いえ、ちょっと・・・その、廊下で聞こえてしまって。」
・・・ま、その「盗み聞き」とまでは言えない・・・
「そうか、まぁ、あんな廊下で堂々話してたこっちも悪いからな。」
意外とあっさりだった・・・
ある程度怒られる、というのは覚悟していたのに。
やっぱり疲れているのか・・・
それとも機嫌がいいのか、はたまたいつも通りで優しいのか。
「それで・・・その・・・やっぱり・・・?」
「バカ野郎、あのへたれにはまだ仕事をしてもらわなきゃ困る。・・・その為に探してるんだからな。」
「・・・!」
その言葉をきいて、安心の思いが自分のなかで広がる・・・
「何が“大和魂”だ、あのバカ。」
「・・・はい?」
「今日も朝っぱらから、“俺という男はいつも大和魂をもってるから立ち止まることはない云々”なんて話をされてな。・・・くそ暑いなか、くそ暑苦しい話を持ってきやがって・・・。」
いや、暑いってもまだ6月ですよ?
ピークはこれからですよ?
「そんな暑苦しい話をしておいて、一番“大和魂”をわかってねぇじゃねぇか。」
「・・・」
「・・・だから今からあいつに“本当の大和魂”ってのを教えにいってくるんだ。」
・・・それはいかにも五稜郭さんらしい言い回しだった・・・
大人しく「へこんでいる山崎さんを元気づけてくる」といえばいいのに。
・・・しかし・・・
そんな光景を見れるのも・・・今日で最後・・・か。
「・・・」
「・・・お・おい、どうした、中島!?なんかまずいこといっちまったか!?」
「いいえ・・・」
別にいつも通りの目の前の様子だ。
いつも通りで・・・平和な。
・・・私が幸せを感じる・・・“いつも通り”の光景だった。
「“いいえ”ってお前・・・泣きながら“なんでもない”なんていう奴があるか!」
・・・五稜郭さんに言われて気づいた。
・・・そうか・・・
私は泣いていたのか。
・・・私、なんで泣いてるんだろ?
手で自分の顔を触ってみると、たしかに目から透明の液体がでていることが確認できた・・・
それがわかると、急に体に力が抜けて、その場に座り込んでしまった・・・。
「お前、こんなところを誰か男子に見られたらどうすんだ?女の子はな、笑顔が一番輝いてんだよ。」
いやいや、それは五稜郭さんも人のことを言えないようなことをさっきやっていたではないですか。
「うっし、ちょっと待てよ。」
すると彼女は私の近くで屈んだ。
いったい何をするつもりなのだろう。
「よっこらせっと。」
すると彼女は私に手を差し伸べて・・・
力が抜けて立ち上がれなくなってしまっている私を背負ってくれた。
「は~ん、細い体してなかなか重いな。」
「な・なんてこというんですか!」
「はは、冗談冗談。」
五稜郭さんはそういって笑顔を向けてくれた。
・・・いや、実際彼女が笑顔なのかどうかは今はわからない。
今は背負ってもらっている状態だから、五稜郭さんの様子なんてわかるはずがない。
・・・だけれど、五稜郭さんなら、こういう時、笑顔で慰めてくれる・・・いつものように。
だから簡単に察しがつくのだ。
「・・・」
私はこの時、初めて「情報処理部」の最高責任者としての偉大さを肌に感じた。
最高責任者の1人として、情報処理部を、私と対して変わらない細い体で、たった1人で支えてきているのだ・・・
・・・最高責任者としてのその背中はすごく偉大だった。
なんで・・・「独立」したいなんて言ったのだろうか。
私は・・・これだけ大きな背中の下にいられるのであれば、「独立」して「諜報部」なんて作らなくても立派に仕事ができた・・・
もし何か言われたりしても、守ってもらえたのに。
「情報処理室まで送るが、そこで大丈夫だよな?」
「・・・はい、ありがとうございます。」
「お?元気そうじゃないか、自分で歩くか?」
「いえ・・・もう少し・・・背負っててください。」
「天下の諜報部の最高責任者候補の中島殿は随分と甘えん坊さんだなぁ・・・」
彼女はきっと今も笑顔なんだろう、声の質でわかるというものだ。
・・・たしかに私は甘えん坊なのかもしれない。
・・・でも甘えられるときに甘えておきたいのだ。
「山崎さんはいいんですか?」
「あのバカに大和魂教えにいくのは後でもいいけど、泣いてる女の子はそのままにできないだろう?」
フッと思った。
山崎さんがいつも五稜郭さんに厳しい言葉をかけられても、情報処理室へやってくる理由を。
階段をゆっくり下って行くなか、私は口を開いた。
「・・・私、中学生の時、いじめられてたんですよ?」
「へぇ、そうは見えない明るさだけどな。」
・・・自分は他人からみると明るいのだろうか。
自分では暗いほうだと思っていたが。
「・・・私って暗いほうだと思うんですが・・・」
「そうか?あんないい笑顔ができるんだ、暗い奴のはずはないと思うけどな。」
なにこの人・・・
サラッと、どこかの男子を攻略できそうなことを・・・。
「しかしいじめられてたなら、厳島と同じ学校だったらよかったのにな。」
「・・・厳島さん?」
「あぁ、あいつは差別とか大嫌いだからな。守ってもらえたかも。・・・ったく、いい奴すぎて困るな。」
たしかに厳島さんなら、何かあっても・・・
たとえ相手の数のほうが多くても守ってくれそうな人だ・・・。
「・・・それで?」
彼女の声は仕事の時とはまた違った優しい声だった。
・・・らしくない・・・けれど、すごく頼りになる声だ・・・。
「・・・それでいじめられてたから・・・あんまり友達とかもったことなくて。唯一友達、いや、親友と呼べる子も、その子が困っている時、助けてあげられなくて・・・」
「後悔してるのか?」
「・・・はい。」
・・・私は何を言っているのだろうか・・・
こんなこと、フツーの人には言わなかったことだった。
自分がいじめられていた過去なんて、誰にも知られたくないから、言わないはずだった。
なのに私はなんで今、そのことを話しているのだろう?
「いいじゃない、後悔しても。」
「・・・え?」
「後悔しても、つらい思いをしても、それから学べることがあったなら、次は同じミスは繰り返さないだろ?」
そもそも誰にも話さないことだから・・・
私の失敗を肯定的に言われるのは初めてだから・・・
なんだかすごく新鮮な気持ちになる。
「人を守るっていうことはいいことだ。精一杯ぶつかりあって負けちまっても清々しい、ぶつかり合う前に引いちまっても、たしかに後悔は乗しかかるだろうが、その後悔をバネにその人を強くする。それでいて後々には何人も救う力になる。・・・だから助けることができなかった、というのがオレは「逃げた」とは言わないし思わない。それも精一杯戦った結果だ。」
・・・彼女の言葉は私の心に深く突き刺さった後悔と鬱憤を・・・
少しずつ晴らしてくれているのが、私自身でもよくわかった。
「きっとそのことはお前が助けられなかったっつぅ人もわかってくれてるんじゃないか?見て見ぬふりをして自分を責めている、そんなお前の様子をみてそいつも苦しかったはずだ。」
「・・・」
「だから今度、ケータイでもなんでもいい。勇気を出して連絡してみろ。きっと許してくれる、もしかしたら感謝されるかもな。」
五稜郭さんは明るくそんなことをいう。
「人を守るっていうことはすごく勇気がいる。人を大事にするっていうのはすごく気持ち、優しさがいる。・・・人との関係ってのは難しいもんだよ。」
そんな彼女の言葉をきいて思い出す光景があった。
・・・私と鷹村くんが諜報部を作るといったとき、彼女はわずかに悲しそうだった・・・
あの時、彼女はどう私たちのことを思っていたのだろうか?
最後にこれだけ聞きたい。
「・・・五稜郭さん、私と鷹村くんが情報処理部から独立して諜報部を作りたいって言ったとき、どう思いましたか?」
「ん~?そうだな、寂しいもんではあったな。・・・ま、同じ生徒会だからな、特にそう感じる必要性もないんだがな。」
彼女は照れ臭そうにそういう。
・・・「同じ生徒会」・・・。
・・・この状況でホントのことなんて・・・言えるわけがないじゃないか。
私が・・・今日で辞めるなんて。
「その寂しさ以上に嬉しさがあったかな。」
「・・・え?」
私は正直独立して、最高責任者としての「帽子」の話になったとき・・・
寂しさを感じた。
「なんだろうな、お前らが独立して諜報部を作るって言われた時、「大丈夫か?」と心配にもなったけど、それでいて今後がすごく楽しみだな、とも思ったよ。・・・諜報部、オレら情報処理部に負けない良い部にしろよ。」
・・・自分で「良い」っていいますか・・・
でも・・・私と鷹村くんが「諜報部」を作りたいと言い出したのだ。
なのに・・・こんなところで辞めてしまったら無責任極まりないのかもしれない。
「・・・もし・・・もし、ですよ?」
「あぁ。」
「もし・・・私が今日で辞めるっていったら、どうします?」
「・・・止めはしねぇよ、お前の意志ならな。けど、お前の意志じゃなくて辞めるんだったらオレは全力でとめる。んでもって、そんな圧力かけてる奴に文句いってやる、そいつが“許してくれ”って許しを請うまでいくらでもいってやる。」
ホントにこの人は・・・
あの賤ヶ岳さんが「正々堂々派」などといって、懸念をするだけある。
もう少しで情報処理室だ・・・
「・・・五稜郭さんは私が辞めたら・・・悲しいですか?」
「悲しいな。1人増える分にはいいが、1人減っちまえばいつも通りの光景が戻せなくなっちまうからな。」
その言葉をきいて思った・・・
もしかしたら・・・彼女、五稜郭さんも「いつも通り」の・・・
くだらない話をして盛り上がっている、平凡な日々が一番幸せと感じていたのかもしれない。
「じゃぁ・・・」
「おっと、ついちまったぞ?」
「あ・・・」
気づけば情報処理室の前だった。
「さ・最後に1つだけ聞かせてください。」
「ん?」
「もし、誰かを犠牲にて自分が幸せになれるってきいた時、五稜郭さんならどうします?」
「・・・珍しいことを聞くな。」
その質問には五稜郭さんにしては少し時間がかかった。
少しだけ考えていたようだ。
「まずホントにその“誰か”を犠牲にする必要があるか、を考えるな。その次に犠牲にする必要がなかったなら、和解できる道を探す。」
「・・・難しそうですよ?」
「難しくてもやるんだ。できないなんて言ってたら最初からできねぇからな。それこそ“ゆとり”だろ。」
でた・・・
必殺「ゆとり」・・・
「こういうのは人によっちゃ決断力のない“優柔不断”なんていうんだろうよ。」
「・・・」
「だけどオレは優柔不断でもいいと思う。“ゆとり”だろうがなんて言われようが、周りを気にする必要はない、そんな暇があんだったら自分で決めた道をひたすらに前へ進めばいいんだ。・・・それを茶化すバカどもには最終的に、ゆとりにはゆとりなりの良さがあるってことを見せつけてやればいい、そうだろ?」
・・・この人は「ゆとり」という言葉に対して「否定的」なのだろうか「肯定的」なのだろうか。
だんだんわからなくなってきた。
だけれどこれは普段、ゆとりという言葉をよく使う五稜郭さんだからこその言葉なのだろう。
「それに、チャレンジして失敗するほうが清々しいだろ?」
難しいのに・・・
できないとわかっているのにチャレンジするっていうと、なんとなく足が止まってしまう。
「そもそも難しいってことを自分の目でみて確認したのか?」
「い・いえ・・・」
「だったら自分ででもやってみる価値はあるんじゃないか?それから本当に難しいか考えて、その難しさを解読できるような正攻法を考えるんだ。どうだ、面白いだろ?」
いや、ぜんぜん。
なぜこの組織にはこんなにも「大変そう」なことを「面白い」といえるのだろう。
「・・・」
答えは意外と簡単だった。
精一杯前を向いて生きているからだ。
・・・そしてまた気づく。
この生徒会の生徒は誰だって前を向いて生きてる。
誰だって自分の意見をもって進んでいる。
だからこの生徒会はなかなか意見があわないのだ。
・・・当然だ、誰かの意見に乗っかって賛成する人がいないのだ。
自分で分析して、自分で考えて、自分のなかの一番のやり方を見つける・・・
この生徒会の人たちは皆、意見があわないことを「バラバラ」とか文句をいう。
だけれど、ホントに悪いことなのだろうか?
私はこれほど理想的な姿勢はない、と思う。
・・・私もこの生徒会の人たちのように・・・
前を向いていきたい。
受け身の人生じゃなくて・・・
自ら進んで自分をかえられるような・・・。
「・・・」
だけれど・・・
私は怖いのだ。
もし失敗して私が生徒会側の生徒だとバレてしまったら、どうなるだろうか。
「やる前から弱気になってどうするんだ?黙って俯いてちゃ前には進めないぞ?」
「・・・」
「そもそも失敗して転んだっていいんだ。」
「・・・え?」
「また立ち上がればいい。・・・たったそれだけだろ?」
そんな無茶苦茶な・・・
「まぁ、最終的に決めるのはその人だからな。オレがとやかく言うことでも、他の人がとやかくいうことでもない。」
「・・・」
「・・・涙は止まったか?」
彼女は一息ついてから、私に確認をとった。
自分で確認をする。
「はい。」
「・・・歩けるか?」
「・・・」
「さすがにこのまま情報処理室へ入るのはまずいだろ?」
「・・・」
いや・・・でも・・・
もう少し・・・もう少しこの背中の偉大さを肌に感じていたい。
「こ・このまま行くのはダメですか?」
「・・・ホントに甘えん坊だなぁ・・・」
彼女は軽く溜息をつきつつも、頷いた。
「ま、たまにはこういうのも悪くはねぇか。・・・じゃ、行くぞ?」
「はい!」
ドアを開けて、情報処理室へと入る。
中には鷹村くんとハルさんがいた。
・・・ここもいつも通りの光景だった。
「えっ、ちょっ!?ど・どうしたんですか、五稜郭さん!?」
「山崎さんを捜しにいったんじゃないんですか?」
2人はこの珍しい光景に目を丸くしていた。
「ん?山崎の前に、歩けなくなってた中島を見つけてな。」
「足でもくじいたんですか!?」
ハルさんがこちらへと近づいて心配そうに眺める。
「ま、そんなところだ。」
「要は山崎さんの前に中島を拾ってきたってことだな。」
鷹村くんがそんなことをいうと、ハルさんが頷きながらに一言。
「まさに“迷い猫オーバーラン!”」
「・・・」
謎のドヤ顔でこの言葉。
周りの皆は「・・・」。
「中島さん、「にゃぁ」っていってください、「にゃぁ」って!!」
「は・はぁ・・・にゃ・にゃぁ・・・?」
「うおっ、完璧だ、完璧!!」
「・・・たしかに完璧な変態だな、お前は。」
五稜郭さんは呆れた様子でハルさんにいうが・・・
ハルさんはそんなのお構いなし。
「そうだ、僕も今、足ひねっちゃったんですよ!!」
「絶対嘘だろ。」
なんか今、鷹村くんが言った気がするけど、聞かなかったことにしておこう・・・。
「だから僕も背負ってくださいですにゃん!!」
またこの人は・・・
相変わらずすぎる・・・
「中島、ここらへんで下すが大丈夫か?」
「はい。」
そんなハルさんを華麗にスルーする五稜郭さん。
「ってちょっ!僕は無視ですか!?」
「え?なんか言ってた?」
「だから僕を背負ってほしいと・・・」
「なんで?」
「僕も足をくじいたからですにゃん!」
「へ~、大変だな、頑張れ。」
この温度の違い・・・
ハルさんはうなだれている。
いや、でも・・・
これは正しい方法だと思ったり。
「てか、こんな何もないところでどうやって足くじくんだよ?レベル高すぎだろ。」
鷹村くんがうなだれるハルさんへとどめを・・・。
ま、たしかにありえないけど。
それから五稜郭さんは私を下して私に言った。
「すまねぇな、もう少し話を聞きたかったんだが、山崎にやってもらわなきゃならない仕事もあるからな。」
「はい。」
「じゃ、ちょっと言ってくるな。」
そういって彼女はまた走って部屋を出て行ってしまった。
・・・少し悪いことをしてしまった気がする。
「あの・・・鷹村くん、ありがとうございました。」
「ん?何が?」
「遠まわしに山崎さんを辞めさせないでくれって頼んでくれて。」
「あ~、それな。・・・実はこの件に関しては最初から全員同じ考えだったみたいだぞ?」
「・・・え?」
それってどういう・・・?
「つまり全員山崎さんに続けてほしいって思ってたってことですよ。」
ハルさんは笑顔でいった。
「しかしなぁ・・・あんな痛い人なのに、これだけ人望があるってのもすごいよな。」
「あぁいう人だからこそ、でしょうに。この生徒会にはあぁいう人が少ないですからね。」
そういえば賤ヶ岳さんもそんなこといってたな・・・
「・・・」
賤ヶ岳さん・・・
やっぱり・・・私は自分にとって「大切な場所」を捨てられるほど勇気はないようです・・・
散々偉そうなこといっても、自らでこの場所を捨てる気でいても、「あともう少し、あともう少し」って先延ばしにしてしまう。
だから・・・私はやりますよ、あなたに頼まれたことを。
でも私はあなたの思い通りになんて動かない。
必ず・・・どちらも犠牲にしないようなやり方を見つけ出して、実践してみせる。
「・・・」
たとえ失敗しても・・・
たとえ賤ヶ岳さんに「無茶」だといわれても・・・
私はできるまで続けてみせる。
・・・そう・・・五稜郭さんが教えてくれたから。
「・・・あの・・・中島さん?」
「何マジな顔してんだよ・・・怖いんだが。」
「え?あ、ははは・・・」
・・・きっとこの思いは表情にまで出てしまっていたのだろう。
2人は困り顔をしている。
なんだか変に気を遣わせてしまっているようだった。
「なんでもないです、はい。」
「そうですか?」
「えぇ。」
・・・きっと・・・今からやる仕事というのは大変なんだろう・・・
だけれど、私自身も変わるためにも一歩踏み出さないといけない。
前を向いて、胸を張って歩いていくには・・・大きな大きな一歩を踏み出さないと。
「えっと・・・私、ちょっとやることができたので、お先に失礼します。」
「あ、そうなの?了解です、お疲れ様でした。」
そんな挨拶を軽く済ませて、私は「彼ら」のところへと向かう。
前の副会長の胸倉をつかんだ男子、その男が中心となって動いている組織・・・
私もクラス内での噂だけなら聞いたことがある。
・・・賤ヶ岳さんが言っていたクラスの組織、というのはそこに違いない。
私は走った・・・
精一杯走った。
1分でも、1秒でも早く彼らのところへとついて・・・
「分析」して、私の拙い想いが両チームが手をつなげるような状況の架け橋になるように。
こうして私は・・・
今の状況に陥ったのだった。
私の想いは誰にも邪魔させない。
誰にも譲渡しない。
これは私自身が決断したことだから。
自分自身で考えた結果だから。
こうして私は自分自身を変える新たな一歩を踏み出したのだった。
「決断」 完
おまけ ~今後のこの小説の行く先について考えようⅡ~
注:今回おまけが異常に長いです
参加者→いろんなキャラ
十「・・・おい。咲良。」
卯「なに?」
十「さっそくなんだけど、「参加者→いろんなキャラ」って許されるのか!?」
卯「いや、きっと今回はいつも以上に多くのキャラをだすから、こう書いたんじゃない?」
十「いや、でも・・・それってもはや「参加者」の枠を作る必要なくね?」
中島「いいんじゃないですか?今までも結構テキトーに「おまけ」は進んできたわけですし。」
川中「まったくだ。今まで散々テキトーにやってきて、今更感が半端ないんだが。」
十「いや、テキトーって、テキトーすぎるだろ!」
五「おまけはテキトーだからいいんだw」
長篠「テキトーというか、フリーダムという気がするがな。」
山崎「スーパーストライクフリーダムだからな。」
十「・・・スーパーストライクフリーダムってなんだよ?」
紀龍「ストライクフリーダムの派生じゃね?」
十「そもそもストライクフリーダムってなんだよ?」
五「ガンダムか・・・?ガンダムなのか!?」
紀「だとすると、スーパーストライクフリーダムはストライクフリーダムの派生で、ストライクフリーダムはフリーダムの派生となるから、スーパーストライクフリーダムは・・・」
飛沫「面倒くせぇんだよッ!!」
紀「てか、スーパーストライクフリーダムなんてあったっけ?」
山崎「ない。だから安心しろ、これは俺のオリジナルだ、著作権なんてものは侵していない。だからポスターとかも量産できるぞ!」
飛沫「できねーし、いらねーよ。」
五「というか元ネタの前に「スーパー」をいれただけじゃねぇかwww」
西「悪質ですね・・・かの国のパクリと同じようなやり方がまた・・・」
飛「てかかの国も真っ青だろ。こんな見え見えので「俺オリジナルKAKEEEEEEEE」とかいってる奴、初めて見たわ。」
金ヶ崎「何も知らない観光客の目的地が金閣なのに、案内人が銀閣を見させて「これが金閣でございます」とかいってるぐらい悪質ですね~。」
飛沫「あんたに関しては意味がわからん。」
長篠「大丈夫だ、アメリカも「ホーネット」(攻撃機名)を「スーパーホーネット」とかいってリニューアルさせてるから。」
飛「てめーは何をもって大丈夫だって言い切ってんだよ。いつもたとえがズレすぎなんだよ、このシリーズは。」
長篠「大丈夫だ、アメリカも「イーグル」を「ストライクイーグル」とかいって派生させてるから。」
飛「だから大丈夫じゃねぇよ!!」
西「なるほど、ということはスターデストロイヤーを巨大化させたスーパースターデストロイヤーみたいな感じですね。それなら許されますね。」
飛「許されねぇよ!!」
山崎「ま、変に抑制されるよりは自由のほうが俺は好きだがね。」
五稜「・・・なんで今、英語でいったんだ・・・?」
凛動「・・・格好良いんですか、それ。」
金ヶ崎「本人は格好良いと思ってるんじゃないですか~?いや~、人生楽しそうで羨ましい限りですね~。」
厳島「・・・むしろ痛いんじゃないかな。」
山崎「なにこの叩きよう!?お前らだって散々「フリーダム」とかいってたじゃん!!」
時津風「ま、変に抑制されるよりは自由なほうがいいんじゃねぇか?」
山崎「スルーか、おい!」
卯「・・・前に五月雨も英語でなんか言ってたわね。」
五「あ~、エターナルな。」
桶「相変わらず発音はダメなんだな・・・」
飛沫「あぁ、エターナルなら、「Eternal」と発音するといいぞ。」
卯「・・・ッ!!・・・何今の発音・・・」
十「か・神だ・・・」
神威「呼んだ?」
十「お前じゃねぇよ!」
神威「ま、飛沫ちゃんはハーフだからね。第二母国語である英語なんざちょちょいのちょいだな。」
五「・・・師匠、と呼ばせてください!!」
飛沫「やだ。」
五「マジキチwwwだけどそこに憧れるwwwww痺れるぅwwwwww」
飛「草枯れ鬱陶しい。」
山崎「ほらほら、絆同盟にだって英語でいってる奴いるじゃん!」
五稜「いや、英語がダメなわけじゃない。使う必要がないところで使うのがよくわからないんだが。」
五「男には英語を使いたいときだってあるんだよッ!」
山崎「お前、話のわかる奴だな。」
卯「・・・意気投合してる・・・」
飛「馬鹿同士話が合うんじゃないか?」
山崎「そうだ、お前との出会いを記念してコラボしよう!」
五「それはいいなw新しいジャスティスの名前にでもするか。」
飛「ふざけるな。」
山崎「名づけて・・・「永遠の自由」!!」
五「どうだ?」
飛「“どうだ?”じゃねぇよ!!採用するわけねぇだろうがッ!!」
神威「だから“ヴァイパーゼロ”にしようぜ。」
長篠「・・・F-2か。」
神威「お前、話のわかる奴だな。」
卯「・・・今度はあっちで意気投合してる・・・」
飛沫「アレは馬鹿と天才、どうみてもつりあわないだろ。敵ながら長篠が不憫でしょうがない。」
卯「・・・あんたのなかの神威像はどうなってんの・・・?」
桶「それで、今回は何について話し合うんだ?」
五「前置き長すぎだろw」
山崎「もうこの流れはいつものことだろ。」
飛「ほぼお前のせいだけどな。」
卯「前回に引き続き、この小説について考えましょう。」
山崎「とはいっても前回で語りつくした感じがあるけどな。」
飛沫「それはお前の中二な話だけだろうが。実際根本的には何にも解決してねーよ。」
卯「ま、せっかく皆、集まってるんだし、今回はキャラクターについてにしましょうか。」
飛「キャラ?・・・この小説には馬鹿がたくさんいるな。以上。」
五「早ッ!!!」
卯「最近思うんだけど、生徒会のキャラが目立ちすぎて、絆同盟が陳腐に見えてきたのよね・・・」
飛「そういやそうだな。・・・あれ、お前誰だっけ?」
卯「私はこの小説のヒロインよ?・・・さすがにヒロインは忘れられてないでしょ。」
西「いえいえ、そうもいかないみたいですよ。私がここ最近で調べた調査書によると、「え?ヒロイン、だれそれ?」というようなことが頻繁に起こっているようです。」
卯「え?そうなの!?」
飛「ヒロインプギャーm9(^Д^)」
神威「早い話が「空気嫁」って奴だな。」
卯「うぅ・・・」
十「だから空気は読むものでなく吸うものだと何度いえば(ry 」
卯「そうよね!!読むものじゃなくて吸うものよね!!」
飛「お前だって彼がそれ言ってた時、ねーよ、みたいな反応してたくせにこういう時に限ってか?ご都合主義だな、おい。」
川中「このシリーズ、ヒロインに厳しすぎだろ・・・」
神「愛がなければ見えない。」
紀「愛、おぼえてますか?」
十「藍より青し。」
飛「おい誰か、もうこいつらを更迭しろ。」
西「むしろ今の政権の政治家を更迭しましょう!」
神「いやいや、むしろ鋼鉄のガールフレンド。」
五稜「ダメだこいつら・・・早くなんとかしないと。」
川中「しかし、たしかに生徒会側のキャラはよく目立つよな。・・・なぜだろうか?」
西「馬鹿が一杯いるからですよ。」
紀「量産された馬鹿って奴だな。」
山「お前もそのうちの一人だけどな。」
紀「ごめん、あんたにだけは言われたくない。」
川中「馬鹿ならこっちにも桶狭間とか桶狭間とか桶狭間とかいるぞ。」
桶「ちょっ、何そのたとえ!?全部俺じゃん!ひどくない?」
川中「たとえじゃなく、事実をありのままにいっただけだが。」
桶「・・・」
五「とどめをさすなwwwでも大丈夫だ、うp主なんて日本史のテストで「桶狭間」を「樋狭間」と書いたらしいからw」
ちょっwwwバラすなしwww by筆者
西「そういった馬鹿ではなく、個性的に馬鹿が多いんですよね、生徒会って。」
金ヶ崎「ジャンルが広い、とでもいうんでしょうかね~?」
神威「アレか、「あいつらはいつも正しく間違えてる」って奴か。」
西「似たようなものでしょう。個性豊かな馬鹿が沢山いるから、ということでいいんじゃないんですか?」
飛沫「個性豊かな馬鹿ってなんだよ・・・単なる馬鹿の集まりじゃねぇか。」
厳島「・・・しかし・・・こう皆で集まってみると、サイテーな飛沫もフツーに見えてくるから悲しいね。」
五「※実際は言うまでもなくサイテーです」
飛沫「殴るぞ!!」
厳島「でもこのメンツだと飛沫でもキャラが落ちぶれるね。」
金ヶ崎「どんなに高い山でも、まわりもそれと大差なければ、高くは見せません。つまりそういったものなんでしょう。」
山崎「そういったものってどういったものだよ?」
神威「まわりがとてつもない馬鹿すぎてかき消されてるんだな。」
飛沫「その“とてつもない馬鹿”がそれをいうな。」
五「じゃぁ、飛沫ってサイテー以外になんか個性あったっけ?」
山崎「エロゲー好き。」
時津風「沸点が低い。」
西「女嫌い。」
五「最低極まりねぇじゃねぇかwww」
飛沫「エロゲーは神だぞ。シナリオとかガチだぞ。」
西「ま、それを外したところで最低からどう変わるときかれてもかわらないんですけどね。」
飛沫「よし、わかった。お前ら1人1発殴らせろ。いい夢見させてやるから。」
西「でも実際女性を嫌っているように見えますがね。」
飛沫「いや、好きだぞ。・・・ただし調子こいてる女は殺したい。」
西「たとえば?」
飛沫「おごってもらえることを当然と思ってるような女とか、こっちが手を出せないと踏んで調子こいてる女とか。」
金ヶ崎「ハッハッハ、いいですね~。私は好きですよ、そういう女性。」
飛沫「お前は基準がおかしい。女は一途に限る。」
厳島「・・・珍しく飛沫がまともなことを言ってるね。」
神威「こいつはエロゲーを経るとマジな男になるんだ。」
飛「んな設定ねぇよ!!」
山崎「しかしな・・・結局お前、サイテーなところしか個性ねぇじゃん。」
五「さっき英語が上手かったからな。それを全面に押していけば?」
山崎「それはいいな。アレだけ発音がよければ、かなりいい感じになるんじゃねぇか。」
飛沫「なにてめーら、同じ道に誘い込もうとしてるんだ?言っておくが俺はそんな道には死んでもいかねぇぞ。」
五(バ・バレた・・・だと!?)
金ヶ崎「そういわれると、無性にすすめたくなりますね~!」
飛沫「あんた性格悪いだろ!」
金ヶ崎「つ鏡」
凛動「所詮は同レベル。」
飛沫「先輩、殴っていいですか?」
時「女性に手あげるとか最低だな。」
飛沫「うるせぇ、これは男女平等パンチっつうんだ。最近の女はなんでもかんでも平等とかいうくせに、こういうのは平等っていわねぇんだな。」
神威「また始まったよ、飛沫の女嫌い。」
飛沫「だから嫌いじゃねぇっつってんだろうが!!てか、そもそもこれは「小説」なんだよ。どんなに発音がよくても、読者は読むだけ。聞こえなきゃ意味ねぇだろうが。」
山「・・・チッ。」
飛沫「はぁ、お前とはもうマジで縁を切りたいわ・・・“Good-bye crisis”だわ。」
山「そうはいいつつも、やっぱり英語好きなんじゃないか!!ともにいこう、同志!!」
飛沫「いかねーよ。門前払いでDo you understand?」
神威「HGB(Hello,good-bye)、そういう意味じゃねぇwむしろグリーングリーンでおk?」
十「・・・」
卯「・・・」
桶「・・・」
卯「そういえばこの小説、キャラの名前が結構テキトーなのよね。」
神「っておい!!何ながしてんだ!!」
飛「そうか?結構戦いの名で固められている、と思うけどな。」
神「やり始めたやつまで無視りやがったよ!!チクショー!」
西「昔の戦場名ですから、似てるような名前が多いんですよ。たとえば「賤ヶ岳」とか「金ヶ崎」とか。」
中島「間に「ヶ」が入る、ということでは関ヶ原くんも一緒ですね。」
五稜郭「ということは・・・新キャラは「賤ヶ崎」とか「金ヶ原」とかで決定だな。」
五「やめろwww誰が誰だかわからなくなるwww」
五稜「それでいいんだ。この混乱に乗じて、さりげなく生徒会がのし上がる!!」
十「あんたもそういう企み持ってたのかよッ!!」
卯「てっきりジャスティス周辺の連中だけだと思ってたわ・・・」
五稜「というか、すでにオレと五月雨は同じ「五」から始まるし、川中や川口は一文字違い。これは狙ってるようにしか思えないんだが。」
五「なんでそういう発想になるんだwww」
五稜「これはさりげなく五月雨とオレが入れ替わってもバレないんじゃないか?」
十「いや、バレるから。あんた、思いっきり生徒会の中心人物じゃないか。」
金ヶ崎「安心してください。私が証拠などはすべて工作しておきましょう。なに、最初の話から全部「五月雨」を「五稜郭」へ変換すればいいだけです。少々骨の折れる作業ですが、これで完全犯罪が可能ですよ~。」
十「生徒会黒すぎだろッ!!」
桶「というか、五月雨に生徒会が勤まるのか?」
十「めちゃくちゃにしそうだな・・・」
凛動「・・・謀反じゃ謀反じゃ~。」
厳島「いや、それよりは回し者と考えられるほうが自然だね。」
凛動「・・・おのれ、絆同盟の乱破か~。」
五稜「結局絆同盟側の立ち位置になるんだな。」
金ヶ崎「ま、そんな裏切り者、みすみす逃がしなどしませんけどね~?とりあえず捕まえて拷問ですかね?以前に「特高」式の拷問のしかたを本で読みましてね、それを試すいい機会になりそうです。・・・それこそ、いい夢、見させてあげますよ~?」
十「生徒会怖ッ!!」
山「だが、戦場名じゃない奴もいるだろ。」
紀「難読漢字、かっこいいですね(笑)」
飛「なぜに俺をみていう?俺か?俺なのか???・・・この程度の漢字を「難読漢字」とか、どれだけお前の頭がピーマンかがわかる会話だな。」
五稜「ゆとり乙。」
桶「そういう意味じゃジャスティスの連中は変な名前の奴が多いよな。陽炎にしろ、神威にしろ。」
砕川「というか、すでにジャスティスっていう組織名が変じゃない?」
凛動「・・・笑止。」
五「こいつらはさり気に一番痛いところをwww」
飛「仕方ねぇだろ、まわりがまともな案を出さなかったんだから。」
西「じゃぁ、今からでも変えてみます?」
飛「・・・なんか案があるのか?」
西「“ウリナラマンセー!”とかどうでしょう?」
飛「・・・お前に期待した俺が馬鹿だった・・・」
山崎「“ウルトラマンセー!”とかどうだ?」
飛沫「てめぇは何勝手にアレンジしてるんだ!?西本より性質悪ぃよ。」
山「なら“アシュラーファントム”とかどうだ?」
飛「頼むからこれ以上ひどくしないでくれ・・・」
砕川「きっとジャスティスが皆から好かれないのは「正義」なんて名前を背負ってるせいでとっつきにくいからですわ。」
飛「だからって、もっと中二な名前にしろと?」
神威「・・・すごく嫌な予感がするんだけど。」
砕川「だから新しい名前をつけるなら、「ぷにゅぷにゅキュートデラックス」とかどうですの?」
飛「喧嘩売ってる?」
砕川「じゃぁ、この際「プリティ飛沫」って名前で通してみませんこと?可愛いじゃない。」
神威「いいな、それ。」
飛沫「よくねーから!!なにドヤ顔で頷いてるんだ、殴って現実に目を覚まさせてやろうか!?」
神威「よし、俺はこれからお前のことを「プリティ飛沫」って呼ぶぞ。」
飛「なにこのバカップル・・・すげぇ性質悪いんだけど。引き裂きてぇ~。」
神威「大体俺の名前のどこが変だというんだ!」
桶「いや、変だろ。」
凛動「・・・本能寺の変。」
神威「それをいったら、戦いの名なんてもっと違和感あるだろ。」
凛動「・・・桜田門外の変。」
厳島「何を今更・・・」
桶「ちなみに歴史での「変」というのは相手に一方的に攻められて討ち取られてしまうことを言うんだ。」
飛沫「なにこいつ、さり気なくそれなりの真面目な話してんだ?」
神威「トマホーク(巡航ミサイル)で討ちぬこうぜ。」
金ヶ崎「トマホークよりはテポドン(弾道ミサイル)のほうがいいんじゃないですか。・・・血一滴その場に残しませんよ~?まさに世界からデリート!!」
十「だから怖ぇよ、生徒会!!」
五「桶狭間は討ち死に。この戦いを歴史用語で「棺桶狭間の変」という。」
飛沫「まさにお前にピッタリな名前じゃねぇか。」
桶「どうして毎回毎回こうなるんだ・・・」
五「そもそも頭を良く見させる言動は無駄な抵抗だと何度いえば(ry 」
桶「るっせぇ!!こっちだって株上げるのに必死なんだよ!!」
飛沫「安心しろ。お前の株なんざ、とっくの昔に暴落してるから。」
賤ヶ岳「頑張ってる奴をからかうのはよくねぇな。」
桶「・・・賤ヶ岳さん・・・あんた、なんていい人なんだ・・・」
賤ヶ岳「頑張ってる奴はその努力を賞賛して、最高に弄んでやるに限るだろう?なぁ、金ヶ崎。」
金ヶ崎「まったくをもってその通りですね~、ハッハッハ。」
卯「・・・人ってどこまでもサイテーに成り下がれるのね。」
紀「俺も意外とフツーじゃね?」
山「そうか?お前は意外と変じゃね?」
凛動「・・・禁門の変。」
五(てか、「変」が褒め言葉になってる地点で終わっとるw)
五稜「少なくても一番の勝ち組は山崎かもな。」
飛「名前だけならな。」
神威「そっか、あいつ、フツーの名前でありつつも戦場名だもんな。」
紀「・・・チクショー、調子のんなよ、山崎!!てめーは明智のみっちゃんが信長を裏切って本能寺の変を起こさなきゃ、フツーの名前だったんだよッ!!秀吉が明智を討たなきゃフツーの名前だったんだよッ!!」
山「歴史にIF、なんて禁句だぜ(キリッ」
飛「前回のおまけを台無しにしておいてこの顔。・・・殴ってもきっと神様は笑顔で俺を迎えてくれるんじゃね?」
十「今時“明智”っていったら、“こころちゃん”に決まってるじゃないか。」
飛「こいつ、主人公から引き摺り下ろそうぜ?」
紀「というか、こんな奴が会長(天王山)の名前と意味的には同じ名前っていうのが一番のこの小説の謎だな。」
西「ちっぽけな謎ですね・・・」
山崎「そんなの簡単だ、俺は二年代表、会長の後継者となる。・・・同じ意味をつけられて当然だろ。」
紀「くそ、なにあいつ。こういうときに限ってさり気なく頭いいところがまたむかつくんだけど。」
飛沫「やっぱり殴ろうぜ。こいつ消して、歴史を「山崎の戦い」から「山崎の変」にしてやろうぜ。」
紀「もともとこの人は変だからバレやしねぇよ。完全犯罪の成立だな。」
五稜「え?「山崎ヶ変」なんていつものことだろ?」
山崎「怖ぇよ、こいつら・・・」
西「世の中物騒ですね、やだやだ・・・ま、いざとなれば山崎征伐には協力しますが。」
山崎「なに、今は乱世、時は戦国なのか?“周り敵だらけで三国志”ってパターンだったりするのか?」
西「生きて虜囚の辱めを受けず。・・・潔く散ってください。」
山崎「サラッと怖いこと言うなよッ!!」
西「ちなみに「凛動」さんと「砕川」さんの名前はもともとの計画だと違ったそうですよ?」
紀「というと?」
西「ホントは「(天)橋立」と「松島」さんの予定だったんですが、そうなると「厳島」と上下関係になってしまいますから避けたようです。・・・三景はすべて美しい!順位などつけられない!!・・・だそうです。」
紀「へ~・・・(ど~でも良ッ!)」
川中「名前でもない、となると、なぜ生徒会側が目立つんだ・・・?」
桶「生徒会側には女性キャラも結構いる!!」
卯「いや、それに関しては関係ないと思うけど・・・」
桶「いや、結局のところ、小説なんて一番大切なのは「萌え」なんだよッ!!」
十「なんか言い出した・・・」
金ヶ崎「最近のアニメ会社はそこのところを勘違いしているところが多くあるように見えますね~。」
山「ま、たしかに生徒会側のほうが女性は多いよな。・・・だがよく考えてみろ。たとえば五稜郭のような“断崖絶壁”を見て、萌えるか?それは上級者だろ。」
五稜「山崎、お前は殺されたいのか?」
桶「大丈夫、それをいったら中島も似たようなもんだから。」
中島「桶狭間くん、怒りますよ?」
砕川「やだやだ、男子って結局はそういうところしか見てませんのね。汚らわしいですわ。」
飛「じゃぁ、きくけどお前らだって男を顔で判断するだろ?」
卯「・・・そう?私は中身のないイケメンよりは優しいフツーの人のほうが好きだけど。」
飛「おい、今“中身のないイケメン”で俺のこと見た奴挙手。」
山崎「ノ」
西「ノ」
紀「ノ」
陽炎「ノ」
金ヶ崎「ノ」
飛「お前らホントに殴られたいのか?」
神「残念ながら飛沫ちゃん、お前が残念なイケメンなのは周知の事実のようだ。」
飛「いらねぇよ、そんな周知の事実!!」
桶「ま、実際、美人の三種の神器は「顔・スタイル・性格」なんだよ。これも立派な要素の1つだ。」
飛「まったくだ。ちなみにエロゲーの三種の神器は「シナリオ・音楽・演出」だな。」
十「旧日本軍の三種の神器は「チハ・零戦・大和」、これで決まりだね。」
卯「“三八式”もいれれば四天王の完成ね。ま、個人的には「零戦」より「隼」なんだけど。もっといえば五式戦が一番ね。」
神「なぜ誰も“閃電”の良さを理解しないのか、と。」
卯「え?むしろ“神龍二型(ロケット迎撃機)”でしょ。」
神「あ~、あれな、たしか潜水艦が沈められちまってデータが残ってないんだっけか。」
卯「でも三角翼でロケットエンジン2つで進むっていうのがわかってるんだけどね。」
五「ちょっとよくわからないです。」
桶「俺なんかたくさん意味わからないです。」
飛「・・・これがヒロイン・・・もうホントにダメだ、この小説。」
五「何を今更・・・」
西「ふむ、ここはあえての悲劇の新型空母三姉妹ということで「信濃・大鳳・雲龍」というチョイスでは?」
飛「そんな悲しいチョイスなんて聞いたことねぇよ!!」
凛動「・・・2人はいうほどないわけじゃない。・・・“意外と”ある。」
厳島「癒梨(凛動)、それフォローになってない・・・」
砕川「そうですわ。ここは嘘をついてでも“ある”っていってあげないと。大丈夫、嘘も時には必要ですわ。」
厳島|(・・・これはフォローしてるつもりなのかな・・・むしろとどめをさしてるように見えるけど。)
卯「・・・なんか、見事な連携プレイね。・・・凛動さんがパスをして、砕川さんがとどめをさす・・・」
五「悪質すぎるwww」
山「ま、胸はなくとも、胸の中はいっぱい詰まってる。・・・そうだろ、五稜郭?」
五稜「・・・なんかいいこと言おうとしてるように見えるけど、それと同時にすごく嫌味にも聞こえるんだが・・・」
中「これから成長するんですよ!!」
飛「でたな、負け犬の遠吠え。負け犬はいつだってそうだ。」
中「そんなことないです!!」
飛「これから、これから、なんていってる奴はいつまでたっても成長しねぇよ。ホントに成長する奴ってのはその場で成長するもんだ。」
中「・・・あの・・・スタイルでいきなり成長したら化け物なのでは・・・?」
桶「しかしなぁ、実際これぐらいしか思いつかないんだよな、生徒会が目立つ理由なんて。」
中島「・・・逆に考えれば、私たちに何の個性もないから、ということは考えられませんか?」
皆「!!」
十「じゃぁ、これから新しく個性をプラスするの?」
飛沫「それこそ何を今更って感じだな。無駄な抵抗、そのままだろ。」
西「途中から無理に変な個性を入れても失敗するのがオチにみえますが。」
中島「ならどうすれば・・・!」
卯「私は思うんだけど、この小説の主流メンツだからこそ、フツーでいいんじゃない?」
桶「なるほど、あえてフツーでいることが正解である、と。」
卯「うん。それに私たちまで変な個性を入れたら、生徒会側だって困るじゃない。」
神威(まさかこいつ・・・本編で出番の少ない俺たちに気を遣って・・・!!)
卯「だからこのままでいいんじゃないかしら。」
神威「素晴らしい、感動した。・・・俺は卯月、あんたのことを少し悪く考えすぎていたようだ・・・」
山崎「まったくだ。・・・こういういい奴こそ、いい人生をおくるべきだよな。」
十「・・・え?なんで僕のほうを向いて言うの・・・?」
神威「・・・幸せにしてやれよ。」
十「・・・は?」
五稜「彼女、泣かせるなよ。」
十「・・・え?」
紀「この幸せ者め、爆発してしまえ。」
十「・・・はい?」
山崎「・・・桶狭間、生徒会は主人公とヒロインが上手く結ばれる、というところでなら十分に協力するぞ。」
桶「おぉ!」
・・・こうして生徒会と絆同盟は妙なところで協定が結ばれたのだった・・・
十「って何これ!?すげぇ面倒臭いことになってんじゃん!!勘弁してくれよ!!」
・・・最終的に“周り敵だらけで三国志”になったのは主人公のようで、彼は今後が思いやられたようでした・・・
完
今回の反省
あけましておめでとうございます(遅ッ!
・・・更新がものすごく遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
いや、毎回のごとく遅れてしまってはいるのですが、今回は群を抜いてひどかったですからね。(ホントすみません・・・)
・・・ようやく受験&検定というものも終わり、落ち着いたので更新することができました。
今回に関しては深夜のテンション&勢いだけで書いたら、こうなった・・・
・・・突っ込まないでくださいw
あと、今回新しく登場させた「福島」と「脇坂」は単なるモブです。
賤ヶ岳の下につく部下のうちの2人ですので、主要キャラではないです。
ちなみに「PDCAサイクル」とか、賤ヶ岳が高らかに語ってましたが、「企業関連」の言葉です。(Plan(計画),Do(実行),Check(評価),Act(改善)を繰り返して業務を行うこと)
おまけは・・・登場させるキャラに縛りをいれなかったらこうなってしまった・・・
次からまた縛りをいれます。
・・・長くなりすぎたよね・・・うん、わかってる・・・。
え?樋狭間はねーよ?
これで卒業テスト(日本史)を2点落とした俺涙目www
最後に、今回も読んでいただき、本当にありがとうございました。
去年はいろいろありましたが、今年は皆さんにとっても、日本全体にとっても良い年になることを祈っております。




