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なんで僕が!?  作者: へたれ度100%
30/79

参戦

※時津風視点の物語です。

今日は金曜日である。

金曜日は週の終わりで、土日という素晴らしくありがた~い日にちがあるため、気持ちが少し楽になる。

今日は朝っぱらから、川中の命令で「第5同盟」を緊急招集したのだった。



俺がこの高校に入学してから、もうずいぶんたった。

約2ヶ月である。


そういえば、再来週は体育祭があるんだった。

実際、体育祭は来週の火曜日に行われる予定だった。

・・・のだが。

生徒会が急に再来週に延期したのだった。

もちろん理由は「機密事項」とかで教えてもらっていない。

どうせ、生徒会の連中が準備に間に合わなかったのだろう・・・



さて・・・

ここは正式名所「霧島第3高校第5同盟」の部屋である。


実際、この高校に「同盟」など1つも存在していない・・・

いや、唯一あるのは「絆」同盟とやらだ。

噂はうちのクラス内のみだが、たちまくりだ。

何しろ、「生徒会」に戦を挑む覚悟でいるらしいのだから。



この高校では、「第5同盟」は生徒会に正式なものと認められていないため、勝手に会議室を借りて、勝手に行っている。


うちの「お姫様リーダー」はまだきていない。

お姫様以外のメンツ・・・

すなわち、俺も合わせて5人はすでに集合している。

俺は副リーダーらしい。

他の4人は皆、他クラスの者である。

もちろん元同じ中学のメンツである。




「なぁ・・・時津風。」

「どうした?」


珍しく、普段は意見をいわないやつが言う。



「もう・・・いいんじゃないか?」

「え?」


もちろん俺にはその意味は理解できている。

何しろ、目をつけてるのは同じクラスの連中だ。

この中で誰よりも理解している自信はある。



「卯月を見ていると・・・今回は本気のような気がする。」

「あぁ・・・そうだよな。もうあいつは大丈夫なんじゃないのか?」

「十六夜だって、この間時津風が確認したら「迷惑」してないっつったんだろ?」



やはり・・・

そろそろ不満が上がってきても、おかしくはないとは思っていたが・・・

1人が言い出すと、皆言い出しやがる。



「俺たちはリーダーのいうことにしたがってればそれでいいんだよ。」


なんて、心にも思っていないことをいう。

まぁ・・・副リーダーとしての責任・・・

とかいうやつなんだろう。



「だけど!!」

「俺たちのやってることは意味のないことなんじゃないのか?」



ケッ・・・そこまでもう結論がでてやがるのかよ・・・

たしかに、俺たちがやっていることは、すでに無意味。

それは、十六夜が「迷惑していない」といったときから、気づいていた。

・・・そろそろ、お姫様にも考えてもらう時期がきたってわけか・・・


するとドアが開いた。



「お前ら、遅くなってすまん。」

「・・・」



彼女がくると、皆は黙った。

皆・・・彼女が怖いのだ。

何しろ、今の彼女の下には、生徒会副会長である「川口」がついてる。

彼女にかかれば、生徒会による力によって、裏切り者を消し去ることも可能なのだ。



「では、会議を始めるとしようじゃないか。」



皆が無意味だと気づき始めてるってのに・・・

このお姫様は悠長なこった。


このお姫様は表向きには「自分の親友のカップルが卯月によって破壊させられた」ということになっている。

もちろん、同盟のメンツである4人も信じきってる。

つまり、真実を知るのは、副リーダーである俺のみ。


実際、こいつ自身が「被害者」なんてことを言ったら・・・

単なる「復讐」ということになっちまう。

そう捕らえるのが普通である。


彼女・ならびにこの同盟は中学の生徒会から「彼女をとめる」という命令をうけている。

そのため、たびたび中学でも対立した。

卯月も俺たち「第5同盟」の存在は知っているはずだ。

卯月にとって、俺らほど厄介な連中はこの高校にいないだろう。

いくら金持ちの彼女でも、学校のメンツまでは排除できないのである。

生徒会と仲が良ければ、別の話しだが、それはすでにうちの悠長お姫様によって、遮断されている。


お姫様は中学の生徒会に「彼女をとめる」と命令をうけたことで・・・

「彼女の次なる被害を防止する」という名の下に、この同盟を動かしているわけだが・・・

おそらく、彼女自身も気づいていないかもしれないが、「復讐心」もわずかながらに入っているのだろう。



そろそろ・・・

俺も動くかねぇ・・・





その日の4時間目、終了後・・・

目をつけている一人である「十六夜」が久々に非常口へと向かった。

あそこは本来まったく人がいない場所・・・

話をつけるにはもってこいである。



「よぅ、真面目くん。」


なんていつもどおりのふりで行う。



「・・・真面目くんはなしっつったろう?」

「わぁ~てるよ・・・」


彼もいつもどおりである。

こいつは話しやすい。



「で?何のようだよ?」

「つれないねぇ~・・・せっかく話し相手になってやろうときてやったのに・・・」

「あのなぁ・・・僕は頼んでないぜ?」

「ひねくれてるねぇ~・・・ゲームのやりすぎでストレスでもたまっちゃってる?」



が・・・

やはり、彼の対応は冷たい。

おそらく、俺たちが卯月を敵視している、とでも思っているのだろう。

敵視しているのではない・・・

俺たち第5同盟は警戒しているのだ。



「川中と川口は一緒じゃないのか?」



第5同盟のリーダーとその部下的存在。

やはりあっちもあっちで俺たちのことを警戒してるのか・・・


そういや、川口も前に言ってたっけな・・・

「桶狭間に問い詰められた」とかどうとか・・・



「いや、あいつらはあいつらで忙しいんじゃねぇか?」

「で?ホントは僕にききたいこととか、話したいこととかあるんじゃないのか?」


彼にはお見通しってわけか・・・

まぁ、今回はあくまで個人的質問なんだけどね。

この質問の答えで、俺もどう動くか決めようと思ってるわけだ。



「察しがいいねぇ。相変わらずきみはいい勘してるよ・・・」

「で?話ってのは?」


早急に本題ってことは・・・

マジな話しだと思ってやがるな・・・

俺はぜんぜんマジな話しとかしようとは思ってないんだけどねぇ・・・

あくまでアンケートなんだが・・・



「・・・お前、ホントにあいつといて、大丈夫なのか?」

「まぁ、大変だけどね・・・でも、実際退屈はしないし、結構いい奴だよ?」



やはり彼の答えは「迷惑していない」という答え。

実際、彼が無理している様子もない。

OK・・・俺の道は決まったぜ。



「ほぅ・・・まぁ、お前がそういうならいいんだけどよ。」

「なぁ、時津風・・・」


今度は彼から俺に質問ときたか。

まぁ、俺で答えられることなら答えてやるがな。

何しろ、これからはお前らの味方として動こうって考えてるんだからよ。



「なんだ?」

「・・・「引き裂き」・・・解除してくれねぇか?」



・・・なるほど・・・ねぇ。

だから、俺たちのことをこんなに警戒してたのか。


つまりこいつは俺たちが川口を動かして、生徒会に「引き裂き」を継続させてるって考えたわけか・・・

こいつは傑作だ。

面白すぎるぜ、おい。



「「引き裂き」?なんで俺にいうのさ?そういうのは川口に言えよな。」

「今からいうことは、限りなくお前に失礼なことかもしれないが、きいてくれるか?」

「へっ、面白そうだ。きいてやるよ。」



俺たち「第5同盟」もずいぶんと大きく見られたもんだぜ・・・



「僕たちの勘だと、「引き裂き」の継続は、川口が継続させたんじゃないかと疑ってる。」



知ってるさ。

さっき、気づいたからな。



「ほぅ?」

「それで、それを川口にさせたのが、お前と川中だと考えてる。」

「へぇ・・・なかなか面白い発想だね・・・けど、なんで俺と川中なのさ?」



率直に「違う」という手もある。

けど・・・

それじゃぁ、面白くねぇ。


ゲームだって、最速攻略法なんてもんをみたら、面白さが半減だ。

ゲームだって、人の関係だって、地味に少しずつ攻めてくのが、面白いってもんだ。



「お前らは仲がいいから頼めば川口はいい奴だから答えてくれるだろう?それに・・・」



たしかに川口はいい奴だ。

いい奴すぎて、困ってるぐらいだぜ・・・


けどな・・・

いくら川口だって、副生徒会長だ。

そのことを自覚させるところから始めますかねぇ・・・


さて・・・プレイボールだ!



「ちょいちょい、坊や、慌てなさんな・・・」

「ん?」

「たしかに川口がいい奴だってのは認める。けど、仮にも副生徒会長。自分の意見はもってるさ。」

「・・・だとしても、あいつは川中のことを「姐さん」と呼んでまで、慕ってる。川中が頼めば、いけるんじゃないのか?」



確かにそのとおりだぜ。

こいつはきけばきくほど面白くなってきやがる。

うちの同盟が、恐れていることを、まさかこいつら自身も、恐れていたとはな・・・

お姫様よぉ・・・お前は権力持ちすぎだぜ。



「まぁ・・・そうかもねぇ。」

「で?仮に俺たちが川口に継続させるように命令させたとして・・・俺たちに何の得がある?」

「お前らはあまり卯月のことをよくは思ってないだろう?」


うん、いい「ボール(質問)」だぜ。

ど真ん中直球。

こいつはせめて2塁打ぐらいにはしたいものだぜ。



「まぁ、図星だな。」



そういうと、彼はやはり警戒を強めた。

けどな・・・

こいつは何がなんでも、2塁までいかせてもらうぜ。



「けどな・・・良く思っていないってのは、「嫌い」ってのとは違うんだぜ?」

「え?」


フェア、1塁抜けってところか。



「たしかに俺も川中も共通のことで、卯月のことを良いとは見ていない。そこは認めてやる。」

「・・・」

「前にもいったろ?俺たちは中学のとき、あいつに振り回されて崩壊した男子を何人もみてきたって・・・」



俺も実際、入学して1ヶ月ぐらいまでは卯月のことを警戒してたさ。

本気で「次なる犠牲を防ごう」と思ってたさ。

だから、全力で動いて、川中の意思とは関係なしに動いたりもしたさ。



「俺たちは次なる被害を防ぐ役目をしようとしたまでだ。お前が困っているように見えたから、俺らは救いの手をだした。それだけであって、あいつのことを排除しようとかそういう考えはない。」

「・・・」



そう・・・

「次なる犠牲を防ごうとする」。

それだけなんだ。



相手は完璧にひるんでる。

こいつは二塁打はいただきだな。


次も二塁打といきたいところだぜ。


次は4番だ。

一気にホームランで・・・

逆転サヨナラホームランとしますか!!



「というか・・・俺は、もういいと思ってる。」

「え?」


こいつは・・・

ホームランいただきだな。



「見てるとあいつも、今までとは違う感じがある。・・・多分、マジでお前に惚れてんじゃねぇのか?」



いや、「惚れてるんじゃねぇか?」じゃねぇ。

「惚れてる」んだよ。


ったく・・・あの卯月咲良を本気で惚れさせるなんて・・・

ホントにすげぇ奴だよ、お前は。



「あいつがお前にマジで惚れてて、お前は別に迷惑してねぇってのなら、俺は別にお前らを引き裂こうなんて考えたりしねぇさ。利益がない。」

「・・・」

「恋する乙女の恋を邪魔するなんて、悪役だからな・・・」



勝手に悪役にされちゃ、困るぜ・・・

俺だって、「正義の味方」ってのをしてみたいもんなんだ。


前々まで、俺は「第5同盟」の行動そのものが「正義」だと考えていたが・・・

今は「第5同盟」は単なる悪役にすら、なりかけだ。


なにしろ、本気で恋してる女の邪魔をしようとしてるんだからな。



「じゃぁ・・・お前は何も関係してねぇのか?」

「あぁ。」

「川中は?」


実際、お姫様は川口に命令したのだろうか・・・

いや、してたら「第5同盟」を召集するなんて、面倒なことしねぇな。


まぁ・・・そういってもいいが・・・

俺がお姫様の説得をするのは、それはそれで面倒だ。

ここはこいつらにしてもらうとするか。

なら・・・真相なんていわなくていいよな。

お前らで確認しろや。



「そこまで知らん。あいつの考えてることは俺にもわからないときがある。難しいやつだぜ・・・意外とな。」


さて・・・

せっかくだし、もう1つ・・・

あくまでどうでもいいことだけど、きいてみるとするか。



「ところで・・・なんだかお前ら、危ない橋を渡ろうとしてるみたいじゃねぇか?」

「あぁ・・・まぁ、あまり渡りたくない橋だけどね・・・」

「そうか・・・覚悟はできてんのか?」

「それなりにな・・・まぁ、あいつらはあまり巻き込みたくないがな・・・」



なんて彼は苦笑する。



「まぁ、せいぜい頑張れや。あとのことは、川中にでもきいてくれ。」



そういって、俺は非常階段をあとにした。


なるほど・・・

たしかに「絆」同盟の存在を確認したぜ。


「第5同盟」が潰れたら、そこにでもいれてもらおうかねぇ・・・

生徒会に喧嘩売るなんて・・・

最高にスリリングで、面白そうじゃねぇか。




昼休みとなった。

「絆」同盟とやらのメンツは、もう川中の説得を開始するようだ。

やることが早いねぇ・・・

まぁ、やる気が高いってのは悪いことじゃねぇ。


この際、俺も少し見物させてもらうとしようか。


それから少しして・・・

ついに川中と卯月が直接対決となった。


・・・ったく、やってくれるぜ・・・


絆同盟がお姫様を怒らせるのは勝手だが・・・

その尻拭いをする俺ら「第5同盟」の気にもなって欲しいぜ・・・

おかげで毎回毎回、俺はお姫様の愚痴を散々に聞かされなきゃなんねぇ・・・



「今回は・・・今回は本物の恋なの!!」


やれやれ・・・

「本気の恋」ねぇ・・・

まぁ、あいつも女性だしな。

てか・・・お姫様もそれに気づいてるんだろうが・・・



「そういままでいってきて、何人の男性とカップルをつぶしてきた!?もう私はだまされんぞ!!」



さてと・・・

当初は見物だけにする予定だったけど・・・

こうとならば、参戦してやっか。

お姫様説得にはもってこいだしな、この状況はよ。


お姫様の目をさませてにいくとすっか・・・



「違うの!」

「お前らうるせぇぞ!!!」



呆れるぜ・・・

女性同士で怒鳴りあいやがって・・・

もう少し女性ってのは、おしとやかなもんだぜ?



「てめぇら熱くなるのは勝手だが・・・きいてるこっちの身にもなれよ・・・うるさくて昼寝もできねぇぜ・・・」

「時津風・・・貴様、どういうつもりだ?」


ははぁ~ん・・・

俺がお前の味方にでもつくと思ったか?

むしろ、敵対してやるぜ?


目を覚まさせてもらわないと、見苦しいしな。



「はぁ・・・ったくよ、川中。お前もお前だぜ・・・ホントは気づいてるんだろ?卯月が本気なのを・・・」

「!」


お姫様は俺が敵だということを理解したようだ。

「裏切り者」とでも認識してるんじゃねぇか?

まぁ、裏切ってるわけじゃねぇしな、そう思うのは勝手なんだがよ。



「いつまでも中学の親友のことのトラウマを引きずってるなんて、格好悪いぜ?」

「貴様も同じだろう?」

「そう・・・だな。けど・・・俺はもう十分だと思うぜ。」

「なに?」



お前も本当は十分なんだろう?

だけど・・・

お前には、まだ「復讐心」そのものが残ってる。

いつまでも、そんなもんにとらわれてたら、心が闇に染まっちまうぜ?



「前に十六夜に確認した。迷惑はしてないといった。卯月は本気。・・・なら俺らの仕事はねぇじゃねぇかよ。」

「くっ・・・時津風・・・この期におよんで、同盟を裏切るつもりか?」



はぁ・・・まだ気づいてないのかねぇ・・・

当に「第5同盟」だって気づいてるっつ~の・・・


気づいてないのは、お姫様・・・

お前だけだぜ。



「裏切るんじゃねぇ・・・やめ時だっつってるんだよ。」

「それが・・・お前の意見か?」


そう・・・

これが俺の意見。

そして「第5同盟」・・・

お前以外の総意だ。



「そうだ。実際・・・皆、もうやめ時だって気づいてる。お前もそうだろうが・・・いつまでもやってるとくだらねぇぜ。」

「・・・くっ・・・時津風、こい!!」

「ったく・・・へいへい。」



第2ラウンドは一対一か・・・

まぁ、ラスボスとでもいっとくか。


俺はさりげなく十六夜にウインクした。



(説得は任せとけ。お前の脅威は、今になくなるからよ。)






さて・・・

校舎内。

ここは物置地域。

当然ながら、フツーの生徒は物置なんてもんに用はない。

おかげで人は通らないから、あまり人に知られたくない話をするときなんかには、最適の場所だぜ。




「お前・・・どういうつもりだ?」

「どうもこうも・・・さっきいった通りだぜ?」


絆同盟にあそこまでやられたんだ・・・

だが・・・あそこで限界だと俺は感じた。


ここからは・・・

一対一で、こいつの説得だ。



「貴様・・・裏切り者が。」

「裏切り?なら第5同盟のメンツに確認してみろ。どいつもこいつも、もうこんなこと、無意味だと自覚してる。」

「無意味!?無意味だと・・・!?」


そう・・・

無意味だ。

俺たちのやってることそのものだな。



「貴様!それでも「第5同盟」の副リーダーを務める者か!?」


ったく・・・

勝手に副リーダーにさせたのは、てめぇだろうが・・・


だが・・・

俺を副リーダーにさせてくれたことには感謝するぜ。

おかげで堂々意見をいえる立場となったんだからな。



「副リーダーを務める者としての意見だ。」

「わかってるのか?貴様は今、「第5同盟」そのものを否定したんだぞ?」



誰もそこまで言ってねぇだろうが・・・

俺は単にやってる行動が無意味といっただけなんだけどねぇ・・・


しかし・・・

こいつは予想以上にほねがおれそうだぜ・・・

いつまでも「正義の味方」を気取ってちゃ、説得できそうにねぇ・・・


しゃぁねぇな・・・

あんまりなりたくねぇけど・・・

「悪役」を気取ってみますか!



「ガタガタうるせぇんだよ!!」

「!」


俺が「悪役」だって完璧にこなせるってことを、しかとその目に焼き付けるといいぜ!!



「てめぇ、まだ気づいてないのか!?第5同盟はさっきも言ったとおり、もう気づいてる!」



やってることが「無意味」だってことをな。



「それにも気づかず「次なる被害を防止する」だぁ!?フッ、鼻で笑っちまうぜ!!」

「き・貴様!!」

「あぁ?どうした?鈍感リーダー!」

「言わせておけば!!貴様、何様のつもりだ!?」



いやいや・・・副リーダーとして・・・

だけど、そんな悠長なこといってたら、ミッドウェー並みの大敗北となるぜ。



「副リーダー様だぜ。第5同盟のな!」

「なら私はリーダーだ!!」


そりゃそうだろ・・・



「あぁ、そうかい。けど、俺を含めて「第5同盟」はもう、お前の命令になんて従わない。」

「なに!?」

「無意味な命令なんてもんに従ったって、何の利益もない。」



実際、元から利益なんてもんはねぇけどな。



「無意味なわけないだろうが!!」

「無意味だろ!!そう思ってないのはお前しかいないぜ?」

「そんなわけないだろうが!」



それがそんなわけあるから、びっくりだぜ・・・

まぁ、唯一の嘘は、「俺も含めて」ってところかな。


俺は今でも、こいつの命令には従うだろう。

なんたって、リーダーだしな。

川口みたいに「姐さん」となんて呼びはしねぇが・・・

いや、「お姫様」とでも呼んでみるか。

上には絶対服従ってのが、ここのルールだしな。

まぁ・・・今はそんなの関係ねぇけどな。


それに・・・

これ以上諦めをみせないようなら・・・

さすがに俺でもついていけない。



「お前がそう思わないのは、単に「復讐」したいだけだろうが!!いつまでも自分の過去を卯月のせいにしてるんじゃねぇ!」

「!!」


すると・・・

お姫様が黙り込んだ。



「・・・」

「実際、お前の過去は卯月のせいもあるが、あのあと仲直りしようと思えばできたのにしなかったお前にもある。」

「・・・わかってる。」


なら・・・

ならなんで「復讐心」なんかにとらわれるんだ?

お前はそんなに精神が弱い女じゃねぇだろうが・・・



するとちょうど鐘が鳴った。

5時間目スタートの合図である。


「授業に遅れちまうぜ。とっとと戻るぞ。」

「・・・この話しはまたあとでするぞ。」

「・・・へいへい。」



なんでおれないのかねぇ・・・

しつこい奴は嫌われるぜ?

・・・って、俺も結構しつこいか。


お互い様ってのはこのことだな・・・





そして5時間目が終了し・・・

お姫様はこちらに目で合図する。

あの殺戮的なオーラをなんとかしてくれないかねぇ・・・

あのオーラは卯月に西野をとられたときと同じオーラじゃねぇか・・・


このオーラに勝てなかったのか、5時間目終了後、川口は川中に近づけなかったようだ・・・

そうだ、それが正解だぜ、川口。

今、あいつの前でテキトーなことをいうと、マジで殺されるかもしれねぇぜ・・・


まぁ、俺も決着をつけたいところだし・・・

彼女とともに、先ほどと同じ物置地域へと行く。



「・・・」

「・・・」



昼休みのこともあってか、お互いに一言も話さない。

というか・・・

俺は話してもいいのだが・・・

こいつが話さないだろう・・・


さて・・・

先ほどの物置地域の場所についた。


「ったく・・・いつまでトラウマを引きずってるつもりだよ?」

「そうじゃない!だが・・・まだ彼女が安心できるといえるレベルでもないだろうが!」



その諦めない姿勢が「トラウマを引きずってる」ってことなんだよ・・・



「昼間もいったが、第5同盟の連中だってもう・・・やめ時だって気づいてる。」

「なぜそうも簡単に彼女を信用できる!?」


逆になぜそうも信用できない?

・・・ケッ・・・わかりきったことをきくほど俺は哀れな人間じゃねぇぜ。



「見てりゃぁわかるだろう・・・」


仕方ねぇな・・・

ここは守りに徹するか・・・



「なに!?」

「男視点だとな、女性がかわったことなんてすぐわかるっつってんだ。」

「あいつのどこがかわったというのだ!?」


いろいろかわってるだろうが・・・

見ればわかることなのに、んなことまでわかんなくなってやがるのか?



「まず雰囲気がかわっただろう・・・なんというか、柔らかになった。」

「なに?笑わせるなよ・・・そんな実態のないものを信じろというのか?それは幽霊を信じろ、といってるようなもんだぞ?」



まぁ・・・たしかにその通りだ。

俺がお姫様の立場なら、俺はこんな理由では納得しないだろう。

やはり、自分が納得しない理由で相手にいっても納得しないか・・・

当たり前といえば当たり前なんだが・・・

我ながら、余計なことをしたぜ。



「それにいつも卯月から十六夜に行ってるじゃないか。前は男から卯月に・・・だったのに。」


今度は確証のあることをいうことにする。



「普段動かない卯月が動いている・・・ということか。」

「そうだ。それに、十六夜には2回も確認したが、「このままでいい」って言っていた。」

「・・・」

「つまり・・・俺たちのでる幕はもうないってわけだ。」


さぁ・・・

そろそろおれてくれ。

じゃないと、見苦しすぎるぜ・・・

・・・俺もお前もな。



「てめぇも女なら、人を好きになる気持ちぐらいわかるだろう?それを邪魔されるってのは相当つらいことなんだぜ?」


そう・・・

一度は人を好きになったお前なら。

そして、卯月に邪魔されたお前ならな・・・


お前は多分自覚がないだろうが・・・

俺たちの動きは、お前のトラウマのときの卯月とほぼ同じことをやってるようなもんだぜ。

一度、その苦しみをわかってるお前ならわかるはずだぜ。

だから、もうやめにしよう。

これ以上、憎しみが憎しみをよぶってところをみるのはたくさんだぜ。

グロいったりゃありゃしない。



「ずいぶんわかったようにいうじゃないか。」


俺もなめられたもんだぜ・・・

ったく、俺を副リーダーに任命したのは、俺を認めたからだと思ったんだが・・・

違ったのかねぇ?



「へっ、俺にかかれば、全部お見通しだっつ~の。」

「・・・だが・・・」

「お前が何度抗議しようと、俺はもう意見をかえる予定はない。・・・もう一度だけいう。やめ時だ。」


これが最後だ。

これでダメなら・・・

悪いが、俺はもうお前についていくことはできねぇぜ。

もちろん「第5同盟」にもな。



すると・・・

卯月がやってきた。

やれやれ・・・今の話を全部盗み聞きってか・・・



「!!」

「・・・卯月じゃねぇか・・・」



こいつはまた激化する可能性があるな・・・

ったく、俺の努力ははかなく海の藻屑・・・か。



「あの・・・ごめんなさい!!」


だが・・・

卯月の言葉は俺が予想したものとは違っていた。


・・・察したのか?

いや、俺は「トラウマ」としかいってない。

昼休みは「親友のトラウマ」としかいってないし・・・

察するには無理がある。



「なぜ私に謝る?」


川中は釜をかけた。


・・・俺がお姫様の立場なら、俺もそうするな。



「私が謝っておきたいんです!」

「それで許されるとでも?」

「私の完全な自己満足です。けど・・・謝らずにはいられないんです。」



こいつ・・・

もしかして・・・

中学での行動そのものについて、俺らに謝ってる?

あいにく、まだそのことにお姫様が気づいた様子もない。

こいつはラッキーなんじゃねぇか?



「・・・なぁに、これから償っていきゃいいんだろ?」



なんていってごまかす。

おそらくお姫様はまだ気づいてないはずだ。



「悪いな、卯月。川中は今、川中で悩んでるんだ。ここはそっとしといてやってくれ。」

「・・・わかりました・・・でも、もう少しだけいいですか?」


チッ・・・

せっかくのラッキーポイントで余計なことをしゃべられては困る。



「じゃぁ、俺がきいてやる。・・・少しここで待ってろよ、川中。」




そういって卯月をより奥へと誘導する。

さて・・・

最奥地までやってきた。

ここなら話し声はあいつにはとどかないだろう。



「で?話ってのは?」

「あの・・・もし「引き裂き」を継続させているなら・・・」


またその話かよ・・・

俺たちはどんだけ信用がねぇんだ?



「ちょいちょい、俺たちには、もう継続させる目的はない。」

「わかっています。けど・・・これだけはきいてください。」


・・・ホントにわかってるのかねぇ・・・



「もう・・・無理に「引き裂き」を解除してくれとは頼みません。」

「え?」



意外な言葉だった。

こいつ・・・引き裂きを通じて、今までのことを償ってく・・・

なんて言いはしないだろうな・・・



「ですが、もしこれから生徒会に目をつけられるのであれば、それは私がすべて悪いのであって、彼は悪くありません。」

「・・・」

「もちろん他の皆も悪くないです。だから・・・私はどうなってもいいですが、彼らは巻き込まないでください。」



ったく・・・

やっぱりわかってねぇじゃねぇか・・・

人の話をきけ、って小学校で習わなかったのかねぇ・・・


「なるほどね・・・検討してみるよ。」


なんて、卯月をからかってみる。

こうも真面目ちゃんをみると、どうしてもからかいたくなっちまうんだよなぁ・・・

この性格、どうにかなんないものかねぇ・・・



「お願いします。」



そういうと彼女は戻っていった。

彼女が見えなくなってから。次にいう予定だった一言をスッといった。


「・・・はぁ・・・検討するとはいっても・・・そんな権限、俺たちにはないんだけどねぇ・・・」




さて・・・

仕方ない・・・

お姫様説得の続きとでもいきますか。



「おい、川中。」

「・・・」


川中は考え込んでいた。

それからある1つの質問をしてきた。



「なぁ・・・1つ質問していいか。」


冷静になったもんだぜ。

これが本来のこいつなんだがなぁ・・・



「いいんじゃねぇか?」

「・・・もし、ここでまだ続けるといったら・・・お前はどうするつもりだ?」



なんで俺なんだよ・・・

俺の意見も取り入れるってか?


まぁ、もう覚悟は決まってる。

正直にいうとしよう。



「そしたらついていけねぇな・・・」

「・・・」

「第5同盟を俺は抜けさせてもらうことにするぜ。」


すると、お姫様は俺をにらんできた。

まぁ・・・当然だろうが。



「副リーダーが抜ける・・・だと?」

「副リーダーなら他をあたってくれ。」


俺以外だって、適している者はいるだろうが・・・

てか、なんで俺を副リーダーにしたんだか、ホントに・・・



「・・・少し・・・考えさせてくれ。」

「わぁ~ってる。俺は先に教室に戻ってるぜ。」


そういって話をきりあげた。


これで・・・納得してくれるとありがたいんだけどな。




それから放課後まで話をすることはなかった。


放課後・・・

「第5同盟」にお姫様から緊急招集がかかった。



「・・・」


いつも通りの部屋にきてみれば、やはりお姫様はまだきていなかった。



「やれやれ・・・」

「・・・まだ・・・続けるつもりなのかな?」

「なぁ、やっぱもうやめにしようぜ!時津風。」



・・・俺だってそうしたいところだ。



「・・・そうしたいところだな。」

「・・・」


なんて苦笑する。

が・・・

あくまで俺が決めることではない。


するとドアが開いた。

やっと登場かよ・・・お姫様さん。



「今日は私から重大な発表がある!」


なんだ?

次の計画でも発表するつもりか?



「今日をもって・・・この第5同盟は解散とする!!」

「!」



・・・なるほど。

やっと理解したか。

ったく・・・どこまでも疲れさせてくれる女だぜ。



「か・解散?」

「あぁ。もう卯月に問題はないと判断した。異議のあるものはいるか?」

「・・・」


そりゃぁ、いるわけねぇだろうが・・・

何しろ、皆だってもうやめたがってたんだからな。



「よし、今日で第5同盟は解散だ!!諸君、今までごくろうだった。リーダーとして、感謝する!では解散!!」



そういうと、皆は帰り始める。

もう・・・集まんなくていい。

そういう想いもあれば・・・

もう集まれないのか・・・

という寂しさもある。


そんなよくわからない感情に浸っていると、いつの間にか俺とお姫様のみとなっていた。



「・・・これでよかったんだな?」

「あぁ。」



川中は迷うことなくうなずいた。



「・・・感謝する。」

「え?」

「おかげでやっと気づくことができた。」


ホントに「やっと」だぜ・・・

まぁ、1日で済んでよかったがな。



「ホントだぜ。ったく・・・人がどれだけ苦労したと思ってやがる。」

「だから感謝するといっている。」

「・・・今日、サイゼリアのドリンクバーをおごりやがれ。」


今日の俺の苦労代だぜ・・・

・・・よく考えてみれば、最低だな。



「・・・わかった。」


こいつにしては、聞き分けがいい。

何かいいことでもあったのだろうか?



「んだよ・・・聞き分けがいいじゃねぇか、お姫様。」

「お・お姫様!?」


川中は顔を赤くする。

・・・なんか勘違いしてないか?

俺はそういう意味で言ったんじゃねぇぞ。




「・・・さて・・・と。」


俺は立ち上がり、バックをもつ。



「・・・どこにいくつもりだ?」

「決まってんだろ。」

「絆同盟・・・か。」


あぁ・・・

その通りだぜ。


「あぁ。面白そうな同盟だぜ・・・」

「面白そう?」

「あぁ。生徒会とやりあうんだとよ。それほどのスリリングで面白そうなこと、なかなかなさそうだぜ。」

「・・・お前らしいな。」


と少しお姫様は呆れている。



「お前はどうするんだ?」

「・・・私は・・・」


彼女は下を向いた。

やけに自信なさ気じゃねぇか。



「・・・時津風がいくというなら・・・いきたい・・・けど・・・信用されないだろうし・・・」


なんで「俺がいくなら」っていう条件つきなんだよ・・・

俺もずいぶんと信用されたもんだぜ。



「なぁに、あいつらなら信用してくれるだろうぜ。」

「・・・」

「まぁ、そこんところは任せとけって。」



伊達に中学のころ、ピースメーカーをしていたわけじゃねぇぜ。

ある程度の交渉ならいけるもんだ。

・・・多分だが。



「・・・わかった。」



んなわけで絆同盟のところへと向かう。



「・・・川口は生徒会そのものが動いているといっていた。」


はぁ?

いつそんなこときいたんだよ?



「いつ、きいたんだ?」

「第5同盟の会議室にいく前だ。」



・・・だから遅かったのか。

てか、絆同盟に参戦する気ありありじゃねぇか・・・



「・・・卯月のやつ、私に謝ったわけじゃないだろう?」



いきなり話をかえるんじゃねぇ・・・

てか・・・気づいてたのか?



「・・・どうだろうな?」

「まぁ・・・別にいいがな。」


なんだ・・・こいつ・・・

やけに機嫌がいいな。

・・・悟りでもひらいたか?




「・・・ついたぞ。」

「・・・」

「まぁ、突っ立っててもなんだし、入ってみるか。」


ということでドアをあける。



「よぅ、諸君。元気にやってるか?」

「時津風!?」


皆が目をまるくする。



「お前らいいこと教えてやる。」

「?」

「今日から、俺と川中もお前らの同盟に入ってやることにしたから。」

「はぁ!?」



まぁ・・・最初は信用されねぇわな。



「そういうことだ。これから私たちも時津風の言うとおり、同盟に参加させてもらう。」



・・・お姫様、それは頼んでるといわないぜ?

強制的に入る感MAXじゃねぇか・・・




「・・・なんだ・・・こりゃぁ、罠か?」

「まぁ、嫌ならいいんだぜ?俺らは断られれば入らない、それだけだしよ。」


実際断られたら、そこまでだ。

諦めるしかない。

まぁ、断られる前に言える情報だけは提供しておくか。



「ちなみに川口は関係ねぇぜ。」

「え?」

「ただ・・・生徒会そのものが動いてる。」


なんか・・・

自分でいっておいてなんなのだが・・・

生徒会になすりつけてるようにしかきこえないな・・・



「どうする?俺らはお前らに任せるぜ。」

「参加させてもらえるのであれば、可能な限り協力を約束する。」

「・・・」

「・・・いいんじゃない?」



最初に許可をくれたのは十六夜だった。

まぁ・・・予想通りといえば予想通りだぜ。



「な!?十六夜、正気か!?」

「だって、生徒会を相手にするなら、いつかはバレることだし・・・こいつらが情報収集のための川口が送り込んだスパイだったとしても・・・早めにバレる、それだけだろ?」



なかなか見極めるじゃねぇか・・・

十六夜、お前も成長したもんだぜ。



「簡単にいってくれるぜ・・・」

「私も・・・彼らを信じていいと思う。」



次に賛成したのは卯月。

まぁ、意外といえば意外だが、このメンツのなかではたしかに賛成する可能性が高いわな。



「はぁ・・・十六夜と卯月がいうならいいんじゃねぇか?もともとこいつら2人が中心なんだし・・・」

「・・・そうだな。」


結局この2人の賛成で、俺たちの参戦は可決された。

・・・ありがてぇ限りだぜ。




そして、少しして解散したわけだが・・・


「・・・川中?」

「少しやることがある。」


そういうと、卯月を呼び出した。



「・・・あの・・・話って?」

「・・・今まですまなかった。お前はお前なりに考えていたのに・・・」


やれやれ・・・

雨降って地固まる・・・か。


てことは、俺は雨役だったといっても過言ではないな。



「そんな・・・謝らないといけないのは私のほう・・・」

「いいからいいから。」


せっかくお姫様が謝ってるんだ・・・

余計なことなんていわせねぇぜ。



「実際、もう卯月を責めてるやつなんていないさ。」

「でも・・・」

「それに、償うなら、十六夜とおまえ自身が幸せになれ。」


うん、今俺、非常にいいことをいった!!

なんて、少しナルシスト的なことを思っている。



「中学の頃、お前を好きになって付き合った男は皆、お前が幸せになってくれることを願うはずだ。」

「・・・」

「それが罪滅ぼしと考えていいと思うぜ。」

「でも・・・」

「それが・・・モトチュー最後の同盟・・・第5同盟総意の意見だ。」



実際総意なんてないが・・・

第5同盟が解散したのだ。

皆がそう思っている、と考えいいだろう。



「これからは我々も全力で支援する。」

「なぁに、生徒会とやりあうんだろ?それほど楽しそうなことはねぇさ。」




さて・・・

これから生徒会の連中と一騎打ちか。


絆同盟と生徒会・・・

まぁ、フツーにみれば、生徒会の勝ちは見え見えだが・・・


なぁに、やらかすメンツでできてるのが「絆同盟」だ。

どうなるかはわかんねぇ。


俺と川中は「第5同盟」が解散して、「絆同盟」に新たに入ったわけだが・・・

このメンツとやらかす内容。


・・・予想以上に面白くなりそうだぜ。



                      「参戦」  完

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