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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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ヤコへの評価が低過ぎる

 サタンはヤコの口内に指を突っ込み、舌を挟んだりして反応を楽しんでいる。

 直接見たくない、でも、幻術を破るには寧ろ見落とさないようにじっくりと見る必要がある。

 というかいつまでやる気なんだ、私への挑発のつもりなら十分過ぎる程効いてるわよ。

 私のイライラが限界になって来ているのを察したのか、意味ありげにサタンが笑うと、ヤコの口から指を抜いた。

 やっと口から指が抜かれたヤコは興奮を収めるように荒い息をしばらく吐いた後、トロンとした目をして虚空を見つめる。


「ほら正直に言うてみい。気持ち良かったか?」


 どこか呆然としたようなヤコに、サタンが囁く。

 その問いに答えるのには少し間があったが、確かにヤコはこくりと頷いた。


 駄目だ、これは幻術を否定する要素にならない。

 幻術を否定するには、『これは絶対に違う、ありえない』という確信が必要なのだ。

 私が一点の曇りもなく違うと断言出来る真実が。


 今の光景を見て、正直ヤコならこの状況でも楽しんでしまうかもしれないという疑念が私の中にある。

 いや、別にヤコを阿婆擦れビッチなどと思っているわけではないのだが、如何せん出会ったばかりの、しかも襲い掛かって来た女を押し倒したり、公衆の面前で際どい格好をしたりする彼女なら、ひょっとしたらこんな状況下でも「どうせ鎖で繋がれて動けないし、素直に楽しんだ方が得じゃね?」などと考えてサタンの快楽を受け入れているかもしれないという思考がある。

 だからサタンの質問に対して素直な感想を言ってもある意味ヤコらしいと考えてしまうのだ。

 実際にヤコがどうなのかは関係がない。

 私に掛かった幻術は、私が真実だと思える要素でしか否定が出来ないのだ。


「フィストよりもワシの方が上手じゃろう?」


 そう言ってサタンは唇をヤコに近付ける。

 両手で弥子の頭を抱えながら、それでも視線は私の反応を楽しむようにこちらに向けて。

 まるで貪るとでもいうように口を大きく開け、ヤコの唇を覆うようにして重ね合わせた。

 獲物を丸呑みする蛇の食事にも見える、美しさも欠片も見当たらない肉欲に塗れたキス。

 しかしヤコは少し息苦しそうにしながらも頬は紅潮し、目元は緩んでいる。

 

 これも、否定が出来ない。

 別にヤコを浮気性変態お化けエロ女などと思っているわけでは決してないのだが、確かにサタンは私よりも経験豊富で、そういったテクニックも上手だろうし、それを受けたヤコが快感に酔ってしまうのは生物的に仕方のないことだ。

 もっと、何か、幻術がボロを出すのを見付けなければ。

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