空白のタイトル
創世神の撒いた七色の英雄という力の才能を開花させる為、イージスは英雄であるフリジディ王女の下へと。
そしてペニバーンは導き手である私の下へと。
「なんで私が導き手って分かったの?」
そもそもペニバーンが私の下に来たのは、私が天国のスキルリストで彼女を選択したからだ。
彼女の方に選択権は存在しなかったはず。
「ロウター殿もそうだったが、主が持つ資質など見れば分かる」
私以外のスキルリストにはそもそも載らないことで、他の人物に選択されないようにしたらしい。
でもそのやり方でいくと、やはり私が選ばなければ意味ないのではないのだろうか? リストには他のスキルも沢山載っていたし。
確かにペニバーンは一際魅力的だったけれど。
「私を選ばない選択肢? 存在するわけなかろう」
あ、そうですか……
なんだろうね、私が言えることじゃないんだけどさ、ペニバーンも大概自信家だよね。
「かくしてここまで無事に来れた。後は、開花した英雄達と力を合わせるだけだ」
そう言ってペニバーンは視線を扉へと向ける。
成程、話は理解出来た。
つまり結局やることは変わらない。
私は美少女達と一緒に、協力してまだ見ぬ美少女がいるこの世界を守ればいいのだ。
どの扉から最初に行こうか。
自然と前にあったのが、緑色の宝石が散りばめられた扉だった。
ドアノブを捻り、私は扉をくぐる。
ぺニバーン達は部屋の外で待機するようだ。
「ヤコ」
部屋の中にいたのはフィスト……と何故かもう一人。
「ほっほっほ、これがフィストの想い人か?」
「ちょっ、おばば様までなんでいるの!?」
頭から角を生やした、恐らく魔族と思われる女性だった。
品定めるような目付きで私を舐めるように見た後、口元を隠して微笑む。
大人っぽいエロスを感じてとてもいいと思います。
「フィスト、この人は?」
「……魔王様、って言って分かる?」
「『元』じゃがの。申し遅れた、我が名はサタンという」
魔王・サタン。
確か世界の六柱の一人だったはずだ。
ユグドラシルのおばば様が言っていた。
……って、ヤバくない?
「おっと、余計な事に気付いたようじゃの」
サタンは私の頭に手を伸ばすと、私の視界は白く染まった。




