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フレー

もういいじゃんって誰かが背中を押してくれた

作者: 日浦海里

もういいじゃん

って誰かが呟く


がんばったじゃん

って誰かが囁く


笑えるほどに震える声が

笑えないほどに弱気な声が


きぃんって鳴る耳の奥で

がぁんって鳴る脳の中で


確かに僕に響いてくる

確かに私に伝えてくる


何も頑張ることできてない

だって

何も残すことができてない


それって

居ても居なくてもおんなじ

存在してない事とおんなじ


あぁそうだ

この後悔が心にあるから

諦めることが出来ないんだ


あぁそうか

まだ終わりだと思えないから

生き汚く足掻いてるんだ


足掻けば何かが残せるなんて

自分も信じてないけれど



もういいよね

って僕が呟く


頑張ったよね

って私が呟く


笑えるほどに震える声と

笑えないほどに締め付ける心が


きぃんって鳴る剣戟のような

がぁんって打つ衝突とともに


確かに僕に渦巻いている

確かに私は抗っている


何も残すことができてない

だから

何一つ諦めきれてはいない


これって

悩んで悔やんでもおんなじ

何も変わらないのとおんなじ


あぁそうだ

この後悔が心にあるから

諦めることが出来ないんだ


あぁそうか

まだ終わりだと思いたくないから

生き汚く足掻いてるんだ


足掻けば何かが残せるなんて

自分も信じてないけれど


もういいよね

って僕が呟く


ここからだよね

って私が呟く

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― 新着の感想 ―
[一言] 私の解釈、とゆーか、受けた刺激は 【自分の人生を誰かのドラマにするな】 主人公である筈の人生を、誰かの人生においての名脇役に成りたがっていやしないか。 文章全体、作品自体が、ガツーンと響…
[一言]  押してくれたと思える内は立ち上がれますね。  残したいのは何処にかで全てが変わるのではないでしょうか。  承認欲求は落胆にも気概にもなり得るが故に、困った人の業ですよね。
[一言] 「うるせえ、ここからだ、ここから!」って、読みかたをしてしまった私は、負けず嫌い(笑)
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