第49話 「勇者」達、「ハンター」になる・2
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
そして、時は現在に戻り、水音達は今、帝都にある「ハンターギルド帝都支部」の前に立っている。
多くの人達が出たり入ったりしているのを見て、水音達はごくりと唾を飲み、
「ちょ、ちょっと緊張するね……」
「う、うん……」
と、体を震わせながらそう話す祭と祈に、
「大丈夫だ。この私がついてるんだからな」
と、エレクトラがにやっとしながらそう話しかけてきた。ただ、表情が僅かに暗いので、そんな彼女を水音は「は、はぁ……」と苦笑いしていた。
しかし、それでも多少は緊張も和らいだので、水音は自身の両頬をぱんぱんと叩いた後、目の前のハンターギルドに向き直って、
「よし、行こうみんな」
と、進達にそう言うと、
『お、おう!』
『う、うん!』
と、全員そう返事したので、それを見たエレクトラはうんうんと頷いた後、
「それじゃあ、行こうか」
と、自身を先頭に水音達と共にハンターギルドの中へと入った。
中はとても広く、清潔で、奥の方に見える掲示板のようなものの前では、多くの武装した人達が集まってそこに貼られてるものを見つめていただけでなく、そんな彼らを前に毅然とした態度をとる、ギルド職員と思わしき制服姿の男女もいる。
そんなギルドの中の様子に、
『お、おおぉ……』
と、水音と仲間達は大きく目を見開いて感動していると、
「さ、こっちだ」
と、エレクトラはそう言って、とある方向に向かって歩き出した。
向かった先はどうやら受付のようなところで、そこには制服姿の若い女性がいた。
受付に着くと、
「やぁ、ライリー」
と、エレクトラが馴れ馴れしい感じで女性にそう話しかけ、
「ああ、エレクトラ様。おはようございます」
と、「ライリー」と呼ばれた女性も、笑顔でエレクトラにそう言った。
その後、
「ところで、マチルダは来ているか?」
「申し訳ありません。ギルドマスターでしたら、今日は少し遅れて来るそうです」
「何? そうなのか……」
と、楽しそうにそう話し合う2人の姿に、水音達が若干置いてきぼりになっていると、
「彼女はこのギルドの職員の、ライリーさんです」
と、レクシーが女性についてそう紹介した。
すると、水音達の存在に気付いたライリーが、エレクトラに顔を近づけて、
「あの、エレクトラ様。もしかして彼らが……?」
と、小声でそう尋ねてきたので、
「ああ、そうだ」
と、エレクトラはこくりと頷きながらそう答えた。
その後、エレクトラが水音達の方を向いたので、水音達はすぐにそれに応えるようにエレクトラとライリーに近寄り、
『こ、こんにちは』
と、緊張しながらも全員ライリーに向かってぺこりと頭を下げた。
そんな水音達を見て、
「こんにちは」
と、ライリーがそう返すと、
「ようこそ、『ハンターギルド帝都支部』へ。私はここの職員の、ライリー・ニクソンといいます」
と、丁寧にそう自己紹介してきたので、水音達もそれぞれライリーに向かって自己紹介した。
因みに、その様子を見てエレクトラは「はは……」と笑い、そんなエレクトラをレクシーが注意し、そんな彼女達を、一部の周囲の人達が「おやおや?」といった感じで見つめていた。
その時、
「悪い、今来たぞ」
と、水音達の背後で女性の声が聞こえたので、「ん?」と後ろを向くと、そこには「胆っ玉母さん」を思わせる雰囲気をした、ロングコートをマント代わりに羽織ったスーツ姿の女性が立っていたので、
「あ、ギルドマスター!」
「やぁ、マチルダ!」
と、ライリーとエレクトラがその女性に向かってそう挨拶した。
そんな2人の挨拶を聞いた「マチルダ」と呼ばれた女性は、
「ああ、おはようライリー。それとエレクトラ様」
と、彼女達に向かってそう挨拶を返した。ただ、エレクトラはついで扱いされた事に腹が立ったのか、「むぅ……」と頬を膨らませていた。
そんなエレクトラを見て、マチルダは「ははは!」と豪快に笑ったが、
「ん?」
と、彼女の横にいる水音達を見て、
「あー、エレクトラ様。その坊や達が例の……?」
と、エレクトラに向かってそう尋ねると、エレクトラはすぐに真面目な表情になって、
「ああ、そうだ」
と、こくりと頷いた。
それを聞いたマチルダは「なるほどねぇ……」と小さく呟くと、水音達に近づいて、
「はじめましてだね? ヴィンセント陛下からあんた達の事は聞いてるよ。私はここのギルドマスターを務めるマチルダ・シモンズだ。以後よろしく」
と、自己紹介してきたので、水音達もライリーの時と同じように若干緊張しながらも、マチルダに向かってそれぞれ自己紹介した。
それを聞いた後、マチルダは周囲を見回して、
「うーん。ちょっとここじゃ目立つねぇ」
と、目を細めながらそう呟くと、
「あんた達、場所を変えるからついて来な」
と、水音達に向かってそう言い、次にライリーを見て、
「ライリー。全員分の書類を準備してくれ」
と指示を出した。
それに水音達は「え? え?」と若干戸惑い、ライリーは「わかりました」とマチルダの指示に従ったので、
「あ、あのぉ。一体何を……?」
と、祭が恐る恐る尋ねると、
「あんた達、ハンター登録しに来たんだろ? ここじゃ色々と目立つから、私と一緒に来てもらうぞ」
と、マチルダがそう答えたので、漸く状況が飲み込めたのか、
『は、はい、わかりました』
と、水音達は納得したといった感じでそう返事した。
その後、
「準備出来ました」
と、ライリーがそう言ったので、
「じゃ、行くか」
と言うマチルダと共に、水音達はその場から歩き出した。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わる事が出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




