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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第7章 「邪神」との対決

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第166話 「見習い賢者」vs「邪神ループス」

 本日、2本目の投稿です。


 ループスの力によって、透明な球体の中に閉じ込められてしまった水音ら勇者達。


 しかし、春風だけは自由の身で、水音達に見守られる中、彼はループスと対峙していた。


 「ループス様。まさかとは思いますが、あなたの目的は……」


 と、尋ねようとする春風に対して、ループスは春風が言い切るより早く、


 「そうだ。最初からお前と戦うのが目的さ」


 と、悪びれもなくそう言った。


 その言葉を聞いて、


 (ちくしょう! そういう事かよ!)


 と、怒りに満ちた表情の水音は心の中でそう呟きながら、グッと拳を握り締めた。当然だろう、ループスの目的が、「春風との一騎打ち」だったという事実を知って、


 (僕達は最初から眼中になかったって事なのか!?)


 という結論に至り、心の中が「悔しさ」でいっぱいになってしまったのだから。


 すると、


 「あ、あなたは……」


 と、春風がそう言ったのが聞こえて、水音はハッと春風を見ると、


 (は、春風!?)


 その表情は、水音よりも激しい「怒り」に満ちていた。


 そして、今にもループスに向かって突撃しそうな状態だったので、


 「だ、駄目だ、はるか……!」


 と、危険なものを感じた水音は春風に向かって「待った」をかけようとした、まさにその時……。


 ーーゴッ!


 『え!?』


 なんと、春風は握り締めていた拳で、自分の額を思いっきり殴ったのだ。


 (は、春風! 何してるんだ!?)


 「お、オイ春風、何を!?」


 突然の行動に驚く水音とループス。勿論、爽子や他のクラスメイト達も、目の前で起きた事に驚いて目を大きく見開いていた。


 その後、


 「……ふぅ」


 と、春風は一息入れると、落ち着いた表情で杖を構えながらループスを見つめた。


 そして、ループスに視線向けたまま、


 「待っててください、先生、みんな。俺が絶対助けますから」


 と、落ち着いた口調でそう言った。


 「ゆ、雪村……」


 「雪村君……」


 と、球体の中の爽子と純輝は申し訳なさそうな表情になり、


 「そうか。自身を傷付ける事で、平常心を取り戻したんだな」


 と、煌良は納得の表情を浮かべた。


 一方、春風の言葉でハッと我に返ったループスは、


 「は、はは……どうやら、やる気になったみてぇだな」


 と、頬を引き攣らせながらそう言うと、ゆっくりと目を閉じた。


 次の瞬間、ループスの体がボコボコと音を立てながら変化し始めた。


 4本足で立っていた状態から、まるで人間のように2本足で立てるようになり、左右の前足も、まるで人間の腕のように変化した。 


 そして、見た目が顔が狼で首から下が人間……そう、まさに物語とかに出てくる「人狼」のような姿になったので、


 (う、嘘だろ? 変身した?)


 と、水音はタラリと汗を流し、ゴクリと唾を飲んだ。それと同時に、爽子やクラスメイト達、更には戦いを見守ってたウィルフレッド達も、「こ、これは!」と言わんばかりの驚きに満ちた表情になった。


 しかし、


 「……」


 ただ1人、春風だけは落ち着いた表情のままだったので、


 「ほう、この姿を見ても何も思わない、か」


 と、ループスは挑発するかのような口調でそう言うと、「手」となった自身の右前足に意識を集中し出した。


 それを見て、


 (何だ? 今度は何をする気だ!?)


 と、水音が不安に満ちた表情になると、ループスの手から黒い炎のようなエネルギーが噴き出て、1本の剣になった。


 (うわ! く、黒い炎が、剣になっちゃった!)


 と、水音が驚きに満ちた表情になる中、ループスはその黒い剣をブンブンと振り回すと、


 「うん、良い出来だ」


 と言って、今度は黒い剣を両手でグッと握り、それを構えた後、


 「さぁ、どっからでもかかってきな」


 と、春風に向かって本気で挑発するかのように言った。


 その瞬間、その場の空気が変わったのを感じたのか、


 (は、春風、大丈夫かなぁ?)


 と、水音は不安そうな表情でチラリと春風を見た。


 一方、ループスからの挑発(?)を受けた春風はというと、


 「わかりました。では、遠慮なく……」


 と、落ち着いた口調でそう返事した後、


 「『アクセラレート』! 『ヒートアップ』! 『プロテクション』!」


 と、水音達にかけた風、炎、土属性の強化魔術を自身にかけた。


 そして、春風の全身が緑、赤、オレンジ色の光に包まれた後、春風はループスに向かって、


 「行かせてもらいます!」


 と言うと、ループスに向かって1人、突撃を開始した。


 


 


 

 


 


 


 

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