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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第7章 「邪神」との対決

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第162話 勇者達(と春風)vs「邪神ループス」


 ウィルフレッドらに見送られ、『邪神』と呼ばれているループスのもとへと向かった、水音ら勇者達と固有職保持者の春風。その最中、緊張しているのか、


 (い、いよいよ『神様』との戦いか……)


 と、水音が心の中でそう呟いていると、一行はついに目的の相手であるループス対峙した。


 「フッフッフ。どうやら、そっちも準備は出来てるみてぇだな」


 と、水音達を見て不敵な笑みを浮かべるループスに対して、


 『……』


 と、水音は勿論、歩夢や進ら他の勇者達も、「神様」であるループスを前に何も言えないでいると、


 「みんな、駄目な教師で本当にごめんなさい。でも安心して。いざとなったら、私がみんなを守るから」


 と、爽子が目の前のループスに視線を向けたままそう言ったので、その言葉を聞いて、


 (うぅ、先生。言ってる事は頼もしいけど、声、ちょっと震えてるなぁ)


 と、「不安」に満ちた表情の水音が、心の中でそう呟いていると、


 「大丈夫です、先生」


 と、爽子の隣に立っていた春風が、爽子と同じようにループスに視線を向けながらそう言ったので、


 (あ……春風)


 と、その言葉に何かを感じたのか、水音はそれまで抱いていた緊張が和らいでいくのを感じた。


 そして、春風に続くように、


 「ええ、先生1人に押し付けたりなんてしません」


 「そうだぜ先生! 俺らだって『勇者』なんだしさ!」


 「うんうん、ここで逃げる訳にはいかないもんね!」


 と、クラスメイト達もループスに視線を向けながらそう言った。


 彼らの言葉を聞いて、

 

 (ああ、みんな緊張が解れているのがわかるよ)


 と、水音は心の中でそう呟いた後、


 「ありがとう、春風」


 と、周りに聞こえないように小さな声で、春風に向かってお礼を言うと、真っ直ぐループスを見つめた。


 そして、


 「じゃあ、いくよ」


 と、そう言って自身の武器である長剣を構えた爽子に続くように、水音も自身の武器である「剣の形をした金棒」を構えた。


 そんな水音達を見て、


 「そんじゃ、こっちも戦闘態勢に入りますか」


 と、ループスがそう言うと、空に向かって、


 「ワオオオオオオオン!」


 と、大きな声で吠えた。


 次の瞬間、ループスの周りに4体の黒い大きな獣が現れた。


 それぞれ見た目は熊、蛇、大鷲、虎に見えるが、その大きさは水音達よりも2回り大きく、強そうだった。


 その4体を見て、


 「あ、あの、ループス様。そちらの4体(?)は一体……?」


 と、爽子が恐る恐るそう尋ねると、


 「俺が作った分身体だ。世間じゃ確か『邪神の眷属』って呼ばれてたな。後数体程いるが、コイツらは俺が作った中でも最高傑作なんだわ」


 と、ループスはニヤリと笑いながらそう説明した。


 その説明を聞いて、


 (お、オイオイ、嘘でしょ?)


 と、水音は再び緊張しだしていると、


 「さて、春風。そして、勇者さん達や。怖かったら『怖い』って言って良いんだし、逃げたいなら逃げ出したって良いんだぞぉ? 別に責めたりしねぇし」


 と、ループスが挑発するかのようにそう言ったので、その言葉にカチンときたのか、


 (誰が……逃げるか!)


 と、水音はキッとループスを睨みつけながら、武器を握る力を強くした。


 そして、ふとチラッと周りをよく見ると、爽子やクラスメイト達全員も、ループスを睨みながらそれぞれ武器を握る力を強くした。勿論、その中には春風も含まれていたので、


 (あ、春風もカチンときたんだなぁ)


 と、水音は安堵の表情浮かべた。


 そんな様子の水音達を見て、


 「フフン。どうやら根性はあるみてぇだな」


 と、ループスは小さな声でそう呟くと、


 「お前達! 戦闘開始だ!」


 と、自分の周りに立つ4体の分身体達に向かってそう命令した。


 その命令を受けて、


 『グオオオオオオオ!』


 と、分身体達が一斉に叫び出すと、もの凄い勢いで水音達に向かって突撃したので、それを見た爽子は、


 「来たぞ! みんな、こっちも戦闘開始だ!」


 と、目の前に視線を向けたままそう叫び、それに応えるかのように、


 『おおおおおっ!』


 と、水音とクラスメイトら勇者達、そして春風もそう叫んだ。


 その後、


 「行くぞ!」


 と爽子が再びそう叫ぶと、全員、武器を構えた状態で、ループスの分身体に向かって突撃した。

 


 


 


 

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