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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第7章 「邪神」との対決

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第159話 怒る者達


 「その腕輪をつけちゃ駄目だ! それは、『爆弾』だ!」


 (……え?)


 春風のその叫びを聞いて、腕輪をつけようとした水音は思わず首を傾げた。


 いや、水音だけではない。歩夢や美羽、爽子ら他の勇者達も、水音と同じように首を傾げた。


 そして、数秒の沈黙後、


 『うわあああああああっ!』


 『きゃあああああああっ!』


 と、皆、そう悲鳴をあげながら、一斉に腕輪を地面に投げ捨てた。勿論、水音も。


 その様子を見て、ジェフリーが「あ!」と驚いたが、それよりも早く春風が水音達の傍に近づくと、


 「み、みんな、大丈夫!? 腕輪、つけたりしてないよね!?」


 と、大慌てで水音達の腕を調べ始めた。


 そのあまりの気迫に、


 「ちょ、ちょっと春風……」


 と、水音は戸惑いの表情を浮かべたが、必死に全員の腕を調べる春風には、水音の声は届かなかった。


 それから少しして、


 「はぁ、良かったぁ」


 と、全員は腕輪をつけてないのを確認した春風は、ホッと胸を撫で下ろした。


 そんな春風に、


 「お、お疲れ様……」


 と、水音が声をかけようとすると、


 「き、貴様、雪村春風!」


 と、漸く春風の存在に気付いたジェフリーがそう口を開いたので、その声に反応した春風はゆっくりとジェフリーに視線を向けながら、


 「……オイ、このハゲジジイ」


 と、恐ろしく低い声でそう言ったので、


 (ちょ、春風!?)


 (『ハゲジジイ』って……!)


 (相手、偉い人なんですけどぉ!?)


 と、水音だけでなく爽子や他のクラスメイト達も「ガーン!」とショックを受けた。


 その最中、


 「ブフッ! は、ハゲジジイって……!」


 と、少し離れた位置に立っていたヴィンセントがそう吹き出していたが、春風はそれをスルーして、水音達が投げ捨てた腕輪の1つを拾い上げると、


 「どういうつもりだ? コラ」


 と、また恐ろしく低い声で、ジェフリーに向かってそう尋ねたが、


 「は、ハゲ……ハゲジジイ……」


 と、春風に罵られたのがショックだったのか、ジェフリーはそう呟きながらその場に固まっていた。


 するとそこへ、


 「は、春風殿、一体どうしたというのだ? その腕輪が爆弾とはどういう意味なのだ!?」


 と、ウィルフレッドが顔を真っ青にしながらそう尋ねてきたので、春風は腕輪を持ったまま、


 「ウィルフレッド陛下、お手を拝借させてください」


 と言ってきたので、ウィルフレッドは戸惑いながらも春風の手に触れた。


 それを確認すると、


 「[鑑定]」


 と、春風はそう言って、手に持っている腕輪を見つめながら、自身が持っているスキルらしき名を唱えた。


 それから少しすると、


 「こ、こんな……こんな事が!」


 と、ウィルフレッドはショックで更に顔を真っ青にしたので、


 「オイ春風。俺にも見せろよぉ」


 と、そんなウィルフレッドの様子が気になったヴィンセントがそう口を開いてきた。


 春風はその言葉を聞いて、今度はヴィンセントの手に触れると、ウィルフレッドと同じように腕輪を見つめながらスキルを唱えた。


 その結果、


 「ふざけやがってぇえええええ!」


 と、ヴィンセントは顔を真っ赤にしながらそう叫んだ。


 その後、春風がキャロライン達にも腕輪の鑑定結果を見せると、


 「春風お願い。僕にもその腕輪の正体が何なのか教えてくれ」


 と、水音が真剣な表情でそう頼み込んできた。


 その頼みを聞いて、春風は「わかった」と返事すると、


 「[鑑定]」


 と言って、水音にも鑑定結果を見せた。そこにはこう記されていた。


 爆散の腕輪……奴隷、もしくは死刑囚につける為に作られた腕輪型魔導具。装着させた側が呪文を唱える事によって大爆発を起こす。


 その文章を読んで、


 (……何だよ。何だよこれ?)


 「何だってんだよこれぇ!?」


 と、水音が怒りのままにそう叫ぶと、


 「……ジェフリー・クラーク教主」


 と、ショックから立ち直ったウィルフレッドが、低い声でそう言ってきたので、


 「は、はひ!?」


 と、驚いたジェフリーがそう返事すると、


 「どういう事だ貴様ぁ! 説明しろぉ!」


 と、ウィルフレッドがジェフリーを睨みながらそう叫んだ。

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