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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第7章 「邪神」との対決

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第158話 教主、来たる

 お待たせしました、本日2本目の投稿です。


 水音達のもとへと向かって来ているという数台の馬車。


 その正体はルーセンティア王国の馬車で、騎士の報告によると、その中の1台には現在のこの世界の宗教である「五神教会」の旗が立っていたという。


 (五神教会……一体、何しに来たんだろ?)


 と、水音が心の中でそう疑問に思っているうちに、その数台の馬車が自分達の前に止まった。


 そして、五神教会の旗が立ってる馬車の扉が開くと、そこから青と白の法衣に身を包んだ1人の男性が出てきた。


 その男性の顔を見た瞬間、


 (あ、()()()は!)


 と、水音は大きく目を見開いて、


 (五神教会教主、ジェフリー・クラーク!)


 その男性の事を思い出した。


 そう、馬車から出てきたのは、水音が思い出したように、五神教会の現・教主であるジェフリー・クラークだった。


 その名前が出た瞬間、


 (あの男、何しに来たんだ!?)


 と、水音は怒りを込めた眼差しをジェフリー・クラーク……以下、ジェフリーに向けた。


 そう、水音は覚えていたのだ。


 この世界に召喚されて、春風が自分達のもとから去ったあの日、ジェフリーから放たれた、()()()()()を。


 ーー今すぐその男(?)を殺せ! 殺すのだ! そこにいる、『勇者』になれなかった不届なはみ出し者を抹殺するのだぁ!


 その時の事を思い出して、


 (く! アイツは、絶対に許さないぞ!)


 と、水音が更に怒りに満ちた表情になる中、


 「待ってフーちゃん!」


 という声が聞こえたので、


 (ん?)


 と、気になった水音がその声がした方へと振り向くと、そこには歩夢に呼び止められている春風の姿があったので、水音は「あ……」と声をもらした後、すぐに春風に近づいた。


 そして、「え?」と首を傾げる春風に、


 「フーちゃんここで待ってて」


 と言った歩夢に続くように、


 「うん、春風は近づかない方が良い」


 と、水音も春風に向かってそう言うと、春風をその場に残して、歩夢や爽子そして他のクラスメイト達と共にジェフリーのもとへと駆け出した。勿論、ウィルフレッドやヴィンセントらも一緒にである。


 その後、水音達がジェフリーの前に立つと、


 「ウィルフレッド陛下、数日ぶりに御座います」


 と、ジェフリーが笑顔でそう挨拶してきたので、


 「クラーク教主。一体何をしにここに来た?」


 と、ウィルフレッドは国王らしく威厳に満ちた表情でそう尋ねた。


 その質問に対して、ジェフリーは笑顔を崩す事なく、


 「決まっているではありませんか。あちらには倒すべき邪神がいて、今まさにその邪神と我らが勇者達の戦いが始まるのでしょう? ならば、誰よりもそれを近くで見たいと思うのは当然ではありませんか?」


 と、ウィルフレッドに向かってそう尋ね返したので、


 (コイツ……何をぬけぬけと)


 と、水音は心の中でそう呟きながら、目の前にいるジェフリーをギロリと睨みつけた。


 その後、


 「で、本気でお前さんは何しにここに来たんだ? ただ応援に来た訳じゃねぇんだろ?」


 と、ウィルフレッドの隣に立つヴィンセントが、ジェフリーに向かってそう尋ねると、


 「ああ、そうでした」


 と、ジェフリーはそう呟いて、


 「出てきて構いませんよ」


 と、一緒に来た数台の馬車に向かってそう言った。


 すると、馬車の扉が次々と開かれて、そこから白いローブ姿の人物達が、何やら大きな箱を持って現れたのだ。


 (何だ? 何を持ってきたんだ?)


 と、水音がそう疑問に思っていると、白いローブの人物達はウィルフレッドの前でその箱を開けて中身を見せた。


 それは、赤い宝石が1つだけはめ込まれた銀の腕輪のようで、


 「これは一体何なのだ?」


 と、ウィルフレッドがその腕輪を見ながら、ジェフリーに向かってそう尋ねると、


 「これは、偉大なる5柱の神々より賜った特別な腕輪でして、身につければ装備者の身体能力を大幅に強化してくれる優れものなのです」


 と、ジェフリーは笑顔でそう説明した。その説明を聞いて、


 (ええ? 何か凄く胡散臭いんだけどぉ)


 と、水音は疑いに満ちた表情になったが、ジェフリーに命令された白いローブの人物達が次々に腕輪を爽子やクラスメイト達に配り始めたので、水音は「仕方ないな」と小さく呟いた後、自身もその腕輪を受け取った。


 そして、


 「さぁ、勇者様方。その腕輪おつけになってください」


 と、ジェフリーそう言ってきたので、水音が爽子達と共にその腕輪をつけようとした、まさにその時、


 「ちょおっとまったぁあああああああっ!」


 という叫び声が聞こえたので、水音は思わず「え?」と声がした方へと振り向くと、


 (は、春風!?)


 そこには必死な形相で自分達のもとへと駆け寄る春風がいたので、水音は「どうしたの?」と声をかけようとすると、


 「その腕輪をつけちゃ駄目だ! それは、『爆弾』だ!」


 と、春風は必死な表情のまま、水音達に向かってそう叫んだ。


 


 


 


 

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