第146話 「学級裁判」、始まる
お待たせしました、1日遅れ投稿です。
そして、いつもより短めの話になります。
「これより、学級裁判を開始する」
爽子のその宣言から始まった、春風を被告人とした「学級裁判」。
その言葉を聞いて、春風だけでなく、レナをはじめとした彼の仲間達や、水音をはじめとした「勇者」ことクラスメイト達。そして、ウィルフレッドらルーセンティア王国の王族や、ヴィンセントらストエロザイア帝国の皇族達。更にはオードリー市長やフレデリック総本部長など、周囲の人間達までもがシーン静まり返る中、
(う、うーん。改めて考えると、これって『学級裁判』って呼べるものなのかな?)
と、水音が周りを見回しながら、心の中でそう呟いていると、
「被告人、雪村春風」
「は、はい!」
「あなたはこの世界に来て幾つもの『罪』を犯しました」
と、まずは爽子の口から、春風の「罪状」について語られる。
(ああ、春風。滅茶苦茶ビビってるなぁ)
爽子曰く、春風が犯した「罪」は幾つかあるようで、1つめのは「地球消滅」の事を言わずに、ルーセンティア王国から去った「罪」。
2つはこのフロントラルで「マイホーム」を手に入れただけでなく、アメリア達という「家族」までも手に入れて幸せに暮らしてたという「罪」。
それらの「罪」を聞いて、
(な、なんか、『本格的な裁判』って感じがするなぁ)
と、水音が心の中でそう感じていると、
「そして、裁判準備中に正中達から聞きましたが、雪村春風、あなたはこのフロントラルで暮らしている間、そちらの陸島さんが『地球』から持ってきた『米』を食べていたそうですね? それも毎日!」
と、爽子が責めるようにそう尋ねてきたので、それを聞いた春風は、思わず「うぐっ!」と胸を押さえた。
そして、
(うぐっ!)
それは、水音も同じだった。
いや、水音だけではない。進、耕、祭、絆、祈、歩夢、美羽、鉄雄、恵樹、詩織も、同じように苦しそうに自身の胸を押さえていた。
何故なら、彼らもまたこのフロントラルに来てから、春風と同じように「米」を食べていたからで、その事に皆、少なからず罪悪感を抱いていたのだ。
そんな訳で、
(す、すみません。先生、みんな)
と、水音は心の中で、爽子や他のクラスメイト達に向かって謝罪した。
しかし、そんな水音を他所に、
「それだけでも許されない『罪』ですが、何より許せないのは……」
(え、これ以上何があるんですか!?)
「お前が、そちらの陸島さんと、海神、天上の3人と、ただならぬ関係を持っているという『罪』だぁ!」
爽子は春風に向かって、「もの凄く許されない罪」を暴露した。それを聞いて、
(……え!? それぇ!?)
と、水音は大きく見開いた目で爽子を見た。
更に、
「「「いやぁん……!」」」
と、顔を真っ赤にさせながら体をクネクネとさせる歩夢、美羽、凛咲を見て、
(いやそこぉ、『いやぁん』じゃないから!)
と、水音は心の中でそうツッコミを入れた。
そんな水音を他所に、
「さぁ雪村! 一応海神達から話は聞かせてもらったが、お前からも教えてもらおうか! 海神や天上、そして陸島さんとの出会いから、お前が陸島さんの『弟子』になった経緯を!」
と、爽子は春風に向かってそう言った。
それを聞いて、春風は「そ、それは……」と答えるのを躊躇ったが、
『是非聞きたい!』
という周囲からの視線に耐えきれず、
「わ、わかりました……」
と、最後は観念して、爽子達に全てを話す事にし、
(あぁそういえば、ちゃんと詳しく話を聞いた事なかったけ)
と、そう思った水音は、真剣に春風の話を聞く体勢に入った。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




