第135話 ちょっとした「修羅場」?
今章、最終話です。
さて、水音が敵の「親玉連中」こと「現在のエルードの神々」に対して改めて静かに怒りをあらわにしていると、
「あー、ていうかみんな。もう外は結構暗くなってるけど、宿とかとってるの?」
と、アマテラスがそう尋ねてきて、
「え、も、もうそんな時間ですか? 一応ここに来た時に宿はとりましたけど……」
と、イヴリーヌがチラッと歩夢と美羽を見ながらそう答えたので、それに水音が「ん?」と反応すると、
「フーちゃん……」
と、歩夢が春風の手を握ってきたので、
「ど、どうしたのユメちゃん?」
と、春風が恐る恐る歩夢に向かってそう尋ねると、次の瞬間、歩夢は春風にガバッと抱きついて、
「私……フーちゃんといたい」
と、震えた声でそう言った。
それを見て、
(まぁ、そうなるだろうね)
と、水音が「やれやれ」と言わんばかりに「ふぅ」とひと息入れると、
「あ、なら私も!」
「え、えぇ!? み、美羽さん!?」
と、美羽までもが春風の腕にしがみついてきたので、春風は恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。
そんな春風達を、
(あらあらぁ、お熱いことで!)
と、水音がニヤニヤしながら見つめていると、
「コラァ! なんかよくわからないけど、春風から離れてぇ!」
と、レナがプンスカ怒りながら、必死になって春風から歩夢と美羽を引き剥がそうとしたが、
「「絶対に嫌ぁ!」」
と、2人も春風か離れまいと、必死になって抵抗した。そして、それと同時に、
「れ、レナァ! お願いだからレナも落ち着いてぇ!」
と、春風も必死になってレナを宥めた。
そんな4人の様子を見て、
(うーん。海神さんと天上さんはともかく、あのレナって子、春風の事好きなのかなぁ?)
と、水音がそう疑問に思っていると、
「ねぇ、みんな」
と、恵樹が口を開いてきたので、それに水音だけでなく周囲の人達が「ん?」と反応すると、
「これは罪状1つ、追加だね」
と、恵樹は意地の悪そうな笑みを浮かべながらそう言ってきた。
その言葉に水音は「え?」となったが、再び春風達の様子を見て、
「……ふふ、そうだね」
と、小さくそう呟くと、
『うん、意義なし!』
と、進らクラスメイト達と一緒になってそう言った。
その言葉にピキッとなったのか、
「ちょっとぉ! なんか変な事言ってるけど、みんなも見てないで助けてよぉ!」
と、3人の少女達にオロオロしている状態の春風が助けを求めてきたが、
(知るか、バーカ!)
と、水音はクラスメイト達と一緒になってプイッとそっぽを向いた。
それを見て、
「ガーン! そ、そりゃないよぉ!」
と、春風はショックを受け、そんな春風を他所に、
「もう! いい加減離れなさいってばぁ!」
「「いーやーだー!」」
「あ、私も忘れないでよぉ!」
と、凛咲まで加わった事で、こうして3人の少女と1人の女性が春風を取り合ってるという形になってしまった。
そして、そんな状態の春風達を見て、
「あらあらぁ! 春風ちゃんってば、可愛い顔してモテモテねぇ!」
「きっと、彼には他の人にはない『魅力』があるんですねぇ」
「……」
と、キャロライン、レオナルド、アデレードはほっこりとした感じになり、
「むぅ。春風様ってば……」
と、何故かイヴリーヌは不貞腐れたかのように頬を膨らませて、
「はぁ。やれやれね」
「むぅ。そうですね」
と、アマテラスとヘリアテスは呆れ顔になるのだった。
どうも、ハヤテです。
本編では語られなかった部分を書いていた為、予定よりもかなり長い話になってしまいましたが、以上で今章は終了し、次回からは少し日を置いた後、また外伝新章に入ります。
お楽しみに。




