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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第120話 「始まり」の映像・2

 本日2本目の投稿です。


 ーーヒュッ! ドシュ!


 ーー誰だ!


 「うわっ! 何だ!?」


 突如、春風(過去)とピート(過去)の間に突き刺さった1本の矢。


 それを見た後、


 「い、一体、何処から……!?」


 と、驚いた水音達が矢が何処から放たれたのかを知る為に周囲を見回すと、


 ーーピートから離れろ!


 森の木々の間から、


 「……俺です」


 春風と出会った時の、ボロボロな状態のディックが現れたので、


 (ああ、そ、そうか。これは彼との出会いでもあったんだな……)


 と、水音が納得の表情を浮かべた。


 水音はディック(過去)の全身を見て、


 (彼も酷く痩せ細ってるな。ここまでよっぽど辛い旅路だったんだろうなぁ)


 と、水音がそう感心していると、


 「「ちょっと……」」


 という2つの声がしたので、水音達は「ん?」と声がした方へと視線を向けると、


 「……あ、海神さんに天上さん」


 そこには、()()()()()()()を纏っているように見える歩夢と美羽が、ディックをジト目で睨んでいた。


 その視線に気付いたディックが、


 「あ、あの……」


 と、恐る恐る口を開くと、


 「……ディック君だっけ? あなた、フーちゃんに矢を放ったのね?」


 「もう、駄目じゃない人に向かって矢を放っちゃ。危うく弟さんまで傷つけるとこだったのよ?」


 と、歩夢と美羽はもの凄いプレッシャーを放ちながら、ディックに向かって静かにそう言ったので、


 「す、すみません……でした」


 と、ディックは若干涙目になりながらも、2人に向かってそう謝罪した。


 それを見て、水音達が「あの……」とオロオロしだすと、


 「あーそこそこぉ。色々言いたい気持ちはわかるけど、今はこっちに集中しようねぇ」


 と、アマテラスが歩夢と美羽に向かってそう言ったので、


 「「……わかりました」」


 と、2人は渋々アマテラスに従った。


 その後、


 「さて、これが春風君が断罪官と戦う事になった『キッカケ()()1()』ね」


 と、そう言ったアマテラスの言葉に、


 (え? その1?)


 と、水音がそう疑問に思っていると、


 「じゃ、『キッカケその2』にいってみよう!」


 と、アマテラスが明るい口調でそう言い、その瞬間、周りが眩い光に包まれた。


 そして、その光が弱まり、


 「うぅ。こ、ここは?」


 気がつくと、水音達は別の場所に立っていた。


 そこは、どうやら何かの施設の庭のようで、


 (あれは……春風と、子供達?)


 そこには、数人の子供達と遊ぶ春風(恐らくこちらも過去)の姿があった。


 「あの、ここって何処なんですか?」


 と、進が恐る恐るアマテラスに尋ねると、


 「ああ、それはねぇ……」


 と、アマテラスがチラッとレナを見たので、


 「ここはね、フロントラル都市内に幾つかある孤児院の1つだよ」


 と、アマテラスの意図に気付いたレナはそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「え?、こ、孤児院って……」


 と、歩夢がレナに尋ねようとしたその時、


 ーーあ!


 ーーあ、こりゃいかん!


 ボール遊びをしていた子供達のボールが、孤児院の門の方へと転がってしまったので、春風(過去)は1人の子供と共に急いで門の方へと向かった。


 そして、ボールがとある人物の足元で止まったので、


 ーーあ、すみません……。


 と、春風(過去)がその人物に謝罪すると、


 ーーっ!


 その人物を見て、春風(過去)は絶句した。


 そんな様子の春風を見て、


 (え? どうしたんだ春風?)


 と、水音は気になって春風(過去)の目の前にいる人物ーー黒い鎧を纏った威厳に満ちた男性を見た。


 その男性を見て、


 「だ、誰?」


 と、祈が首を傾げながら言うと、


 「……ギデオン・シンクレア。断罪官の大隊長です」


 と、イヴリーヌがタラリと汗を流しながらそう答えたので、


 (あ、アイツが……ギデオン・シンクレア)


 と、水音はゴクリと唾を飲みながら、目の前にいるギデオン(過去)を睨みつけた。


 その後、ギデオン(過去)が無言で春風(過去)の顔をジィッと見つめるので、


 ーーあ……あのぉ……?


 と、春風(過去)は恐る恐るギデオン(過去)に向かってそう尋ねた。


 当然、そんな様子の春風を、水音達は心配そうに見つめていた。


 さて、そんな水音達を他所に、


 ーー貴様、中々良い顔付きをしているな。


 と、ギデオン(過去)が春風(過去)に向かってそう言った。


 その言葉に水音達が、


 『……へ?』


 と、首を傾げ、


 「え、あ、ありがとうございま……」


 と、春風(過去)がギデオン(過去)にお礼を言おうとし、


 (なぁんだ。特に問題はなさそうだな)


 と、水音がホッと胸を撫で下ろした、次の瞬間、


 ーーうむ、良い顔付きだぞ、()()よ。


 と、ギデオン(過去)が春風(過去)に向かってそう言ったので、


 『……え!?』


 と、水音達がそう反応し、


 ーー……あぁ?


 と、春風(過去)もそう反応したので、


 『はぁっ!』


 と、ハッとなった水音達は、一斉に春風(過去)を見た。


 そして、


 「は、春風、駄目だ駄目だ駄目だ……」


 「おい待ておい待ておい待て……」


 「やめてやめてやめて……」


 「お願いお願いお願い……」


 と、水音達が真っ青な顔で春風に向かってそう懇願したが、その思いが届く事はなく、


 ーー俺は男です!


 と、春風(過去)はギデオン(過去)に向かってそうツッコミを入れた。


 そして、そのツッコミを聞いて、


 『ああああああああああっ!』


 水音をはじめとしたクラスメイト達は、皆、一斉にそう絶叫した。


 

 

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