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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第117話 イヴリーヌの決断


 「私は……どのような罰を受けるのでしょうか?」


 蹲った状態のまま、震えた声でそう尋ねてきたアメリア。その質問を聞いて、イヴリーヌが「えぇ!?」と驚いていると、


 「ね、姉さん! 何を言ってるの!?」


 と、エステルが大慌てでアメリアに尋ねた。


 その質問に対して、アメリアは体勢を変えないで答える。


 「エステル。お姉ちゃんはね、絶対に許されない『罪』を犯してしまった。だから、その『罰』を受けなきゃいけないの」


 そう答えたアメリアに、エステルは「そんな!」とショックを受けると、


 「そんなの駄目だよ! だって、元はと言えば私の所為なんだから!」


 と、エステルは怒鳴るようにそう叫んだ。


 その後、エステルはイブリーヌに視線を移すと、


 「イヴリーヌ様。今申し上げた通り、姉が罪を犯してしまったのは私の所為なのです。だから『罰』は私1人が全て受けますので、どうか、姉とディック、ピート、そして、兄さん……春風さんを許してください」


 と、なんとイヴリーヌに向かって()()()でそう頼み込んできた。


 それを見て、イヴリーヌだけでなく水音達までもが「ええぇ!?」と驚いていると、


 「ま、待ってくれエステル! そんなの駄目だ!」


 「そうだよ! 嫌だよエステル姉ちゃん!」


 と、今度はディックとピートが大慌てでエステルを止めに入った。


 そして、そんな2人に続くように、


 「そ、そうよエステル! あなたは絶対に駄目よ!」


 と、アメリアもエステルを止めに入った。


 しかし、


 「だって! 全部私が悪いの! 私の所為で、大好きなお父さんとお母さんや、村のみんなが殺されて、姉さんが仲間を傷つける事になっちゃって、挙句の果てに無関係な兄さんや、レナさん、グラシアさん、マリーさんまで巻き込んで、だから……!」


 と、エステルは頑なに意志を曲げようとしなかった。


 その後も繰り広げられる4人の口論に、


 (え、えぇ? コレ、一体どうやって止めれば良いんだ!?)


 と、水音はどうすれば良いのかわからずオロオロしだした。そして、


 「お、オイ、どうすりゃ良いんだよコレ?」


 「ど、どうするって……どうしよう?」


 「わ、私に聞かないでよぉ」


 それは、進達も同様だった。


 するとその時、パァンッという大きな音が食堂内に響き渡り、音に驚いた水音達が「何だ何だ!?」と、一斉に音がした方へと振り向くと、


 「はいはーい、アメリアちゃんにエステルちゃん、ディックちゃんにピートちゃん。みんなの気持ちはわかるけど、一旦ちょおっと落ち着こうねぇ」


 と、そこにはキャロラインが笑顔でパチパチと拍手をしていたので、アメリア達は「あ……」とポカンとした後、


 「も、申し訳ありませんでした、イヴリーヌ様」


 「「「申し訳ありませんでした」」」


 と、イヴリーヌに向かってそう謝罪した。


 それにイヴリーヌが「い、いえ……」と、戸惑の表情を浮かべていると、


 「イヴりんちゃん……」


 と、キャロラインがイヴリーヌに話しかけてきた。


 声をかけられたイヴリーヌは、


 「は、はいぃ! 何でしょうか!?」


 と、驚きながらそう返事すると、


 「アメリアちゃん達はこう言ってるけど……イヴリーヌ・ヘレナ・ルーセンティア姫はどうしたいの?」


 と、キャロラインは真剣な表情で、イヴリーヌを本名で呼びながらそう尋ねてきた。


 その質問を受けて、イヴリーヌは気持ちを切り替えるかのようにゆっくりと深呼吸すると、アメリア達を見て、


 「アメリア様。エステル様。ディック様」


 と、アメリア、エステル、ディックの3人をそう呼んだ。それを聞いて、名前を呼ばれた3人が「は、はい!」と、緊張のあまり表情を強張らせながら返事すると、


 「皆様の事情はよくわかりました。あなた方が嘘を言ってない事も、ちゃんと理解出来ました」


 と、イヴリーヌは少し穏やかな笑みを浮かべながら言った。


 その言葉にアメリアが「じゃあ……」と口を開くと、


 「ですが、わたくしにはアメリア様達をどうこうする権利がありません。ですので、皆様の今後つきましては、お父様……ウィルフレッド陛下と相談して決めさせてもらいます」


 と、イヴリーヌはアメリア達に向かってそう言い、最後に、


 「不甲斐ない第2王女で、申し訳ありません」


 と、付け加えると、深々と頭を下げた。


 それを見て、アメリア達は一瞬ポカンとなったが、すぐに真面目な表情になって、


 「わかりました。私達はそれで構いません。こちらこそ、大変申し訳ありませんでした」


 と、代表するかのようにアメリアがイヴリーヌに向かって再びそう謝罪すると、彼女に続くように、


 「「「大変、申し訳ありませんでした」」」


 と、エステル、ディック、ピートの3人も、再びイヴリーヌに向かって深々と頭を下げながら謝罪した。



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