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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第112話 待ってる間に


 「それじゃあ早速作ってくるから、ちょっと待っててね」


 そう言うと、春風は凛咲と共に家の中にある台所に向かった。その間水音達はというと、皆、春風達が作る食事を楽しみにしながら食堂で待つ事になった。


 それから少しして、


 「うーん、つまんなくなってきたわねぇ」


 と、アマテラスは退屈になってきたのか、


 「あ、そうだイヴリーヌ姫」


 と、イヴリーヌに話しかけたので、


 「は、はい! 何でしょうか!?」


 と、いきなり声をかけられたイヴリーヌが驚きながら返事すると、


 「丁度良いから、()()()から話を聞いたら良いんじゃない?」


 と、アマテラスはとある方向に親指の先を向けながらそう言ってきた。


 それにイヴリーヌだけでなく水音達までもが「え?」とその方向を見ると、


 『……あ』


 そこには、アメリア、エステル、ディック、ピートの4人がいたので、


 『あ、そういえば』


 と、イヴリーヌや水音達も思い出したかのようにそう声をもらした。


 その後、イヴリーヌが「コホン」と咳き込むと、真面目な表情になってアメリア達に近づき、


 「アメリア様……」


 と、声をかけた。


 それに反応したのか、アメリアはその場に跪こうとしたが、


 「ああ、そこまでする必要はありません。どうかそのままでお願いします」


 と、イヴリーヌがそう言ってきたので、アメリアは「ですが……」と躊躇ったが、


 「お願いします」


 と、イヴリーヌにもう一度そう言われてしまい、アメリアは「わかりました」と従う事にした。


 その後、


 「アメリア様。あなたの話を聞かせてください。『断罪官』であったあなたが、何故、彼らを裏切る事になったのか。そして、どのようにして春風様と出会ったのかを」


 と、イヴリーヌはアメリアに向かってそうお願いし、それに続くように、


 「そうねぇ。私達にも教えてくれると嬉しいなぁ」


 と、キャロラインもノリノリといった感じでそう言ってきた。勿論、そんなキャロラインを、レオナルドとアデレードが「やれやれ」と言わんばかりの呆れ顔で見ていた。


 まぁそれはさておき、食堂内が一気に重苦しい雰囲気になり、ゴクリと唾を飲む水音達に見つめられる中、イヴリーヌとキャロラインからお願いされたアメリアはというと、


 「そ……それは……」


 と、辛そうな表情で答えるのを躊躇っていた。


 その時、


 「姉さん」


 と、隣に立っていたエステルが声をかけてきたので、ハッとなったアメリアはすぐにエステルを見た。


 「もう、良いんだよ」


 と、覚悟を決めたかのようにニコッと笑いながら、穏やかな口調でそう言ったエステルに、


 「え……エステル……」


 と、アメリアは今にも泣き出しそうな表情になると、


 「アメリア」


 「アメリアさん」


 と、ディックとピートもエステルと同じような表情で声をかけてきたので、それを見たアメリアは耐えられなくなったのか、


 「うぅ……」

 

 とうとう涙を流してしまった。


 それを見て、水音をはじめとしたその場にいる誰もが「うっ!」と申し訳なさそうにしていると、


 「イヴリーヌ様。キャロライン様」


 と、エステルがイヴリーヌとキャロラインに声をかけてきたので、


 「は、はい」


 「何かしら?」


 と、2人がそう返事すると、


 「姉が断罪官を裏切る事になったのは、()()()()だからです」


 と、エステルはまっすぐ2人を見ながらそう言った。


 その言葉を聞いて、


 (え? 『私が原因』ってどういう事なんだ?)


 と、水音が疑問に思っている中、


 「あらあら。それはどういう意味なのかしら?」


 と、キャロラインがそう尋ねてきたので、


 「エステル……!」


 と、アメリアがエステルを止めようとしたが、


 「姉さん、『もう良い』って言ったでしょ?」


 と、エステルに拒絶されてしまい、アメリアはそれ以上何も出来なくなってしまった。


 そんなアメリアを見た後、エステルは再び真っ直ぐイヴリーヌとキャロラインを見て、


 「改めて自己紹介させてください。私の名前は、エステル・スターク。固有職能『呪術師』の固有職保持者です」


 と、そう自己紹介した。

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