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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第111話 一番の「疑問」

 本日2本目の投稿です。


 「うん! これにて、一件落着ね!」


 春風とエヴァンの戦いが良い感じに終わったので、笑顔でそう言ったアマテラス。


 その言葉に誰もが「良かった良かった」と言わんばかりに笑顔で頷いていると、


 (……ってあれ!? ちょっと待って!)


 と、水音が何かに気付いたかのようにハッとなって、


 「あのぉ、ちょっとよろしいでしょうか?」


 と、アマテラスに向かって「はい」と手を上げながら言った。


 「ん? どしたの水音君?」


 と、それに気付いたアマテラスがそう尋ねると、


 「ちょっと区切りが良いので、どうしても聞きたい事があるのですが……」


 と、水音は気まずそうにそう言ったので、アマテラスだけでなく春風達までもが「え?」と首を傾げた。


 そんな状況の中、


 (そうだ。僕にはまだ、()()()()()()()()()()()があるんだ!)


 と、水音は心の中でそう呟くと、


 「なんでこの世界に師匠がいるんですか?」


 と、凛咲を見ながらそう尋ねた。


 その質問に歩夢と美羽だけでなく進らクラスメイト達が、


 『あ、そういえば!』


 と、大きく目を見開きながら凛咲を見ると、


 「あぁそれはね、彼女が『異界渡り(プレインズウォーカー)』だからよ」


 と、アマテラスがそう答えたので、水音とクラスメイト達は皆、


 『……え?』


 と、首を傾げた。


 (プ……プレインズ……ウォーカー? え、何それ?)


 と、水音が心の中でそう疑問に思う中、アマテラスは「異界渡り」について説明を始めた。


 アマテラス曰く、通常、「異世界召喚」を行うか、もしくは()()()()()()()()()()()()には、今日説明した「ルール」を守らなければならないが、今回春風をこのエルードに行かせた件についてを除けば、1つだけ「例外」があるという。


 それは、神々から出された厳しい「試練」をクリアし、その後面倒な「手続き」を終えた時、その「ルール」に縛られる事なく異世界を旅する存在になれるという。


 それが、あらゆる異世界を渡り歩く旅人「異界渡り」である。


 「……じゃあ、師匠はその『異界渡り』っていう旅人って事なの?」


 と、アマテラスの説明を聞き終えた水音が、春風に向かってそう尋ねると、


 「ああ、俺もそれを知った時は凄く驚いたよ」


 と、春風はコクリと頷きながらそう答えた。その瞬間、


 (ああ、だからか……)


 と、水音は納得の表情を浮かべた。


 実は水音は、凛咲の弟子になって暫く経ってから、彼女にとある「疑念」を持っていた。


 その理由は、凛咲の家に行くと、いつも家の中に()()()()()が置いてあったからだ。


 明らかに日本どころか「これ、地球のものか?」と思うくらいの奇怪な見た目や性能をもったその奇妙なものを、凛咲は何処でどのようにして手に入れたのか、いつも疑問に思っていたが、


 「うーん。まぁ、この世の中、今の科学じゃ解けない未知のものとかいっぱいあるから……」


 と、兄弟子である春風は特に気にしてない様子だったので、水音はもやもやしながらも、その事について特に考えないようにしてきたのだ。


 しかし、今日、凛咲の秘密(?)を知って、


 (もしかしたら、あれって他の世界から持ってきたものだったのかも)


 と、水音はそう結論し、それまで抱えていた凛咲への「疑念」が晴れていったのだ。


 その後、凛咲が自身の事について、


 「ごめんねぇ」


 と内緒にしていた事を謝罪すると、


 「どうしてマリーさんはこの世界に来たんですか?」


 と、尋ねてきた歩夢に向かって、


 「勿論、春風達の手助けをする為よ!」


 と、凛咲はキリッとした表情でそう答えると、あの「ルール無視の勇者召喚」があった時から、春風や水音達に起きた事、地球消滅の危機に、それを止める為に春風がオーディンと契約してこの世界に送り込まれた事を知って、地球で色々と準備した後、自身もこの世界に来たという事を説明した。


 ついでに、その際断罪官の隊員達を倒した時の事も説明した。


 その説明を聞き終えて、


 「いやぁ、あの時の凛咲ちゃん、もの凄く怖かったわぁ」


 と、アマテラスが遠い目をしながらそう言ってきたので、


 (ああ、よっぽど怖かったんだなぁ)


 と、水音をはじめ、誰もがそう思った。


 その後、


 「マリーさん『準備』って言ってましたけど、何をしてたんですか?」


 と、今度は美羽がそう尋ねてきたので、


 「向こうから『必要なもの』を揃えてたんだぁ」


 と、凛咲がそう答えると、彼女は「ちょっと待ってて」と言って地下室を出ていった。


 数分後、


 「お待たせぇ!」


 と、戻ってきた凛咲はそう言うと、水音達の前にドサッと中身が詰まってると思わしき大きな紙袋を置いた。

 

 水音達が「何だ?」と見守る中、凛咲はその紙袋を開いて中に手を入れた。そして、ゆっくりのその紙袋から手を抜くと、水音達はその手に握られた()()()()を見て叫ぶ。


 『お、お米だぁ!』


 そう、凛咲の手の中にあったのは、白く輝く「米」が握られていたのだ。


 その米を見て、目をキラキラと輝かせた水音達に向かって、凛咲は「ふふ」と笑うと、チラリと春風に視線を向けてきたので、春風はそれにコクリと頷くと、


 「みんな。ここまでの長い旅で、お腹すかしてるだろ?」


 と、水音達に向かってそう尋ねた。


 その質問を受けて、


 『ま、まさか!』


 と、水音達がそう反応すると、


 「完璧かどうかはわからないけど……みんなに『日本食』、ご馳走するよ」


 と、春風はニコッと笑いながらそう言ったので、


 (……や)


 『や、やったぁ!』


 と、水音をはじめとしたクラスメイト達は、皆、飛び上がる勢いで喜んだ。


 

 


 

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