表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/186

第103話 「真実」・5


 水音達の前に現れた、「元・固有職保持者の幽霊」を名乗る女性、グラシア。


 異世界に召喚されて、まさかの()()()()()の登場に、


 『出たぁ! 幽霊だぁあああああっ!』


 と、水音達は悲鳴をあげた。


 それから暫くして、


 『大変お騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした』


 と、漸く落ち着いた水音達が、グラシアに向かって深々と頭を下げながら謝罪したので、


 「大丈夫ですから皆さん、そんなに気にしないでください」


 と、グラシアは穏やかな笑みを浮かべながら、優しい口調でそう言った。


 そして、彼女に続くように、


 「あー、良かったねみんな。グラシアさん許してくれて……」


 と、春風がそう口を開くと、


 「はぁるぅかぁ……」


 「フーちゃん……」


 「春風君……」


 『雪村ぁ……』


 『雪村君……』


 と、水音らクラスメイト達がそう言いながら、ギロリと春風を睨みつけてきたので、


 「え? な、何、みんな、どうしたの?」


 と、春風がギョッとなっていると、


 「『どうしたの?』じゃねーよ!」

 

 「なんで普通にこの状況受け入れてんの!?」


 「春風! 君って奴は! 君って奴はぁ!」


 「フーちゃん! 『神様』に続いって『幽霊』って何!?」


 「あなた、一体何をどうしたら『幽霊』と知り合いになれるの!?」


 「お前! 一体どんだけこの世界をエンジョイしてんだよ!?」


 と、皆、一斉に春風に詰め寄ってきて、


 『……ていうか』


 そして最後に、


 『何でスマホに幽霊住まわせてんだよぉおおおおおおお!?』


 と、ツッコミを入れるような感じでそう尋ねてきたので、それを聞いた春風が、


 「え、えぇ? そこを突っ込んじゃうのぉ?」


 と、若干引きながらそう尋ね返した。


 すると、


 「あ、あのー皆様、ちょっとよろしいでしょうか?」


 と、イヴリーヌが恐る恐る「はい」と手を上げながらそう口を開いたので、それに水音達が「ん?」と反応すると、


 「すみません、グラシア様……でよろしいでしょうか?」


 と、イヴリーヌがグラシアに向かってそう尋ねてきたので、


 「あ、はい。『様』はいりませんが……」


 と、グラシアは少々申し訳なさそうにそう返事した。


 それを聞いて、イヴリーヌが「では……」と小さく呟くと、


 「先程あなたは、自身を『元・固有職保持者』と称しましたが、今はどう違うのですか?」


 と、真面目な表情でグラシアに向かって再びそう尋ねた。


 その質問を受けて、グラシアも真面目な表情で答える。


 「そう、確かに生前の私は、固有職能『時読み師』の固有職保持者でした。しかし、こうして死んで『幽霊』となった今は、その力は失われてしまいました。どうやらこの世界の人間は死んでしまうと、職能やステータスの概念から外れてしまい、ステータスを出す事が出来なくなってしまうのです」


 そう説明し終えたグラシアに、イヴリーヌが「なんと!」と驚くと、


 「()()()()()、私からも質問して良いかしら?」


 と、今度はキャロラインがグラシアをニックネームのような呼び方をしながら「はい」と手を上げてきた。


 (き、キャロライン様、幽霊にも『ニックネーム』と『ちゃん付け』ですか?)


 と、若干引き気味の水音を他所に、


 「はい、何でしょうか?」


 と、グラシアは特に気にする事もなく(寧ろ、何やら嬉しそうな表情になっている)、キャロラインに向かってそう返事すると、


 「『時読み師』ってどういう職能なの? 名前からして『時間』に関係ありそうな感じなんだけど」


 と、キャロラインは首を傾げながらそう尋ねたので、それに水音達も、


 (あ、それ、スッゴイ気になる!)


 と、一斉にグラシアに視線を向けた。


 その質問を受けて、グラシアは再び真面目な表情で答える。


 「はい。あなたの仰る通り、『時読み師』とはその名の通り『時の流れ』を読み取る事を得意とする職能で、人や物に刻まれた『過去』の出来事から、少し先の『未来』を見る事が出来るのです」


 と、そう答えたグラシアの話を聞いて、


 (お、おお。それって漫画とかに出て来る『サイコメトリー』って呼ばれている類の奴じゃ……)


 と、水音が心の中でそう感心すると、


 「……ん? 『未来』……って、ちょっと待ってください、それってまさか!?」


 と、ハッと何かに気付いたかのように声をあげたので、


 「うお! どうしたんだよ水音!?」


 と、突然の事にびっくりした進がそう尋ねると、


 「みんな、覚えてる!? この世界に召喚されたあの日、ウィルフレッド陛下が言ってた、あの『予言』を!」


 と、水音が進だけでなく歩夢や鉄雄達に向かってそう尋ねてきたので、それに進達が「え?」と首を傾げると、


 『……あ、そういえば!』


 と、皆、思い出したかのようにハッとなってグラシアに視線を向けた。


 その視線を受けて、グラシアはコクリと頷きながら答える。


 「そうです。()()内容が変わってしまってますが、あの『予言』は、この私が死ぬ間際に遺したもの……そう、()()()()で見た『未来』の話なのです」


 「最後の……力?」


 そう尋ねた水音に向かって、グラシアは言う。


 「ええ。私が死んだあの日、私は『時読み師』の最後の力を使って、『どんな事をしても絶対に変える事が出来ない未来』を見たのです」




 


 


 


 

 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ