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第7話 無人機の偵察

 航空宇宙自衛隊は百里基地に駐留している、第501無人機飛行隊に対して新潟県の偵察命令を下した。

 所属各機は分かれて新潟県内陸部、沿岸部、さらに佐渡島に偵察を行おうとしていた。


 戸山三佐が百里基地の地下でRQ4Bグローバルホークを操っている。


 彼のグローバルホークは日本海から新潟市に入ろうとしている。

 新潟市に入る直後、カメラを眼下に向けた。


 時刻は夕方、新潟市には人はおろか、元あった建物の一件もなかった。


 その代わりに7階建てのビルの高さの、円柱状の構造物が岸に沿っていくつも建っていた。


 周囲には、円柱が横たわって、8本脚が生えている物体が集まっている。

 物体の多くは構造物と太いケーブルでつながっており、一部はケーブルを外して前線に向かっている。 


 他の物体の中には前線から帰ってきたらしく、ケーブルをつなげている。


 さらにその周囲には、円柱よりも多い数の、半球状の物体が棒をつけて、その先端を空に向けていた。


「しまった!」


 それがはっきりと確認できた途端、グローバルホークに振動。半球の物体――敵の対空砲の攻撃を受けている。


 戸山三佐はこれを避けようとするも、グローバルホークのエンジンに命中。必死の飛行に関わらず、もう一発がカメラ部分に当たった。

 飛行はもう叶わなかった。 

 


 


 別のグローバルホークは群馬県みなかみ町の国道17号沿いを映していた。


(あれは何だ?)


 操縦士の岩田一尉は、円柱が横たわったような物体が、他の物体に群がっている。


 円柱状の物体は、他の物体より二回りほど多い。


 さらに群がる物体と円柱状の物体にはケーブルでつながっている。




 その時、レーダー上に敵機2機を確認した。

 進路を変更し、退避する。


 戦闘機から2発ずつ誘導弾が放たれる。


 グローバルホーク、チャフとフレアをばらまく。


 2発の誘導弾がチャフとフレアにかかる。


 しかし、2発の誘導弾がグローバルホークに命中、撃墜された。





 2機のグローバルホークは犠牲になった。

 しかし、彼らが得た情報が人類側にとって極めて有益なものとなる。、




 


 

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