幕間 カトリ教国のとある会議
ちょっと短いです。
「……海神様が倒された……。
あの地の新領主が、見たことも無い巨大な船を用いて、倒したとか……」
「馬鹿な……近海の生物を食い尽くして更に巨大に成長し、いずれは餌を求めて上陸するはずだったのに……!」
「かの国に大打撃を与える計画が……」
「そもそもなんだその、巨大な船とは……?」
「まさかあれか?
マルドー辺境伯領や魔族領でも見られた、未知の武器と同類か……?」
「確かマルドー辺境伯領での戦いでは、空を飛ぶ騎士の姿も目撃されていますな……」
「それを目撃した者の中には、天使だなんだと世迷言を言う者もいて、嘆かわしいことだ。
神の使途たる我が教国の敵ぞ?」
「しかも其奴は、3万もの軍勢を、生かして返しよった……。
いっそ皆殺しにしてくれれば、生贄として活用できたものを……」
「そうだ……。
最近は戦力差が生じて、戦いにならぬ。
死者が増えぬ。
これでは我らの計画が、大幅に遅れる……」
「いっそ聖人達を投入するか?」
「それはまだ早い。
彼らはこの教国を守る最後の盾。
無知な信徒達とは、命の重みが違う。
使うべき時を間違えるな」
「今は来るべき日に備え、力を蓄える雌伏の時かと……」
「そう……我らが神敵の正体は見えてきた。
海神様を倒したというその者が、我らの邪魔をしてきた者だ」
「ノーラン領主、タカミ公爵。
少女でありながら、王女を始めとする複数の貴族令嬢を娶り、既に王国で盤石の地位を得ている……。
海神様を倒すほどの武力といい、どう考えても異常な存在だ」
「邪神の加護を得ているのかもしれぬ……」
「どのみち、現状では手に負えぬ。
入念に奴を討ち滅ぼす為の、計画を練るべきだろう」
「最終的に勝つのは、我らが神だ……!」
「「「「全ては我らが神の為に」」」」
「……チッ、面倒くせぇ……!」
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