15/25
6月の雨に打たれている
ひとりきりで街を歩いた
私は傘もささずに、
6月の雨に打たれている
祭りの音が聞こえてくる
心が騒がしくてざわめく
煙るアスファルト
優しい風
雨の匂い
涙に濡れた街角
点滅する信号機
人波に身を埋めて隠れんぼ
足音を聞きながら歩く道
私の寂しさに、
私のやりきれなさに、
私の切なさに、
悲しみが募る
寂しさがあふれる
貴方に気づいてほしい
私 貴方に会いたいの
貴方がいなくて寂しいよ
貴方の笑顔が浮かぶわ
愛しているのに寂しいの
愛しているから涙が出るの
いつまでも抱いていて
いつまでも私を離さないでいて
私の心は貴方のものよ
貴方でいっぱいなのよ
貴方がいて私が私でいられるの
私、貴方の前だと素直になれるの
寂しさに苛まれてしまう
寂しさに包まれてしまう
こんなにも愛しているの
お願い 私を見てほしい
私には貴方の瞳が必要なの
お願い 愛してほしい
私には貴方の愛が必要なの
ねぇ 愛しているよ
本当に愛しているよ
私 貴方を愛しているよ




