─90─いざドラゴンハント
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
では本編どうぞ!
「じゃ、じゃあ行くぞ? 」
キルダーニの合図とともに扉の横にはめ込まれた手形に、それぞれの右手を合わせる。
直後、腹の奥を燻るような轟音とともに、眩いほどの光が扉を包み込んだ。
──カチャッ
「ど、どうやら空いたみたいでござるね」
「だね~」
「それじゃ倒しに行きますか! 」
『おー! 』
ゆる~く掛け声をかけたところで、キルダーニを先頭とし、かつてのキマイラさんの寝床であり、今やドラゴンの住処と化した危険地帯へと足を踏み入れる。
「グウォォオオ! 」
覚悟はしていたものの、「その存在」を目の当たりにすると、隠しきれない恐怖を感じた。
皮膚は荒々しく、強靱。覗かせる牙は、鋭く尖り獲物を待っている。背丈は4mを優に超え、我々を見下すその眼は、激昂し、強い殺意を向けている。
無意識のうちに、パーティー全員の表情が明らかに強ばった。
しかしそんな中……
「よくも我の神聖な寝床を奪ってくれおったな、この小童が!その大罪、死をもって償うと良い! 」
高らかに死の宣告を背の丈に負けるドラゴンに送ったキマイラさんは、重々しい足音とともにドラゴンへと向かっていった。
そこで我に返った私達も、キマイラさんに続く。
いきなり向かってきた侵入者に対して、ドラゴンは待っていたかのように、猛烈な豪炎を吹きかけた。
間一髪で避けるも、熱された地面は赤く色が変化した。恐らく融点ギリギリの温度といったところだろう。
その火力の大きさに、流石のキマイラさんも、たじろいでしまう。
しかし……
「よく聞いて!あのドラゴン、火を噴く直前喉仏を2回動かす癖があった!それにさえ気をつければ直撃は防げる! 」
アジャド先生の言葉だ。
「どんな達人や、どんな凶暴なモンスターにも、必ず付け入ることの出来る癖がある。自分の癖を如何にして隠すか、相手の癖を如何にして引き出すかが大抵の勝負の要だ」
そんな教えが、ここで役に立った。きっと、この学校に入っていなければ気付くことの出来なかった細かなことだ。
しかし今、こうしてこんな細かいことが有利な情報として、私達の中で活かされている。
教えてくれる先生に感謝しなくてはならない。
「ブレス!回避! 」
癖の発見で、炎については戦いの中で避けることが出来た。しかし、こちらの攻撃は決め手にかける展開となっていた。
何しろ、ドラゴンの持つ強靭な牙や爪が我々の接近戦を尽く受け付けてくれない。
それに加え、狭い部屋の中、大規模な魔法で制圧することも出来ないというまさに八方塞がりといった状態だった。
「ソフィーなる娘よ、1つ提案がある」
キマイラさんが並々ならぬ意志を眼に宿して話しかけてきたのは、攻めあぐねる最中であった。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
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