─67─体育祭(長剣への覚悟)
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
では本編どうぞ!
「長剣の種目に出場する選手の招集を行います。出場する生徒は今すぐ集合場所へ移動してください。繰り返します。長剣……」
はっ!マーシィの競技に集中してたらいつの間にかこんな時間に!?
私は、大急ぎで控え室へ戻り、準備を整えて長剣の集合場所へと向かった。
「ソフィーさん来られましたー」
招集係である先生の誘導の元、長剣の集合場所へ移動した私は、思わず言葉を失った。
パッと見て200人強の人数が集まっていたのだ。ここにいる人達は、全て出場選手だろう。
コソッと誘導してきた先生に聞くと、出場する生徒は合計256名だそうだ。
なんと、短剣の倍!?
戦う数こそ、トーナメントなので1度しか変わらないが、上位に残る人のレベルが違う。
しかし、やはり1番気になるのは私のパートナーである、椿の位置だ。
対戦トーナメント表を確認する……。
よかったぁ。とりあえず、当たるとすれば決勝戦のようだ。正直、短剣以上にこの種目は勝てるかどうかが分からない。
今のところ、椿との戦いは数度経験しているが、だいたい引き分けでそれ以外は全て負け。
そう。この長剣の一騎打ちにおいて、いまの1度も椿をねじ伏せたことは無いのだ。
「第1試合、〇〇さん、▽▽さん、入場お願いします」
その声がかかった途端、空気が音を立てて固まった。遂に始まったのだ。大トリとして迎えられる、長剣の種目が……。
やはり、集合場所で佇む猛者たちの表情は硬かった。
普段であれば、戦いを嬉嬉として受け入れ、ルンルンで戦場に向かっていくような鋼のような心の持ち主でも、今は静かに、刻々と近づいてくる自身の出番を待っている。
さらに、 場内に響き渡る観客の声援も私たちの精神を煽っていた。
観客の量=自身、相手にかかるプレッシャーと言っても過言ではない。
それが、半数以上がこれからの自身の生活を支えてくれる企業や個人であるならば尚更だ。
会場が前の試合によって盛り上がるほど、そして観客の熱狂の声がよく聞こえるほど、選手達の心に乱れを生じさせる。
そんな、異常と言っていいほど張り詰めた空間の中でただ1人、自身の空気を周りに纏い、いつも通りを演出している人影が見えた。
そう。その人とは『早乙女 椿』だった。
集中。その言葉では足りない程に深い精神の奥に彼女はいた。
目力があるわけでもなく、特別奇妙な動きをしている訳でもない。だがしかし、彼女の周りには何か近寄っては行けない、遠慮をしてしまうような濃い空気があった。
これは、もし私が決勝に出場することが出来たなら、当たるのはこの人だなと、そう確信させる出来事であった。
「第□試合。ソフィーさん、△△さん。入場お願いします」
決勝で待っててね。そう心で呟いた私は、1回戦の戦いへと向かうのであった。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
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