─56─パトラのビジョン
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
では本編どうぞ!
寮へと戻ると、直ぐに夕食が始まった。昨日は、お酒も入っていたため気付かなかったが、ここの料理はレベルが高い。
下手に高い料理屋よりも、1品あたりの値段も安く、味も良い。
少なくとも、食事が嫌でここを辞めてしまうことはなさそうだ。
食事を終え、自室へと戻った。
部屋に入ると、パトラ先輩はもう戻っていてどうやら何かの紙を眺めているようだった。
「お疲れ様です、パトラ先輩! 」
「おぉー!ソフィーちゃん……呼び捨てでいい? 」
「もちろん! 」
「では改めて。おぉー!ソフィーじゃないか!そっちこそお疲れ様! 」
「何眺めてたんですか? 」
「あぁ、これかい?父からの手紙だよ」
「お父さんからの? 」
「うん!って言っても色々あってどうしても好きになれない父親なんだけどね……」
「そうなんですか……」
「良かったら暇潰しにでも聞いていってくれない?まぁ、暇潰しにしてはヘヴィーな内容かもしれないけど……」
「喜んで! 」
「じゃあ話すね!私達姉妹は──」
***
私達姉妹は、地方領地を収める貴族である父の隠し子として産まれた。
母は父の屋敷に勤めるメイドだったという。
父からすれば私達姉妹と母は、自分の悪評を広めかねない危険な人間という認識だったと思う。
だからか、母はペトラを出産した次の年に屋敷をクビになった。
しかし、屋敷で培った調理経験や、接客経験などが活き、なんとか生活が出来る程度の収入を得ていたと思う。
私達は12歳になると冒険者として働き始めた。
母は、始めるにあたって危険だと猛反対をしたが、家計の状況を客観的に見ていた私達姉妹の意思は硬かった。
私達は、持ち前のコンビネーションと、秘めていたそれぞれの才能で冒険者としての能力をメキメキと上達させて行き、私達が15歳になる頃には2人揃って最年少でCランクを獲得するまでになった。
その噂は、冒険者の間にはもちろん、一般庶民や貴族までも広がっていった。
もちろん、私の父のもとへも。
父は、自分の愚行が世間に露呈するのを恐れたか、もしくは私達の強さを自分の権力に引き入れようとしたのか、私達家族を屋敷へと連れ戻した。
「お前達は、私の娘だ。そしてそこの女はお前達の母ではない」
父は私達にそう告げると、母を屋敷から追放すると同時に私達を軟禁した。
***
「ということなんだ……。その後母のことを密かに探ったけど手がかりすら見つからなかったよ。確か昨日、私にこう聞いたよね?『この学校になんで入ったのか』と」
「はい……」
「私は母を見つけて父と縁を切る。そしてら私とペトラとお母さん、3人で幸せに慎ましく暮らすのが夢なんだ。それを叶えられるだけの強さ、権力、地位を身につける。そのためにこの学校に入学したんだ! 」
パトラ先輩、ペトラ先輩にそんな過去があったなんて……。
今の2人の姿を見ても想像出来ない。
でも、どこか2人に感じていた不思議な強さの根源が少しだけ分かった気がする。
明確な目標と、それを達成するためのビジョンが見えている所が他の生徒とは違うと思う。
「一応、この話はオフレコで頼めるかな?私の親が貴族ってバレて、教員とかと万が一繋がりがあるって噂でも流れちゃったら色々とめんどくさいから! 」
「も、もちろんです!言われれば墓まで持っていきます! 」
「なら頼もしいね!よろしくたのんだよー! 」
私は垣間見えたパトラ先輩の強さの秘訣の一端が私から遠く離れたものであると自覚するのと同時に、私のお母様を助けると言ってくれた時の俊樹の覚悟に充ちた目を思い出していた。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
【注】ここから先は作者本久 禅による雑談です。
明確な目標と、それを成功させるためのビジョンを見据える人。そういった人の行動力や、言葉の説得力は目を見張るものがありますよね!
特に今の時期、私の周りは受験生ばかりで彼等彼女等の目にはふつふつとやる気や根気と言ったものが浮かび上がっています!
皆さんも何かを始めたり、何かを成し遂げたい時は計画的に!
私も目をメラメラさせながら勉学に小説に頑張ります!!
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