─閑話(49)─スポーツを広めようの会(仮)
こんにちは!本久禅です!
この作品を手に取っていただきありがとうございます!この話が初めてだよーって方は是非1話から読んでみてください!そっちの方がより楽しめます!
そして、1話から読んでくださっている方、読み続けて下さっている方々!本当にありがとうございます!
では本編どうぞ!
『スポーツ? 』
「なんだ?食べもんか? 」
馬車移動が始まって7日目。コノエちゃんとカナエちゃんが馬車に合流するのに1日多くとってしまったため、明日到着予定だ。
この世界に来て、2、3週間が経ち少しづつではあるがこの世界の文化や常識が身についてきたように思える。
そしてひとつ思うのだ。
娯楽がない、と。
僕が生きた世界では、娯楽が人生での楽園と言っても過言ではなかった。
もちろん中には娯楽によって生活している人もたくさんいたのだ。
しかし、恐らく中世ほどの世界観。テレビ、ゲームはもってのほか、神話や魔術書以外の単純な物語さえも存在していなかった。
そして今確認してみたらスポーツもないらしい。
これは……広めるしかないっ!
「えっと、スポーツって言うのはルールを決めて、楽しんで戦う、運動のひとつだよ」
「ってことは……要するに決闘か? 」
「なーんでそうなるんですかっ!スポーツって言うのは、主には人を傷つけたりしないんですよ。大体は傷つけたら反則になります! 」
「えっと、すまん。それになんの意味があるんだ? 」
「楽しいですっ! 」
「楽しいのー? 」
「やってみたーい! 」
頂きましたやってみたいの声!子供たちにそう言われては流石のアルさんもやらざるおえない!
「どうします?アルさんもやります? 」
「仕方ねぇな!ちょっと馬車を止めてその[スポーツ]とやらをやってみようじゃねぇか! 」
こうして全員の賛成を受けたところで「スポーツを広めようの会(仮)」を密かに結成し、第1回目の活動をすることになった。
記念すべき第1回目の種目は、王道の「サッカー」だ。
何を隠そう、僕は小学1年生から、中学3年生の間の9年間、ずっとグラウンドでサッカーボールを汗水かきながら追いかけ回していたのだ。
問題は、ゴールとボールをどうするかだな。
う~ん……よしっ!あれを使おう!
僕が頭に浮かべたのは、計4つの目立つ大きめのカバンと少し大きめの布だった。
: :
こんな感じでカバンを2ペア作り、それぞれを少し離して置き、ペアの間をさらに開ければ簡易コートの出来上がりだ。
よく公園の木とかで代用したなぁ……。
そして肝心のボールは、布をギチギチに丸めて、程よい大きさになったら接着する。
接着にはレクダムで買ったお米を使う。炊いたお米を手でこねくり回し、つけたい部分に付ける。
そして少し乾燥させたらあら不思議!手製布ボールの出来上がりだ!
布だからさほど固くもなく、コノエちゃんとカナエちゃんに使ってもらっても安心だ!
というわけで準備が出来、早速ルールを説明する。
「えっと、今からするスポーツはサッカーと言います!で、ルールなんだけど、ここに1つの玉があります!これを手を使わないで蹴って、カバンとカバンの間に入れれば1点です!この点数が多い方の勝ちです!もちろん、相手を傷つけたりしてはいけません!なにか質問は? 」
「もし手を使っちゃったらどうするのー? 」
「手を使っちゃったら敵にボールを渡さないと行けません!もし、わざとじゃなくて当たっちゃってもそれは反則になります! 」
「なるほどなぁ。確かにそんなの聞いたことねぇな」
「面白そうでしょう? 」
「あぁ!絶対に勝ってやる! 」
「じゃあチームなんですけど、成人チームvs未成年チームで! 」
「俊樹は? 」
「もちろん未成年チームです! 」
「ってことは? 」
「アルさんは1人チームですねっ! 」
「それはチームとは言わないんだよなぁ……」
「ちなみに負けたチームは夜ご飯、手抜きになります」
「っておぉい!それ完全に俺をハメに来てるだろっ! 」
「やだなぁ!そんなわけないじゃないですか!アルさんならきっと勝利をもぎ取ってくれると信じてますっ! 」
「全く顔がそう言ってないんだが? 」
「俊樹お兄ちゃん! 」
「アルおじさんやっつけようね! 」
「もちろんっ! 」
「設定ブレブレじゃねぇか! 」
「まぁまぁ、とりあえず始めましょうか!5点決まったら終わりにしましょう!さすがに可哀想なのでアルさんボールから試合開始で! 」
「「『スタート! 』」」
こうして、晩御飯のクオリティをかけた熱き戦いが始まった。
試合は、両チーム一進一退の名勝負を繰り広げ……るはずもなく、開始10分経たないうちに5点入って試合は終わった。
「やったー! 」
「勝ったー! 」
「くっそー!負けたー!5対0で負けたー!って勝てるわけあるかー! 」
「ハッハハハハ!でも意外と面白かったでしょ? 」
「おうよっ!んで何よりもカナエとコノエ。初めてにしてはすげぇ、上手くねぇか? 」
「はい。めっちゃ上手いです」
そう、始めの方は慣れないドリブルだったが最後の10分経たないほどでメキメキと上達を遂げていた。
「今度はまたチームでも変えてやってみようぜ! 」
「私もやりたい! 」
「私もー! 」
「ですね!じゃあまたやりましょうか! 」
こうして、「スポーツを広めようの会(仮)」の第1回は終了した。
これからも密かに活動を続けていこうと思う。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
閑話なので若干時系列の方狂いましたが、いかがでしたか?楽しんで頂けたでしょうか?
私自身、こののほほんとしたお話を楽しく書かせていただきました!
いよいよ明日から新展開を迎えていきます!それは……明日のお楽しみで!
また、昨日の後書きに過去についてのことを書くと、恐らく何名もの方が過去のところを読み直してくれたらしきPVあとが残っておりました!
読んでくださりありがとうございます!そしていま、少し前の登場人物が怪しいなぁという方は振り返ってみてはいかがでしょうか?
次回もどうぞよろしくお願いします!
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