蘇生と妖刀
いや~、今回は難産でしたね!
でも、書けてよかったです。
野咲ちゃんはおそらく脳死。
たぶん目を覚まさない。
どうしよっかな?
とりあえず、私が取れる選択肢は大きく分けて3つ。
一つ目は、私が魂を食べる。
脳死なら、もう起きてこないだろうし、それなら、私が魂を食べて通り魔の情報を得た方がいい。けれど、もし脳死じゃなかったら、私は野咲ちゃんの未来を奪うことになる。
二つ目は、放置。
脳死かどうか確認できるまで待って、それから動いても良い。脳死なら私が食べて、違ったなら、野咲ちゃんが事情を話すでしょ。後、関わらないという手もある。別に通り魔に執着があるわけでもないし、野咲ちゃんが本当に通り魔に刺されたのか、たとえそうだとしても、私を刺した通り魔と別人かもしれない。
三つ目は、蘇生。
これはそもそもできるかどうかわからない。なんとなく靄を使えばできそうな気はする。けど、どう見てもこの靄が、生物に良い影響を与えるとは思えない。なんか逆に呪いそう。でも、やってみる価値はある。
さてと、時間は…ホームルームまでまだ時間はある。
よし。適当な生物殺して、蘇生を試してみようか。
結果、できた。
いや、うん。できちゃったのよ。
ただ、魂を食べた生物は生き返らせれなかったから、誰でも生き返らせれるわけじゃないみたい。
後、怪我させた犬を治してあげてたら、めっちゃ痛がってた。
まあ、それは仕方ない。どうやら私の靄のこの修復能力。これは治癒というより、一度分解して再構築する感じらしい。つまり、痛くて当たり前!
でもまあ、今回はきっと大丈夫でしょ。脳死だから、寝ててわかんないよ。
それじゃあさっそく、といきたいけど、ちょっと実験に時間使い過ぎちゃったみたいで、そろそろホームルームが始まる。
やるのは、放課後でいいかな?
+-=~
というわけで放課後…は野咲ちゃんのところに行くのはやめにした。だってなんか野咲ちゃんのクラスメートとか、同じ部活の子とかがお見舞いに行くって言ってたからね。そんなたくさん人がいるなかで蘇生するのは、なんとなく嫌だったからね。
それじゃあ、今から何をするかと言うと、昨日拾ったとあるブツ。
これを先生達に見せて、自慢しようと思います。
くだらないって?別にいいじゃない。
「というわけで先生、これいいでしょ。かっこいいと思いません?」
「何がというわけか知らないけど、そんなもの学校に持って来ちゃだめでしょ。危ないわよ。」
「大丈夫ですって!」
「何を根拠に…諏藤君も言ってあげて?……諏藤君?」
「……」
諏藤先生は、私が持ってるブツを凝視して、黙りこんでいた。
なんとなく、険しい顔をしている気がする。
凛導先生が、肩を揺すると、ハッとした顔をした後、深呼吸。
そして、真剣な顔で、私に問いかけてくる。
「美霊院、お前、これどこで手に入れた?」
「これ?北の山に、祠みたいな小さな神社があってね、その中にあったよ。」
「ちょっと美霊院さん。神社から勝手に持ち出して来ちゃダメじゃない。」
「先生、細かいことは気にしない気にしない。」
「…それで、お前はそれを持ってて平気か?何か異常は無いか?」
「へ?うん。なんともないけど。これ、そんなにヤバイものなの?」
「…ああ。とんでもなくな。」
そして諏藤先生は、私が手に持っているもの。刀を見て言った。
「それは妖刀、それも死の呪いを宿した、危険な呪物だ。」
シリーズつけましたけど、とくに意味は無いです。
なんとなく、これまで僕が書いた、他の作品も読んでくれたらいいなぁと思ってつけました。




