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対話

難産でした…

 うん。とりあえず、話を聞いてくれる態勢にはなったかな?


「その前に。先生達は、私のことをどうゆう風に認識してますか?それを聞いておかないと、何を勘違いされているのかいないのか、わからないので。」


「どうゆう風に?そうだな、お前のその体が死体であること。お前はその体に憑依していること。そしてお前は神霊に近い何かであること。これくらいだな。」


 うん。前半はともかく、最後のは何?

 何、神霊って…私って神様なの?

 まあいいや。

 一つ一つ説明すれば。

 後、対話は諏藤先生に一任するみたい。


「前半はともかく、最後のはちょっと色々聞きたいですが、後にしましょう。とりあえず、先生達は、私は美霊院花蓮ではない別の何かだと思っている…ということであってますか?」


「そうだが、まさか違うと言うんじゃ無いだろうな?」


「いえ、そのまさかなのですが…」


「…ふざけてるのか?」


「いえ、全く。」


 どうにも信じてもらえて無いけど、昨日からの出来事を説明。

 それから別に

 証拠になるかもしれないと思って、肉体から抜けてみた。

 それで瞬間移動したり、靄を出したり、色々やってみた。

 すると、先生二人がすごく難しい顔になった。


「信じてもらえましたか?」


「…はっきり言って、信じられん。死にかけて、霊能力に目覚めることはあったが、死んでここまでした自我を持つ場合は稀だ。その上、そんな非常識な異能や、神格を突然持つなんてまずありえない。少なくとも前代未聞だな。それならまだ、お前の正体がどこからか来た神霊だという方がまだ納得行く。」


「そうですか…。でも、私としてはこれが真実なので、信じてもらうしか無いのですが。というかそもそも神霊とか、神格とかってなんですか?」


「神霊とは、その名の通り神格を持つ霊的存在のことだ。神格とは、果てし無い年月や、信仰などによって形成される神の証のような物だ。」


「…だから、それをポンと手に入れることはありえない、と。」


「そういうことだ。」


 んー。困ったなぁ。ここで信じてもらえ無いと絶対めんどくさいことになる。さっきなんか上司がいるみたいな会話してたし、絶対霊能力者が集まる秘密組織とかあるよね。下手したら私その組織に殺されちゃうかもしれないよねぇ。…もう死んでるけど。


「いいわ。信じましょう。」


「え、」


「凛導、お前…」


「諏藤君。確かに、美霊院さんは怪しい。本当なら、霊能力者として、美霊院さんをどうにかして退治するよう動くのが正解。でも、私達は教師よ。教師なら、生徒を信じないでどうするの。」


「!」


「それに、強大な力を持つ霊でも、人間に害をなさないなら、組織と相互不可侵の契約を結んだり、協力したりすることもあるわ。」


「…かなり稀なケースだがな。」


 へー、そんなこともできるんだ。幽霊みんな殺す!みたいな組織じゃなくて良かったぁ。


「美霊院さん。私はあなたを信じるわ。これからも、よろしくね。」


 そう言って凛導先生は、私を抱き締めてくれた。

 なんか、久しぶりだなぁ。人に抱きしめられるの。

 うん。なんか、癖になりそう。


 その後、これからのことを少し話して、今度の日曜日に先生達の組織の偉い人に会うことになった。

 後、通り魔の話を思い出した先生が、すごく怒って、「私の生徒に手を出したこと、後悔させてやるわ。」と言ってた。

 ちょっと怖かった。ふだん優しい凛導先生は、実はゴリゴリの武闘派だったらしい。

 その後また抱きしめられて、「怖かったよねぇ。」って慰めてくれた。

 ぶっちゃけ、その後の事が衝撃的過ぎて、通り魔のことなんてなかば忘れかけてた私にとって、そんなでも無いけど、なんとなく、抱きしめ返してみた。すると、頭を撫でてくれて…それもなんか癖になりそうだった。

 ちなみにその間、諏藤先生はなんとも言えない顔をしていたとだけ言っておこう。


 とりあえず、これで一件落着!かな?



今は夏休みなので、出きるだけ更新頑張ります

学校始まったら、まあ、月1ぐらいかな~

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