486杯目「敗北者の行方」
JBCとJLAC準決勝も終盤を迎えた。
唯の競技が始まると、久しぶりの復帰に沸くファンたちが拍手で迎え入れた。葉月グループが用意した最終兵器を使い、あっさりと15分が過ぎていく。センサリージャッジは呆気に取られ、唯が声をかけるまでは、とろみのある茶色い液体から目を離せなかったくらいだ。
淡々と競技をこなす者もいれば、張り詰めた糸の上を歩くようにこなす者もいる。20年も競技会に携わっていると、優勝する者には確信が持てないが、優勝できない者には確信が持てるし、どこの世界でもそうかもしれないが、出世しない人間はすぐにボロが出るのだ。
未来人でなくとも、予想通りになるだけの確信を得ることはある。
唯の次はアナの競技だ。ロシア代表の座を取り戻せるかどうかがこの戦いに懸かっているのか、いつも以上に目力が強いが、どこか苦しそうで、コーヒーと向き合うことを忘れてしまっている。
去年とは異なり、何かに追い詰められたかのように笑顔がないのだ。
自分の経験を伝えるプレゼンというよりは、会社の企画発表に近い。
「始めます。今回私が使用するのは、エクアドル、ナチュラルプロセス、『ティピカ・メホラード』のコーヒーです。エクアドルはスペイン語で赤道を意味しており、文字通り赤道直下にある国です。栽培品種もインスタントコーヒーなどに使われるロブスタ種が多いのが特徴です。高品質のコーヒー生産が盛んとは言えないエクアドルですが、産地であるロハ県は国内で数少ないスペシャルティコーヒーの産地です。エクアドル南部、ペルーとの国境沿いに位置していて、アンデス山系で標高が高く、水源にも恵まれているので、コーヒーの生産に最適な環境です。湿度が低く乾燥しており、ロハ県産の9割のコーヒーがナチュラルプロセスと言われています。ティピカ・メホラードから淹れた、エスプレッソのフレーバーです。プラム、ヘーゼルナッツ、アフターにはカカオの風味を感じていただけます」
ティピカ・メホラードはエチオピア由来のエアルーム系で、ゲイシャ種と風味が似ている。ゲイシャのようなクリーンで華やかな風味、まろやかな口当たりが特徴と言われており、通常のティピカ種よりも高く評価されている。ティピカはコーヒーの歴史上最も古い品種であり、多くのコーヒーの祖先を持つ原種と呼ばれている。非常に風味が良いため、人気の高い品種だが、品種改良はされていないため、病気への耐性が低く、収穫量も少ないことが特徴だ。近年は他の品種と掛け合わせることで弱点を克服している。コーヒー農園の園長の姿が見えない。自ら直接赴く時間などなかったようだ。
アマチュアチームは常に国内にいることを半ば強要され、コーヒー農園に赴いてじっくりと品種を選べないことも、戦力に劣る要因であった。今年に入っても克服はできなかったようだ。
勝負は既に見えた。だが僕は彼女を助けたい。
夕刻、最終競技者である世戸の競技も終わり、結果発表を待つのみとなった。まずはJLAC準決勝の結果発表となった。20人のバリスタが1列に並んでステージ上に現れると、最下位から順位を発表されることはなく、決勝進出者が順不同で発表され、名前を呼ばれなかった者は準決勝入賞となる。準決勝以降は公式記録にも残る入賞ではある。ここにいる全員にとって誇れるのは優勝のみ。プロもアマもない。ただひたすら競技に打ち込み、無人島魂を持った者たちがいるだけ。
凜、桜子、皐月、黒柳の4人まで発表された。
「決勝進出5人目は……株式会社葉月珈琲、葉月ロースト岐阜市本店、葉月美月バリスタです。以上5人がジャパンラテアートチャンピオンシップ決勝進出者となります!」
美月が頭を前に下げると、会場を飲み込むように拍手が鳴り響いた。
過去に何度も決勝進出を果たしているのか、すっかり慣れた様子。育児休暇のブランクはあるが、実力が衰えていないことを証明したばかりか、経験値の差で大きく圧倒している。優勝は堅いだろう。
杉山グループの敗北が確定し、水無、石原、世戸は拍手を忘れてしまうほど落胆を隠せなかった。勝算の有無は明らかだった。水無たちは無難で成功率の高いラテアートを披露していたが、うちのバリスタは失敗を恐れることなく技術の限界に挑戦し、見事成功させたのだ。極限の状態で、攻め込むか守りに入るかの判断が勝敗を左右する結果となった。共通の目標に向かい、切磋琢磨する葉月グループと恐怖で部下を支配する杉山グループの差が、ここで初めて浮き彫りになったのだ。
続いてJBC準決勝の結果発表が行われる。
20人の参加者が入場し、参加者たちは司会者の言葉に耳を傾け、決勝進出者のみが発表された。
響、桃花、根本、村雲の4人が発表され、一歩前に足を踏み出した。
葉月グループのバリスタと杉山グループのバリスタの両方が生き残った。決着は保留となったか。
「決勝進出5人目は……株式会社葉月珈琲、葉月喫茶葉月米原市本店、居波紗綾バリスタです。以上5人がジャパンバリスタチャンピオンシップ決勝進出者となります!」
紗綾の名前が発表されて拍手が喝采すると、紗綾は両手で口を覆い、顔を赤らめた。バリスタとしての才能がまた1つ証明された。紗綾は強化合宿でも、小夜子たちが眠りに就いた後、最後まで残って練習していた……というより実験に没頭していた。純粋な心で実験結果を楽しみにしながらひたすら混ぜてはカッピングする作業を繰り返し、扱いの難しい最高級の豆を見事に手懐けた。
杉山グループのバリスタたちは自分のために競技を行っていた。だがうちのバリスタはコーヒーの魅力をより多くの人に知ってもらうために競技を行っていることが明白だ。素人でも分かるくらいに目的意識の差を感じたのだ。コーヒーを淡々と説明する企画発表のような競技と、コーヒーオタクが誰も知らないような豆知識を生き生きと披露するような競技では、観客の感情移入の度合いがまるで違う。
JLACは葉月グループの勝利が確定した。
JBCはおおよそ思っていた通りの5人が残った。
参加者や運営関係者が記念撮影を終え、控え室に戻る。決勝進出を逃した者たちは荷物をまとめ、帰宅の準備を始める。脱落したその瞬間から来年のコーヒーイベントに向けた戦いは既に始まっているのだ。落ちた者たちがサポーターチームに回ることはなく、しばらくは休暇を取ることができ、順位に応じたファイトマネーを報酬として受け取るわけだが、名目上はボーナス扱いである。
先に2種類の競技を全て終えた小夜子たちは、紗綾に軽く声をかけて去っていく。笑顔の裏側には明日を戦えない悔しさがあることを忘れてはならない。
石原は控え室の椅子に力なく座り込み、項垂れながら口元を震わせる。
控え室の間にあった壁は取り払われ、今は自由に通り抜けできるようになっている。
アナが石原に話しかけようと歩み寄った時だった――。
「これはこれは、葉月グループの皆さんではないか」
「「「「「!」」」」」
老人の声に敵意を察した僕らが一斉に振り返る。
信じられないことに、杉山社長が控え室にまで入ってきていたのだ。
千尋と杉山社長の視線が一致する。
既に裏切りはバレているのか、言葉を交わそうともしない。すぐに目線が石原の方に向くと、石原は怯えながら跪き、杉山社長の真っ黒な背広に掴みかかりながら頭を上げた。
「社長、お願いです! もう一度チャンスをください! 次は必ず――」
「次なんてものはない。ご苦労だった。今週中に荷物をまとめてうちのオフィスを出てもらう。君には期待していたんだが、葉月グループのバリスタに勝てないどころか、決勝にも進めないとは情けない」
「……そんな……たった1回じゃないですか」
「その1回をものにできなかったことが、負け犬の負け犬たる所以だ。成功する人間はチャンスを決して逃さない。君がはなっから出世コースから外れていたことが分かっただろう。ましてや君のように何の取り柄もないオカマを何故引き抜いたかさえ見抜けないとはお笑いだ」
思わぬ言葉に周囲がざわつく。かつて僕も言われた言葉だ。
石原はただ利用されただけじゃない。必要以上の辱めを受けた。
まさかこんな所で『アウティング』を見るとは思わなかった。考えただけでも腹が立つ。命を絶つ人もいるほどの暴力的な行為であり、プライバシーの侵害だ。名誉棄損に問われてもいいくらいである。特に日本のようなマイノリティへの偏見が強い国では絶対にやってはいけない。
葉月グループに入った者たちには、研修の一環で多様性を学ぶための講座が行われる。あらゆるマイノリティを紹介したり、当事者に来てもらったりして、マイノリティへの理解を深める学習が必修となっている。葉月珈琲塾も同じだ。言ってはいけない蔑称なんかも学んでいることが、皮肉にも杉山社長の意図を周囲の連中が知る要因となってしまった。杉山社長の世代にとっては恥ずかしい存在という認識ですらある。杉山社長の軽率な言葉に、僕は居ても立っても居られなくなった。
掴みかかろうとすると、千尋が僕の前に出る。
「今……何て言った?」
「君のように何の取り柄もないオカマを何故引き抜いたかさえ見抜けないとはお笑いだと言ったんだよ。おっと失礼、今は女性だったね」
「この恥知らずっ!」
千尋の拳が反射的に動いた。僕は彼の腕を後ろから掴んで止めた。
「やめておけ」
「……何で止めるんだよ?」
「こんな奴、殴る価値もない。杉山社長、ここはあんたみてえな、バリスタの何たるかも分からねえ輩が来る所じゃねえ。悪いことは言わねえからさっさと帰れ。こいつにぶちのめされたくなかったらな」
「ふん。はなっからそのつもりだ。最後にこれだけ告げておく。アマチュアチームの内、敗退が決まった者の願いは叶わないものと思え。マカロヴァ、君をロシア代表に復帰させる件もなしだ。水無君、君の弟さんの手術費用を払うのもなしだ。他の者たちも負けた時点でクビだ。翔吾、お前は約束通り、養子縁組を解除し、私の養子として後を継いでもらうぞ」
「「「「「!」」」」」
周囲が南極の氷山のように凍りつく。
杉山社長は状況を放置するが如く控え室の扉に手をかけた。何事もなかったかのように立ち去ろうとするが、立派な置き土産を投下した後だ。特に気まずいのは石原だ。今更戻る場所もなく、穂岐山珈琲からは裏切り者として扱われているし、会社員として言われた通りに業務をこなすことしか知らない彼女も既卒の身分だ。人に誇れるくらいの実績もないし、雇ってくれるコーヒー会社はまずないだろう。
それに松野の一件には妙に納得ができた。
なるほど、そういうことだったか。
松野は杉山社長の隠し子、杉山社長は後継者を探していた。松野は養子縁組によって松野姓を名乗っているが、経営者としての才能はある。起業してしばらくしてから途中で穂岐山珈琲に吸収合併されたが、杉山社長の命令であったと考えれば説明がつく。松野は業績悪化を理由にしているが、松野珈琲塾を調べてみたところ、業績は悪化するどころか伸びていたのだ。
全ては穂岐山珈琲を吸収合併するための工作だったわけか。
「ふふふふふっ!」
歯を見せながら不穏な笑みを浮かべる松野。
「悪いな。それは拒否させてもらうぜ」
「なっ、何を言ってる! お前は私の息子だぞ! 杉山グループの後を継げば、今までの負け犬人生とはおさらばできる。今回を最後にバリスタ競技会から引退すると言ったから参加を認めたんだぞ。葉月グループのバリスタに勝てたら独立を認めるが、負けた場合は後を継ぐという約束のはずだぞ」
「確かに約束はした……でも守るわけねえじゃん。俺はあんたの息子だぞ。約束は破ってもいいんだってことを間近で教えてくれたのはあんたじゃねえか。石原さんを終身雇用する約束だって、たった今こうやって破ったじゃねえか。だったらあんたが約束を破られても、文句は言えねえよな?」
「……ただで済むと思うなよ」
速足で勢い良く扉を開けると、今にも血管が切れそうな剣幕で控え室を去っていく。
松野は最初から杉山グループの仲間だと思っていたが、どうやら違ったらしい。
敵にしてはあっさりしすぎてると思ったが、松野も杉山グループには反感を抱いているようだ。だが理解できないこともある。あの杉山平蔵の息子でありながら、権力に媚びず、一生にわたって一般市民をこき使える地位を手に入れようともしないのが不思議に思える。
アマチュアチームはすっかりと意気消沈し、口を開こうともしない。
今回が二大勢力における最終決戦だ。用済みとなればとっとと約束など放棄して捨てるまでだ。
「松野、今のは珍しくカッコ良かったぜ」
「珍しくは余計だ」
「でも何で杉山社長に逆らったわけ?」
「頼まれたんだよ。葉月を助けてやってほしいって。お前らの人事部長に感謝するんだな。これでお前から受けた恩は返したからな」
「何だよ恩って」
「正直に言うとな、最初は杉山グループの後を継ごうと思ってた。株の配当だけで一生分稼げて、少なくとも次の代までは生活の心配をしなくていい身分だ。結婚相手も引く手数多だし、親父の言葉を借りるなら勝ち組の人生だからな。断る理由なんてない。でもそれは誰かに与えられたものではあっても、自分から選んで勝ち取ったものじゃねえ。ずっとお前の生き方を見ている内に気づいた。俺がお前に一度も勝てなかったのは、自分で選んでこなかった結果だ。自分の決断じゃなく、誰かに選んでもらってばかりで、責任を取ることを知らないまま、楽な方に進むことばかり覚えてきた自分に気づかせてくれた。何であいつが葉月を好きになったのか、よく分かった気がする」
荷物をまとめた松野は古びたカバンを手に持ち、背中を見せながら去っていく。
松野は最後の最後に責任を取るつもりだ。親父が今までに犯してきた罪の尻拭いならば、あの言動にも説明がつくし、松野は恐らく杉山グループ本部株を握っている。
やっと分かった。璃子は松野と面識がある。
最初から裏切っていないと思って呼んでいたなら、璃子が勝ちを確信していた理由はそこか。
「松野さんも男だねぇ~」
「こんな時によく男なんて言えるよな。千尋は知っていたんだよな?」
「まあね。松野さんは元々親譲りの冷徹な性格だったんだよ。でもあず君みたいに優しくてカッコ良い生き方に憧れを抱くようになったからこそ、杉山社長の悪行に嫌悪感を持つようになったのかも」
「憧れか……僕はそんなもん、捨ててなんぼだと思ってるけど」
「あず君には憧れの人っていないの?」
いつか聞かれるとは思っていたが、遂に聞かれてしまった。
「――おじいちゃん……かな。今はもう……永遠に超えられなくなっちまったけど。僕はきっと、バリスタ教育を通して、おじいちゃんの代わりが務まる人を探していたのかもしれない」
「代わりは見つかった?」
「んなもんいねえよ。今はむしろ、おじいちゃんを超えるくらいの逸材を見つけたいと思ってる」
「もういるんだけどなぁ~」
「なんか言ったか?」
「何でもないよ。それよりあの子たち、どうするんだろうね?」
「……」
千尋の目線の先には、火が消えたように座りっぱなしの石原たちがいる。
見ていられない。僕はこんな思いをしたくないがために勝ってきたのか?
妙な違和感が脳裏に漂う。僕が勝ち上がってきたのは、絶望を回避するためなのか?
それなら他にも方法がいくらでもあったはずだ。
ただ稼ぐだけなら手段を択ばず、民衆が夢中になれるだけのコンテンツを見つけ、淡々と作り続けていればそれでいい。だが僕はそんなことは望んじゃいない。暇潰しの道具としてのコーヒーじゃなく、風味そのものを意欲的に味わってもらうためのコーヒーを淹れてきたはずだ。
「アナ、次回のバリスタオリンピックだけどさ、どうしてもロシア代表じゃなきゃ駄目か?」
「どういう意味ですか?」
「この前ワールドコーヒーイベントの役員と連絡を取って、国の代表じゃなく、個人での出場を認めてやってくれないかって頼んだ。そしたら考えてみるってさ」
「――本当ですか?」
「ロシア代表としての参加は、ウクライナ侵攻の件が解決するまでは先送りになるだろうけど、個人の事情と関係のない理由で出場権まで剥奪するのは、何の罪もないロシア人からしてみれば、あまりにも理不尽だ。他の役員にも掛け合ってみる。何、僕には1億人を超えるファンが世界中にいるんだ。一声で状況を変えてやるから安心しろ」
「……ありがとう」
アナの目から耐えに耐えた思いが溢れ出る。
顔を赤らめているのも無理はない。感情的になりたくてもなれなかったのだ。
ふんわりとした白に近い金髪からは一筋の光が見えた。
世界に影響を与えるほどの時価総額を誇るワールドコーヒーイベントだが、バリスタオリンピックの予算を出している資本家の多くはアメリカ人だ。つまりアメリカを動かさなければ、出場停止中のロシア国民によるバリスタオリンピック出場は叶わないのだ。
当然だが、ウクライナやバルト三国からの反発は避けられない。だが分かってくれるはずだ。少なくともアナは他国を侵略しようなんて考えは持っていない。ただ純粋に競技を通して、コーヒーの魅力を世界中に広めたいだけなのだ。長年バリスタとして務めてきた僕には分かる。
バリスタの志に……国境はないのだから。
アナには戻る場所がない。国境沿いにあったアナの家は戦争に巻き込まれてしまい、爆撃によって潰れてしまったのだ。アナの家族はポーランドに逃亡し、事実上の難民と言える状態。アナの身柄は杉山グループが保護しているが、クビになったらロシアに帰国しなければならない。そうなれば、二度とバリスタ競技会には出られないと直感した僕はアナの両肩に手を置いた。
「アナ、クビになったならうちに来い。君がバリスタオリンピックに出られるようになるまで、うちで鍛えてやる。もう杉山グループにいる必要はない。誰かが葉月グループのバリスタに勝ったとしても、一生分の年金なんて払ってくれねえぞ。さっき見ただろ。あのじじいが約束を破るとこ」
「……私でいいんですか?」
「もちろん。どんな奴だろうと、才能と人格があれば歓迎する。それが葉月グループだ」
「アナはいいよね。外国人ってだけで贔屓にされて」
「石原、他人に嫉妬してる暇があったら、次の職場でも探せ。もし人生をやり直したいなら、僕の方から穂岐山珈琲に掛け合ってもいい」
「……馬鹿にしないでよ」
不貞腐れながら立ち去る石原。彼女との接し方が分からない。マイノリティ故に社会からの長期にわたる不当な扱いに呆れ果て、精神を拗らせている者も少なくない。
性格の歪みは自己責任とは言い切れない。それでもここまでやってきたのは、やはり意地以外の何ものでもない。執念は認めるが、こいつはまだまだ基礎が疎かなところがある。
うちよりも穂岐山珈琲の方が、ずっと彼女の扱いに慣れているだろう。
この世にはたった1つ理がある。弱さはそれだけで罪なのだ。
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