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社会不適合者が凄腕のバリスタになっていた件  作者: エスティ
第20章 第一人者編
485/500

485杯目「三つ巴の戦い」

 ――コーヒーイベント3日目――


 JBC(ジェイビーシー)JLAC(ジェイラック)の準決勝が行われる。


 JBC(ジェイビーシー)は歴史が古く、バリスタオリンピックに次ぐ規模で競争が激しく、年に1回の大会としては最大規模を誇るバリスタ競技会、WBC(ダブリュービーシー)国内予選でもある。選考会のない例年であれば強豪が最も多く集まり、コーヒーイベントの目玉でもある。


 うちが最も力を入れている国内予選だ。無論、それは相手も同じである。


 JBC(ジェイビーシー)は葉月グループからは、響、紗綾、凜、唯、桃花、美月が参加する。杉山グループからは、松野、村雲、アナの3人が参加し、穂岐山珈琲からも根本が参加する三つ巴の戦いだ。唯は僕の代わりとして、凜は伊織の代わりとして参加し、奇しくも松野と根本までいる。実現不可能とまで言われた4人の対決を見られるとは思わなかった。最も注目すべき対戦カードだ。覇権争いの頂点がここにあると言ってもいい。根本はJBrC(ジェイブルク)では最終8位となり、葉月グループに敗れてはいるが、無理のない理由がある。もちろんアマチュアチームも思い知ったことだろう。


 JLAC(ジェイラック)は葉月グループからは、凜、桜子、小夜子、皐月、美月が参加する。杉山グループからは、水無と石原と世戸さんが参加する。こっちも総力戦だ。石原はまだバリスタを引退してはいなかった。穂岐山珈琲時代にはコーヒーイベントにもほとんど姿を現さなかったが、育成部に入れるくらいの実力はある。穂岐山珈琲からは黒柳が参加している。JCRC(ジェイクロック)でもコーヒーイベントまで進み、最終9位となっている。黒柳に話を聞いてみたところ、やはり有田と会っていた。彼女はリタイアしていなかったことが立証できた。だとすれば、千尋は杉山社長に黙って全競技会にアマチュアチームを参加させていることになる。


 リタイアさせた方がメリットが大きいのに、一体何故そこまで――。


 午前10時、JBC(ジェイビーシー)JLAC(ジェイラック)が始まった。


 第1競技者から順番に競技が行われ、第20競技者が終わる頃には日も落ちている。


 凜と美月は同時に2種類の競技を行っているため、マルチタスクルールが適用され、片方が1番目から10番目となり、もう片方が11番目から20番目に順番を前後する。しかも自分で順番を選べることもあり、2種類の競技に同時出場するインセンティブとなっている。


 僕は確信している。うちには最終兵器があるのだから。


 まずは石原の競技を観察しようと凝視する。


 JLAC(ジェイラック)には何度も出ているが、未だ最高順位は15位だ。今回の参加は意外だ。何か策があるとしか思えない。JBC(ジェイビーシー)は伊織に見張らせている。何かあればすぐに駆けつける用意はできているし、特に目を張るべきはアマチュアチームだ。


「石原さんが気になりますか?」

「まあな。ていうか何で世戸さんがここに?」

「私は20番目の競技者です。出番は当分後なので、私も石原さんの競技が気になって来たんです。石原さんと一緒にラテアートの練習をしていたんですけど、石原さんのラテアート、わんわんかふぇで一目惚れしたバリスタが描いていたラテアートに凄く似ているんです」

「気になってたんだけどさ、わんわんかふぇの公式サイトを調べてみたら、募集要項が女性だけの採用だったんだけど、そいつは男だったのか?」

「はい。女性だけの採用とは知りませんでした。私が見たバリスタは男性の姿でしたけど」

「何年前か覚えてるか?」

「確か9年前です。まだわんわんかふぇがあった頃、私は12歳で、中学に入ったばかりでした。葉月社長の影響もありますけど、私がバリスタを目指したのは、わんわんかふぇがきっかけですから」

「じゃあ確かめてみるか?」

「えっ……確かめるって、何をです?」

「一緒に来てくれ」


 髪を指に巻く仕草から疑問を隠せない世戸さんと共に、競技が終わった石原の元へと赴いた。


 インタビューを受けている時の石原はまるで別人だ。笑顔の絶えない好印象な女性で、どっちが本当の彼女なのかが分からなくなる。璃子の言葉を借りるなら、きっと彼女は普通の女性に擬態している。


 JLAC(ジェイラック)では、フリーポアで山羊、デザインカプチーノで牧師を描いた。山羊だった自分が牧師たる杉山グループに救われたと言いたいようにも見えるが、考え過ぎだろうか。救われるどころか、地獄行きの片道切符だ。本当に救われる方法があるとすれば……。


 世戸さんがずっと気にしていた一目惚れの相手、男なら石原ではないが、石原は一人っ子だ。人違いなら探せそうにないが、謎を謎のままにしておくのは、僕の気が済まない。


 以前石原の経歴を調べたことがある。穂岐山珈琲育成部にいたことが書かれているだけで、それ以前のことはほとんど書かれていなかった。バイト経験があるだけで明かさないってことは、人にはなかなか言えないような仕事に違いない。もし可能性があるならここだ。


 インタビューを終えた石原が作業ステーションへと戻り、サポーターチームと共に片づけ始めたかと思えば、自分だけあっさり控え室へと帰ってしまった。この準備時間に人としての本性が最も表れる。サポーターチームと一緒に準備を進めたり片づけたりする者もいれば、サポーターチームに全てを任せて自分だけ好きなことをし始めたりする者もいるが、チャンピオンになれる人間の多くは前者だ。ジャッジは参加者の人となりまでは見ないが、自分の仕事に責任を持てるかどうかは一目瞭然だ。


 世戸さんを引き連れ、石原の後を追う。どこかに過去の手掛かりがあるはずだ。


 荷物でも調べられればいいんだが――。


「以前より描けるようになったな」


 控え室前の廊下で石原を呼び止めた。


「誰かと思えば……何の用なの?」


 めんどくさそうに吐き捨てる石原。


「用があるのは僕じゃない。世戸さんが聞きたいことがあるんだってよ」

「えっ……私?」

「確かめたいんだろ? 今聞かないと、一生聞けないかもよ」


 こいつの未来は既に見えている。


「華穂ちゃん、聞きたいことって何?」

「実はその……10年くらい前、メイドカフェで働いてませんでしたか?」

「……メイドカフェ? 知らないけど。あっ、ちょっと待って。メールが来た」


 慌てて返信しようと後ろを向く。覗いてみると、相手は杉山社長のようだ。


 背中にまで伸びている金髪は、すっかりと変わり果てた彼女を象徴しているようだが、髪の根っこは黒いままであり、中途半端に染まっている。一度染めてはみたが、あまり興味はなかったようだ。一度始めたことを継続するだけのルーティーンが育っていない。


 黒髪だったのは清楚系ではなく、髪を染められないほど貧しかったということか。僕も稼げるようになってからは、今まで買えなかったゲームを買ったり、行ったことのない店に行って爆買いしたりと、自分の興味の守備範囲がどれくらいのものであるかを無意識に探っていた。いや、子供の時にやりたかったことを大人になってから始めてみたのだ。


 独り立ちしていることもあり、邪魔をする存在もいなかった。


 しかし、自由な環境でこそ自己管理が求められることに気づいてからはすぐにやめた。趣味は限定的な方がずっと楽だ。多過ぎるとあっという間に時間を浪費してしまう。


「あのさー、人のメールを見るなんて趣味悪いよ」

「だって見える位置にいたし、しょうがねえじゃん――ん? そのストラップ、シェパリアンか?」

「! ……なっ、何で葉月社長が知ってるの?」

「知ってるも何も、公式サイトで見たからな」

「とっくに潰れてるのに、よく見ようと思ったね」

「つかぬことを聞くけど、9年前にわんわんかふぇで働いてなかったか?」

「……働いてたけど、それが何か?」


 半ば呆れ顔のまま不貞腐れた返事をする石原。


 返信が終わると、スマホをすぐポケットに入れた。いつでも連絡が取れるようにしているのは、あまり好ましいことではない。競技への集中が削がれ、スコアを落とす危険性がある。競技中も集中が何度か切れていた。恐らく石原はスマホ依存症だ。いついかなる時もスマホを気にしてしまう。


 現代っ子と言ってしまえばそれまでだが、やるべきことが疎かになりがちな癖を持ったまま競技に臨んでいたからこそ、育成部に入ってから結果を残せなかったのだ。


 初歩的なことだった。成功する者は運によりけりだが、挫折する者は動によりけりだ。


 負ける奴は思った以上に共通している。準備や分析が足りなかったり、これでいいだろうという思い込みで行動したり、力を入れるべきところで手を抜いたりと、行動自体はいつの時代だろうと変わらない。


「世戸さん、バリスタはどんな髪型か覚えてるか?」

「えっ……確かオールバックでした」

「ふーん、ちょっと失礼」


 石原の額にかかっている髪を手で上げてみる。


「! これです! 私が見た顔は!」

「離せよ! 何でてめえに触られねえといけねえんだよ!」


 途轍もなく低い荒げた声が石原の口から飛び出した。


 すぐにしまったと思ったのか、石原は僕から離れ、後ろを向いてしまった。


 僕は確信した。世戸が見たのは間違いなく石原だ。彼女は……いや、当時は彼だったんだ。まさかとは思ったが検証した甲斐があった。彼女には当初から人と違うところがあった。あからさまに嫉妬心を僕に向ける姿は、同性に対して向ける競争意識そのものだ。あくまでも推測だが、ホルモンバランスの乱れによる症状と考えれば説明がつく。女性になるプロセスを踏んでいたのだ。


 本当の自分を取り戻すことの難しさが窺える。


「……驚いたなー。まさか君がMTFとは知らなかった」

「あの、MTFって何ですか?」

「体の性別が男で、中身の性別は女の人のことだ。世戸さんが昔の石原を男だと思ったのは、ホルモン治療を始めたばかりで、まだ外見が女の姿じゃなかったからだ。僕が最初に見た時には女の姿だった。気がつかないもんだな。募集要項が女性のみとはいえ、わんわんかふぇのテーマは多様性だ。逸早く多様性を取り入れたかった本社は特別に君の採用を認めた。そうだろ?」

「そうだよ。私は元男性。貧乏から脱出したかったのは、手術費用を払うため。性別適合手術を受けてからも男として扱われて、身分を明かすと問答無用で不採用になる。駄目元で女性としてわんわんかふぇに応募してみれば、すぐに男だとバレて、また不採用になると思ったけど、意外にもあっさり受け入れてくれた。でも現実は甘くなかった。逆に言えば、そういうとこくらいしか働ける場所がないのを逆手に取られた。給料も安く抑えられた上に、男性同然の扱いを受けて、何も言い返せなかった。多様性なんて口先ばっかで、結局は良いことしてるふりをするだけ。だから潰してやったんだよ。不祥事をでっちあげて、客が来ないようにしてやった。そしたら穂岐山珈琲がバリスタを募集しているじゃありませんか。学歴不問で年収1000万円越えも夢じゃないと聞いて転職してみたはいいものの、結局私よりもずっと才能のあるバリスタばかりで埋もれてしまいましたとさ……こんなのつまんないって思ってた時、杉山グループから鍛冶茂雄と一緒に穂岐山珈琲の吸収合併するよう依頼されて、成功すれば役職付きの仕事に就けると言われてすぐに飛びついた。なのに今度はアマチュアチームの世話をしろだの、アマチュアチームに入って大会に参加しろだの言い出しやがった」

「もし葉月グループのバリスタに勝てなかったらクビだって言われたんだろ?」

「そこまで見抜いてたんだ」

「下種の考えることなんて全部お見通しだ。これで分かっただろ。就職レールに乗ることしか考えてない奴は足元を見られて一生こき使われる。君が受けてきた教育は国家と経営者の奴隷になるためのものだ。悪いことは言わん。今からでも穂岐山珈琲に戻れ。君じゃうちのバリスタにはまず勝てない」

「はぁ? 何決めつけてんの。こっちの事情なんて……何にも知らねえくせによぉ」


 控え室の奥へと引っ込んでいく石原。


 顔は見えなかったが、これ以上話したくはないと背中が言っている。


「石原さん、そんな事情があったんですね」

「これが君の初恋の正体だ。目は覚めたか?」

「……はい。私が好きになったのは、あくまでも男性だった時の石原さんですから……もう……あの人に……何の未練も……ありません」


 世戸さんが啜り泣きながらハンカチで頬を伝う想いを拭く。


 ああいう人たちって、クラスに1人はいるって聞くけど、満更嘘でもなさそうだ。


 解いてはいけない謎を解いてしまった気がする。


 世戸さんを放置したまま、競技中の唯の様子を見に行くと、JBC(ジェイビーシー)で競技をしている凜の姿が見えた。普段はドリップコーヒーばかりを淹れているとは思えない程の圧巻な競技を見せている。満面の笑みを浮かべ、コーヒーの説明をしながら、エスプレッソ、ミルクビバレッジ、シグネチャードリンクの順にコーヒーを淹れていく。最初にシグネチャー用のエスプレッソを抽出する作業は定番化したようで、2回抽出するだけで大幅な時間短縮となり、ミルクビバレッジに時間を割けるのは大きい。どれも僕が始めた最適解のルーティーンだ。梓流と言ってもいい。


「今回使用する『カスティージョ』は2005年にコロンビア生産者連合会により、風味が良くて収穫量が多いカトゥーラ、病気への耐性の高いハイブリッド・ティモールを5世代にわたって掛け合わせたことで生まれた品種です。風味の良さと病気への耐性の両立に成功したことから、現在はコロンビアで最も多く生産されています。競技では禁止されている『カルチャリングプロセス』を使わずにプロセスを重ね、自然由来の甘味と酸味を感じて頂けます」


 カルチャリングプロセスとは、発酵過程で果物や香辛料などを添加し、独特な風味をつける新しいプロセスである。具体的にはコーヒーチェリーから果肉を取り除くパルピングを行った後、様々な添加物を発酵槽に入れて発酵させる。『スターターカルチャー』という牛乳を乳酸発酵させるのに使う酵母、地元で採れた果物や香辛料、パイナップル、バナナ、ココナッツ、モルト、黒糖、微生物といった副材料から作られた酵素の作用を受けて発酵が終わった後、しばらく乾燥させる。パルピングから発酵槽で発酵して乾燥という工程は、ウォッシュドプロセスと同じであり、果物や香辛料を添加したウォッシュドプロセスとも言えるが、競技会では使用禁止である。


 コーヒー以外の物からフレーバーを添加することには複雑な心境にならざるを得ない。


 どこからが外部のフレーバーなのか、どこからがインヒューズドコーヒーなのかという線引きは難しいのだ。例えばコーヒーチェリーの果汁を絞り、浸して作ったコーヒーはどうなのか、乳酸菌発酵などで別の微生物を添加し、発酵をコントロールするのはどうなのか。何をもって素材の味とするか、何をコーヒー本来の風味と定義づけるのかという線引きは、生産者が様々な新しい取り組みを持ってコーヒーの風味を個性的にして価値を上げようとしている中、より複雑化した問題が発生している。


 現状、生産者側に情報を伝えないといけないルールや義務もない。誤解がないよう、買う側が聞き取りや視察などで集めることが基本になっている。どこまでを自然由来のコーヒーと認めるか、恐らく誰もが納得する結論は出ないだろう。生豆として売られる段階までは添加NGの裁定が下っている。生豆として売られた段階以降のコーヒー豆に、フルーツ果汁への浸け込みでフレーバーを人工的に添加した場合も、今まで通り大会での使用が禁止されているのは救いである。


 2021年からは、参加者が持ち寄った全てのコーヒーが大会半年前から大会直前までの間に事前検査を行うことが義務付けされ、本来のコーヒーのフレーバーを超えていると判定された場合、ブラックリストに登録された上で、大会での使用禁止命令が出るため、参加者はどのコーヒー豆を使うかを慎重に考える必要があるのだ。ルール改正はこれだけではない。インヒューズドコーヒーへの対策として『オフィシャルチェックルール』が新たに導入され、事前検査で自然由来のコーヒー豆であることが証明されている場合のみ使用が認められ、インヒューズドコーヒーでない自然由来のコーヒーを使用しているバリスタが不利にならないよう、救済処置が施されているのだ。


 このルール改正は、僕がワールドコーヒーイベントに意見して実行に移されたものだ。


 僕が何も意見しなければ、危うくインヒューズドコーヒーが全盛期を迎えるところであった。


 インヒューズドコーヒーの流行りは、コーヒー業界への挑戦だ。相変わらず良い度胸の奴がいる。うちは対照的に自然由来のコーヒーを生産している。葉月グループが総力を挙げて作ったオーガニックコーヒーだ。正解なんてないと言わんばかりに、多くのバリスタが多種多様なコーヒー豆を持ち寄り、今もこうして一二を争う戦いが繰り広げられている。僕が目指していた群雄割拠そのものだ。


 観客の視線はほとんどが競技に向けられ、多くの憧れと羨望を独り占めしている。


「シグネチャーのフレーバーは、ミント、オレンジ、バナナ、パイナップル、レモンです。自宅のエスプレッソマシンで淹れて飲んでみたところ、ミントのような爽やかな香り、バナナのような濃厚な甘さを同時に感じる個性的なコーヒーという印象でした。バニラビーンズを1週間水に浸けたバニラウォーターを加え、蜂蜜から作ったコーヒーシロップを加えて複雑さを帯びた唯一無二のフレーバーとなります。このコーヒーを通して、私が皆さんに伝えたいのは多様性です。コーヒーが持つ可能性は無限大であることを証明できたなら幸いです。終わります」


 ホッと胸を撫で下ろす凜。まるで伊織がこなしたような競技だ。


 それもそのはず、凜は伊織が指導した通りの競技を行った。伊織梅酒コーヒーを開発したくらいだし、人工的な工夫が勝るコーヒーを中心に構成してきたのだから当然だし、多様性を意識するのは、他の人とは違う生き方をするようになったからだろう。だがどこか無理をしている感覚が伝わってくる。


 多様性とは、受け入れるものではあっても、押しつけるものではない。


 一歩間違えばポリコレと揶揄されかねないものを感じた。


 違和感に対して正直にノーと言えることも多様性だ。


 少数派の権限が強くなれば、今度は多数派が割を食う社会だ。僕が望んでいたものではない。


 かつて僕が受けた苦痛を誰にも味わわせたくはない。伊織が凜に伝えさせたメッセージではなく、凜自身が伝えたいメッセージだ。この時点で伊織を模倣した凜の競技は既に彼女自身のものとなった。無論、それは唯も同じだ。才能なら負けていないと思ったが、僕と全く違う存在なのに、僕と同じように競技させようとしたのがそもそもの間違いなわけで、競技は唯自身の物になっていることを僕は思い知る。やはり競技は自分で作ってなんぼだ。凜の競技を見てそのことがよく分かった。


 模倣はできても、やはり本人の性格が出てしまう。


 コピペの量産品のような人間が通用しない現代社会を象徴している。

読んでいただきありがとうございます。

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