326杯目「死守を誓う者」
かなり大きめの屋敷の前に車が停まった。
屋根は全て瓦がびっしりと並んでおり、過去にタイムスリップしたような感覚に襲われる。
駐車場で車から降りると、栗谷と書かれた表札が書かれた木製の引き戸が横に開き、僕らを案内するかのように、一定の距離毎に大きな石が地面にはめ込まれている。
江戸時代から続く伝統ある家とは聞いていたが、それは本当のようだ。
「入ってくれ」
「結構広い家だな」
「もう200年以上は使ってるからな」
下は畳ばかりで、外には緑が広がっている。
視界では捉えきれない敷地内が見えると、廊下に座るように言われ、腰を下ろした。
――これが日本庭園か。初めて見た景色だ。ずっと見ていても飽きない。
「とても綺麗だろう」
「うん。何だか凄く落ち着く」
「ここならゆっくり話ができる。葉月社長、さっき私が何故バリスタ嫌いなのかを聞いたな。説明してもいいが、理由を聞いて驚かないでくれ」
コクリと頷くと、栗谷社長は一呼吸置いてから話し始めた。
「これは娘にも言っていない秘密なんだがな。昔の私はバリスタに憧れていて、将来はバリスタになろうと考えていたんだ。もちろんコーヒーも好きだった。私の親父は筋金入りのバリスタでな、ここを建て替える前、『カフェ・クリタニ』のマスターを務めていた偉大な先代だった。先代がマスターを退いた後は私がマスターになったが、そこからは転落人生だった。ここの近くに、素行が悪い同級生が住んでいた。そいつは大手建設会社の息子で、学生の時、いつも私を貧乏な喫茶店の子供と罵りながら数多くの横暴を働いたばかりか、私が学生時代から好きだった女性まで奪った。同級生が女性と結婚したと聞いた時は、本当に腸が煮えくり返った。とても祝福なんてできなかった。あいつは私の気持ちを知りながら、卑怯にも狡猾さで横取りしやがったんだ」
「そりゃ相手が悪かったな。色んな意味で」
「久しぶりに会った女性から、あいつを好きになるきっかけを聞いた。きっかけはコーヒーに対する知識の豊富さやラテアートの上手さだった……その詳細を聞いてみれば、全部私の受け売りだった!」
物凄い剣幕のまま、両腕の拳をプルプルと震わせ、手の平が赤くなるほど強く握りしめている。
「……私はその日からバリスタの仕事が嫌いになった。店中のコーヒーカップを割りまくった。私から全てを奪ったきっかけはバリスタだった。私がバリスタの仕事にさえ関わらなければ、あいつに狙われることもなく、好きだった女性を奪われることもなかった」
「それが、あんたがバリスタを嫌いになった理由か?」
「……だから娘には、バリスタの仕事に関わってほしくはない。二度と思い出したくないんだ。バリスタという仕事のために、私がどれほどの苦難を味わったか」
「あんたがバリスタ嫌いなのはよーく分かった。でもコーヒーは嫌いじゃないんだろ? さっき店内を見たけど、コーヒーメニューは一切ないのに、旧式のエスプレッソマシンが置いてあった。あれはうちのおじいちゃんが使っていたのと同じ機種だったからすぐに分かった。先代から受け継いだ思い出までは壊せなかった。そうだろ?」
「……」
それからというもの、栗谷社長は先代の時代から同僚だった人にマスターを任せ、自らは行方を晦ましてしまった。カフェでお菓子作りを嗜んでいたこともあり、パティシエを目指すことに。
葉月商店街に知り合いのパティシエがいたこともあり、葉月商店街に住み込みで引っ越した。知り合いに店を譲られると、そこで出会った常連の女性と結婚し、那月が生まれた。
しかし、カフェ・クリタニでマスターを務めていた先代の同僚が病気で引退すると、栗谷社長は福井市に戻らざるを得なくなった。そこで優子にパティスリークリタニの葉月商店街支店の店長を申し出たが、優子は葉月珈琲を選び、栗谷社長は葉月商店街から撤退することを余儀なくされた。
「那月はパティシエとしての才能を開花させていった。行く行くはうちの跡取りになってもらおうと思ったが、那月はバリスタになりたいと言い出した。君の活躍をテレビや動画で見たからだ。バリスタの仕事がまたしても私の目論見を狂わせた」
「やっぱり親子だな」
「那月がバリスタになれば、私の店を継がずに、やがて店も家も全部あいつに乗っ取られるかもしれないと思ったんだ。あの忌々しいタワービルに住む悪徳代官にな」
日本庭園の外に出ると、見渡す限りの景色で最も目立つ建物が見えた。
あれが栗谷社長にとってのヴィランが住むタワービルか。なかなか趣味が悪いな。
「まだ何かあるわけ?」
「あいつはコーヒー業界が台頭していくのをいいことに事業を拡大し、カフェ・クリタニを乗っ取ろうとした。しかもこの家を買い取って、更地にしてからタワービルを建てる計画まで立てていた」
「ひでえ話だな。こんなに立派な日本庭園だってのに」
「しかもタワービルの最上階には、あいつの息子が次期社長として移り住むことになると聞いた。あいつの息子はバリスタとして名を馳せているらしいが、邪悪な心に染まった奴の息子だ。もしこのまま野放しにしておけば、また多くの人間が悲しむことになる。この前あいつから連絡があってな。那月があいつの子供に嫁げば、この話はなしにしてやると言われた」
「確かに那月には内緒にしておきたい話だな」
「今は黙っておいてくれ。娘に余計な心配はさせたくない」
「それは構わん。那月には今の仕事に集中してもらいたいからな。つまりあんたの目的は先祖代々受け継いだこの家を守ることで、そのためには収入源であるパティスリークリタニの売り上げを伸ばす必要があるんだろ。だったらあんたは那月が立派に育つまでここで踏ん張ってくれ。それがあんたの役割だ。コーヒーはあんたのことを見捨てちゃいない。コーヒーが那月にバリスタの才能を与えたのが証拠だ。だからバリスタを……コーヒーのことを……嫌いなんて言わないでくれ」
「……信頼していいんだな?」
自信のない目でこっちを見る栗谷社長。背中を押してほしいと訴えているようだ。
「もちろん、那月は僕が守る。そんな連中に嫁がせたりはしない」
何の迷いもなく答えた。那月のやりたいことを叶えてやりたいのだ。
やりたいことを言えなくて人生不幸になっている人をたくさん見てきた過去が活きている。
「……那月は任せた。こっちはこっちでうまくやることにしよう」
交渉成立だ。どうにか那月の立場は安堵した。だがこれは問題そのものを先延ばしにしただけで何の解決にもなっていない。栗谷社長がバリスタを嫌う理由は、どこか子供っぽいところがあったが、気持ちは分からんでもない。見返すことがモチベーションになっていたのは僕も同じだ。
タクシーを呼び、珈琲菓子葉月へと戻った――。
「ええっ! お父さんを説得しちゃったのっ!?」
「ああ。だから那月は心置きなく仕事に没頭してくれ」
「あれだけ頑固なお父さんを説得するなんて」
「邪魔したら潰すとか言ったんじゃないでしょうねー」
「んなわけねーだろ。1つ約束した」
「……約束?」
「那月は僕が守るって」
反射的に顔を赤らめる那月。優子は軽く腕を組みながらジト目で僕を見つめた。
「あず君、また愛人作る気なの?」
「作ったことねえわ」
「うっそだぁー。周りの女の子をみんな釘づけにしておいてぇー?」
「人聞き悪いなー。まっ、そういうところも結構好きだけどな」
「……あず君はズルいなー」
からかうような口調から、一転して乙女のような顔へと変わっていく優子。
「人たらし」
「何で那月までぇ~」
「だって餌を与えておいて、食べようとした瞬間に取り上げちゃうんだもん」
「まるで意味が分からんぞ」
「でもお父さんの件はありがとうね。誠心誠意尽くさせていただきますっ!」
右肘をビシッと折り曲げ、意気揚々と敬礼する那月。
優子と関わった人って、みんなこうなるのか?
他のみんなも確実に優子の技能を習得している。ここまで貢献している人も珍しい。ここにいるみんなが第二第三の優子になっていくわけだ。今は璃子も教える立場だし、優子の技能を広める目的でこの店を始めた甲斐があった。那月は元の店に戻ってしまいそうだが、それも仕方あるまい。
優子には葉月グループ傘下の企業、『株式会社葉月スイーツ』の社長に就任してもらった。ここのマスターをしながら、スイーツを販売する店舗のスイーツ完全監修まで勤めてもらっている。
大輔には『株式会社葉月ライティングデザイナー』の社長に就任してもらい、優太と共に葉月グループの書籍やデザインなどを手掛けてもらっている。
葉月グループは本部である株式会社葉月ホールディングスを含め、既に20を超える企業を抱えるまでになった。学歴や身分に関係なく、才能ある者を毒親と社畜養成所に代わって10代前半から育て上げ、登用した結果である。葉月珈琲塾出身の幹部も増えてきた。
「じゃあ那月ちゃんの問題は、まだ解決してないわけだ」
帰りに葉月ショコラに寄ると、璃子に那月を取り巻く問題を伝えた。栗谷社長の私怨は伏せて。
愛梨はショコラティエの作業を当たり前のようにこなし、蓮は葉月ショコラのバリスタとして接客からエスプレッソマシンやドリッパーまで使いこなしている。
やや高めの位置から淹れる癖は璃子の淹れ方にそっくりだ。
「厄介なことになった」
「結構深刻だよね。那月ちゃんの実家を取るか、那月ちゃんを選ぶかを強いられているなんて」
「栗谷社長のライバルの息子は、今バリスタをやってるらしい。つまりうちにいる可能性もあるわけだ。一応調べてはみるけど、早く特定しないとまずいことになる」
「那月ちゃんだったら、そのライバルの息子に嫁ぐことで家を守ろうとするだろうね」
「それが分かってるから問題になってる。あいつは優しいからな。そうなる前にうちに取り込んで、徹底した防衛ラインを引くしかない」
「ライバルの息子の名前は聞かなかったの?」
「不明だ。名前がないと不便だから、名無しの御曹司とでも呼ぼうか。栗谷社長のライバルは2人の息子がいて、しかも2回離婚してる。名無しの御曹司は2回目の離婚をした元妻の子供で、そいつが引き取ることになったから苗字も分からなくなった。でもそいつが福井市出身のトップバリスタであることは分かってる。それが唯一の手掛かりだ。その中に名無しの御曹司がいる。そいつを特定するのが先か、栗谷社長が家を売る決断をするのが先か、いずれにせよ時間との勝負だ」
「大手の御曹司だったら、普通は父親が引き取るものじゃないの?」
「元妻が引き取ったということは、既に別の後継者がいるってことだ。1人目の元妻の息子は栗谷社長のライバルが引き取った。2人目の元妻の息子は元妻が引き取ったけど、将来的には腹違いの兄の側近にするという役を苦を交わしている。これは子供が就職先に困らないようにするためだろうな」
「結構複雑な関係なんだね」
璃子がため息を吐きながら言った。
早く特定して、栗谷社長のライバルが何を企んでいるのかを伝えないと。
最悪那月だけでも守りたい。そんな思いが僕の脳裏を過っていた。
11月には桜子の応援をするためにWACキャンベラ大会に行くことになっている。
ここは璃子に任せよう。唯は子供たちの面倒を見ているし、店番まで任せている以上仕方がない。
「蓮とはうまくいってるか?」
「うん。今年から事実婚始めたのは知ってるでしょ。まあお兄ちゃんほど有名じゃないし、バレてないから騒がれることはなかったけど、なんかやっと恋愛から卒業できた気がする」
「独身で恋人もいないとなると、みんな璃子を狙いにくるかもな。事実婚してるのに色んな人からの求愛を断り続けるのが辛いって蓮を通して聞いた時は思わず笑っちまったよ」
「HSPを公表したら求愛が収まるって思ってたけど、その後もHSPを全然知らない人とか、ただ照れ屋だと勘違いしている人に求愛され続けて、もう疲れちゃったというか、それで事実婚を決めたの」
「求愛してる時点で教養も理解もないって認めてるようなものだな」
「お兄ちゃんが言ってた通り、世の中のレベルって案外低いね。こんなこと言ったら怒られちゃうけど、社会でうまくやっていくなら、人間との接し方を覚える前に動物のいなし方を覚えた方がいいかもね」
璃子がまたため息を吐いた。心配事が止まないのは世の常だ。
僕や璃子くらいになると、頭の悪い連中と接しているだけで疲れてくる。まるで動物園の噛まれた飼育員に同情したくなるようなやるせなさを璃子は持っていた。
頭の悪い奴や理不尽な奴を人間だと思うと、それだけで精神的に疲弊する。世渡りがうまい人の立ち回りと、動物園の飼育員がよくやっている動物のいなし方を比較すると、かなり酷似していることが分かったんだとか。これは人間が動物としての感覚を捨てきれていないことを意味している。
実に世の中をよく見ている妹だと思った。
名無しの御曹司捜索の件を璃子に任せ、予定より遅れて帰宅する。
「あず君、おかえりなさい」
「ただいま。後は僕がやる」
「子供たちなら伊織ちゃんが面倒見てますよ」
「伊織が?」
「はい。みんな伊織ちゃんに懐いちゃって」
「やれやれ」
呆れ顔のまま2階へと上がった。こんな時に何やってんだか。
伊織は惜しくも準優勝で、世界大会への切符を手にすることができなかった。
伊織が次に出場する選考会まであと1年。この期間が如何に大事なものであるかを分かっているのだろうか。これは一度話をつける必要がある。伊織には世間に屈服した敗者たちの代表として、世間を見返す責任がある。伊織が活躍すれば、あの事件がもっと注目されるかもしれないし。
結局、あの事件は数ある事件の1つとして処理され、世間は徐々に忘れつつある。
一方で伊織は一生忘れられないほどの深い傷を負っている。
世間の不手際で起きたような事件だったというのに、誰もその責任を取ろうとしないのだ。みんなが貧困を自己責任と吐き捨てた結果、藻掻き苦しみ、切羽詰まった凶悪犯がこれからたくさん出てくることが予測できるというのに、葉月グループ以外は何の対策も講じなかった。
事件が起きた場所は通学路であったため、しばらくは警察が見張りをすることとなったが、そんなものは意味を成さない。ただ問題に蓋をしているだけで、根本的な解決には至っていない。
「あっ、あず君、おかえりなさい」
エプロン姿の伊織が子供たちに手足を掴まれながら僕を迎え入れた。
片手にはコーヒーカップを持ち、リビングには開かれた教科書とタブレットがあり、さっきまで子供たちに学習させていたことが窺える。面倒見はかなり良い方らしい。あれだけやんちゃで好奇心旺盛な子供たちを見事に手懐けている。部屋が荒れていないのが証拠だ。
4人の子供たちが僕の周囲に集まってくる。
「お父さん、いおねぇをいじめちゃ駄目だよ」
「いおねぇ?」
「伊織お姉ちゃん、略していおねぇだよ」
紫がドヤ顔を決めながら言った。略称を発明したつもりでいるらしい。
よく遊びに来る拓也のことはたくにぃ、真由のことはまゆにぃと呼んでいるそうな。
僕が他人だったら、あずにぃと呼ばれていたのだろうか。こういう発想を他の子供から生まれた例を聞いたことがない。誰かの入れ知恵ではなく、自分で思いつける思考の柔軟さよ。これは学校に行っていたらまず身につかなかった能力ではなかろうか。唯は度々外に出ては、色んなものに触れさせている。
社会常識をこんなにも早く身につけてしまうあたり、やはり親と学校から徹底的に管理され、過干渉の嵐の中で育った子供よりも、自由に放っておかれた子供の方が伸び伸び育っている。自分のペースで学習ができ、分からないまま大人になることもなく、分かるのに学べないこともない。
「いおねぇ、僕の悪口大会でもやったのか?」
「その呼び方やめてください。訴えますよ。別に悪口大会してたわけじゃないです。ただ本当のことを言っていただけです。あず君は良くも悪くも手加減を知らないので」
「いおねぇ可哀想」
「いおねぇはもっと楽しくコーヒー淹れたらいいのに」
「伊織はいつも楽しんでるぞ」
「いおねぇはいつもだったら凄く楽しそうにコーヒーを淹れるのに、大会の時は全然楽しそうじゃなかったもん。お父さんが厳しくしごきすぎたんだよ」
「それにスタッフを入れ替えるって言ってたもんね」
「ええっ! いおねぇ左遷されちゃうの!?」
おいおい、何勝手な話してんだよ。飛ばすのは合ってるけど、伊織は対象外だ。
伊織は僕が那月を招待することを知っている。那月の昇格はほぼ決定事項だ。
それはスタッフの中の誰かを降格させることを意味している。
「心配すんな。伊織を左遷なんかさせん」
「「「「「……」」」」」
空気が瞬間凍結するように伊織たちが黙った。
誰が降格になるかで自分にその可能性を感じるあたり、伊織はとても謙虚なのだ。自信がないことの裏返しでもあるわけだが、自分を過小評価しすぎている感はある。
「僕は嘘なんて言わない。伊織はうちのエースだ」
「え、エース……でも私より千尋君の方がエースじゃないですか?」
「千尋はもう1人のエースだ。来年はきっと勝てる」
「そうだよ。いおねぇだったら大丈夫だよ」
子供たちが同情の視線を向けながら一斉に伊織を励まし始めた。
リビングのキッチンでは唯が微笑ましそうに見守っている。僕が伊織と凄く仲良くしているところを見ても全く動じないばかりか、むしろ歓迎しているようにさえ思える。
立ち上がって唯のそばまでスタスタと歩み寄る。
「あの物量にずっと耐えてたんだな」
「少しは子育ての大変さが分かりましたか? あず君が作ったメニューをこなすだけでヘトヘトですよ」
「お疲れさん。忙しいのによくやってくれた」
「那月さんの問題は解決したんですか?」
「まだだ。別の課題ができたけど、それは璃子に任せることにした」
「じゃあ、今日は私のこと、抱いてください。ずっと我慢してたんですよ」
唯が前方から情熱的な顔を至近距離まで近づけると、豊満な膨らみを僕に押しつける。
柔らかくふんわりとした薄い茶髪から、花の香りが漂ってくる。外に出ていく仕事ではないため、化粧は全くしていないことが分かる。唯は化粧自体好きではなく、素の自分を見てほしいからというのが理由であるところに揺るぎない自信を秘めている。やっぱり我慢してたんだな。昨日は求めてこなかったし。
伊織たちに気づかれないよう、自室に唯を入れて鍵をかけた。子供たちは再び学習を始めた。他の学生よりも速いペースだ。退屈を感じさせることなく問題を解いていく姿は、まさしく子供らしい学び方だ。
店の営業を終えた1階には、もう誰もいなかった。
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