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番外編3俺が学校に通わない理由を話す件について

今回は本編で遊が学校に行かなかった理由が明らかになります

本編では気が付いたら学校に行ってなかった遊ですが、今回はその理由が明らかになります

では、どうぞ

 これは俺が高校に通わない理由が明らかになった時の話だ。別に高校に通うのがめんどくさいとかそういった理由ではない。ちゃんと俺の考えがあるし、やる事はやるつもりだ。だが、理由をちゃんと話しておかなければ納得できない人もいると思うので話しておくか


「高校には通わない事にしたんだね」


 俺は現在、父さんの書斎に高校には通わないという事を伝えに来ている。学費を出すのは父さんだからその辺りはしっかりと伝えなきゃいけないと思うしな


「ああ、俺は高校には通わない」

「一応、理由を聞いてもいいかな?」


 まぁ、そうだよな。今時中卒でいいなんて言う親はいないよな……でも、俺にも高校に通わないという選択をした理由はあるし、話してダメだったらそれに従おう


「話して納得してもらえるかはわからんが、それでもいいか?」


 普段は俺を弄り倒す親でも息子が高校に通わないと言ったら理由を知りたくなるのは当たり前だと思うし、理由を話して納得してもらえるかはわからない。だが、それでも伝えるべきところは伝えるのが筋だと思う


「いいよ。僕は遊の父親だからね。一応、理由を聞いておかないと後で羽月に説明できないし」


 義理とはいえ母親も関係しているし、その母親を納得させるためにも話せというわけか


「じゃあ、理由を言うけど、俺が高校に通わない理由は単純に俺が過去から来た人間だからだ」

「ほう、それで?」

「父さんは経験者だから解ると思うが、俺はいつ過去の世界に帰ってもおかしくない。言い方を変えればいつ過去の世界に帰るかわからない。そんな不安定な状態で高校に快く通えないし、父さんと羽月さんに学費を出させるなんて事できない」

「遊からしてみればそうだけど、親としては息子に最低限高校は卒業してほしいんだけどな……」


 俺だってできる事なら高校は卒業したいが、現状ではいつ過去の世界に戻るかわからない。ひょっとしたら今戻るかもしれない。明日戻るかもしれない。そんな事は誰にもわからないし、誰にも予想できない。


「父さんの言う事は正しいけど、俺はいつ過去の世界に戻るかわからない。それに、俺は自分の親に大金をドブに捨てさせるような真似はさせたくない」


 今の言葉に嘘はない。俺が戻る日が決まっているなら高校に通うが、いつ、どのタイミングで戻れるかわからないのに高校になんか通えない。それだったら遊華と過ごせなかった時間を過ごしたり、香月や美月との時間を大切にしたい。


「はぁ……親としては納得できないけど、同じ未来に飛ばされた同士としては気持ちが理解できるから何ともいえないなぁ……」


 父さんから出た言葉は父親としての立場と未来に飛ばされた者としての立場の板挟みになっている葛藤だった。


「ごめん……」


 こういう時の俺は本当に経験不足だと思う。ただ謝る事しかできない。うまく立ち振る舞う事もできない。つくづく俺は子供だと思う


「あ、別に謝ってほしいってわけじゃないんだ。ただ、遊は現状だといつ過去の世界に帰るかわからないから高校に通っていて学費が無駄になるっていう主張も理解できる。ただなぁ……」


 父さんとしては俺と同じ意見だと思うが、羽月さんは必ずしもそうではない。説明した時に何て言われるかが問題だ


「「はぁ……」」


 2人揃って大きな溜息が出る。俺としては羽月さんが1番の難問だ。それは父さんも同じだろう


「羽月さんは俺に構いすぎるところがあるからなぁ……」


 家に来た当初にわかった事は羽月さんには今まで娘しかいなかったが、俺が帰って来た事で息子ができた。それが嬉しくて俺に構いすぎなんじゃないか?というところがある


「それだ!」


 父さんがいきなり叫んだ。幸いこの書斎が防音だった為、助かったが、防音じゃなかったら今頃遊華たちが大騒ぎしてたとこだぞ


「どれだよ……」


 俺は父さんがいきなり叫ぶ事に対して何か思う事はない。この人がいきなり何かをする事や叫ぶ事なんて今に始まった事じゃない


「羽月が息子である遊を構いすぎている節を利用するんだよ」

「どうやって?」


 利用すると言われてもピンとこない。何?俺が羽月さんに対してマザコンでも演じればいいの?確かにそれだったら納得するかもしれないけど、代わりに俺はいろいろと失うぞ


「遊が学校に通わないのはいつ、どこで過去に帰れるかわからない不安定な状態で、僕たちに大金を払わせたくないからだよね?」

「ああ、そうだけど」


 今更確認しなくてもいいだろうに。最初からそう言ってんだから


「羽月に同じ説明して納得できるか?って言われるとそうじゃない。羽月は納得できないかもしれない。そこでだ、そんなしなくていい争いを生むなら羽月と一緒にいたいとかじゃなくて、遊華や香月ちゃん、美月ちゃんの為に家事がしたいからって理由にしよう。過去にどうのってよりは説得力があると思うよ?」


 父さんの言う通り、俺が学校に通わない理由にいつ、どこで過去に帰るかわからないっていうのを使うよりも遊華たちの為に家事をするから学校には通わないって言った方が印象はいい。てっきり父さんの事だから俺をマザコンに仕立て上げるのかと思っていたんだが、意外とその辺りは考えているらしい


「意外だ……父さんが俺を弄らないでちゃんと理由を考えていただなんて」

「遊は僕を何だと思っているの?」

「美人に弱く、いつ不倫してもおかしくない上に息子を女性関係で弄り倒すおっさん」

「…………」


 父さんは無言で涙を流した。泣くくらいだったら日頃の行いを悔い改めろ。ついでだが、息子からの評価を変えたいんなら無闇に女性関係で弄らない事をおススメするぞ


「頼むから無言で涙を流さないでくれ……」


 悪いとは思わないが、さすがにキツイものがある。主にこの男2人の絵面はそっちの趣味の人が喜ぶだろ?まぁ、俺の周りにはいないと思うが


「遊に父親だって思われてないんだなぁと思うとちょっと……」

「日頃の行いが悪いからだろ」

「酷い!?」


 酷くない。酷いと思うなら他の女性に目をやらないで過去では母さん、今は羽月さんだけ見ていろ。それから俺の女性関係に口を出すな


「酷いかどうかは置いといてだな、羽月さんに俺が学校に通わない理由をきちんと説明しておいてくれよ?」

「任せて!ちゃんと説明しておくよ」


 父さんが羽月さんに遊華たちの負担を軽くするために家事をするから学校には通わないと説明するという事でこの場はお開きとなった。


「お兄ちゃん……」

「遊……」

「遊ちゃん……」

「遊君……」


 父さんとの話し合いの次の日。俺は珍しくリビングで爆睡していたのだが、起きたら熱い視線を向ける遊華、香月、美月、羽月さんが目の前にいた。


「あ、おはよう、遊」


 状況が理解できていない俺にコーヒーを啜りながら呑気にあいさつをする父さん。何をどう説明したらこうなるのか教えてほしい


「おはよう、父さん。ところで、遊華たちから熱い視線を感じるんだが、昨日の話はちゃんとしたんだろうな?」

「…………」


 コーヒーカップを持ったまま固まる父さん。心なしか目を反らされている


「どうした?ちゃんと説明してくれたんだよな?」

「…………」


 父さんはだんまりを決め込む気らしい。ここは遊華に聞くか


「遊華、俺が学校に通わない理由を父さんから何て聞いた?」

「え?あ、うん、お父さんからはお兄ちゃんが学校に通わないのは私たちを愛していて離れたくないし、一緒にいたいからだって聞いてるよ」


 ……………どういう事だ?俺は昨日の夜そんな事は一言も言っていない。父さんからの案にもそんな事は1回も出ていないし、そんな事を言った覚えもない。っていうか、俺がいつの間にかシスマザコンになっているんだが?


「父さん、どういう事か説明してもらおうか?」

「え?何を?」


 白々しいなコイツ。そうか、そっちがその気なら俺にだって考えがある


「父さん、一昨日見つけたんだが、カオリってどこの店の娘だ?」

「な、何の事?」

「いや、父さんの書斎で見つけた名刺の事なんだが、カオリって名前はわかったんだが、店の名前が擦れて読めなくなっていたからどこの店の娘かなぁ~と思って」


 父さんを見る女性陣の目が冷たい。だが、実際には俺は父さんの書斎に入るのは不可能だ。鍵掛かってるし。つまり、俺が父さんの知らないところで飲み屋の名刺を見つける事なんて不可能だし、そもそも、キャストの名前が擦れるって事はあるかもしれないが、店の名前が擦れて読めないなんて事はほぼないだろう。俺は行った事も渡された事もないから知らんけど


「遊斗……」

「ま、待って!は、話せばわかる!」

「問答無用」


 父さんは羽月さんに連れて行かれてしまった。ざまぁみろ。打ち合わせ通りの説明をしないからだ!


「悪は滅びる」


 俺は羽月さんに連れて行かれる父さんの哀れな姿を見て自分は大人になって結婚したら妻以外の女性は見ないようにしようと固く決意した。だが、俺も遊華たちにより尋問されたので、さっきのは当てずっぽうである事を説明し、学校へ行かない理由は……訂正するのが面倒なので父さんが言った通りだという事にしておいた。過去にいつ、どこで帰るか?とかを理由にすると喧嘩になりそうだし


「ったく、父さんも学習しねーな。10年前と何も変わっていないんだから」


 10年経っても父さんは父さんだった。俺としては悲しいような安心したような複雑な心境だ。俺の学校へ通わない理由は過去へ帰るタイミングが掴めないから。というのが俺の中の理由で、遊華たちの認識は自分への愛ゆえに学校へは通わずに自分といる時間を優先させた。という感じで自分に都合のいい方へ解釈しているんだろうな


「とりあえず、寝なおすか」


 考えても仕方ないし、遊華たちもトリップしてしばらくは戻ってこない。父さんは羽月さんがお仕置き中だ。寝なおしても文句を言う人は誰もいない。さらば現実世界、こんにちわ夢の世界

今回は遊が学校に行かなかった理由についてでした。

番外編は基本的に遊関係での話です。あと触れてないのって遊の仕事や遊がハーレムで結婚する前のはなしかなぁ・・・・あれ?結婚までの話っていっその事アナザーストーリーでやった方がいいんじゃないか?って気もしなくはない

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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