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遊ちゃんと私が1日過ごす件につて

今回の主役は美月です

天然とクールの表と裏が存在する美月と遊の1日はどんなものになるのでしょうか

では、どうぞ

 今日は私、藤堂美月の1日の話だよ~でも、私の1日を話すにしても何を話せばよいのやら……お仕事の話?それとも、お友達の話?う~ん、何か違うような……そうだ!私と遊ちゃんのラブラブな1日の話をすればいいんだ~


「おはよ~遊ちゃん」


 私は朝1番にやる事は義弟である遊ちゃんに朝のあいさつをする事


「おはよう、美月」


 朝食を作っていた遊ちゃんは手を休める事なく私にあいさつを返してくれた。はぁ、私の為に朝食を用意してくれてるのはいいんだけど、少しはこっち見てほしいなぁ~


「遊ちゃん、少しは私の方向いてよ~」

「朝飯ができてからな」


 遊ちゃんに軽くいなされてしまった。むぅ~


「今日のご飯はなぁに?」

「味噌汁と焼き魚と米」

「今日は和食なんだ~」


 私は遊ちゃんが作ってくれたものなら例えインスタントラーメンでも喜んで食べる自信があるし、遊ちゃんがお小遣いをくれって言うなら1万だろうが10万だろうがあげちゃうだろう


「もうすぐできるからな~いい子で待ってなさい」

「は~い」


 遊ちゃんは私を子供扱いしているけど、私の方が年上!私がお姉さんなんだからね!それでも、嬉しいのは遊ちゃんが好きだから……


「さて、できたぞ」


 遊ちゃんは2人分のご飯を持ってリビングへやってきて、テーブルへ置いてキッチンに戻っていった。お味噌汁、ご飯も同じ要領で運んできた


「わぁ~おいしそう~」


 目の前に並んだご飯はいつも通り美味しそうだ。それこそ女としてのプライドを打ち砕かれそうなくらいに


「さて、全部揃ったところで」

「うん!」

「「いただきます!」」


 私たちは2人揃ったところで朝食にした。いつもなら香月ちゃんと遊華ちゃんがいるけど、今日は2人ともいない


「美月と2人きりか……」

「どうしたの?遊ちゃん」


 遊ちゃん、私と2人きりじゃ嫌なのかな……?


「いや、今日は遊華も香月もいないのにずっとそのキャラでいるのかなと思っただけだ」

「え?」


 私は遊ちゃんが私といるのは嫌だと言うと思っていたから意外だった。


「いつもそのキャラやってて疲れないか?別に今日は家には俺と美月しかいないんだし、素の美月でいてもいいと思うんだが」

「いいの?本当に?」

「いいよ。俺と美月しかいないんだからな」

「うん!」


 遊ちゃん……私が私らしくいても否定したりしない唯一の人……


「が、その前に後片付けだな」

「そうね」

「早速そのキャラなのね……」

「あら、遊が素の私でいいと言ったのでしょ?私がいつ素に戻ろうと自由じゃない」

「あ、はい。そうっすね」


 遊は2人分の食器を持ってキッチンへと向かう。言ってくれれば私だって手伝うのに……バカ……


「片付けた後はどうするのかしら?」

「どうとは?」

「せっかくのオフなんだし、私としては遊と一緒にいたいと思っているわ」

「あー、そういう事ね。美月が出かけたいなら出かけるし、家にいたいなら家にいるが?」

「全く、遊はこういう時は優柔不断なのね」


 惚れた弱みかしらね。遊の優柔不断なところも悪くないと思ってしまう自分がいるから困るわ


「悪かったな優柔不断で。だけど、せっかくのオフだし、俺メインじゃ意味がない。美月メインじゃないとな」

「そ、そう……」


 本当にズルい……自分だってやりたい事があるでしょうに、自分より私を優先するなんて……そんな事をされると期待しちゃうじゃない


「ちなみに、遊華と香月のオフの日は俺の部屋で過ごしたいとか言って一緒に過ごしたぞ?」

「そう、じゃあ、私も遊の部屋で過ごしたいわ」


 遊華と香月だけ遊の部屋で過ごしてズルい……私も遊の部屋で過ごさないとフェアじゃないわ


「それはいいけど、何か燃えてね?」

「気のせいよ。さぁ、早く行きましょ?」


 私はズンズンと遊の部屋へ向かう。嫉妬してるんじゃないか?って聞かれれば間違いなくしてると答えるでしょうね


「お、おい、俺の部屋は逃げないからそんなに慌てるなよ」


 遊が慌てて追いかけてくる。フフッ、家の中なんだから慌てなくていいのに。


「慌ててないわ。ただ、時間は限られているの。私は1分1秒も無駄にしたくないのよ」

「はぁ、それを慌ててるって言うんじゃないのか?」


 遊が後ろで何か言っているけど、気にしない。今の私の頭の中には遊の部屋で2人きりで過ごす事しか頭にない


「着いたわね」

「そうだな」

「じゃあ、遊華と香月にした事を私にもしてもらおうかしら?」


 来て早々だけど、私は遊華と香月に遊がした事を早く私にもしてほしい……


「いや、来て早々だし、それに遊華とは昼寝しただけだし、香月は看病の為に一緒に寝ただけだし」

「あら、私とは一緒に寝たくないのかしら?」


 寝たくないって言われたら私はショックでそれこそ寝込んでしまうかもしれないわね……


「いや、1日中寝ていても退屈だろ?って話をしているんだよ」

「そうかしら?私は別に退屈じゃないわよ?遊と一緒に寝るから」

「はぁ……好きにしろ」


 遊は諦めたように溜息を吐いた。遊って案外女性に甘いのかしら?


「そう、じゃあ、好きにするわね」


 私は遊の手を引いて寝室へとやってきた。手を引かれている遊は特に抵抗する事もなければ文句を言う事もなかった


「で?俺はどうしたらいいんだ?」


 寝室に連れてきたはいいけど、その先を考えていなかったわね。さて、どうしたものかしら……


「そうね、まずはベッドに寝てもらおうかしら」

「わかった」


 遊は私の指示通りにベッドに寝る。何も考えていなかったけど、ベッドに寝せてしまえば後は簡単ね


「隣り失礼するわね」


 私は遊の寝ている横のスペースに横になる。


「おう……」


 遊の顔が赤いわね。照れてるのかしら?それとも、暑いのかしら?まぁ、どっちでもいいわ


「遊、目を閉じて」

「え?」

「目を閉じて」

「あ、ああ」


 いきなり目を閉じろなんて言われて戸惑いながらも目を閉じる遊。目を閉じた顔も素敵よ。だけどね、遊。私にも意地があるの。もちろん、野心もね


「閉じたわね?」

「ああ、閉じたよ。見てるんだからわかるだろ?」

「ええ、だけど念の為にね」


 目を閉じているのは目の前で見ているからわかってはいるけど、本当に閉じているかは本人しかわからない。だから、念の為に確認しておきたかったけど、閉じているのなら問題ないわね。それじゃ─────


「んっ……」

「────!?」


 私は遊の唇を塞いだ。驚いた遊は閉じた目を思い切り見開いている


「んっ……あむっ……んちゅ……」

「─────!?」


 遊が私の背中を叩いているので一旦キスを止め、ゆっくりと唇を離した


「何よ?いいところだったのに……」

「いいところだったじゃねーよ!殺す気か!?」

「殺しはしないわ」

「いやいや、俺は今窒息しそうだったんだけど?」


 うるさいわね……私とキスで窒息とか私のファンが聞いたら羨ましがるところよ


「あら、ごめんなさい。てっきり息継ぎくらいしているのかと思っていたわ」

「できるか!!っていうか、美月は息継ぎしながらキスしてたの!?」

「ええ、簡単だからね」

「…………」


 あら?遊が黙ってしまったけど、何か問題でもあったかしら?


「どうしたの?」

「いや、別に」

「そう、じゃあ、練習としてもう1回してみましょうか?」

「いや、しないからね?」

「練習よ」


 私は遊とキスがしたいが為に練習だと言った。練習とあらば遊だって乗ってくるはず


「いや、練習でもしないからね?」


 乗ってこなかったわね……やっぱり強引にした方がよかったかしら?


「じゃあ、私からするわ」


 私は再び遊の唇に自分の唇を押し当てた。だけど、今度は遊がちゃんと呼吸できるように工夫する


「「はぁはぁ……」」


 キスが終わった後の私たちは互いに息が上がっており、しゃべれるまでに多少の時間が掛かった


「どう?唇を離した時に一瞬でも息を吸う事ができたでしょ?」

「それ、実践する意味あった?口頭の説明でよくない?」


 はぁ……文句ばかりでうるさいわね。もう1度その口塞いでやろうかしら?もちろん、私の口で


「実践しないと意味ないでしょ?」


 実践しないと意味がない。これは嘘じゃないけど、本当は私がキスしたいだけ。遊とキスする為の口実


「別に実践しなくてもいい」


 そんなに私とキスしたくないのかしら?そう思われるのが悲しい……すごく悲しい……


「で、でも、実践しないとわからない事もあるわよ?」

「実践がどうのじゃなくて、本当は美月が俺とキスしたいだけなんじゃないのか?」

「ま、まさか、そ、そんなわけないじゃない」


 遊に心を見透かされた……慌てて否定したけど、実際はその通りだ。私がしたいだけ……


「へぇ~、じゃあ、俺はしなくてもいい」

「…………」


 完全に断られた……悲しいなんてものじゃない……生きているのすら苦しい


「み、美月!?」

「え?」

「え?じゃなくて、何で泣いてるんだよ?」

「あっ……」


 気が付けば私は涙を流していた。遊に指摘されて頬を触って初めて気づいた


「ったく、そんなにキスしたいならすればいいだろ……」


 こんな時でも遊は自分の信念を曲げない。遊の信念である恋人以外には自分からキスしないという信念を


「できれば遊からしてほしいわ」


 信念があるとわかっていても遊からしてほしいと思う。もちろん、これは私の我儘。だけど、好きな人からキスしてほしいというのは女性なら誰しも思う事だと思う。少なくとも私はそう思っている


「美月、俺の信念忘れたわけじゃないだろ?」


 もちろん、忘れていない。だけど、今だけはそれを破ってほしいと思う自分もいる


「覚えているわ。だけど、好きな人からキスしてほしいと思う事はいけない事かしら?」

「はぁ……」


 深い溜息を吐く遊。呆れられた……完全に呆れられた。そう思うとまた涙が出てきた


「い、嫌だったらしなくてもいいわよ」


 強がって見せてもやっぱりしてほしいものはしてほしい


「誰にも言わないって約束できるか?」

「え?」

「だから!誰にも言わないって約束できるか?」


 何の事かわからないけど、私は遊との約束を破るつもりはない


「え、ええ……」


 何もわからぬまま遊の誰にも言わないという約束に同意した


「今回だけは特別サービスだ」


 サービス?何の事を言っているの?悲しみと疑問がごちゃ混ぜの私には何がなんだかサッパリわからない


「美月」

「何かしら?」

「愛してる」

「ん────!?」


 遊は私の顎を軽く上げ、唇を重ねてきた。アフレコ現場の映像で見た事あるけど、顎クイなんて実際にされたのは初めての事だった


「「ぷはぁ」」


 私としたことが息継ぎを忘れてしまった。遊も遊で息が上がっている


「実践してもあんま意味ねーな」

「あ、あの……」

「ん?何だ?」

「どうして遊からキスしてきたのかなと思ってね」


 自分からは絶対しないと思っていた。だけど、遊からキスしてくれた。あ、愛してるの言葉付きで


「気まぐれだ。たまには信念を曲げてもいいと思っただけだ」


 遊の様子がいつも通りで私だけがドキドキするのは非常に気に食わないけど、遊からキスしてきてくれたのは嬉しかった


「そう……」


 恥ずかしいやら嬉しいやらで私が発する事ができた言葉はたった一言だけだった


「んじゃ、約束は守ってくれよ」

「うん!わかってるよ!遊ちゃん!」


 私は自分の中で思う最高の笑顔を遊ちゃんに向けた。クールになるのもいいけど、いつも通りの私も自分で思ってるほど嫌いじゃない。こうして遊ちゃんとの1日は過ぎて行った。遊ちゃんとの秘密かぁ~えへへぇ~

今回の主役は美月でした

天然とクールの表と裏が存在する美月と遊の1日は遊が特別サービスをするというオマケがつきました

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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